叡王のお仕事(泣)   作:たなぽ

4 / 9
やっぱり小説って書くの難しいですね…

今回は新キャラ登場します!


ではどうぞ


叡王とマネージャー

ーーこれからも連勝記録伸ばせるように頑張ってください!応援してます!

 

 

ーー先日の名人との対局途中まででしたがとても熱かったです!

 

 

ーーファンクラブ一同より贈り物を贈りました。これからも皆で全力で応援したいと思っています!

 

 

今僕は家に届いた大量のファンレターと贈り物達と向き合っている。

 

 

僕はなんか書いてもらったのを見ないでおくのはとっても申し訳なく思っちゃって全部見ちゃわないといけない気がしちゃって1日かけて見ることもある。

 

 

でも今回はさすがにやばい。ざっと見ただけでも1000通は越えてるしこれ全部1日で読み切れる気がしない。でもこんな成り行きでプロになった僕を応援してくれる人達の手紙を読まずにいるのは無理だ。よし、今日は300通読もう。

 

1時間ほど目を通していると、インターフォンが鳴った。

 

玄関に行き扉を開くと

 

 

「晶先生、おはようございます」

 

 

 

「おはようございます、凪里さん」

 

 

 

そこに居たのは僕のマネージャーをしている凪里 羽奈(なぎり はな)さん。僕の3つ上でプロ入りをしてから今まで僕の対局や取材。またそれによる収入の管理をしてくれている。凪里さんはとりあえずすごい。仕事バリバリできるしスケジュールもバッチリ。ほんと凪里様バンザイ。

でも凪里さんには欠点というか変わってる点がある。

 

 

「それで晶先生、今日のお昼頃に急遽テレビ局が取材したいとの事だったんですが、勝手にスケジュールに入れておきました」

 

 

「凪里さん、ありがたいんだけど、テレビはちょっと…」

 

 

「何をおっしゃっているのですか!晶先生を置いて誰がテレビに出るというのですか!晶先生はもっと有名になるべき人です!なのでこのテレビ局の取材は絶対なんです!!」

 

 

「は、はい。」

 

 

凪里さんは、僕のことになるとものすごく頑固になる。何故かは分からないけど凪里さんは僕を有名にしたがってる。出来れば僕は有名になりなくないんだけどなぁ(主に将棋が下手なのがバレるのが怖いから)。

まぁでも他は完璧にこなしてくれるから強く言えないんだよなぁ…

 

 

「ところで晶先生。そのファンクラブからの贈り物や手紙は拝見致しましたか?」

 

 

「ん?あぁ、確認したよ?」

 

 

「そうですか… 晶先生は実際ファンクラブの方たちのことをどう思っているのですか?」

 

 

 

どう思っているか?それは確かにありがたいし嬉しい。でも

 

 

「そうだなぁ…ものすごく嬉しいんだけど、僕はここまで熱心にしてもらえるほどじゃないんだよなぁ」

 

 

「そんなことはありません!」

 

 

凪里さんは大きな声を出し、僕にグッと寄ってきた。

 

 

「いいですか先生?ファンクラブの会員は全員あなたのことを意味はそれぞれ違えど好きなのに代わりはありません。そんなに好きでもない人にわざわざこんなに大量のファンレターや贈り物をすると思いますか?あなたのことを見ている人は沢山いるんです!だからもっと自分を誇ってください!」

 

 

「あ、ありがとう」

 

 

凪里さんめっちゃ話しますやん。てかファンクラブめっちゃ推してるし、なにか思い入れでもあるのかな?

 

 

「晶先生のあの将棋は誰にも真似出来ない唯一無二の天から授かりし才能あってのものです。あなたは神に選ばれた人なんです。その辺はしっかり理解しておいて下さいね?」

 

 

凪里さん目が怖いよ?それにそんな漫画みたいな才能はないよ?フィクションは名人だけにしとこうね?

まぁでも僕を思っての事だろうし、ありがたいよね

 

 

「凪里さん、いつも本当にありがとうね」

 

 

「き、急にどうしたんですか先生」

 

 

おっと。どうやら声に出ていたらしい。

 

 

「?特に理由はないけど。あ!そうだ凪里さん!ちょっとまってて!」

 

 

「?はい」

 

 

急いで2階に上がり、ある物を凪里さんに渡した。

 

 

「はいこれどうぞ」

 

 

「わぁ、綺麗なブローチ。どうしてこれを私に?」

 

 

「ファンレターのことで忘れかけてたけど今日って凪里さんが僕のマネージャーになってくれて1年になるでしょ?いつもの感謝の気持ちを伝えようと思ってさ。もし嫌だったらすぐ捨ててもいいからね?」

 

 

「絶対しないです!!!」

 

 

「うぉ!」

 

 

「い、いえ。ものすごく、嬉しいです。ありがとうございます」

 

 

「それなら良かった」

 

 

良かった良かった。wikiで沢山調べて正解だったな。これで目の前で捨てられてたら死ねる自信あったよ?

 

 

「晶先生、私用事があるのでテレビ局の収録までには戻ってくるので少しの時間だけ失礼します」

 

 

「了解」

 

 

そう言うと凪里さんはすぐに玄関から出ていった。

 

 

「やっぱり嫌だったかなぁ…」

 

 

まぁ考えてもしょうがないか。ファンレター見よっと。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「やっと着いたわ」

 

 

急いで自宅に戻った私はカバンに入れてあったブローチも手に取った。

 

 

「ヨッシャァァァァァア!!!!」

 

 

いや晶くんマジやばいんですけど!マネージャーになって1年になるの覚えていてくれたなんて!

 

 

 

 

 

「ぁぁ…晶くんマジ尊いわぁ」

 

 

 

2年ほど前、その頃まだどんな仕事に就くか迷っていた時に、私は初めて彼に出会った。

天才がいるらしい。そう聞いて一般の将棋大会の会場に足を運んだ。初めは綺麗な子だとしか思わなかった。将棋を知っている人なら絶対にありえないと思う程の早打ち。この子はほんとに将棋を知っているのだろうか?と思った。

だけど試合が進む事に彼の将棋に魅了されていった。

一見なんの意味もないような一手が、終わってみれば意味のある一手になっている。

また、その迷いのない指しは未来を見通しているかのようだった。

 

憧れてしまった。その立ち振る舞いに。

 

試合後、私はすぐに彼の元へ行った。

 

 

「君はどうやってここまで強くなったの?」

 

 

素朴な疑問だった。あの強さはその年で身につくようなものでは無い。

 

 

「特に何もしてないです。ただ…」

 

 

「ただ?」

 

 

「指し合ってる最中にちょっとだけ神様に祈ってるだけですよ」

 

 

そう言った彼の笑顔に私の心は鷲掴みにされた。

 

私はすぐに彼に聞いた。

 

 

 

「もし君がプロ入りしたらマネージャーにして貰えないかな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そこから必死に勉強をし、見事彼のマネージャーになれた。その間にも東条ファンクラブも創設した。やはり彼に魅了されていた人は多かったらしく、創設わずか半年で4桁を越える会員が入った。

嬉しかった。彼が多くの人に見られることが。

不満だった。彼があまり目立ちたがらないのは。

彼にその気がないのなら私が無理やりにでも表舞台に上げてみんなに注目させてやる。

 

だって彼は選ばれた人だから。もっと多くの人に評価されるべき人だから。

 

 

 

 

「わ!もうお昼だ!早く戻らなくちゃ!」

 

 

 

だから私は今日も晶くんのために頑張ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




凪里ちゃんはヤバいやつでしたね

☆10 神付きさん、you(*^-^)ノ♪さん、らーすさん、あつあつさん、


☆9 ぱりぴろっさん、やまごうさん、明るい陰キャさん、キノコの森さん、六十1寸法師さん、耽溺さん、クィスさん、ナハヤさん、白クロエさん、暁 凛音さん、tultaさん、レニム5089さん、湯のみ茶さん、


☆8 カズゴウさん、シャチ大好きさん、kokukoh12さん、モンジさん、



高評価ありがとうございます!モチベーションに繋がります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。