戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
ウェル博士の策略で調と切歌の絶唱を防ぐべく響は、熱暴走を引き起こしてしまう。
そして雅人、奏は、おのれの無力さ、罪悪感をまじまじと痛感されられてしまう。
そんな中武装組織フィーネは、次なる手段を起こそうとしていた。
~side 雅人、翼、クリス、奏~
響は依然として眠りについていた。無理矢理S2CAを放った際の負担を胸のガングニールの破片が少しでも癒そうと力を働かせているためである。
しかしその分ガングニールの浸食は深刻さを増していく。
一方で二課で捕虜としていたセレナ・カデンツァヴナ・イヴが、姿を消すというトラブルが起きた。
司令が言うには、拘置室のドアのカギが壊されていて、さらには見張っていた監視カメラの映像が全てハッキングされた形跡があり、黒フードの人物がセレナの元に姿を見せた所までしか映されていなかったという。
捜索を続けているが一向に見つかる気配はないらしい・
そしてもう一つ厄介な事実が判明した。
「デタラメ・・・だと?」
「はい・・・・。NASAが発表している月の公転軌道にはわずかながらの差異があることを確認しました・・・。」
「誤差は非常に小さなものですが、間違いありません。そして、この数値のずれがもたらすもはーー」
「ルナアタックの破損による月公転軌道のズレは問題ないという、米国政府の見解を鵜呑みにはできないということか・・・・」
わずかなズレがもたらす被害・・・・想像したくないほどの惨状というのは言うまでもない。
日を改め、意識を取り戻した響は、これ以上の戦闘をさせないよう言い渡された為、現在未来とともにスカイタワーにある水族館へと訪れていた。
しかし自分の身がとんでもない危機にさらされていることは知らされており、また自身も薄々気が付いていた。
「響・・・?響・・・!!」
「へ?」
「せっかくの水族館に二人で来たのに、ずっとつまらなさそうにしてるから・・・」
「あああ・・ごめん・・」
「心配しないで~。今日は久しぶりのデートだもの。楽しくないはずがないよ!」
「響・・・」
「デートの続きだよ!せっかくのスカイタワー、まるごと楽しまなきゃ!」
スカイタワーの別エリアでは、ナスターシャ教授がマリアとショウを引き連れ、米国の諜報部員と取引を持ち掛けていた。異端技術を引き渡す代わりに講和に応じて月の公転について伝えることを条件として。
しかし諜報員は最初から守るつもりはなかった。一斉に銃を突き付ける。
その時、上空に飛行型ノイズが一斉に姿を現す。
気を取られた隙にマリアは、詠唱を、ショウはゼツメライザーを腰に巻きドードーゼツメライズキーをセットする。
「Granzizel bilfen gungnir zizzl・・・」
ドードー
「暗殺・・!」
ゼツメライズ
マリアが纏う黒いガングニールの側に以前のドードーマギアとは違う姿をしたショウが並び立つ。
セレナが変身したドードーマギアにはなかった『改』と書かれた胸部装甲、背部マガジンから給弾されるマシンガン『レジスローター』を6問装備、肩部にも『グレネード・ディスチャージャー』も付属。さらには引き続き『ヴァルクサーベル』も両腕に装備されており、遠近ともに隙の無い戦闘力を手にした。
タワーの壁から次々にノイズが現れ始める。
もはや一刻の猶予もない、ドードーマギア改が戦闘に立ち道を切り開く。
マリアもマムを抱え進む。
「邪魔だ!!」
エレベーターからどんどん銃を構えた諜報員がなだれ込む銃弾の雨をドードーマギアが捌き、マリアのマントが敵を薙ぎ洗う。
待ち伏せを避けるため、上の階からの脱出を試みるべく非常階段を駆け上る。
駆けあがった先でも相手は待ち伏せおり逃げる一般人に構うことなく乱射する。
「やはり・・・悪意ある人間は絶滅すべき・・・!!」
ヴァルクサーベルが敵を切り裂き血に染めあげる。
「私のせいだ・・・・すべてはフィーネを背負いきれなかった、私のせいだああああああ!!」
叫びとともにエージェントを切り裂き進んでいく。
騒ぎの中錯乱した客たちにマリアは声を上げる。
「うろたえるな!」
「うろたえるな、行け!」
うろたえるな
あの会場で、大衆の眼前で言い放った言葉だ。
(あの言葉は、他の誰でもないわたしに向けて叫んだ言葉だ—ッ!)
「マリア・・・!」
「もう迷わない・・・・一気に駆け抜けるッ!」
「了解した。」
敵の弾幕を駆け抜けながらマリア達はタワーの上を目指し駆け抜けていった。
一方で響たちの方でも飛行型ノイズによって展望台エリアのガラスが破壊され大混乱が起きていた。
ノイズを何とかしようにも駆け出そうとするが—
「響!行っちゃだめ!!」
未来はこれ以上戦わせないために引き留める。
「これ以上響に戦って欲しくない、親友を死なせに行くなんてできない!」
「でも胸のガングニールを使わなければ大丈夫なんだ。」
すれ違う二人、そんな中
「お母さん!どこ!お母さん!こわいよ!」
展望台に取り残され泣いている男の子に目を向ける。
男の子を安全な場所に届けるため二人は居合わせたスタッフに預け、タワーから駆けて行こうとするがノイズによって地面が割れる。間一髪のところで未来が響の手を握り支えてはいるが長くはもたないだろう。
「未来!ここは長く持たない!早く手を放して!」
「ダメ!わたしが守らなきゃ!」
「未来・・・」
「う・・・く・・・」
しかし腕の力の限界も迫っていた。
「いつか・・・私が困った時、未来に助けてもらうから・・・」
「今日はもう少しだけわたしに頑張らせて」
ついに限界を迎え響と未来の手は離れてしまう。
「響ぃぃぃぃ!!」
落下していく中詠唱する響、しかしガングニールを身に纏った彼女が次に見たのは未来のいた場所で爆発が起きた様子であった。
side雅人
「雅人君、そちらの状況を教えてくれ!!」
「現在フライングファルコンで応戦してますが・・・・如何せん数が・・・!」
空中戦を得意とするフライングファルコンでも大量のノイズ相手では勢いに押し切られてしまう。
一匹のノイズが背後から光弾を放つ。
「しまっ・・・!?」
死角からの攻撃に不意を突かれる雅人、しかし
一発の銃弾が攻撃を阻んだ。
「間に合いましたね。」
銃弾が放たれた方を向くと其処には、仮面ライダーバルキリー ライトニングホーネットこと脱走していたはずのセレナ・カデンツァヴナ・イヴの姿があった。
「せ・・セレナさん!?ど、どうして!?」
「理由は後でお話しします!!今はノイズを!!」
「はあっ!」
ライトニングホーネットが持つ蜂型ミサイル『へクスベスパ』がタワー空域を囲っている飛行型ノイズに向かって飛んでいき、次々に撃墜していく。
「はあ!!」
負けじとフライングファルコンの機動力を生かしながら空中を旋回。
『チャージライズ!フルチャージ!』
【カバンダイナミック!!】
小型ノイズを殲滅していく。
セレナの活躍あって敵の数を減らすことができた。そして一際大きいサイズのノイズを見つける。
「セレナさん!あの大きいを倒せれば、ノイズの増殖を止められるはずです!」
「わかりました!!」
『サンダー!』
ショットライザーの引き金を引き足に雷エネルギーを溜める。
『ライトニングブラスト フィーバー!!』
「はああ・・・はぁあああ!!」
足に針の如く纏った雷エネルギーが大型飛行ノイズの体を刺し貫いた。
サ
ン
ダ
ー
ラ
イ
ト
ニ
ン
グブラストフィーバー
飛行型ノイズの全滅を確認した俺はセレナとともに地面に降り立つ。
「セレナさん・・・・何故、逃亡した貴女が俺のところに?」
「雅人さんに、会わせたい方がいるからわたしは戻ってきたんです。」
「会わせたい方?」
「はい、それは・・・・」
「ご苦労様でしたセレナさん。」
いつの間にか、俺の背後から声が聞こえる。
驚いて振り向くと、黒フードの人物が立っていた。
「滅亡迅雷net・・・!!」
「違いますよ、雅人さん。あの方は」
「いいのですよセレナさん、元は滅亡迅雷の仲間だったのですから。」
黒フードの人物がフードを取る。
「初めまして、飛電雅人様。私の名前は、亡。かつて人類滅亡を企て、天津垓の下で暗躍していたヒューマギアです。」
場面は変わり翼、クリス、奏もノイズを蹴散らしながら進んでいく。
進んでいくとようやく響と合流を果たした。
しかし響はがっくりと打ちひしがれて涙を浮かべていた
「立花・・・・?」
何か嫌なものを感じタワーへ目を向けるとタワーの展望ブースが煙と炎に包まれていた。
「あたしたちは・・・間に合わなかったって言うのかよ!!」
「畜生・・・!!」
すると上空から何か飛び降り、三人の前に着地したのはドードーマギア改ことショウであった。
「ターゲット、シンフォギア装者・・・・暗殺。」
「おのれ・・・・人を人だと思わぬ奸悪ッ!もはやこの防人の剣には一片の呵責さえないと思え!!」
「目障りだあああッ!」
「ぶっ潰すッ!」
「フフフ・・・来い、まとめて相手してやる。」
シンフォギア装者VSドードーマギア改の戦いの幕が切って落とされたのであった。
次回 ドードーの目覚め、輝きの兆候
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・