東方友好録   作:青い灰

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誤字修正させて頂きました。
ありがとうございます!



能力と来客と

 

「運命を………破壊?」

 

「まさか……ソラ、青い光を抑えてくれない?」

 

「あ、あぁ」

 

 

俺は力を抜いて光を消そうとする。

光は溶けるように消えた。

 

 

「戻ったんじゃないかしら」

 

「本当ね………」

 

「待って、どういう………ごぼッ?」

 

 

胃から熱いものが上がってきて、

吐き出されてしまう。

思わず手で押さえるが、漏れだしてくる。

 

 

「「!?」」

 

「!」

 

「───え」

 

 

血が、オレの手にべったりとついていた。

意識が遠いてゆく。

 

 

「───!?」

 

「──!」

 

「─────!!」

 

 

耳鳴りがして、声が聞こえず、

呼吸が荒くなり、そして。

 

消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識の覚醒は早かった。

前に寝ていたからかも知れないが、

すぐに意識ははっきり戻り、起き上がれた。

 

 

「…………づっ」

 

 

頭痛が酷い、未だに耳鳴りも煩く、

体が重く、怠かった。

 

 

「大丈夫?」

 

「……多分、大丈夫………」

 

 

オレに声をかけたのは、部屋の隅の椅子に

座って本を読むメイド、咲夜だった。

 

 

「そう、貴方は能力の使用による

 ストレスで血を吐いたらしいわ。

 能力の使用は極力控えるように、とのことよ」

 

「使うような局面に会わないことを祈るよ……」

 

 

オレはため息をつく。

そんな局面、もうごめんだ。

 

 

「出来るだけ平和に暮らしたいなぁ……」

 

「ふふ、そうね。

  何事も平和が一番だわ」

 

「ナイフ突きつけてきた

 メイドさんが何か言ってるよ?」

 

 

全く、物騒な世界に来てしまったものだ。

 

 

「ま、もう遅いようね」

 

「ん?どういう…………」

 

 

コンコン、と扉がノックされる。

 

 

「こんばんは!

  清く正しい射命丸でございます!」

 

「はぁ………」

 

「お、羽だ」

 

 

返事を聞かずにこちらへ入って来たのは

黒髪の赤い瞳の少女だ。

 

少女しかいないのか、この世界は?

 

オレが注目したのは、彼女の背中にある黒い翼。

まるで鴉のようで…………まさか。

 

 

「………鴉天狗?」

 

「はい!その通りです!

 幻想入りしたばかりなのによく分かりますね!」

 

「へぇー!天狗!

  あれ、ちょっと待って」

 

 

なんでこいつ、オレが幻想入り?

ここに来ることか。

したことを知ってるんだ?

 

 

「なんで幻想入りしたばかりって知ってる?」

 

「あやや、痛い所を突かれましたね………」

 

「なんでだ?」

 

「実はですね?貴方が鎌鼬に襲われているとき、

 常闇の妖怪と話しているのとか、見てしまい

 スクープでしたから…………」

 

 

うーん、でも特に害とか無いし。

 

 

「そっか、で、何の用?」

 

「ソラ………貴方、少し甘いんじゃない?」

 

「そうかな?」

 

「そうよ」

 

「えーと、取材、よろしいですか?」

 

「取材?」

 

 

スクープやら取材やら、まるで記者だ。

 

 

「えぇ!私、新聞記者をしてまして!」

 

「嘘ばかりの紙クズでは?」

 

「酷っ!?」

 

「嘘を書くのは不味くない?」

 

「嘘は書いてません!

  少し誇張して書いたりはしますが!」

 

「ダメじゃん」

 

 

取り敢えず、咲夜のいるこの部屋で取材を受ける。

何でも、レミリアたちから見張っておくように

言われたらしい。

 

 

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