理想の聖女? 残念、偽聖女でした!(旧題:偽聖女クソオブザイヤー) 作:壁首領大公(元・わからないマン)
プロフェータは今から千年ほど前に、世界がこの世に生み出した代弁者だ。
千年とは言うが、実際は千飛ばして四年か五年くらいだった気もするが、そこは面倒だしプロフェータ自身も覚えていないので千年としておく。
世界の代行者として人と同じだけの知能を備えて生まれたプロフェータは他の同種とは全く気が合わずに、生まれてから数年ですぐに故郷を捨てて旅に出た。
当てはなかったが、何処に向かうべきかは分かっていた。預言者であるプロフェータには次の聖女がどこで生まれるかが分かるのだ。
とはいえ、そこは何せ亀の足だ。今ほど大きくもなかったプロフェータはとにかく遅く、その速度たるやまさに蝸牛の歩み。
気付けば餌もロクに取れない場所まで来てしまい、あわや野垂れ死に寸前となった。
そんなプロフェータを拾ってくれたのが、当時はまだ理性を残していたイヴだ。
イヴは預言者であるプロフェータが自分に敵対する存在である事は薄々予感していたが、だからこそプロフェータを必要としていた。
イヴの腹の中には子供がいて、これからおかしくなっていく自分では最後まで子育ても出来ないと考えていたイヴは、プロフェータに我が子を預ける事を考えたのだ。
そして彼女の娘であるアルフレアの世話係のような事をやるハメになったプロフェータは、アルフレアとは種族が違うが姉妹のように育った。(もっともアルフレアの方はプロフェータをペット扱いしていたが)
そしてある日、イヴがとうとう限界を迎えた。
彼女は我が子を手にかけてしまわないように理性が残っているうちに出来るだけ遠くへと向かい、アルフレアの前から姿を消してしまった。
アルフレアは母に捨てられたと思っているが、もしもこの時イヴが最後の理性で遠ざからなければ、完全に負の感情に飲まれたイヴは最大の脅威である
そして母から離れたアルフレアは母の正体とこれまでの悪事を知り、止めなければと思うようになった。
アルフレア自身はこれを自らの意思と考えているが……もしかしたら、聖女としての使命感に操られていたのかもしれない。
プロフェータを背負って旅をし、時には盾代わりにし、仲間を増やしながらアルフレアは着実に実力を上げてイヴの喉元まで切り込んだ。
そして一度は倒したのだが……実はそれは演技で、隙を突かれてイヴによってアルフレアは封じられてしまった。
それからプロフェータは森の中の湖に留まり、世界を見守る事にした。
旅をしようにも亀である彼女の足は遅かったし、大きくなりすぎて以前のように誰かに背負われて移動する事も不可能になっていたからだ。
その森には猿と人の中間のような変な先住民がいて、最初は魔物扱いされそうだったので自分が無害である事をアピールする為に知恵を貸して怪我や病気の治し方などを教えてやったら何故か懐かれてしまった。
また、しばらくすると各国の王族が会いに来るようになった。
次の聖女の誕生を預言する者がいるという情報はアルフレアが酒の席で話していたらしく、預言者の知恵を求めてやって来たのだ。
それから長い間、プロフェータは聖女の誕生を預言し続けた。
だがそうして預言するたびに、自分の存在意義が分からなくなる。
聖女とは世界の救世主という役目を持たされた生贄だ。
プロフェータが預言すれば、聖女は生まれてすぐに親から引き離されて育てられ、魔女を倒す使命を押し付けられて魔女を倒した後は次の魔女となる。
プロフェータはただ、聖女達を地獄に突き落としているに過ぎない。
いっそ預言などしない方がいいのではないか、と思った事は何度もある。
どうせ聖女が魔女を倒しても平和な期間はほんの五年前後しか続かないし、何の解決にもならないのだから。
だがそうしなければ魔女となってしまった聖女はいつまでも解放されない。
それを解放してやれるのは次の聖女だけなのだ。
自らが預言してしまったという後ろめたさと、早く解放されて欲しいという思いから次の聖女の誕生を預言する。
そしてまた別の聖女が地獄へ落とされる。これの繰り返しだ。
そうして何十人もの聖女を地獄へ落とし続けたプロフェータだが、今から十七年前に大きなミスを犯してしまった。
聖女の両親は生まれてくるだろう我が子に『エルリーゼ』と名付けようとしていた。
だからプロフェータも『聖女の名前はエルリーゼだ』とアイズ国王に伝えた。ここまではよかったのだ。
しかしその後に問題が起こった。
聖女の両親は同じ村の、丁度同じ時期に子供を授かった夫婦と仲が良く、一緒に子供の名前を考えていた。
そして話し合いの中で聖女の両親が心変わりを起こし、我が子に『エテルナ』と名付ける事を決めてしまったのだ。
更に仲の良かった夫婦は『じゃあエルリーゼって名前貰うわね』と、聖女ではない子にエルリーゼの名を与えてしまった。
そのせいで聖女の取り違えが発生したのは過去最大の失態だと言えるだろう。
慌てて間違いを伝えようとするも、プロフェータの足では王都まで辿り着けないし、汽車に乗ろうにも大きすぎて乗り込めない。
守り人に伝えてもそもそも守り人は人間と意思疎通が出来ないので意味がない。
となると向こうから来てくれるのを待つしかないのだが、プロフェータに会いに来るのは王族のみという決まりがあって、しかも滅多に来てくれない。
……詰んだ。プロフェータは絶望した。
優れた予測能力を持つプロフェータには、その後待っているだろう未来が既に見えていた。
聖女の実体は生贄だが、表向きは救世主として持て囃されて持ち上げられて大切に育てられる。
どんな我儘を言っても許され、どんな横暴も押し通る。皆が言う事を聞いてくれる。
そんな環境に置かれれば人は歪むだろう。歪まないはずがない。
それでも歴代の聖女がそこまで酷い人格にならなかったのは、聖女という存在そのものが生来普通の人間よりも善の心が強いからだ。
あるいは本能的に無意識で自らの使命を悟っているのかもしれない。
だがエルリーゼは違う。そんな使命などない普通の人間だ。
聖女の立場に間違いなく慢心するだろうし傲慢に育つだろう。
歪み切った偽物の聖女がどれだけの迷惑を人々にかけるかなど考えるだけで恐ろしい。
しかもエルリーゼはよりにもよって、イヴと同じ病気を持っていた。
魔力の循環速度が常人よりも遥かに速く、負の感情を処理し切れずに心がどんどんドス黒く染まっていく……名付けるならば過剰循環病とでも言うべき症状。
歴史上、この症状を持っていた人間に善人は一人もいない。
歴史に名を残す悪党が例外なくかかっていた病がこれだ。
最悪の人間を、一番就かせてはいけない立場に就かせてしまった。
だからプロフェータはこの後の未来はろくでもないものになると思っていたし……間違えた預言をした自分はきっと、いや間違いなく近い将来殺されるだろうと確信した。
しかしこの予測は、大きく外れる事となった。
取り違えられた偽りの聖女エルリーゼは、むしろ歴代の誰よりも『聖女』をしていた。
どういうわけかいくら魔力の循環をしても心が闇に染まる気配すらなく、その魔力は天井知らずに上昇し続け、魔物を次から次へと駆逐した。
怪我人や病人を癒し、荒れた大地や自然を蘇らせ、飢え死にする民も減らした。
気付けば間違えて指名してしまったはずの偽りの聖女は歴代最高の聖女となっており、魔女アレクシアが存命しているのに既に平和な世界を築き上げていた。
何だこれは。一体何故こんな事が起こっている。
全くもって予想していなかった展開にプロフェータは驚き……だが、かつてない希望を抱いた。
彼女ならば……この、真を超えた偽りの聖女ならば運命を変えてくれるかもしれない。
聖女とは救世主になるという運命に縛られた生贄だ。故に一時の救世主にはなれても、それ以上には決してなれない。
所詮は循環し続けるシステムの一部に過ぎないのだ。
だがエルリーゼはそうではない。彼女はこの循環の外にいる存在だ。
だからプロフェータは、初代の頃以来実に千年ぶりに表舞台へと進出した。
この世代で何かが変わる……そう期待したのだ。
そして期待は正しかった。
エルリーゼの手によって今、全ての元凶が消え去った。
もう魔女は生まれない。聖女も必要ない。
世界が闇に染まった原因は、魔女を染め上げてしまった人々の黒い感情だった。
故にこの連鎖を断ち切る事が出来るのは聖女ではなく、世界に生きる一人一人の人間の心の光だ。
ならば後は、エルリーゼの言う『皆が笑って迎えられるハッピーエンド』にするだけだろう。
エルリーゼは力を使い果たしたように命を終えようとしているが、それでは誰も笑えない。
だからプロフェータは……彼女を次の預言者に指名した。
預言者は聖女と違い、プロフェータ自身が後継者を選ぶ事が出来る。
その際にプロフェータの命と、残る寿命の全てが後継者へと受け継がれるようになっているのは、預言者が同じ時代に複数存在しないようにするためだろう。
だがそれをやってしまえば、プロフェータ自身の命は当然尽きる事となる。
エルリーゼを後継者に指名したプロフェータは全身の力が抜けていくのを実感しながら、しかし満足そうに笑っていた。
「プロフェータ……どうして」
プロフェータの命を与えられたことで死の淵から生還したエルリーゼが、戸惑ったような顔をしている。
これで、最後にエルリーゼが死んで終わるという結末は避けることが出来た。
彼女の言う『ハッピーエンド』にする為には、エルリーゼは死んではならない存在だ。
「どうもこうもあるかい。お前さんが死ねばまた世界中が悲しみで包まれる事になる。
折角本当の意味で悲劇の連鎖が終わったのに、最後の最後にそんな湿っぽい光景を見せられるなんざ私は御免だよ。
同じ死ぬんだったら、私の方がいい……私はもう、十分過ぎる程に生きた。
その上……その上、今までずっとあり得ないと思っていた、悲劇が終わる瞬間まで見届けて……この長生きしただけの命をお前さんに与えて終わる事が出来る……。
……こんな幸せな死に方が出来る奴は、そういないさ」
悔いは一切なかった。
強がりではない。本当に、今この瞬間こそが自分の最上の『死に時』だと心から思っているし、心底幸せだ。
むしろ今という最上のタイミングを逃して何時この無駄に長いだけだった人生……いや、亀生に幕を引くというのか。
「それに、どのみち寿命も近かった……生きても精々、後百年くらいしか生きられなかっただろう」
「普通に長いわね」
プロフェータの告げた余命に、アルフレアが思わず突っ込みを入れた。
プロフェータから見れば僅か百年でも、人から見れば驚くほど長い。
この寿命がそのままエルリーゼに与えられてしまったので、つまりエルリーゼは短命どころかこの先百年ほど生きるわけだ。
「エルリーゼ、お前さんは生きなきゃ駄目だ。
お前さんはずっと誰かを助け続けて、そしてイヴを始めとする歴代の聖女達の心も救ってくれた。
そのお前さんが、そのまま死ぬなんて事はあっちゃいけない。
これからはもっと……自分の為に生きるんだ。
誰かと結ばれてもいいし、結ばれなくてもいい。ただ、お前さんが幸せだと思う生き方をすればいい。
……もう、聖女を続ける必要はないんだから」
聖女が必要な時代はもう終わった。
ならばいつかエルリーゼが言ったように、これからは新たな時代が始まる。
ただその中にはエルリーゼもいなければ駄目だ。
消え去るべきは……千年前から続く、旧世代の遺物である自分の方だとプロフェータは思っていたし、それが正しいと信じていた。
「これから先は、お前さん達の時代だ」
だから――後世に夢を託し、そして千年間の時を見続けた預言者は静かに目を閉じた。
◇
――懐かしい夢を見ていた。
瞼を開いて、最初に視界に映ったのは見慣れた自室の天井であった。
どうやら昼寝をしてしまい、昔の……いや、前世の夢を見ていたらしい。
ゆっくりと起き上がり、彼女は乱れた黒髪を適当に手で整えながらスリープモードに移行していたパソコンを起動する。
すると画面には、デスクトップの壁紙にしている一枚のイラストが映し出された。
それは彼女がシナリオを手掛けたゲームである『永遠の散花』の一枚絵だ。
イラストの中ではエルリーゼを中心に人々が笑い合っており、見ているだけで幸せな気持ちになれる。
「エルリーゼの奴は今頃どうしてるかねえ……いや、そもそも不動さんの言葉によると時間軸がズレているらしいから、丁度今頃が前世の私が死んだ時期になるんだろうか」
そう言いながら彼女――夜元玉亀は柔らかな笑みを浮かべる。
向こうでの役目を終えて死んだプロフェータは、どういうわけかあの世に行けずにこっちの世界に人間として生まれ変わってしまった。
前世での千年に比べればあまりにも短い人の生涯だが、その中で出来る事を考えた結果、玉亀は向こうの出来事を物語として伝える事を考えた。
画面の向こうの架空の物語としてでいい。一人でも多く知って欲しかった。
歴史の中で消えて行った聖女達がいた事を。
そしてそれを終わらせた偽りの聖女がいた事を。
そうして書いた物語は、気紛れで応募した小説のゲーム部門賞とかいうのを取ってしまい、ゲーム化してしまった。
まだ途中までしか書いていなかった小説はゲーム会社の指示で公開停止する事になり、玉亀はまあ仕方ないかと小説の方をエタらせた。
まあ、ゲームの方が多くの人に見て貰えるだろうしエルリーゼの偉業も知ってもらえるだろうと考えたのだ。
そして目出度くゲームになったのだが……そのままだと一本道すぎると文句を言われてシナリオを大幅に水増しする羽目になり、更に向こうの意向で主人公がエルリーゼからベルネルに変えられてギャルゲーにされてしまった。
曰く、『女主人公が苦戦もせずにただ無双するだけの一本道シナリオとか売れるわけがない』らしい。ガッデム。どうやら受賞した時点でギャルゲーにする事は既に向こうの中では決定済みだったようだ。
更にエルリーゼは少し他キャラに比べてパワーバランスがおかしいという理由でヒロインからも降格され、脇役にされた。
だが玉亀もこれには猛反対した。何せこの物語はそもそもエルリーゼの事を伝えたいが為に書いたのに、そのエルリーゼをハブにしては本末転倒だ。
散々話し合った末に何とか玉亀の知る本来の物語をエルリーゼルートとして捻じ込む事に成功し、しかし普通に実装してしまうとエルリーゼ一強になってしまうので隠しルートにされてしまった。おのれ伊集院。
しかも無駄に条件を厳しくしたせいでなかなか発見してもらえなかった。おのれ伊集院。
「さて……確かPC移植版の方で追加DLCとしてエルリーゼルートの後日談を書けって言われてたんだっけ。
全く勝手な事を言ってくれるよ。あの後どうなったかなんて私が知りたいくらいなのに。
というか最初はエルリーゼルートなんかいらないって言ってたくせに人気が出た途端にこれとはねえ……」
玉亀は愚痴を零しながら、伊集院から急かされているシナリオを考える。
そういえば伊集院といえばつい先日に不動新人という男と一緒にやって来て、色々と興味深い話をしていたのだが……何故か本人はその事をすっかり忘れていた。
試しに話を振ってみても『何を言っている? 初めからこういうシナリオだっただろう』と言われたし、不動新人について聞いても『誰だそれは』と返ってくる始末だった。
エルリーゼが向こうから来ていて実際に出会っていたという不動新人の方は突然連絡が取れなくなったし、わけがわからない。
……今にも死にそうだったので、案外死んでいるのではないだろうかとか考えてしまう。
彼の話が本当だったと仮定しても、なぜ彼だけがエルリーゼと接触出来ていたのかは最後まで謎のままだし……結局、解けていない謎は他にもまだ残っている。
それは、夜元玉亀がプロフェータだった頃に観測した別の可能性……エルリーゼが酷い奴で結局何も解決しないという救いのない物語の事だ。
玉亀はこれを便宜上『シナリオA』と呼んでいるが、結局何故自分がそんなものを観測出来たのかは分からないままだ。
もしかしたらあの時点で自分にも記憶のフィルターがかかっていて未来を見ることが出来ないようにされていたのか…………それとも、もしかしたら、繰り返される悲劇を変えようとして世界が断片的なヒントをくれたのか。
フィオーリもまた、いつまでも続く悲劇の連鎖を止めたがっていた。
そしてその為に、エルリーゼに希望を託したのだ……と思うのは、流石に希望的観測が過ぎるか。
だが、そうだったらいいな、と玉亀は思った。
どうせ考えたって答えなど分かりはしないのだ。だったら自分が一番いいと思う仮定で納得しておきたい。
「エルリーゼは……どうだろう。やっぱり聖女の座から降りるんだろうね。
元々全て終わったらエテルナに返そうとしてる節があったし。
そうなると……森の中に小屋でも建てて、そこで隠居してそうな気がする。うん、それがしっくりくるな。
そしてベル坊とレイラの嬢ちゃんもついていって……
……ギャルゲーなんだから恋愛要素もなきゃダメだよな。正直エルリーゼはそういう感情があるかすら疑問だったんだが、まあそこはちょっとオマケしてベル坊といい空気にすればユーザーも満足するかな。
…………でもベル坊はたまに予想外の事するからなあ……案外『エルリーゼを守れる男になる』とか言って修行の旅とかに出てるかもしれないし……」
適当に文章を打ち込みながら、自分がいなくなった後のフィオーリの物語に想いを馳せる。
自分の予想通りになっているかもしれないし、全く違うかもしれない。
だがどちらにせよ……きっと、幸せな明日が待っているはずだ。
何故ならあの世界には、真を超えた偽の聖女が……いや。
――千年続いた悲劇を終わらせた、世界などではなく……『人の為』の聖女がいるのだから。
そう思い、玉亀は静かに微笑んだ。
何か誤解してる方がいるようですが、まだ最終話じゃないですよ。
というか最終話ならちゃんとタイトルに最終話ってつけますんで……。
Q、伊集院さん何でベルネルを主役にしたの?
A、エテルナの幼なじみだったりと丁度いい立ち位置だったから。バックボーンも主役っぽいし。
エルリーゼは欠点がなさすぎて主役には向かないと判断した。
【作中であえて書く必要もなかったし、そもそも物語的に何の意味もなかったのでカットした世界線Aの出来事】
・A世界の末路
辿った道はエテルナルート。
エテルナが自殺する事で連鎖は断ち切られた――わけない。
行き場を失った『魔女』が登場しただけであり、世界と人類はフルボッコされた。
・プロフェータ
自分の間違いを嘆き、『魔女』によって滅ぼされる世界を見届けながら死んだ。
ちなみにこいつも地球を観測して永遠の散花を見ていたが、この世界では本当にその通りになっただけ。
滅びまで明確に描かなかったのは、単純にそこまで描くのを躊躇ったから匂わす程度の描写に留めていた。
・夜元玉亀
前世で見た悲劇を元に『永遠の散花』執筆。
ちなみにこの『永遠の散花』はエテルナルートがトゥルーエンドという扱いでグランドルートは存在しない。
シナリオを書いた理由は、滅びてしまった世界の事をせめてフィクションでもいいから誰かに知って欲しかったから。
マルチエンドにしたのは「もしかしたら世界が滅びない道があったかもしれない」とIFに逃げたかったから。
・世界(フィオーリ)
滅びてしまったことで「流石にすまんかった」と少し反省した。