貴方の隣でぽかぽかしていたい(切実)   作:茜色のLily

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『エヴァってなんだっけ?』データが消え、作り直したこの話に対する総評。あれぇー?こんな展開じゃなかったぞ?まぁ面白そうって言われたので投稿します。キャラ崩壊注意です。

感想、評価ありがとうございます!評価バーに色がついた時には下着姿でネクタイと靴下履いていたことにすら誇らしく感じました。また、日常編も投稿するつもりなので気長にお待ち下さい。わたしの絶対領域には1万2千枚の特殊装甲が付いているので安心してください。誤字があってもそこはご愛嬌。


シンQ 人の為の天使と人を知った使徒

 はい。ヴィレに侵入することに成功した偽天使ことぱち波です。あれから拘束はとかれ(DSSチョーカーは付けてる)情報を提供した後にアスカ達の部屋に案内されました。しかし、本日ちょっとトラブルがありまして、マリの頼みもありぐずり出したアスカをなだめることになりました。

 

あのアスカの状態はあれです。第八使徒殲滅後の精神状態に近いですね。肉体年齢が止まっているとはいえ、アスカの精神面を14年の月日が多少鍛えているはずです。しかし、それは外側だけでしょう。元々アスカはメンタル面がそんなに強くありません。

 

 旧劇では母親のことから、自分にプライドを持ち自分は特別だと言い聞かせてきました。そういうものはやはり脆く、精神攻撃にやられてしまいます。というか、旧劇のアスカはそのATフィールドを張ってないというか、張る位置がちぐはぐしていて、必要以上に他者の心に入ったり、自分の心に取り入れていました。ですが、そこに母親の愛情が入り『自分のことは母親が認めてくれる』と考え他者と自分のATフィールドの位置を認識しあの強力なATフィールドを使えたのでしょう。まぁ、みんなのトラウマになりましたけど。

 

ここで少しATフィールドについて確認しておきましょう。旧劇では人が持っている心の壁とか生きる衝動として捉えられています。それがなければ人は形を保てず、LCLに還元してしまうものでした。新劇にこの設定が続いているのか変わっているのかはわたしは分かりません。…この手の考察が難しすぎるのが悪い。なんで考察班は精神系とか心理学系のお話に詳しいのか、謎が多くツッコミどころ満載です。すごーい!君は難しいことも知ってる考察隊員なんだね!

 

話が逸れました。

また、新劇でもあの人形があるので、母親と何かあったと思いますがよくわかっていません。しかし、旧劇と同じようなプライドを持ちますが、碇君やポカ波と過ごしていく内にヒカリと友達になり、ポカ波を人として認め、誰かと一緒にいることが楽しいと感じるという旧劇とは違った成長を見せています。それを壊したのがあの第九使徒です。

 

………絶対こっちから侵食してやる。もう許さねえからなぁ…(ねっとり)

 

 結果、隔離されている間に触れ合った人間や心を許した人々が死にまたは消え、メンタルがまた弱くなったと考えています。その原因が気になっている相手でもあるのでさらにダメージか入っていますね。先程も

 

「…グスッ…バカシンジ…ヒカリ…えこひいき…みんな……あぁ''…守れなくて…ごめん…」

 

なんて零していたので大分ダメージ入ってますね。わたしの心にもダメージが入ります。普段の彼女は絶対にこんなこと言わないとマリからのお墨付きをもらいました。今はもう泣き止みわたしの膝の上ですやすやと寝ています。いや、日課の検査帰りにマリと会って、部屋に入った途端アスカがいきなりわたしとマリに飛び付いて来てまた泣き始めたんですよ。それがその…マリとわたしの母性本能を刺激してしまいまして。かなり甘やかしましたね。まぁそのおかげで、いまはこうして眠っているんですけどね。

 

もしかしたら、この女の子はまだ何か隠しているのかもしれません。アスカを救えるのはおそらく、彼しかいないのでしょうね。ウッ…。また心にダメージがいきました。そろそろ血反吐吐きますよ。

 

 

「姫の新しい一面を知れて私はハッピー。それじゃ、次は君のことを知りたいな」

 

…ふーむ…どう説明したらいいでしょうか…

 

「わたしのことどれくらい分かってる?」

 

「ぜーんぜん。分かってるのは第7号機のパイロットで使徒が埋め込まれている事とアヤナミ・シリーズの事だけ」

 

思ったより少ないですね…。何故どのように作られたかは知っていなさそうです。

 

……ぱち波が存在する理由はあの資料の通りです。ですがわたしはどうなのでしょう?

 

ぱち波はアスカの髪を撫でながら自分の記憶を遡ってみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて目覚めたとき、そこには誰もいなかった。いやこの世界でわたしが存在している以上誰かはいたのでしょう。けど見える範囲には誰もいなくて、怖かったのを覚えている。不思議なことにここがどんな場所なのかは記憶があった。少し、悲しかった。でも、やっぱり彼らしいなと思って眠りについた。

 

次に目覚めた時は、人が沢山生活していた。そこに彼の姿があった。どうやらクラスメイトと打ち解けることができたみたい。そして…彼女を意識するようになった。微笑ましく思いながら眠りについた。

 

今度は叩き起こされた。元気っ娘がいつのまにか彼の側に混じっていた。とても綺麗に思えた。子供たちが成長した。知っているから止めたかった。でも、止めなかった。彼等が大人になろうとしていたから。

不安を抱えつつも眠りについた。

 

最後は、よく分からない。そこに存在していた。ただそれだけ。彼に会った。結末を知っているからこそ、彼に手を差し伸べようとした。けれど、彼は…。何度も繰り返した。そして目を覚ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここで、ぱち波が目覚めたと。はぁ〜我ながら女々しいことしてましたね。結局、この世界壊れるから余計なことはすんなと言いたいのですね。いや、従いませんけどね。

 

前にQ世界がいかにクソかということを説明しましたが追加事項です。はっきりと言いましょう。この世界には再生させるかインパクトさせるしか選択肢がないです。

 

因みに、世界の延命なんてほぼ出来ません。この赤い大地と海でどうやって生きていくのでしょう?L結界を無力化してもあまり意味はありません。あの装置だって限られてますし、そもそも星として、というかQ世界が終わるように設定されているのが一番の理由ですね。リリンが生き延びてあの世界のままで生きるなんて想定されてないです。本当はフォースインパクトで終わる予定だったんですよね。つまり、Qの時点で完結する予定だったのに、原作では防いでしまったイレギュラーなのです。原作なのに。

 

話が逸れました。

新劇の場合、一旦生物を全部消して次のステージ…つまり進化させるがのがフォースインパクトやファイナルインパクト。(たぶん)で、生物はそのままで世界の方を再生させるかのがカヲル君の言っていたカシウスとロンギヌスを使う方法なのでしょう。わたしは後者にかけたいと思いますけどね。道具も揃ってますし。

 

…めっちゃ心と胃が痛くなってきました。こえぇ…こえぇよ…。だってイレギュラーすぎる存在がこ↑こ↓にいますけど。乗ってるエヴァもイレギュラーがすぎますけど。

 

あぁ''ぁ''もうヤダァアア!

 

逃げちゃダメだの精神で頑張っていきます。(震え声)

 

「おーい!大丈夫?プルプル震えて」

 

「…ごめんなさい。えーと、わたしとあのエヴァは廃棄予定だったゼーレの保険の一つ。ゼーレが秘密裏に回収した使徒の残骸を復元して、アヤナミ・レイに移植し第7号機にシンクロ出来るパイロットを作ろうとした。だが、計画は上手くいかず凍結された。なんらかの理由でその後に生まれた成功例が…」

 

「貴方ってわけね」

 

「そう。多分、ゼーレやネルフに対して不信感を持った国連軍がゼーレに隠してつくってたんじゃない?エヴァに対抗するために」

 

あの支部設備が整ってる割には外壁とかボロボロでしたからね。襲撃した結果ですねー。よくゼーレから隠せましたね。…いや、あの機体自体がゼーレの目的の近道にもなるから泳がされてただけですね。

 

「あり得るわ…」

 

 

「ん…あれ…?」

 

どうやらアスカが起きたようですね。ふむ。身体面での不調は無し。

 

「…おはよう」

 

「ッ!」

 

あっぶな。急に起き上がってこないでください。びっくりしましたよ。

 

「…アンタ…」

 

真っ赤な顔で地の底から聞こえてくるような重低音ボイス…うーん逃げちゃダメかな?(恐ろしく速い掌返し)

 

「いや〜あんな可愛い姫の顔見たの久しぶりだったにゃーん。その子の胸に顔を埋めながらわたしの手を掴んで離さないところなんてもう、ぎゅんぎゅんきたよね」

 

なんでこの人は火に油を注ぐんですかね?ヤバイよ?目の前の赤い猫が百獣の王になってるよ。

 

「しかもさぁ、『…行かないで…もう…1人は嫌…』なんて言われたらもう甘やかすしかないじゃん!」

 

あっもうこれダメですね。ガソリンぶちまけるどころか生命の実と知識の実を融合させることに等しいです。

 

Q 何が起こるんです?

 

A 大惨事大戦だ。

 

その瞬間、ヴィレ内部で獣の咆哮と2人分の悲鳴が響いた。

 

 

「ずっ…ずびばぜんでじだ…」

 

綺麗なマリの顔がボコボコですね。まぁわたしもタンコブつくってますが。ちょーいたい。

 

「で?結局アンタの目的はなんなのよ」

 

「…また甘えてもいいんで「は?」…なんでもないです」

 

身体が震える。怯えているのか⁉︎このぱち波がっ⁉︎

 

「………でも、たまには………いいかも………」

 

堕ちたな

 

消えるような声でそうこぼしたアスカ。五感その他も敏感な彼女にはバッチリ聞こえていたようだ。

 

「わたしの目的は…『幸せを誰かのそばで感じたい』かな」

 

「はぁ?なによそれ」

 

そのままの意味なんだけどね。この世界にはみんな幸せハッピーエンドがないのが悪い。旧劇の場合はよく考えて、碇君が他者と一緒にしていたいと願い、人間として成長したエンドだと捉えても、重いです。必要であったとはいえ首締めは重すぎます。…ふと思ったんですけど、何かとアスカの血筋って首関係多くないですか…?キョウコは首吊り自殺するし、アスカは碇君に首締められるし、新劇も3号機に乗ったアスカもろとも初号機には首折られてますし…。

 

はっはーん…。さてはエヴァ製作委員会はアスカ虐めんの好きだな(迷推理)アスカファンの方達に

 

『お覚悟を』…チャキ…

 

されても文句は言えませんねこれは。とづまりすとこ。

 

「まぁそんな感じだから、フォース止めましょうそうしましょう」

 

「…アンタがあいつに少し似てる理由がわかった気がするわ」

 

「…でもオリジナルと違いすぎるわ〜」

 

いつものように、ゆるく駄弁っていたら、新たなエヴァンゲリオンの反応を捕捉したらしい。さて、そろそろクライマックスですね。ここら辺で修正力さんが出しゃばってくるので、叩き潰しましょう。

 

「…わたし、この戦いが終わったらサイクリングに行くんだ」

 

「流れるようにフラグを立てないでよ」

 

「私を置いて姫達は先へ進んで!」

 

「アンタも行くのよ‼︎」

 

あーもうめちゃくちゃだよ。でもまぁ、楽しそうなのでよしとしましょう。ネルフ組は大丈夫でしょうか?

 

 

 

数日前のネルフ本部では、シンジがこの世界の真実に触れ、黒波が一緒に過ごし、使徒から助けた綾波ではないと知ったところだった。また、この手でトウジやケンスケを結果的には殺してしまったと知り、父親との繋がりを捨てる。そこに渚カヲルが現れて、希望の槍としてロンギヌスとカシウスの説明をした。彼と繋がりを持ち再びあのみんながいる世界に戻そうと決意した。そんな中シンジは冬月副司令との会話を思い出していた。

 

 

冬月に連れられて来た部屋は電力が不安定であった。しばらくした後に奥の方には碇ユイが初号機コアに取り込まれる様子が写っていた。そして綾波レイの正体は碇ユイの情報をもとにつくられたクローンであることを知った。

 

『碇はな…昔から君の母親に振り回されていてな…。彼女が行おうとしたコアへのダイレクトエントリーだって碇は反対し続けた。だが彼女は頑固でね。我々の前で碇にさそり固めをきめ納得させていたよ。碇は少しの間松葉杖生活を送ったがね。だが、実験は失敗し彼女の情報だけが残った。彼女を慕ってたものは、嘆いたよ。とくに碇は酷かった』

 

長い沈黙が走る…

 

『君の知る綾波レイは初号機に保存されている。これも碇の計画のうちだ。…そして、これは特に関係のない話だが…君たちと関わったもう1人の綾波レイは碇の天敵だ。父親に反撃したいなら協力するといい。なに、私も楽しませてもらったのだ。それを分け合うのも悪くないだろう』

 

強い味方ができた瞬間だった。

 

時間軸をもどそう。何故彼がこのことを思い出しているのかというと…

 

 

 

 

 

目の前で綾波ではない綾波にバックブリーカーをきめられている父親を発見したからである。

 

「えっ…ちょ…!綾波!…じゃないけど…綾波!なにやってるだよ!?」

 

できればシンジは綾波ではない綾波を避けたかったが流石にこれを無視するほどシンジのメンタルは逞しくなかった。

 

「グッハ…!…ハ''ー…ハー…シンジか…!頼む…!レイを止めてくれ…!」

 

ガチの懇願だった。口の端から血を流してバイザーが少しひび割れているのにもかかわらず、迫力がある。

 

「う、うん」

 

はじめはざまぁみろと思っていたが流石に不憫に思えてきて助けることにした。

 

 

 

コブラツイストで一発KOだった。もちろん関節をきめられた痛みはもちろんあったが、黒波の身体に密着していたので思春期真っ盛りのシンジにはそっちの方がダメージがあった。その内一人称も変わるかもしれない。だが、そんなことになったらぱち波が密かに考えていた『碇君調きょ…育成計画』か始動するのでぜひとも気をつけてもらいたいところだ。

 

「…まて…レイ…!先程エヴァンゲリオン第13号機が完成した。明日には出撃できる。…その時に必ず奴も来る…」

 

「…そう…」

 

黒波は歩みを止める。ゲンドウは作戦を伝えると言って黒波を連れていってしまった。シンジ君はどうしたのかって?

 

彼は己のむすこを沈めるために走って部屋に戻り、ドアも開けっ放しで筋トレを始めてるよ。冬月はその姿を見てやはり親子だなと考えていた。

 

因みにゲンドウも大学時代のでユイに技をきめられ、よくむすこと闘っていた。当時のゲンドウは素直にソレはユイに嫌われると考えていたので筋トレと喧嘩で発散していた。これが素行が悪いと噂されていた理由だ。今でも服の下はバキバキになっている。

 

そして、運命の日。シンジとカヲルはプラグスーツを着込み、エヴァンゲリオン第13号機に乗った。もちろん黒波もバックアップとしてMark09に乗っている。Mark09は頭が無いが正常に稼働しており、大鎌を装備して第13号機とセントラルドグマを降下していく。

 

「これが…リリスの結界…?これは…まるで大きな蓋だ」

 

「そう。この14年間誰の侵入も許していない。それを突破する為のダブルエントリーシステムさ」

 

セントラルドグマ最下層への入口を塞いでいるのは黒い壁のようなもの。リリスが生前作り出したものだと聞かされていた。

 

「大丈夫。僕たちならできるさ」

 

「うん…」

 

2人のシンクロ率が高まり、同調していく。

 

「テンポを合わせよう。あの音楽会を思い出して」

 

『…ッ!』

 

第13号機の足が触れる直前にリリスの結界は渦を巻くように崩れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『…第13号機がリリスの結界を突破しました。穴は開いたままです。どうぞ』

 

『了解。作戦開始!』

 

 

『…援護射撃頼むわ』

 

『オッケー』

 

始まりましたね。わたしはいまセントラルドグマの横穴に潜んでいて偵察係やってます。ここでわたしの装備を見てみましょう。

 

頭・インターフェイス・ヘッドセット

耳・通信機器

首・ DSSチョーカー

服・新型プラグスーツ

右手・エクスカリバール

左手・アンパン味の固形レーションとバッグ

 

はい。ここに生身で繰り出すとか艦長酷すぎる。まぁ少しは戦えますけど、体格差ってのはでかいんですよ?…たぶんこの前のこと根に持ってますね。確認してみましょう。

 

『今、第13号機がリフトから降りました。そして、こないだのこと根に持ってますね?どうぞ』

 

『了解。そのまま作戦通りに。………………約束は守ってもらうわ』

 

ヒェ…。食べ物の恨みは恐ろしいですね。…というか貴方達は自業自得ですからね⁉︎という訳で、食料をかっさらいましょう。いくぞー!

 

…少女収集中…

 

ふー。こんなもんですか。むっ!下で動きがあったみたいですね。行ってみましょう。

 

 

 

 

「ついたよ。セントラルドグマ最下層。サードインパクトの爆心地だ」

 

「…アレは…エヴァ?」

 

「エヴァMark06。自律型に改造されたその末路さ」

 

シンジ達はリフトから降り、髑髏の山に足を下ろす。その後ろにはMark09が佇んでいる。

 

 

「あそこに刺さっているのが目標物?」

 

「そう。ロンギヌスとカシウス。2本の槍を抜くには魂が2つ必要だからね。そのためのダブルエントリーシステムさ」

 

「…なら、あっちの綾波でもいいんじゃないの?」

 

「いや、彼女の場合魂の場所が違う。変化しようとしているけどね。さぁ、始めるよ」

 

歩みを進めるシンジに何かに気付いたカヲルは待ったをかける。

 

「ちょっと待って。……槍の形状が同じ…?」

 

「…カヲル君?どうし…ッ!」

 

『どぅうりゃあああアアァアァア!!』

 

『アスカ…!』

 

上から降って来た2号機の攻撃を第13号機のビットが受け止める。

 

『…バカシンジ…やっぱり乗っているのね』

 

『…そうだよ。槍を抜いて、世界を救うんだ…』

 

『…はぁ…ガキね…本当にそんなことができると思ってるの?』

 

2号機が突貫するのをMark09が阻もうとするが、銃弾によって足止めされてしまう。

 

『今回は遅れなかったわね』

 

『いや〜私ってばやれば出来る子だから』

 

『あっそ。そっち頼むわ』

 

『あいよー』

 

「アダムスの器さん…。足止めはさせてもらうにゃん」

 

マリは次々に弾丸を放ち、しかも全て急所をとらえている。

 

 

 

だが、黒波は大鎌で放たれた弾丸を全て切り裂いた。

 

『はぁ!?ちょっ…マジ!?』

 

「…何処…」

 

(ヤバない?この銃の弾速既存のものよりずっとはやいはずなんだけど…あれ、あの機体に乗ってるのがゼーレの暫定パイロットだよね?ぱち波の話だと黒波って呼ばれてたアヤナミ・シリーズの。…そーいえば、この子がネルフ組で一番やばいって言ってたような…)

 

『見つけた』

 

『へ?うおぉおぉお!?』

 

壁の隙間に潜んでいた8号機に向けて大鎌で壁そのものを抉るという君それどこで習ったの?と聞きたい攻撃を仕掛ける黒波。一体ナニ波のせいなのか(すっとぼけ)

 

『よっしゃー!こうなりゃヤケクソだい!』

 

互いに真正面で向かい合い…

 

『…いざ…』

 

『尋常に!』

 

 

『勝負(にゃ)!』

 

周りを置いてった熱い戦いが始まった。

 

 

『…バカシンジ!またサードインパクトを起こすつもり!?』

 

『違う!僕はただ、あの時みたいに…!』

 

『…いい加減夢から覚めなさいよ…』

 

それでも私は…私だけは…彼を…

 

『…分かっているさ…そんなこと。でも…諦め切れないんだよ!』

 

『…このっ!分からず屋のバカシンジ!』

 

アスカの攻撃が激しくなる。それを防いでいるのはシンジだけだ。

 

「カヲル君!どうしたのさ!」

 

「ロンギヌスとカシウス…2つの槍が必要なんだ。なのに、ここにあるのは同じ槍が2本…」

 

『君が信じるものが正しいとは限らない。偽天使なぱち波からの助言だよー』

 

「…そうか、そういうことか!リリン!」

 

「カヲルく…グッ…!」

 

突然2人のエントリープラグ内に衝撃が走り、シンジは頭に走る激しい痛みにより、頭を抱え出す。

 

「!接続が切れた…?はっ!シンジ君!大丈夫かい!?」

 

頭を抱えてたシンジは顔を上げ、操縦桿を握りしめる。

 

「…槍を抜いて…みんなを救うんだ…!」

 

 

第13号機は槍へ向かい出した。すでにその目は赤く染まっている。

 

『バカシンジ!バカシンジ!!…アイツが言ってた通りね』

 

シンジ達を止めようとしたがエネルギーが切れてしまう。

 

「チッ!こんな時に!」

 

 

 

 

『どうしたのさ、急に動きを止めちゃって』

 

『…操縦が効かなくなった…?』

 

『…やっぱりか…姫!スペア行くよー!』

 

(…ここまで干渉してくるとは、世界のルールを決めた神様は意地が悪いわね)

 

そして、第13号機は槍の目の前まで来ていた。

 

『コネメガネ!AA弾の使用を許可!』

 

『あいよー!』

 

マリがATフィールドを貫通する弾を放つが、第13号機に吸収され隠された腕が現れる。

 

『…!ATフィールドが無い…やっぱこの機体は…』

 

『…槍を抜かなきゃ…槍を抜かなきゃ…槍を抜かなきゃ…』

 

『シンジ君!シンジ君!!…使徒やリリンの力じゃ無い…世界が彼を動かしてるのか…!?』

 

カヲルは何とかして機体を止めようとするが、止まらない。槍に手をかける。

 

 

 

『やめるんだシンジ君…!これは僕らの槍じゃない…!』

 

4本の腕に力を入れる

 

『負けるな!バカシンジ!!』

 

カヲルとアスカの叫びが響き機体は動きを止めた。

 

 

しかし、その瞬間第13号機を囲むように赤い影が降って来て、4本の腕に纏わり付き無理矢理槍を抜き放った

 

 

 

 

…修正力さんが全力を出して来た件について。

 

どゔじでだよ''ぉ''ぉ''!

 

碇君が思いの外メンタル強くて、シンジさんになってたのになにしてくれてんですか!?あーあーご丁寧にMark09でMark06の首を切ってくれやがってまぁ。おそらく黒波は大丈夫でしょう。ここまで無理矢理修正してきたの初めてですね。ていうか、このままだとシンジ君原作よりもメンタルブレイクしますよ。気がついたらフォースインパクトの始まりの儀式の中にいて、カヲル君はDSSチョーカーにより死ぬ寸前。その後も自分の意思では無いにしろ、(むしろそっちの方がたち悪い)結果としてまた友達を殺したことに…

 

ヤッベェ。ガチで修正入れてきましたね。わたしの計画だと碇君には原作と同じようにメンタルブレイクしてもらい、そのアフターケアを充実させるために今まで行動してきたのですが…それ以前に完全に今回のインパクトで終わらせる気ですね。インフィニティのなり損ない達も動員させてきましたし。さて、動きますか。

 

『こちらぱち波。作戦失敗。第13号機が外に出るからどうにかよろしく。あとアダムスの器にも気を付けて。どうぞ』

 

『無茶いうな!』

 

『…確率的にわかってましたけどぉ…やっぱり現実になると辛いというか…』

 

『日向さんと北上さんうるさいです。リカバリーも大切ですよ?あと艦長。チョーカー外して。どうぞ』

 

『…何の為に』

 

『一、第7号機使う。ニ、最悪その船奪われる。三、対抗するにはうってつけ。どう?』

 

『…そうした方がいいのではないでしょうか。手札が多い方が有利。また、不穏分子を手中に収めておいた方が良いかと』

 

おや、意外なリツコさんからの後押し。不穏分子いうな。もっとやばいわボケ!

 

『…いいでしょう。反応を切ります』

 

その通信を最後にぱち波は耳につけた通信機器を外して破壊する。

 

よし。 DSSチョーカーが反応しなくなったので、これもぶっ壊しましょう。反応がなくなったと言っても使徒化による反応が消えただけで覚醒形態になろうとするとマミります。多分覚醒みたいなことしますからねしょうがないね。

 

「ふんっ!よし。取れました」

 

バキャ!という音がしましたが、壊したのではなく取り外した音です。

後は…

 

「うっ…おえェ…かなりでかいやつ仕込んでましたね」

 

はい身体に埋め込まれていた自爆装置を不思議パワーで取り外しました。これをつけたのはリツコさんでしょう。だから後押しをしてくれたんですね。フハハハハ!お見通しだわ!

 

使徒化して第三ドックまで飛んで行きましたが何ですかコレ。インフィニティどもが第7号機に纏わりついてるんですが。は?ちょっ待てよ!わたしにインフィニティをぶつけてんじゃねぇ!こちとら持って帰らないと後が怖い食料抱えてるんですよ!?

 

 

 

「まぁ、使徒化したわたしの敵ではないんですけどね」

 

インフィニティといってもなり損ないなので、そんなに強くないです。エクスカリバールと目力砲で殲滅できます。さて、この纏わり付いているインフィニティなんですが…硬いんですよ。わたしの目力砲でもやっと一体壊れるだけですし。えっ?全力じゃないからだって?しょうがないですね。全力でやってやりますよ。

 

「スゥー、ヌゥン!ヘッ!ヘッ!ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛↑ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ''ァ゛!!!!

ウ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ!!!!!

フ ウ゛ウ゛ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥ゛ン!!!!

フ ウ゛ゥ゛ゥ゛ゥン!!!!」(とっても綺麗なソプラノボイス)

 

よし。壊れました。早速乗っていきましょう。

 

『エントリースタート。パルス安定。シンクロ率114,514%』

 

一応使徒化しないでシンクロしましたが、これが最高値ですね。さて嫌な予感しかしませんが、使徒としてシンクロしてみましょうか。…使徒化した瞬間、プラグ内は星海となりました。

 

はい、3年間遊んだところに来ました。

あっ。見つけましたよ。キミの本体がやらかしてくれたんだけど、どう責任とってくれんの?え?『ボクらはもう別個体だから関係ない』って?ダメです。というかキミでしょ。前にシンクロした時、綾波を再生させてわたしにくっつけてきたの。はい、顔をそらさない。わたしの目を見て話して下さい。…正直な子は好きです。ていうか、そこの青正八面体と女体盛り食ったやつ!キミ達もチラチラみてただろ!

 

『正直、興奮した。直接触りたい』

 

『リリンの女性は我らにリビドーを与えるとみた』

 

「最強格の使徒の威厳がガタ落ちだよ」

 

もしやと思いましたが第7号機に使われている使徒達全員堕天していました。まぁ人の手が加わった時点で堕ちますけどね。

 

『『…元気出して』』

 

『わしらがおるわい』

 

サキ&シャムマジ天使。時計の師匠マジおじいちゃん。お前ら見習え!

 

『『それでそれで』』

 

『あの時の彼女の味は格別だった』

 

ゼルぅ!有害図書館してんじゃないよ!さんはちコンビを巻き込むな!

 

『…大丈夫?おっぱい飲む?』

 

黙れ!リリン達泣きますよ!?こんな淫乱な母親から生まれたと知ったら!

 

『だってわたしずっと貼り付けられてたし、自由に生きたかったし』

 

だから今クソ自由なんですね。いいから服を着て下さい。ダイナマイツなんですから。サキ達の教育に悪いです。…無駄に仮面の下は美女なので困ります。

 

『…もうすでに疲れた。じゃ、バル君頼んだやつよろしく。最強格の使徒(笑)キミ達の力借りるからね。リリス『ママ』…ママは受け入れの準備して。他のみんなはフォローに』

 

『『『了解』』』』

 

『それにしても、これでよかったのか』

 

師匠が聞いてくる。

 

『うん。いつまでも世界の言う通りに動くもんですか。キミ達もそうでしょう?』

 

『ホホ…違いない…!』

 

準備完了、士気、覚悟よし。システムオールブルー。

 

「いくよ。エヴァンゲリオン第7号機、起動!」

 

とんでもない天使達を連れた黒き悪魔が目覚めた。

 

 

 

『ありゃ…これはしっちゃかめっちゃかな状況ね』

 

『…私はヴンダーに行くわ。コネメガネはあのバカをお願い』

 

『ラジャ!』

 

すでにヴンダーはMark09によってほぼ掌握されており、墜落している最中であった。

 

『うぉおりゃあ!』

 

改2号機がヴンダーの主翼に乗りMark09と会敵する。速攻でかたをつけようとコアを狙い撃ちしたがゼーレの仮面に防がれてしまった。

 

『ずっる!ゼーレとぱち波のやりそうなことね』

 

誠に遺憾である。byぱち波

 

『コード・777(トリプルセブン)

 

獣化形態となってMark09に襲いかかるアスカ。

 

『…ナイスタイミング。エントリープラグ上部にコアらしきものがあるから、それとって。脱出できない』

 

『…開口一番がそれか!図々しいにも程があるでしょ!?』

 

『…ヘルプミー…』

 

『…あぁもう!機体を少しだけ止めなさい!それぐらいできるでしょ!?』

 

『…了解』

 

黒波がエントリープラグ内に持ち込んだバールゴミニアドで浮かびあがっていたゼーレマークを貫いていく。アスカは黒波に教えられたとおりにエントリープラグの挿入口を噛みちぎった。

 

『…I’ll be back…』

 

そう言い残して黒波は脱出した。そこからコアを直接打ち抜いた。

 

『逆だし…。…次会ったら2人まとめて殴ろう』

 

しかし、直ぐにMark09は再生してしまう。

 

『コイツ全身コアか…!…これしかないか…ゴメン2号機!』

 

2号機の自爆装置を起動させ脱出するアスカ。それに巻き込まれてたMark09は消滅する。

 

 

 

 

はずだった。

 

『目標殲滅していません!』

 

『肉眼確認によるとインフィニティが改2号機を引き離したらしいです』

 

『マズいわ!このままだとヴンダーが!』

 

『システム内侵食されていきます!ダメです!防げません!』

 

世界の干渉である。基盤であるヴンダーさえ落ちてしまえばリリン達は戦う術を失うことを世界は知っていた。だが、黒き悪魔を世界は知らない。

 

『報告!新たな侵食被害が発生!勢力を拡大…いやMark09の侵食も飲み込んでいきます!』

 

ゼーレの紋章が浮かんでいたモニターが乱れ始め、このようなテロップが流れ始めた。

 

〜Now loading〜

 

〜Installing Pachinami Virus〜

 

『『『なんてもん流してんだあのバカ(ぱち波)は!!』』』

 

 

第三ドックから出て武器を回収してからヴンダーのところまで来ました。Mark09がまだ健在ですね。まずはヴンダーの侵食から解決しましょう。フッフッフ…これがわたしの秘策だ!バル君が40秒で用意してくれました。

 

その名も『ぱち波ウィルス』それはどんなものにでも侵食、掌握していき最終的に侵食したものを修復した後に消滅するウィルスです。もちろん有害なものは破壊されます。因みに、作業中はモニターにわたしが真顔でダンスしている映像が流れます。たまにウィンクするかもしれないのでお見逃しなく。

 

さて、Mark09とのバトルなんですけど、どう殲滅しましょうか…。全身がコアである以上、攻撃手段が限られますし。今もバレットライフルを撃ちまくってますが、再生されてジリ貧です。弾丸の一発一発にドリル状のATフィールドを張ってるんですけど。そもそも、アダムス関係にATフィールドありませんでした。やっぱ使えねぇじゃねえかバレットライフル!プログレッシブナイフで切り刻んでも再生するし…よしこんな時は火力だ。ゼル、ラミ出番ですよ。

 

Mark09の光線を掻い潜り、第7号機は距離を取った。背中の装甲がスライドするとそこから左右2対の黒い包帯のようなものが出てきた。それはムチのようにしなっている。また、左腕は青い水晶のようになっていた。

 

「無限回復するなら、その回復量よりも深刻なダメージを与え続ければいい」

 

2対の帯はMark09の四肢を貫き固定する。青い左腕は変形し、生成した擬似的なコアにエネルギーを貯めていく。それを止めるようにインフィニティ達が現れるがヴンダーにつけられた青い染みから黒い棘が飛び出し命を奪う。

 

『ナゼダ!キサマラハカミダロウ!ナゼワレラノジャマヲスル!?』

 

『キサマラ…!セカイガオワロウトソンザイデキルダロウ!?』

 

インフィニティ達を介して、世界は言い放つ。

 

『確かに存在できる。けどそれはわたしじゃない。彼等じゃない。この世界にいるからわたし達なんですよ』

 

次であの黒波やこんな個性的な使徒たちに会えるとは限らないしね。

 

『それに君たちは勘違いをしています。わたし達は神でも天使でもないです』

 

エネルギー充填完了

 

『神や女神になれなくても、生きたいと願った偽堕天使の集まりですよ』

 

光が迸りMark09とインフィニティ達は完全に消滅した。

 

 

 

 

 

『Mark09の消滅を確認しました!』

 

『レイ!まだなの!?』

 

『そのウィルスはある程度修復するまで消えません。そもそも、主機が損傷した状態てフォースは止められませんよ?』

 

そのとおりだった。それに…

 

「「「ぱち波ちゃんFOOOOOOOOOO!!!」」」

 

「こっちもウィンク頂戴!!」

 

「ぱち波の商品はこちらで販売してはるで〜」

 

これで、どうやって戦えばいいのだろうか。ミサトは頭を抱えると同時に彼女へのお仕置きを考えることにした。しかし、自ら命令した食料を人質にとられ、なにもできないのはまた別の話。

 

さて、最後の作業です。第13号機に干渉する必要があるので近くまでいきましょう。翼が背中から出てももう驚きません。そのまま飛んでいきましょう。

 

「うわぁぁあぁぁ!!」

 

わたし大絶叫。第13号機の腕が拘束されてるから槍を自分で刺せないじゃないですかヤダァ!マズいですよ。ガフの扉を閉じるには槍をブッ刺す必要があります。それにカヲルさんの余命も僅かです。ってヤバイヤバイヤバイ!カヲル君が碇君に辞世の句を詠み始めました。リリ『ママ』マッマ!準備は!?『バッチリ』よし。ならば、突撃〜!

 

高速でエヴァ第13号機に突撃したぱち波は腕に纏わりついているインフィニティたちを破壊し、2本の槍をもぎ取った。

 

『歯ぁくいしばって碇君!』

 

2本の槍を13号機の胸に突き刺す。

 

間に合えー!!

 

第13号機の目から2つ光が消え、落下し始める。

 

『マリ!よろしく!』

 

『あいよー!!』

 

ふぅー間に合いました。あっぶな。あと0.810秒遅れてたら失敗してました。まぁ成功したのでよしとしましょう。ガフの扉が閉じられたので使徒化を切り、地上におります。ここら辺にしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

『…さて、気分はどうだい?新入り君』

 

『ここは…まさか』

 

『そう。エヴァンゲリオン第7号機の中だよ』

 

そうです。カヲル君をエヴァの中に保存してみました。いや〜うまくいってよかったですね。肉体が死ぬ前に魂をこっちに呼び込んでみました。というかママが引っこ抜きました。あの時ロンギヌスの槍とアダムスの生き残りがあったので無理矢理アンチ・ATフィールド発生させ、カヲル君にぶつけていたそうです。母は強し。はっきりわかんだね。

 

『…しばらくはここにいることになる。そのうち身体は作るから我慢してね』

 

『いや、消えるはずだった僕を救ってくれたんだ。感謝しかないよ』

 

『とりあえずわたしは戻るから。あと君の仲間が歓迎パーティー開いてる』

 

そう言ってわたしは意識を浮上させた。

 

 

 

 

 

「…………」

 

碇シンジはエントリープラグ内で膝を抱え泣いていた。また自らの手で友達を殺してしまった罪悪感や自分を説得しようとしてくれた人達への申し訳無さがぐちゃぐちゃになって、シンジを動けなくさせていた。

 

「いつまで泣いてるつもり?」

 

凛とした声がプラグ内に響く

 

「…わたしの事…助けてくれないんだ」

 

その言葉にシンジは反応を示さない。まるで抜け殻のようだ。しかし、心の中ではマリの言葉もあり確かに揺れ動いている。

 

アスカは一度置いていこうとしたが踵を返し、シンジに蹴りを入れる

 

「まだ甘えてる…」

 

そして、虚なシンジをそっと抱きしめて

 

…いい加減自分や周りから逃げることをやめなさいよ…私が支えるから…。大丈夫だから…。

 

アスカがボソリと溢す

 

少しの間だけ、シンジとアスカだけの時間は続いた。

 

 

「あぁーもう!立つくらい一人でできるでしょ!ん?」

 

そこに黒波が現れる。

 

「…私に一発殴られなさい」

 

スッと拳を構えるアスカ。

 

「……」

 

無言でおもむろに荒ぶる鷹のポーズをとる黒波。この勝負、アスカの腹筋崩壊により黒波の勝利となった。

 

「…何してるの?」

 

「こっちのセリフよ!!真顔であのポーズは反則…クク…ゴホン!まぁいいわ。貴方にも聞きたいことがあるし、とりあえず合流できるとこまで歩きましょ。ほら」

 

そう言ってシンジの手を引っ張って歩くアスカ。その拍子に落とした

S-DATを黒波が見つめる。

 

赤い大地を歩く三人。あの時と違い世界も自分達も変わった。運命を仕組まれた子供達はどんな結末を辿るのだろうか。この世界のようになってしまうのだろうか。

 

 

 

 

 

 

「ヘーイ!チルドレン達!乗ってくかい?」

 

台無しである。自転車に乗って空気を読まず颯爽と現れたのはぱち波だ。

 

「いや〜結構遠いところに落ちちゃってね。探すのがたいへウゴォオ…!」

 

ぱち波に腰の入った黒波のタックルが入り、しっかりと手首を押さえてマウントを取った。

 

「……黒波サン…?」

 

冷汗ダラダラのぱち波

 

野獣の目をした黒波

 

「…キスかケツドラム…どっちが「キスで!でもここではまっ…アッー』♡」

 

シンジの目を塞ぐ保護者アスカ。しかし彼女自身は食い入るようにそれを見ていた。

 

「…ぜー、ぜー、前より戦闘力が跳ね上がってるんですけど」

 

自業自得である。

 

「では、いきましょうか」

 

「…えぇ」

 

「…黒波サン。わたしにセミみたいにくっつくのやめません?」

 

「嫌」

 

「何しに来たのよアンタ…」

 

「いや〜アスカが寂しがってそ「ふん!」…前が見えねぇ」

 

「で、何しに来たの」

 

「ま、アスカと同じよ」

 

「あっそ」

 

「…碇君、今は休みなさい。わたし(アヤナミ・レイ)達を受け入れてくれて嬉しかったよ」

 

シンジの頭を撫でぱち波はそう言った。

 

彼女達はまた歩き始める。イレギュラーな彼女によって結末がどう変わるのかは分らない世界となった。そんな世界でも前よりも少しだけ優しい風が吹いていた

 

 

                           

 

 

 

 

 




ファイナルインパクトを阻止する為に赤い大地を疾走するエヴァ8+2号機

1人塞ぎ込んだ碇シンジは温かな風の中で希望を見つける

ぱち波と黒波が行うダブルエントリー、頭を抱える碇司令と葛城艦長

運命の子供達は一体何処へ行き着くのか、繋がりは彼女をどう動かすのか

次回 シン・エヴァンゲリオンI

さーて最後までサービスサービス!
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