破までの綾波→ポカ波
Qの綾波→黒波
主人公の綾波→ぱち波
好きなもの書くってたのし〜勢いで書いたのでおかしなところあってもご愛嬌。という訳でどうぞ。
ヤッベ…間違って起動させてしまいました。すぐシンクロ切りましたがこれは捕捉されましたね…。あ''ー↑もうヤダァ''!絶対ヴィレがくるじゃないですか。ネルフはハッキリ言ってシンジ君以外道具揃ってると思うので来ないことを願いましょう。Mark04けしかけてきたら絶許。さて、ここでヴィレについて振り返っておきましょう。
かつてのネルフ職員がゼーレによって解散されられた後おそらく人類補完計画を知りそれを潰そうとミサトさん達が立ち上がってできた組織です。彼等はかなりの戦力を持っており、かつ訳の分からない兵器ばっかりのネルフよりも分かりやすいものなのでわたしの心に優しいです。現在明かされているのは希望の艦のヴンダーに各種の軍艦、活動できるエヴァ二機に主機の初号機、武器と人員と食料。はい、普通に厄介です。ここに来てベークライト注入とか色々しやがったのは彼等ですね。因みにわたしが必死こいて探した資料と飯も盗られました。
テメェェ!ナニシテェンダァ''ァ''!
わたしが隠しておいたこの世界では珍しい缶詰もほとんど発掘されて、外に埋めて置いたものはコア化し、嫌がらせかと思うほど綺麗に盗られました。エヴァの中に入れて置いたサバ缶と焼き鳥、サトウのご飯で生活を強いられたと思うと涙が止まりませんでした。仕方がないのでその内ネルフ本部に盗みに行こうと思います。流石に水だけだと一年持つかどうかです。話がそれました。それで、もう場所は割れているので速攻くると思ったのですが意外と来ないので逆に不安になりました。もしかしたらここはL結界の濃度が高く人を送れないか、それともヴンダーがまだ起動していなのか。まぁ後者でしょう。碇君や初号機が戻ってきてからそんなに時間は経っていないですし、よし、ガバはなかったと安心して戻ろうとしたら
「君のような勘のいいマダオは嫌いだよ…ゲンドウ君…」
はい、くんなと願っていたネルフからの刺客、Markシリーズがやってきました。クソが!しかもMark09もいるし。急いでエヴァに乗り戦闘準備です。流石にMark09相手に生身のエクスカリバールでは歯が立ちません。コアブロックくらいATフィールドか弱かったらいいんですけどね。あれぐらいならわたしだけでも破れます。つくづくわたしが人間じゃないと思います。
『エントリースタート…シンクロ率80%安定』
これが汗と血の結晶ですね。実はヴィレの連中に発電室を破壊されたので頑張って直してた綾波印の発電設備でこのシステムが動いています。前よりもずっとグレードダウンしていますが、外部電源とエントリープラグ挿入装置を使えるようにしたわたしを誰か褒めて欲しいものです。それにほら!汗だくの綾波レイですよ!何故かあったつなぎ上半身脱いで作業してるんですよ!?…この身体でも発汗機能があって少し安心しました。さてシンクロが完了したので殲滅しましょう。こちらの武器は肩に装備されたプログレッシブナイフだけです。武器を集めようとしても何処にもないのでヴィレが持っていったのでしょう。…原作壊してもいいからあの艦ぶっ壊そうかな?本当ロクなことしませんね。やーい。お前らの年齢アラフォー。婚期逃し〜…なんかイヤな予感がしましたのでこの辺で勘弁してやりましょう。(震え声)
さて、戦闘です。エヴァの操作なんて映像や資料だけではよくわからないのです。自分自身の動きに合わせたり、左右にある前後するレバー使ったり、目標をセンターに入れてスイッチだったりいっぱいあります。まぁわたしの場合エヴァを自分の肉体として動かすという考えが一番しっくりきます。幸いこの日エヴァの身体能力は高いので大抵のことは出来るはずです。では、
「エヴァンゲリオン第7号機、起動」
「新たなエヴァンゲリオンの反応を捉えました!」
「何処⁉︎まさか…」
「識別出ました。エヴァンゲリオン第7号機だと思われます」
「えぇー⁉︎だって前行った時はうんともすんとも言わなかったじゃん!しかもパイロットもいなかったし、ダミープラントはすでに破壊されてたし…意味が分かりません‼︎」
「煩いのぉ。パイロットは何処かに隠れていてその後シンクロしたことぐらいわかるだろう。あそこのL結界濃度は異常だ。そんなに細かく調べてる暇なんてなかったさ」
「目標のエヴァ、ネルフのエヴァと会敵すると思われます!」
「全エンジン始動!これよりエヴァンゲリオン第7号機の殲滅に移ります。なんとしてもあのエヴァを破壊するのよ!また、碇シンジの捕縛も同時に行います」
「しかし葛城艦長!先ほどの戦闘により主翼と甲板にダメージがあります。もしそこを狙われたとしたら…」
「…アレを野放しにしたら希望の艦ですら意味がないわ…マリ!『準備OKでーす』アスカ!『二番コンテナ準備頼むわ』二人は碇シンジの捕縛、エヴァ第7号機の地上迎撃を。現時刻をもってエヴァ第7号機の殲滅作戦に移行する!」
ガキンッ!
金属がぶつかり合う音が辺りに響く。一際大きな音が響くと十字架を描き爆発が起こる。その中心には黒い悪魔がいた。十字架をその顔に貼りつけていてもその佇まいは決して罪を受け持った者ではない。成り損ないどもをその腕で砕き、脚で潰す。ここに人間がいたらこう思うだろう。神だと。もっともあの黒き悪魔は神などではない。だが彼の畏れが悪魔を神としているだけだ。人間にありがちのことだが、畏れを抱く相手を自分よりも格上の存在として受け取りやすい。それが自分の理解を超えるものならば尚更だ。『神は創造物である』これは実に的を射ている。そう、人間の畏れが生み出した超常の存在が神なのだ。それがたとえ全てを破壊する者だとしてもだ。だが、ここには悪魔と始祖の器と神の遣いの紛い物達がいるだけだ。
ふぅー!気持ちイイ!ストレス発散としては中々使えますね。やはりこのエヴァの身体能力は他のエヴァを大きく超えています。まず普通の拳でMark04程度のATフィールドならばワンパンです。また、爆発に巻き込まれても全くダメージがないことやMark09の中和攻撃が一切通ってないことからATフィールドやそもそもの外装が頑丈なことが分かりました。改めて動かすと変態スペックですね。完全に無双系のゲームのようです。ですが今のところ武器無しで戦っていますが感触というか殴った時の反動がかなり自分に返ってきてますね。高いシンクロ率とこの機体の性能のせいだと思われます。なので、ここら辺から殴る蹴るというよりも投げたり千切ったり埋めたりする技にします。
さて、問題のMark09ですがコイツ首無しなんですよ。しかもジェット付き。つまり碇君が誘拐された後ですね。……あ''あ''あ''あ''!!これはまずいです!碇君が誘拐されているということはヴンダーはもう起動してるということです。つまりさっきの起動が捕捉されてすぐに彼等がきますね。ナンテコッタイ。ここでシンジ君が取り返されてしまうとカヲル君と会えずに心が折れます。確実に。この世界のことを教えてくれるのは現状カヲル君しかいないので…おそらく何もしないまま彼が過ごすと承認欲求が強い彼は潰れて壊れます。そうなると原作崩壊は確定で何が起こるか分からないので全力で阻止しましょう。なのでまずは
『…そちらのパイロット。こちらに敵対する気持ちはない。それにその手には人がいるだろう。ここで終わりにしないか?』
ここはなるべく低い声にしましょうか。話し方も中性的に。碇君に気が付かれると面倒です。
『…ダメ。それは命令じゃない』
ンァー!んの!ゲンドウ君!そんなに従順な綾波がいいのか!?はぁー、おそらく碇君を釣る為の餌ですね。ならば命令をよく聞く人形の方が効率的です。まぁ人形じゃなくなる可能性があるのが初期型なんですけどね。
『そちらの命令が何かは知らないけど、追手の処理が完了次第そちらの方へ出向こう。これでどうかな』
『…了解…3番ドックに来て』
交渉は成立しました。戦闘は常にこっちに分がありましたし、今ここで碇君やMark09を失うのは悪手だとゲンドウ君もわかっていたようですね。Mark09はジェットを使って離脱。そして目標は猛スピードで接近中…続いてはヴィレ戦ですかね。あのお二人は強いですからね〜こっちも頑張っていきましょう。
上から来るぞ!気を付けろ!
『うおおおおぉぉぉぉ‼︎』
はい、上から赤い流星ネコこと改二号機が薙刀を構えながら落ちてきました。ここはサッと避けて様子見です。空のヴンダーには8号機ですか。これは厳しそうですね。まぁ負けませんけど。
『…今日はいっぱいエヴァが来る日だね』
『…チッ!やっぱり綾波型か…すぐに降参する気はある?そっちの方が楽なんだけど』
『…わたし自身使徒が混じってるのは知ってる。けどだからと言って自由じゃないのは嫌』
確実に拘束&DSSチョーカー付けられて解剖か殺処理くらいます。しかもDSSチョーカーなんてわたしにつけて、なんらかの拍子にパターンブルー出たら即首がポーンです。まぁ後々彼らに会いに行きますけども。
『アンタもアイツと同じガキか‼︎?もう一度世界をめちゃくちゃにしたいわけ⁉︎』
『もうめちゃくちゃだし。この際いいんじゃない?というかわたしは世界をどうこうする気はないよ?』
『アンタがなくてもこっちは世界が終わる爆弾を放置しておけないってぇの!さっさとそれから降りろ!』
『無理。目的達成してないしこの後、来てって誘われたから』
『ッ!このっなら八つ裂きにしてそこから叩き出す!』
2号機が突っ込みその手の薙刀でわたしを切り刻もうとしますが、甘いです。わざとATフィールドを張らずに彼女を至近距離に誘い込み、脚を踏み鳴らして体重をかけます。そしてその重心移動を利用して掌底を打ち込む。2号機は派手に吹っ飛び、更に至近距離に彼女がいた為援護射撃も飛んできません。なので8号機の下へ向かいましょう。えっ?上空を飛ぶヴンダーにどうやって行くのかって?もちろん飛んでいきます。あれぐらいの高さなら助走ジャンプで届くと思います。はい、普通に届きましたね。8号機は目の前ですが相手は銃を持ってますのでこちらはナイフで対抗しましょう。こいよ真希波…銃なんて捨ててかかってこい!
『…これは予想外…まさかこの高さに届くなんてね。やっぱり異常だねその機体』
『…それには同感。それにシンクロしてるわたしもだけどね』
『…!随分とオリジナルに似せているね?それも命令?』
『オリジナルの方がもっと清楚で頑固。わたしは偽者だよ』
(使徒と合わさったことにより遺伝子データが崩れた?それともわんこ君のお気に入りみたいになったとか?これは調べがいがあるわね)
なんかまたフラグが立ちましたね。まぁいいでしょう気にしたら負けです。8号機なんですけど射撃がクソ上手いってことしか分からないんですよね。パイロットの性格上近接戦闘も強いと思いますが劇中では射撃でしか攻撃してないので不安です。ですが、この変態エヴァには負けます。基本性能バカですし弱点らしい弱点ってシンクロとか反動がすごいって位じゃないですか。ですが、AA弾は止めて下さい。あれ受けて平気なのは13号機ぐらいですから。
考えごとをしていたら戦闘開始しましたね。あちらさんは銃をブッパしてきますが、そのままATフィールドで受けましょう。逆に回避するとヴンダーから落ちたり、壊したりしてしまうので。ここでヴンダーを壊すと初号機関係で面倒になるので止めておきます。おっと射撃をやめてどっか行きましたね。おや今度はライフルですか。いいでしょう、受けて…ッ!秘技弾丸切り!そして緊急回避!
急旋回したぱち波は8号機が撃ち出した二発のトゲのような一発目はナイフで切り二発目の弾丸をスレスレで避けそのままヴンダーの先端部まで転がり出ていった。
…まさかAA弾打ってくるとは思わなかった。しかもヴンダーの主砲の近くまで来てしまった。アカン。ヴンダーのATフィールドて固定されました。そのままエネルギー弾撃ってこないで〜!割とやばいですこれ。ATフィールドは中和されてるからこのままでは意味ないし、かと言ってこのままずっと撃たれたら流石に硬い装甲も壊れる。…シンクロ率上げてそのままATフィールド全開にして脱出しましょう。深く沈み込むような感覚に身をまかし、深く、深く息を吐き準備は完了です。
『ATフィールド全開…!』
バチッ!と弾けるような音がした後に7号機の周りの空間は歪み始める。ヴンダーに中和されていようが、より強いATフィールドで捻じ曲げていく。もうヴンダーの攻撃は届かずATフィールドがまるで生き物のように形を変える。そして彼女のATフィールドに呑まれて動けない8号機の腕を綺麗に切り飛ばしATフィールドで格納庫に突き飛ばす。
『ぐっ…⁉︎ツウゥ…懐かしいわねこれ…確かに封印せざるを得ないわね…!』
(ふむ。一枚のATフィールドの全開出力はこんなもんですか。8号機所は格納庫にぶち込みましたし2号機は動いてない…丁度良いので2号機に死なない程度の強襲をかけてみましょう)
彼女はATフィールドを脚に集中させ機体を空へ投げ出した。そのまま2号機に向かって落ちて行く。それはまるで第八使徒のように
『メテオストライク』
『アスカ‼︎避けて‼︎』
『姫‼︎全力でそこから逃げるにゃ‼︎』
『うおおおおぉぉおああああ⁉︎』
ヴンダーがATフィールドを咄嗟に張ったものの、着弾した瞬間大地は割れるどころか辺り一帯が陥没するほどの衝撃が走った。その場から即座に離脱した2号機にも少なくないダメージが入った。
『ちち…ウッ…ホント…化け物ね』
『…油断大敵…』
『え?』
いつのまにか2号機の懐に入ったぱち波は上段の回し蹴りを叩き込み、体を浮かせる。続けて浮いた脚を振りまわしてヴンダーの方向に向かって投げ捨てる。ATフィールドで更に吹き飛ばすおまけ付きだ。
『戦いの基本は肉弾戦闘』
『…ぐっ…アッ、…』
「神経接続28%カット!ハーモニクス下げて!」
「ダメです!パイロット意識不明!シンクロが切れます!」
『姫‼︎起きろ!こんなとこで死ぬ玉じゃないだろ⁉︎』
『マリ‼︎2号機及びパイロットを回収!一時退去します!総員撤退!』
『合点承知‼︎』
ヴンダーは去って赤い大地には黒い機体だけが残っていました。はい。勝利ですね。変態スペックすぎて草生えます。これでまだ能力の半分以下しか使ってないのですから恐ろしい…。死にはしてないと思いますが先の友好関係に支障がありそうです。さてこのまま指定された3番ドックに向かいましょう。
少女移動中
着きましたか。思ったより遠い所でしたねこの3番ドック。ではここらで降りときましょう。なんか弄られたら嫌なのでATフィールドを張っておいて、ネルフ本部を探索します。むっ!ピアノの音が聞こえます。この曲は碇君とカヲル君の連弾ですか。ということは黒波には会っていますからあまり彼に会わない方がいいですね。では黒波を探しましょう。おそらくダミープラントのところにいるのでそこを目指して歩きましょう。
ふーむ…かなりの量の武器ですね。予備パーツも引く程ありますし。ですが全て量産がしやすいものです。ふと思ったんですけどバレットライフルなんて劇中で活躍しましたか?ATフィールドを中和してもあんまダメージがなくて後半は相手のATフィールドが強すぎて使えないと言う始末。ですが、数の暴力とは怖いものです。予告編をみた限りだと地面を覆う数の量産機がいました。白うなぎよりはマシかと思いますけどね。
そういえばアレは旧劇の世界で残ってたものでアレが新劇ではアダムなんじゃないかという考察もありましたね。うなぎは複数いたからアダムスとは複数になりセカンドインパクトの時には四体のアダムスらしき者がいた。四体でセカンドインパクトが起きたからバチカン条約では一国のエヴァ保有数は3機までだったのかも知れません。ですが疑問も生じます。新劇の使徒はアダムスのどれから生まれたのか分からないのです。うなぎから使徒生まれるってなんか嫌ですね。他にも色々ありますが、ダミープラント前に着いたのでまた今度にしましょう。
「へーい!約束通りきましたよ」
「…!私…?」
「おや、私ときみは同じ顔しているね。もしかして生き別れの姉妹?(すっとぼけ)」
「…あなた…あのエヴァに乗っていたパイロット?」
「そうだよ」
「…こっち」
語録を軽くスルーした黒波に手を引かれて何処に連れて行かれるぱち波。遠目から見れば仲の良いコスプレ姉妹だが近くで見ると似過ぎて逆に怖い。だだっ広い空間に二人の足音だけが響く。連れて行かれたのは第13号機の建造所だった。そこはダミープラントとよく似た紫や赤黒い配色が並び巨大な球にいくつものパイプやコードが刺さっている。
(うーわ…。大分気持ち悪い建造所だなと思っていましたが想像以上ですね。LCLの匂いが濃いです。うわっ…今この球体動きましたよ。本当わけわかんねぇ奴で作ってますね。ここのエヴァは!)
ぱち波が乗っている機体の方が解析しにくいというのは秘密である。
「…さっさと登場したらどうですかゲンドウ君?」
「……」
はい。ネグレクト親父ぃの登場です。はい相変わらずの顔ですね。全く顔色とか見えませんので面向かって探り合いとかしたくない相手です。
「…何者だ?」
君がそれ聞く?見た目通り君の奥さんの情報を使って造られた綾波レイの初期型ですけど⁉︎この奥さん大好き人間め!てか一番成長していて中学生とか…このロリコンめが!バックベアード様に連れ去れてしまえ!
「はぁ〜…。綾波レイですよ。造る計画たてた本人に聞かれると思わなかった」
「…それはすでに分かっている」
ふむ…幾分か動揺しましたか。さてどうしましょうか。ここはゲンドウ君の計画に少し加担しましょうかね。ヴィレにも加担しますけど。新しい使徒作って、フォースインパクト起こして、カヲル君をまみらせて、フォースを止めるまでがQでのゲンドウ君のシナリオですし、まだ全員死ぬほどのイベントはありません。特にどこにも属さないわたしはコウモリ野郎になる方が楽しそうです。
「で?…ここに呼び出して何するの?悪いけどあのエヴァは使わせないよ。アレは使い方間違えると全部壊すよ」
「…時が来ればまた話す」
「それまでは支部の方にいた方がいい?」
「…いや、第3の少年の相手でもしてやれ」
ういっと適当に返事をして黒波に手を引かれて退室する。…碇君ですか…少し胸がポカポカした。
「良かったのか碇。あの子とあのエヴァは計画に必要ないだろう?」
「使えるものは全て使う。計画の助けになると判断したまでだ」
「これは老人の勘だが、あの子の場合絶対に何かを起こすぞ。ユイ君と同じようにな」
「……」
ゲンドウと長い付き合いの冬月は、碇がバイザーの下でかなり焦っていたことを見逃さなかった。ゲンドウも大学時代の彼女に似ていることで大分心が掻き乱されたようだ。手の震えが止まってない。
「冬月…少し頼む」
そう言って、何処かに行くゲンドウ。
「やれやれ、昔とまったく変わっとらんな。さて、いつ捕まるか」
老人の楽しみを一つ増やしたぱち波だった。
…いつまで手を繋いでいればいいのでしょう?ダミープラント前の黒波の部屋に連れてこられたのですが彼女がわたしの手をずっと握ってるんですよ。不思議そうに繋いだら手を見たり握ってきたり…なんかポカ波入ってませんかこの黒波?
「…どうしたの?そんなに気になる?」
「いいえ、ただ私と同じなのに違う感じがするから不思議なだけ」
なんで分かるんですか?えっ混ざってるの分かるの?はぁ〜変なフラグが立ちましたね…。まぁいいか。最悪シナリオの為にわたしがこの子たちを守ればいいんだし。
「そうだろうね。わたしは使徒が入ってるから。多少君とは違う」
「…そう」
「だが、違うからこそ良い。綾波レイは複数いるが君はわたしの目の前にしかいない。…わたしと手を繋いでいるのは君であってわたしではない」
「…貴方の言ってること…分からないわ」
「別に今理解しなくてもいいよ。ただ君は君だということを覚えておいた方がいい」
そう言って手を離すと彼女も手を離した。不思議そうに手を見つめている。もう少し背中を押してあげようかな。
「わたしと手を繋いで連れて来いって命令された?もし違うなら、それが君だ」
そう言ってぱち波は部屋から出て行った。一人残された黒波はやっぱり不思議そうに手を見つめている。
「私は綾波レイ。彼女も綾波レイ。でも彼女は私じゃない。なら…私は何?…綾波レイ…これが本当の私なの?」
表札の名をなぞりながら、ポツリとそう零した。
黒波に伝えるべきことは伝えたので、碇君に会いに行きましょう。ここでぇ、皆様の為にぃ碇シンジについて説明いたします。(RTA風)Qでのシンジ君は本来のメンタルよりずっと傷付き易くなっており、下手に真実を告げたりするとカヲル君との繋がりが結べなくなり原作崩壊してしまうので気をつけていきましょう。そうですね。シンジ君に自分の事を告げるのは冬月先生との会話後かカヲル君と繋がりを持った後がいいですね。よくシンジ君はクソ雑魚メンタルとかめんどくさい男だなと思われがちですが、こうなるのも仕方ありません。
まずは幼少期。記憶はありませんが目の前で母親を失います。そして父親からも捨てられます。親戚の家でも歓迎されていない描写が目立ちます。そしてそのまま思春期真っ盛りの中学生。いきなり父親に来い言われ、兵器に乗り、怪物と戦い、痛い思いをしたもののエヴァに乗る事にしました。父親は自分以外の家族を持っていて、居候先でも裏では監視されて、一度は逃げ出しますが、誰かの為にもう一度エヴァに乗りました。しばらくは普通の中学生らしい日常を過ごせましたが、父親のやり方に反対し逃げ出します。やっぱり気になる子を助ける為にもう一度エヴァに乗り、上司も応援してくれ、助け出したと思ったのに目が覚めたらあの扱いです。そりゃ雑魚メンタルにもめんどくさくもなりますわ。
因みに、考察班ではニア・サードインパクトは碇君に原因がある事を基として、アスカやミサトさん達はあえてその事を言わなかったのではないかという考察が出ています。何故言わなかったかと言うと、『綾波を助けようとしたのに、初号機に取り込まれてここにはいないし、トウジやケンスケ達を犠牲にするし、さらに世界をあんな風に変えてしまったのよ』と面と向かって言われたら、おそらく碇君即メンタルブレイクしますよ。まぁどの道メンタルブレイクは避けられないんですけどね。
長々と喋りましたが碇君に会うと多分黒波と勘違いされると思うので、髪を伸ばしましょう。使徒化して背中にかかるくらいまで伸ばします。後は使徒化を切れば…
綾波レイ ロングヘアーver
の完成です。こうすれば彼はわたしと彼女を別々に見てくれます。まぁポカ波と勘違いされる可能性もありますがね。では…いくぞー!
…少女突撃中…
「やっほー。会いに来てあげましたよサードチルドレン君?」
「えっ綾波⁉︎どうしたの?持ってきた本面白くなかった?」
「本?わたしは本なんてもらってませんし、君の知ってる綾波ではないですよ?」
「…確かに髪の長さが違うけど綾波は綾波だろ?長い髪も似合ってるよ」
はい。この天然ジゴロ。綾波殺しとはこいつのことだ。血は争えないなぁ!?ゲンドウ君!
「まぁ、確かにわたしは綾波だけど、ちょっと事情が違う。さて、単刀直入に聞きましょう。綾波レイと会った?」
「?さっきもというか、たった今もこうして会ってるじゃないか」
「違う。貴方と一緒に過ごした綾波とよ」
「…何を言ってるんだよ綾波。あの時ちゃんと…」
「悪いけど、貴方と一緒に過ごした記憶はないわ。だってわたし達はまだ生まれてないもの」
「…ぇ?」
「とにかくわたしが貴方に伝えたいのは、君と過ごした綾波レイと目の前にいる綾波レイは違うということよ。少なくとも君が思う綾波レイは貴方をほっといたりしない。そこをよく考えて」
「綾波!君が何を言ってるのか全然分かんないよ‼︎」
「まだ分からなくていい。ただ、真実を受け止める覚悟はしておいた方がいい」
そう言ってぱち波は踵を返して部屋を出て行った。
「待ってよ!綾波!綾波‼︎…綾波…どうしちゃったんだよ…!」
シンジは訳も分からず頭を抱えるばかりだ。一緒に過ごした綾波じゃない?ははっそんなな馬鹿な。あの時ちゃんと助けたんだ。きっと忘れているだけなんだ…。だってさっきまで綾波と話してたんだあの綾波と。…待て…なんだ…この矛盾。そもそも髪ってあんなにすぐ伸びるものなのか?綾波と別れてから十分もたってない。さっき綾波に本を手渡してきたばかりだ。シンジは部屋を飛び出して綾波の部屋へ向かう。
「綾波!綾波!聞きたいことがあるんだ!」
「…何。碇君」
「さっき僕の部屋に来た⁉︎」
「…いいえ。命令じゃないもの。行ってないわ」
「…はっ…はは…そう、そうだよね。ごめん綾波。急に来て」
「……顔色が悪いわ。どうかしたの碇君?」
「…ッ!なんでもない!大丈夫だから‼︎」
そう言ってシンジは逃げるようにダミープラント前から出て行った。
黒波の寝袋の中に隠れてたぱち波が出て来てこう言った。
「ふむ…鈍感な彼でも気が付いたね。まぁ信じたりはしないだろうけど」
「…いきなり来たと思ったらなんで私の寝袋に入ってるの?」
「隠れる場所がここしかなくてね。いやー黒波の良い匂いがしますなぁ」
黒波は無性にこの自分と同じ顔を引っ叩きたい気持ちになった。セカンドインパクト以前にあったとされる綺麗な紅葉の葉がこの世界にも咲いた瞬間であった。
碇シンジは簡素なベットの上で一人縮こまっていた。ぶつぶつと何か言っているのがまるでお経のようだ。
「さっきの綾波は綾波じゃない…じゃああの綾波は誰?…そもそも、
綾波は一人じゃない?」
そこまで考えてシンジは頭をを振ってその考えを払う。そんなはずないと何度もそう言い聞かせた。だが、もしかしたらの想像が止まらない。
(…また彼女に会えたらもう一度聞こう)
そう考え、最悪の想像から夢の世界へシンジは逃げ出した。
ネルフとヴィレを行き交う綾波レイ
彼女は運命の子供達と繋がりを持つ
彼女は一体何者なのか、彼女の目的はなんなのか
フォーインパクトの抗争でついに明かされる
次回 Q 人と使徒 さーて次回もサービスサービス‼︎