門絆学園   作:ルペコック

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今回話の展開の割に文字数が少ないです。もっと精進して長くできるようにしないと


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あの後前線希望組で光蛇、陸乃と蒼空の間にギスギスした空気が流れるという問題が起こり、その問題の中心にいる彩子はいたたまれない気持ちの中、後方支援の指導を受けていた。そうして彩子にとっては倍の時間に感じてしまうほどの5、6時限目の防衛者学は終わりのチャイムを告げた。

 

「はぁ、やっと終わったぁ〜」

 

「お疲れ様彩子さん。今日は軽めにしたつもりだったけどそれでもキツかった?」

 

彩子に水と労いの言葉を渡したのは後方支援の指導を受けた鬼面 陽子だった。

 

「あ、陽子先輩。いえ…どちらかというと」

 

「やっぱり蒼空君絡みの問題かぁ…フフッ、良かったね、先輩に気に入られて。この学園ではお得な事だよ」

 

「……その先輩と喧嘩してるのが兄や友達でなければお得だったんでしょうけどね…」

 

「まぁまだお試し期間だから移動するなら早めにね?ちなみに私のオススメも前線かなぁ?」

 

「……それはなんで?」

 

「フフッ、私が楽になるから!案外指導するのって大変なんだね。素人教師1人に生徒4人はやっぱり難しい所あるよね」

 

「……そういう理由ですか?」

 

「うん、そういう理由だよ?でもね蒼空君は違うそれをよく考えてから検討してね」

 

「……」

 

たしかに陽子先輩の理由のように蒼空の誘いには蒼空自身が楽になるメリットはなく逆に蒼空の負担が大きくなるデメリットしか思い浮かばない。

 

「……私達には蒼空君の考えなんて分かるわけがない。龍力なんて特殊な力を持っていても結局は人間だからね。それに最終的にその考えが蒼空君にとってメリットのある考えでも、彩子さんにしかメリットがない考えでも、そしてその考えを彩子さんが理解しても、最後に決めるのはあなただからね」

 

「…丸投げされた」

 

「ウフフッ、それはそうだよ」

 

「……でもそうですね。まずは理解しないとですね」

 

「うん、頑張ってね」

 

「はい、陽子先輩ありがとうございました」

 

「うん…あ、そうそう」

 

「はい、なんですか?」

 

「蒼空君、意外と学校の外とかにファンクラブとかあったりするから夜道で刺されないように気をつけてね」

 

「ブッ」

 

陽子は今思い出したかのように彩子が思ってもいなかった言葉を口にし、そのせいで彩子はむせることとなった。

 

「な、ななな、なんでそういう話になるんですか!?」

 

「おりょ?これは案外脈ありかな?だったら他の子に獲られる前にレッツゴーだよ!」

 

「だから違いますって!」

 

「必死になって否定するのが逆に怪しいぞ〜?」

 

「本当ですって!」

 

「ふ〜ん?…まぁ、蒼空君あんなんでもうちの学校の実力No.1だからね。そこがカッコイイって言って狙ってる人もいるけど、私は彩子さんを応援してるからね!」

 

「だから違うって言ってるじゃないですか!?」

 

「ウフフッ、照れるな照れるな」

 

この後下駄箱で別れるまでこのネタでイジられることになった。

 

 

・・・・・

決闘戦

門絆学園体育祭の競技の中で1、2を争う熾烈な競技で門絆学園独自の龍力を使うことを主軸にルールが組まれた防衛者としての戦いを念頭に置いた種目となっている。

 

「それで今年の決闘戦はそれぞれの学年から4人一組のチームを2チーム出場させ、先に敵のチームの大将を戦闘不能にするか大将の頭につけたはちまきを取れば競技終了。対戦するチームは3年Aチーム対2年Aチーム、3年Bチーム対1年Aチーム、2年Bチーム対1年Bチームの計3試合となる」

 

放課後のホームルーム。淡々と先生が告げる決闘戦のルールを聞きながら彩子はまだかまだかと思いながら待っていた。

 

(ホームルームが終わったら急いで蒼空先輩の所に行って私を前線指導したい理由を聞く。出来るだけあの二人には見つからないようにしないと)

 

「烏音兄妹の妹の方〜?今の話聞いてたか?」

 

「ふぇっ!?…すいませんボーッとしてました」

 

彩子が突然の先生からの呼びかけに素っ頓狂な声を上げ周りから笑われる。それを見てため息を付きながら先生は先程説明した事柄をもう一回説明し始めた。

 

「ルールに関しては武器の持ち込みは無し。完全に龍力一本で戦うことになる。それと本番30分前までに前衛と後衛を決める。これは4:0と片方に偏っても2:2や3:1、1:3に分けてもそこはチームに任せられている。ただし前衛は最低1人は作るのだけが条件だ」

 

そこまで説明し終わると先生は黒板に長方形の真ん中に線を一本描き、それを描くとまた説明に戻った。

 

「前衛はこのフィールドの中を自由に動いていいが後衛は自分チームの陣地しか動けない。後衛に完全接近型の龍力を持つやつを置くと敵前衛に近づいてもらわない限り仕事がなくなるってこった。近年人数が確保できてるおかげで最近はこのルールだが正攻法は前衛3人の後衛1人で回すことだな」

 

また先生は黒板の方を向き今度は赤色のチョークで長方形の縦の辺に赤で重ね描きし始めた。

 

「決闘戦自体の制限時間は10分、それを過ぎると引き分けになり互いに0点となる。そして先程言った勝利条件を満たすと勝った方に50点、負けた方に0点。そして制限時間が5分を過ぎると逃走を行う事ができる。これは決闘戦の中で不利側が逆転できるルールで、自陣の赤線を大将が超えると逃走成功となり戦略的勝利として逃走が成功した方に10点、成功された方に0点が入る。」

 

「え!?状況では勝ってるのに負けることもあるんだ」

 

「一応最後の足掻きとしてのルールだが、モンスター相手でも手負いの獣龍に逃げられて見失えばそれは敗北みたいなものだし実力差がある獣龍相手に逃げることが成功すれば情報を持ち寄った状態で戦況を立て直すこともできるからな。そこに則ったルールでもある」

 

「な、なるほど…」

 

「つっても、メンバー決めや体育祭の練習はGWが終わってからだ。今日は授業で話題に出たから早めに話しただけな?てか女の進退を賭けて決闘だなんて、カーッ青春だねぇ!」

 

「先生、話ズレてきてますよ?」

 

陸乃が指摘するが先生はどこ吹く風といった感じでそのまま放課後のホームルームは解散するのだった。

 

 

・・・・・

3年生のエリア柱に身を隠すようにして彩子は3年生の教室を見ていた。

 

「蒼空先輩は…いないかな?」

 

「俺がなんだって?」

 

「!?」

 

「よう、彩子さん。3年生の教室まで来てどうした?」

 

「い、いえ、その、あの、」

 

「…なんてな陽子からある程度の内容は聞いてる。俺に聞きに来たんだろ?前衛に押す理由」

 

「は、はい!どうして私なんかを」

 

「……この後暇か?」

 

「え?あ、はい」

 

「話してやるよちょっと待ってな荷物取ってくるから」

 

そう言って二人は学校を後にし、彩子は蒼空に言われるがままに付いていくのだった。

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