東方友好録   作:青い灰

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あっ、同名でTwitter始めました。
風車のアイコンです。

使い方わかんないのぉ!
(未だ、たまに音楽にカセットテープとか使う人)




巫女服の少女

 

 

「はい、あーんしてください」

 

 

オレは口を開け、差し出される焼き魚を食べる。

 

 

「うん旨い…………あと慣れた自分が怖い」

 

「あらぁ~新婚さんみたいね~」

 

「………幽々子様、辞めてください」

 

「あれ、妖夢嫌そうな顔じゃなくない?」

 

「食え!!」「ぐェ!?」

 

 

妖夢に口の奥に箸を突っ込まれる。

刺すな。ちょっとからかっただけじゃないか。

 

 

「あらあら~恥ずかしがっちゃって」

 

「ち、違いますっ!!」

 

「げほぉっ、げほっ、げほっ」

 

 

あー苦しい。

あの戦いから3日。

 

オレは見事に怪我だらけ。

能力で治そうと思ったのだが───

 

 

 

 

 

 

 

『ごがぁっ!?』

 

 

全身にひび割れるような激痛が走り、吐血。

また腕の血管が破裂。血が足りないよ。

 

 

 

 

 

まぁあの桜は完全に枯れ、

幽々子は桜の近くに倒れていた。

無事なのは良かった。

 

妖夢に食べさせてもらってるのは腕の弊害。

利き手の右手が使えないからだ。

 

 

「ご馳走さま」

 

「ご馳走さま~」

 

「お粗末様です」

 

 

食事をとり終わり、

オレは最後に白玉楼を見て回ることにした。

 

────そう、ここでの生活も、今日が最後だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………ん?」

 

 

白玉楼の周りを囲む庭園。

その川にかかる橋を渡っていると、

背後に誰かの気配を感じ取る。

 

妖夢かな。

 

 

「…………」

 

 

振り返ってみるが、誰もいない。

気のせい、だろうか。

確かに誰かいたような気がしたのだが。

 

 

「ま、いいかぁ………」

 

 

帰ろうと踵を返した、オレは───驚愕した。

 

 

「ぉわ!?」

 

「…………」

 

 

巫女服を着た少女が、

こちらの顔を覗き込んでくる。

 

紫色の髪、巫女服、頭の大きなリボン。

 

 

「霊夢………いや……」

 

 

違う。

とても似ているだけ、彼女は霊夢じゃない。

まさか───!?

 

 

「失礼ね、私は〝れいむ〟で合ってるわよ」

 

「嘘つけ!髪の色が違うだろ!」

 

「人違いよ!私は〝れいむ〟よ!

 あなたの思ってるのと漢字が違うの!」

 

 

あー…………桜の作った偽者かと思ったけど………

うん、なんか違うな。

 

なんか、違う………気がする。

むしろ、霊夢そっくりだ。似すぎ。

そっくりさんもしくは、ドッペルゲンガーかな?

 

 

「旧字体、って言うの?

  私の名前はそれよ、それ」

 

「霊夢の旧字体…………霊夢の先祖か何か?」

 

「違わないけど………うーん、違うかな」

 

「は?」

 

「詳しい話は後!

 折角ここまで来て要件も言えるんだし、

 まずは幽々子のとこに行くわよ」

 

「お、おう」

 

 

れいむに首裏を掴まれ、

オレは屋敷の方へ引きずられて行く。

 

…………よく見たら脇空いてないな。健全。

代々脇巫女、ってわけじゃないのか。

 

 

 

 

 

「改めてだけど、私の名前は博麗 靈夢。

 夢と伝統を保守する、()博麗の巫女さんよ」

 

 

 

 

 

 

ぎこちないウィンクだが、

何故だか安心感を覚えたような気がした。

 

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