戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
フィーネの屋敷を訪れた雅人たちは、滅亡迅雷netの生き残りとされる女性に襲撃されるも新型キーで窮地を切り抜けることに成功した。しかしフィーネの野望が刻一刻と迫っていた。
滅亡迅雷netを退けた俺とクリス、そんな安堵もつかの間、司令からノイズ出現を知らされた為現場へと急行する。
東京スカイタワーの近辺では飛行タイプの超大型ノイズ、計4体が上空を飛び交い人々を恐怖へと陥れていた。
それに加え質の悪いことに、飛行ノイズは自身の小型サイズ版や人型をばら撒くためより対処に時間がかかり騒ぎも大きくなってしまうのだ。
そんな中響、翼、奏の三名がシンフォギアを纏いノイズと交戦していた。
響の拳が唸りノイズを一撃で粉砕、次々に殲滅させてゆく。
さらに翼さんがタワーの目下で上空の大型ノイズに斬りかかるが身を挺して守るかのように小型の個体が攻撃を喰らい消滅する。
「くッ・・・相手に頭上を取られることが、こんなにも立ち回りにくいとはッ」
「翼さん!奏さん!ヘリを使って、わたしたちも空からーッ!」
しかしそんな希望も飛行型は許すはずもなくたちどころにノイズが群がってヘリを墜落させてしまう!
「そんな・・・!」
「よくも・・・!!」
「あんにゃろう・・・」
「空飛ぶノイズ、一体どうすれば・・・・」
「臆するな立花ッ!『防人』が臆すれば、それだけ戦線が後退するということだッ!」
「それにここでこいつらを野放しにしておくわけにもいかねえ!!」
「変身!」
『ショットライズ!』
『シューティングウルフ!』
バルカンへと変身しエイムズショットライザーを構え、翼はアームドギアである大剣を、響も拳を握りしめ戦意を奮い立たせる。
その時、複数の銃弾が飛行型ノイズに炸裂する。
「え・・・?」
「この音は・・・!」
「間違いない・・・彼女だ!」
視線の先には、間違いなくイチイバルを纏った少女、雪音クリスが立っていた。
さらに頭上で新たな爆発が起こる。
小型の飛行型ノイズをマゼンタ色のハヤブサ?が撃ち落としていたのだ。
「翼さん、あのハヤブサって・・・」
「嗚呼、あれは雅人の・・・」
「待たせたね!!」
響たちの目の前に降り立った人物は仮面ライダーゼロワン フライングファルコンだった。
「雅人・・・!!」
「助太刀しますよ!!」
「か・・勘違いするなよ!通信機がちっとうるさかっただけだからな!!!」
響たちに向けてサムズアップする雅人。そしてクリスは、まるで照れ隠しのように赤面していた。
けれども響はお構いなしに彼女へと抱きつく。
「クリスちゃ~ん!」
「ありがと~!!絶対分かり合えるって信じてた~!」
「な・・・このバカッ!急に引っ付くな~!!」
「とにかく今はノイズを!」
「勝手にやらせてもらう!邪魔だけはすんなよ!」
「ええ!?」
空中にたたずむ巨大なノイズを撃ちぬくために少しずつ後ろに下がっていくクリスであったが、ふと何かにぶつかってしまう。
ぶつかってしまったのはかつて得物を交えて殺し合いにまで発展しかけた相手でもある風鳴翼だった。
以前のこともあり、素直になれないクリスは苛立ちを隠せずに悪態をついた。
「何しやがる!すっこんでな!」
「あなたこそいい加減にして。一人で戦っているつもり?」
「あたしはいつだって一人だ!こちとら仲間と馴れ合ったつもりはこれっぽっちもねえよ!!」
互いに苛立ち合い、火花を散らかせている。
ノイズの元を処理できていない今いがみ合っている場合ではないのだが彼女たちからしてみれば割り切れる問題ではない。
よりいがみ合いはエスカレートしていく。
「確かにあたし達が争う理由なんてないのかもな?だからって争わない理由もあるものかよ!」
「この前までやり合ってたんだぞ!そんな簡単に人とひとが・・・」
「・・・できるよ。きっと」
「あ?」
「そうだね、じゃなきゃ俺たちはこうしてここにいないよ。」
「雅人の言うことも一理あるね、繋がりがなければ、現にこうして背中を合わせて戦うことは出来ないもんな」
クリスのセリフに割り込むかのように雅人と奏は思いを伝える。
そしてそれに続くかのように響は優しく翼とクリスの手を取った。
「それにね、どうしてわたしにはアームドギアがないんだろうってずっと考えてた、いつまでも半人前はやだなーって」
「でも今はそうだとは思わない。」
「何も握ってないからこそこうして二人と手を握り合える!」
「立花・・・」
笑顔でほほ笑む響を見た翼は、先程までの苛立ちが徐々に引いていくのを感じていた。
武器を地面に刺し開いた手をクリスへと差し出す。
一方で未だ素直になれないクリスは顔を赤くしたまま渋々手を差し出した。
そこを翼は逃さず勢いよく掴んでしまい驚いてしまう。
「ひゃーッ急に掴むなっての!あのバカに当てられたのか!?」
「そうかもしれないわね。そしてあなたも・・・」
「・・・・冗談だろ?」
「いひひ・・・・」
かつては敵同士だった人間でもこうして手を繋げる。そのことがこの場で証明された瞬間だ。
「仲直りしたところ悪いけど、この状況どうすればいい!!」
一方でアタッシュショットガンで空飛ぶノイズを相手している雅人が叫ぶ。
「流石にいつまでもこんな量は、相手どれない・・・!」
地上にあふれかえるノイズを処理している最中の奏も徐々に数の暴力に押され始めている。
「ノイズの親玉さえ何とかできれば・・・」
「だったらあたしに任せな!イチイバルの特性は、超射程広域攻撃。派手にぶっ飛ばしてやる!」
「まさか、絶唱を・・・」
「ばーか!あたしの命は安物じゃねえ!」
「ならばどうする?」
「ギアの出力を引き上げつつも、放出を抑える。行き場のなくなったエネルギーを臨界までため込み!」
「一気に解き放つ!!」
「だが充電中は丸裸も同然、これだけの数を相手にする状況では、危険すぎる!」
「そうですね・・・だけど!わたしたちがクリスちゃんを守ればいいだけのこと!」
「奏さん!雅人さん!お二人の力も貸してください!」
「なるほどね・・・もちろん乗った!」
「了解!」
4人が各々、群がるノイズへと飛びあがる。
(・・・頼まれてねえことを。あたしも引き下がれねじゃねぇか!!)
「さて、クリスが頑張ってるんだ、俺も踏ん張りどころだ!」
雅人は新たなプログライズキーを構え起動させた。
『LOCKーON』
『オーソライズ!』
衛星ゼムから新たに放たれたライダモデルは、百足の足を持つといわれているムカデであった。
鋼鉄のムカデは辺りのノイズを薙ぎ払いながらゼロワンの周囲を守る。
『プログライズ!』
ターゲットOK!サーチングセンチピード!
鋼鉄のムカデを纏ったゼロワンの姿はあちらこちらにムカデの足を思わせるトゲ『センチニードル』が装備されておりノイズへ向けて射出することでたちどころに殲滅させる。
さらにセンチニードルが攻撃してきた相手に刺さって毒を注入し返り討ちにさせることができるという優れた能力も有していた。
奏も負けじとエイムズショットライザーでノイズの接近を許さず数を減らしていく。
「雅人!思いっ切りぶっ飛ばすぞ!」
『バレット!』
『シューティングブラスト フィーバー!』
『サーチングインパクト!』
エネルギー弾とセンチニードルが群がるノイズに降り注ぎ一掃する。
サ シュ ー ティ ン グ
| ブ
チ ラ
ン ス
グ イ ン パ ク ト
ト
(誰もが繋がれる手を持っている)
(わたしの戦いは、誰かと手をつなぐこと!)
(砕いて壊すも、束ねて繋ぐも、力)
(ふふ・・・立花らしいアームドギアだッ!)
心がつながった今、一同がクリスに向けて送る言葉は只一つ。
「「「「託した!!」」」」
「託されてやらあ!!」
思いの力に反応し臨界まで充電されたイチイバルからミサイルが放たれる。
上空に浮かぶ巨大な飛行型ノイズに炸裂し爆発、すべて消滅した。
ノイズを殲滅できたことに喜びを分かち合う一同しかし余韻に浸る暇はなかった。
響の親友未来ちゃんから連絡が入ったのだ。
「響!!学校が、リディアンがノイズとロボットに襲われ_」
「未来・・・?未来!!」
「どうした立花?」
「学校が・・・ノイズに・・・」
「「「「ッ!?」」」
今回登場したオリジナルプログライズキーは、ブラッドマスカレイドさん考案の『サーチングセンチピード』、ムカデの力を宿したプログライズキーです。
ブラッドマスカレイドさん、この度はありがとうございました!
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
-
勿論ッ!
-
う~ん・・・