叡王のお仕事(泣)   作:たなぽ

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まさかこんなに見てくださるとは嬉しい(๑ ᴖ ᴑ ᴖ ๑)

作者は将棋の知識遊びでやってた位でほぼないです。

野球一筋で突っ走ってました!


ではどうぞ


第1章 叡王、名人と戦う
竜王の苦悩と名人との対談


ーーまたもや東条様持ち時間切らさずに勝ち申した(.;゚;:д:;゚;.)

 

 

 

ーー今日の名人との対談くそ楽しみ(゜Д゜)

 

 

 

ーー『将棋の間』神回不回避

 

 

 

ーーいつ見ても惚れますわアレ笑

 

 

 

ーー男でも恋人おけ?

 

 

 

ーーホモは死ね。入ってくんな

 

 

 

ーーなんか九頭竜王が可哀想だよね~

 

 

 

ーーそうそう。九頭竜王も凄いのにあんな天才が同世代なんてね

 

 

 

ーー俺があの立場だったらプロ棋士やめてるw

 

 

 

ーーそれなw

 

 

 

「 ッ!クソ!」

 

 

 

バン!っと机を叩く。

 

 

「お、お師匠!。大丈夫ですか?」

 

 

「あ、あぁごめん。ちょっといらだってしまって。」

 

 

「いえいえ。誰でも苛立つ事などありますから!」

 

 

 

「ありがとな」

 

 

あいに言われて冷静さを取り戻して将棋ネットというブログサイトをもう一度見た。

 

 

 

期待の新星 ´´刹那´´ 東条 晶

 

 

 

俺と同級生だが、俺よりも早くプロの世界に入った天才。1年間を通して無敗。そしていつ考えてるのかわからないほどの演算能力。

先日行われた叡王戦では3期の前タイトル保持者に4連勝でのストレート勝ち。

誰もが天才だと認めざるを得なかった。

竜王のタイトルを獲得し、自惚れていた部分は確かにあった。

だが小さい頃から将棋の世界に入り、少なくとも自他ともに認めるぐらいには才能があるつもりだ。

 

 

だが、こいつは一体なんなんだ?

一流の棋士は指す瞬間に迷いがないとはよく言うが、実際はそんなことはありえない。自分の指した答えよりももっと最適解があったのではないかと対局中にも考えてしまう。

 

 

だが、東条はそれがないのだ。まずあの速さで指せること自体おかしいのだが、それにしたって迷いが無さすぎる。まるで未来を知っているかのようだ。

 

まさしく天才。俺が1000人に1人の才能の持ち主ならば、あいつは1000年に1人の天才と言われるだろう。

 

 

 

「なぁあい。俺は東条に勝てると思うか?」

 

 

 

自分でもなんでこんなことを聞いたかわからないが、自然と口から出てしまった。

 

 

あいはしばらく考え込んだ後に、

 

 

 

「お師匠、絶対なんて有り得ません。それに」

 

 

「それに?」

 

 

 

 

「あいのお師匠が負けるはずがないのです!」

 

 

 

 

 

笑顔でそう答えた。それがなんだか頼もしくて。思わず笑みがこぼれた。

 

 

「はは、そうだよな。なに戦ったこともねぇのに弱気になってんだよ」

 

 

 

そうだよ、まだ負けてないんだ

 

 

 

「ありがとな、あい。おかげで目が覚めた」

 

 

 

「いえいえ!お師匠が元気になるならあいは何でもします!」

 

 

 

見とけよ東条。そのクールな表情を

この九頭龍 八一がぶっ壊してやるからよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「今日の『将棋の間』のゲストは先日叡王のタイトルを獲得した東条 晶さんと将棋界のレジェンド……」

 

 

やぁみんな。東条 晶だ。突然だが、みんなに問題だ。今どこにいると思う?

 

 

…正解は!

 

 

「先日の東条叡王の戦いはいかがでしたか?」

 

 

テレビの収録中でした!

 

 

いやなんでだよ!1回断ったのにおかしいだろ!

マネージャー勝手に入れやがって!もう知らん!しかも俺の横に座るもう1人のゲストは…

 

 

 

「そうですね。あまり私はこの言葉を使いたくはないのですが、東条叡王は極めて優れた才能を持っていると認めざるを得ませんでしたね」

 

 

 

「「「おお!」」」

 

 

 

そうですねはい。将棋界のレジェンド、名人です。

いやこの人オーラが凄いのよオーラが。なんかスーパーサ○ヤ人みたいなの見えるもん。

あと名人、

そんな褒めないで!

あとスタジオの人たちも「「「おお!」」」とかいらないから!もう評価をこれ以上あげないで!

 

 

 

「久しく感じなかった闘争心、と言うべきですかね。それを強く感じました。戦えるのを望んでいるのは事実ですね」

 

 

 

「「「おお!」」」

 

 

 

いやもうスタジオの人達黙ってくれません!?

あと名人こっち見ないで!目が怖いから!

ライオンに見られた人ってこんな感じなのかな(現実逃避)

 

 

 

「さてここで、質問タイムです。この番組のWebサイトに書かれた質問の中からランダムに答えていただきます。

なんと今回の質問数は19000!番組史上最高となりました!

…では東条叡王への質問からです」

 

 

 

頼む。将棋以外にして。じゃなきゃ詰む…

 

 

 

「付き合っている方はいますか?」

 

 

 

やった将棋以外だ!でもメンタルくるやつじゃん!いると思ってんの?(泣)

 

 

 

「いえ、僕にそのような方はいた事がありませんね」

 

 

 

「なるほど、釣り合う人は今までにいませんでしたか」

 

 

 

「「「やっぱり」」」

 

 

 

いやアナウンサーさん耳壊れてんの?なんでナルシスト発言したみたいになってんの?

あとほんとにみんな黙ってくれません?

 

 

 

「では名人への質問です。いま1番戦いたい相手は誰ですか?」

 

 

 

「もちろん東条叡王です」

 

 

 

えーうれしいー(白目)。 俺死んだ。

 

 

 

「続いての質問です。番組内で少しだけ対局して頂くのは可能ですか?」

 

 

いやこの質問誰がしたんだよ。バカじゃん!ボコボコにされて笑われるだけじゃん。

 

 

「少しなら、どうです東条叡王?」

 

 

…え!?ホントにやんの!?てかなんで名人乗り気なんだよ!そのワクワクした顔何!?

 

 

 

「まぁ少しくらいなら」

 

 

「「「おお!」」」

 

 

 

いい感じに負けさせて貰えない?

どうか何事もなく終わりますように(白目)

 

 

 

 

 

 

 

 

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その頃ネット上では

 

 

 

ーーはい神回

 

 

ーーみんな!録画早くしろ!

 

 

ーーやべぇ!早く見てぇ!

 

 

ーー最後までは無理だろうけど大体の実力差がここで分かりそうだね

 

 

ーー名人のあんな顔初めて見た!

 

 

ーー東条叡王、もしかしらもしかするかな

 

 

ーー頑張れ´´刹那´´!

 

 

ーー東条様革命を起こして!

 

 

 

 

 

プチ炎上していた。

 

 




ルールブックや対局を少し見ましたが将棋は野球より奥が深いですね。


☆10 稲の字さん 熱帯前線さん

☆9 A-RAYさん びおくんさん Rlsa-0421さん sirius53さん

☆8 みねらるうぉーたーさん 鵞王さん くるみ割り人形さん


高評価本当にありがとうございます!モチベ上がります!

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