プロローグ
今から30年ほど前、世界に「獣龍」と呼ばれる怪物が降り立つようになった。それは当時、世で大人気だったゲーム「モンスターハンター」に出てくるモンスター達だったのだ。異界から出てくるランポスやファンゴ達に押されながらも日々軍が駆逐していった。軍に任せていれば大丈夫と人々は安堵していた。だが20年前に均衡もすぐに崩れる。突如降り立ったイャンクックによって、その時出ていた軍は壊滅することになる。もう駄目だと思われた時、偶然近くの村に住んでいた弾き者にされていた高校生3人がそのイャンクックを討伐に向かう。無茶だ無謀だと思われたが高校生達は空を飛び、炎や氷のブレスを放ち、そして傷だらけになりながらもイャンクックの討伐に成功したのだった。
そこから世界は動き出した。各国で同じような力、「龍力」を持った者たちを探した。そして4年後に最も被害の多かった日本で、世界を獣龍達から守る「防衛者」を育成する学校「門絆学園」が建設される事となる。そこから彼らのような者たちを育成すること、彼らのように弾きものにされぬよう理解を深めることを目的とした教育がされるようになっていく。これにより生まれながらにより龍力を持つ特別な者達が疎まれたり、怯えられたりしながら弾きものにされることは少なくなった。
しかし少なくなったからと言って無くなったわけではなく。
そこは薄暗い工場の中。その中には縛られた少女が1人と血を吐きながらも殴られ続ける少年が1人。そして少女にナイフを近づけて少年を脅す男とその仲間と思われる少年に暴力を振るう男が2人いる。
「ハハハハハ!オラオラどうした?お得意の龍力様は振るわないのか?」
「ま、振るえないよな?大事な大事な妹ちゃんが人質に取られてるもんな?」
「くっ、そっ!」
どうやら少年が手を出そうとすると自分の妹である少女にナイフによる一撃が飛んでくる状況のようだった。
「ごめん…ごめん光蛇……」
少女は手足を縛られただただ泣き叫ぶのみで何も出来ない。
「オラオラ!」
「うっ!くっ!」
そうして少年の目の前は真っ暗になっていく。
その様子は少女にも痛いほど伝わる。
(私に力が無いばっかりに…私にも力があれば)
(力が欲しいかい?)
(え?)
(力が欲しいのかい?)
(くれるのなら頂戴よ!あんな奴らをふっとばす力を!)
(……良いよ。あげるその代わり君の人生はその後……になるよ。それでもいいんだね?)
(天国だろうが地獄だろうが光蛇が死んじゃう世界なんて私が許せない!だから!)
(……分かった)
「ヒ、ヒヒヒこれで、これでこいつに復讐できる。よくも恥かかせてくれたな!」
そうしてナイフを突きつけていた男が少年に近づき蹴りを入れようとしたときだった。
辺りが光に包まれたのは、そして………