永琳side
家に連れて帰ったわいいけど全然起きないわね………気付け薬でも打とうかしら。確かあっちの棚に…あった。これ新作だけれど、まぁちょいど実験台、もとい患者がいるのだから使うしかないわよね。
それに、彼の能力が予想通り自己再生する程度の能力なら、何かあったって大丈夫だし………いえ何かあるはずないわ、だって私の作った薬ですもの。じゃあ早速
「うぅ……」
「あら起きたの、ざんね…良かったわ」
この気付け薬はまたの機会ね、さて話を聞きましょうか
そう思って彼の寝ている場所え向かった
???side
「うぅ……」
明かりを感じる。太陽の暖かい光じゃない。じゃあ建物の中……一体どこの?
まぶたが重い、思考がままならない。まぁどこでもいっか。光に向かって手を伸ばす、特に意味は無い。強いて言うなら寝返りとか寝相とか、そういう行動。光が見えなくなった。何で?でもなんだろう、とても大きくて柔らかいものを掴んだ気がする。とても気持ちいい。もっと触りた…………
「………なんだろ、頭が痛い」
「妖怪にやられたんじゃないの?」
「横腹はやられたけど頭は殴られなかったような……」
「危機的状況で記憶が曖昧になってるのよ」
「何か気絶してた間に心地いいというか、気持ちいい思いをしたような気が「気のせいよ」………はい」
気がついたらすごく綺麗な女性がそばに座っていた………顔が赤く少し怒っているような気がする。
「あの……何かあったんでしょうか?」
「いえ、何もなかったわ、えぇ、何もなかった」
やはりなんだが怒っているようだ。原因がさっぱりだ。
「あの時助けてくださったのはあなたですか?」
「えぇ、そうよ」
「そうでしたか。危ないところを助けていただいてありがとうございます」
「いいわよ、目的ついでに助けたようなものだしね。それはそうとなんであんなところにいたのかしら?外は妖怪が出るというのに護身用の武器も持たないで」
「はい……気づいたらあそこで寝ていて、起きたら妖怪と目が合って、あとはご存知の通りに…」
「人攫いか……鬼のせいかしら、でもそれだとあんな中途半端な場所には置いておかないだろうし……はぁ、まぁいいわ。自己紹介がまだだったわね。私は八意 永琳。医者をやっているわ、人には賢者とか呼ばれてる」
「八意さんですか。医者に賢者、とても賢い方なのですね」
「まぁそうだと思ってくれて構わないわ。それと永琳でいいわよ。で、あなたの名前は?」
「そうでしたね、僕の名前は…………」
「どうかしたの?」
「名前は………なんですか?」
ガタッと永琳さんが転けた。
「まさか覚えてないの!?」
「えぇ、全く覚えてないです。名前どころかどこ出身だとか親の顔だとか、全くもってわかりません」
「………記憶喪失ってことね。極度の緊張状態でのストレスからかしら。あの状況でならあり得なくもないわね」
「記憶喪失ですか」
「えぇそうよ」
「ストレスというか妖怪に頭を殴られたショックでなったんではないでしょうか?」
「……………いえそれはないわね。これはストレスによるものよ」
「ですが「ストレスによるものよ」です「ストレスによるものよ」で「ストレスによるものよ」………はい」
なんだかちょっと違和感を感じるが永琳さんが言うならそうなのだろう。なんだって医者だし賢者と呼ばれて人だし。
それは置いといてまずやらなければいけないことがある。衣食住の確保だ。
「あの、永琳さん、お願いしたいことが……」
「記憶が戻るまでここに居なさい」
「………え」
「患者が治るまでは面倒を見るのが医者です。当然私の手伝いや家事をやってもらいますけど」
「……いいんですか?」
「当たり前よ」
「ありがとうございます」
永琳さんは優しい人なんだな
「名前がないと不便ね。そうね、記憶が戻るまで楔と名乗りなさい」
「ッ〜〜〜!!ハイッ!!」
本当に優しい。見ず知らずの僕に居場所をくれるどころか名前までつけてくれた。不覚にも泣いてしまいそうだ。
「じゃあ早速仕事よ楔」
「はい、永琳さん」
恩を返せるように頑張ろう
「じゃあこの薬飲んで」
「………へ」
「ほら早く」
………………がん
居候と言うなの実験dゲフンゲフン新薬開発の協力者確保だヤッタネ‼︎