戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~   作:光からの使者

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前回のあらすじ
シンフォギア装者たちを蹴散らすドードーマギア改
一方で、セレナを脱走させたとした犯人は元滅亡迅雷netの『亡』であった。
そこで雅人は、この世界で何があったのか知る。

『亡』とセレナを信じ、新たなプログライズキーをするのであった。


それこそがワタシの愛

~二課仮設本部にて~

翌日、風鳴司令に呼び出された響は、とあるデータを見せられていた。

 

「これは・・・・」

 

「スカイタワーから少し離れた地点より回収された、未来くんの通信機だ。」

 

「・・・・」

 

「発信記録を追跡した結果、破損されるまでの数分間、ほぼ一定の速度で移動していたことが判明した。」

 

「え・・・」

 

爆破によって亡くなったのであれば一定の速度で移動するなどあり得ない。だとすれば・・・

 

「未来くんは死んじゃいない。何者かによって連れ出され、拉致されているとみるのが妥当だが・・・」

 

「師匠!それって、つまり・・・!!」

 

「こんなところで、呆けてる場合じゃないってことだろうよ!」

 

「さて、気分転換に身体でも動かすか?」

 

「はい!」

 

(そうだ・・・うつむいてちゃだめだ。わたしが未来を助けるんだ!)

 

「司令!!俺たちもお願いします!!」

 

扉を開け、雅人とセレナが入る。

 

「ええ!?セレナちゃん!?どうしてここに?」

 

「かねてから雅人君の要望でな、今回の事態を収束するのに協力してくれるとのことだ。」

 

「さあ、特訓を始めるぞ!!」

 

 

そして翌日の早朝から特訓が、始まった。

 

装者とライダー計6名が朝からの走り込みを行っていた。

 

「何故そこで英雄故事ッ!!」

 

これは走り込み中に唄い出した司令と、響へ対して思った雅人の密かな思いであった。

 

それからもパンチングであったり、時には生卵の黄身を一気飲みしたり、基礎訓練を経てさらに結束力を高めていったのであった。

 

 

~F.I.S.内、小日向未来の監禁室にて~

「ありがとうございました。」

 

スカイタワー襲撃の際、最上階を目指していたマリアは、偶然にも現場に居合わせ焔に包まれようとしていた未来を見つけたのだ。そして手をさしのべ、今にいたる。

 

「・・・どうしてわたしを助けてくれたのですか?」

 

「さあ・・・?逆巻く炎にセレナを思い出したのかもね・・・」

 

「セレナ?」

 

そこへウェル博士が現れる。

 

「そちらに捕虜になったマリアの妹ですよ。」

 

「ドクター・・・」

 

「この子を助けたのは私だけど、ここまで連行する指示をしたのはあなたよ。いったい何のために?」

 

「もちろん、今後の計画遂行の一環ですよ。」

 

「そんなに警戒しないでください。・・・すこしお話しでもしませんか?きっとあなたの力になってあげられますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は変わり、森林地帯を調と切歌は歩いていた。

 

(マリアが、フィーネでないのなら、きっとあたしの中に・・・)

 

怖いと思うのも無理はない。フィーネとして覚醒すれば今の自分は消えてしまう。

 

 

「マリア・・・どうしちゃったんだろう」

 

「え?」

 

「わたしはマリアだから手伝いをしたの。フィーネだからじゃないの」

 

「身寄りがなくて、泣いてばかりのわたしたちに優しくしてくれたマリア。弱い人たちの味方だったマリア・・・なのに」

 

以前とはまるで人が変わってしまったようにさえ思えた。

圧倒的な力をもって支配しようと決意してしまったのだから・・

 

「調は・・・こわくないのデスか・・?」

 

「え・・・?」

 

「マリアがフィーネじゃないのならフィーネの器として集められたアタシ達がフィーネになってしまうデスよ・・・」

 

「よく・・・わからないよ」

 

「それだけ!?」

 

「どうしたの?」

 

調の答えに困惑する切歌は、そのまま走っていく。

 

「切ちゃん・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘリで移動すること数時間、目的地であるフロンティアがあるとされるポイントへと来ていた。

 

「マムの具合はどうなのデスか?」

 

容態が急変してしまったナスターシャ教授について切歌は尋ねた。

 

「少し、安静にする必要があるわ・・・。疲労に加えて、症状も進行しているみたい」

 

「つまり、ノンビリ構えてられないということですよ!!」

 

「月が落下する前に、人類は、新天地にて、ひとつに結集しなければならないッ!」

 

「その旗振りこそが我々に課せられた使命なのですからッ!」

 

ウェル博士が揚々とする中、ヘリのカメラが一隻の艦船を捉える。

 

「これは・・・」

 

「米国の哨戒艦艇デスかッ!?」

 

「こうなることも予想の範疇・・・・せいぜい連中を派手に葬って、世間の目をこちらに向けさせるのはどうでしょうか?」

 

「そんなのは・・・弱者を生み出す強者のやり方」

 

「世界にわたしたちの主張を届けるのには格好のデモンストレーションかもしれないわね。」

 

「マリアー」

言葉を掛けようとした調は、マリアを見るが・・・

 

「わたしは・・・・わたしたちは・・・フィーネ・・・」

 

「弱者を支配する強者の世界構造を終わらせる者・・・この道を行くことを恐れてはいけない・・・」

 

血が滲むほど手を握りしめるマリアの姿があった。

覚悟が揺るがぬよう自分に言い聞かせているようでもあったのだ。

 

「・・・・。」

その様子に調はただ見ていることしかできなかった・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ノイズのパターンを検知!」

 

「米国所属の艦艇から応援の要請!」

 

「ここからそう遠くはない!急行するぞ!」

 

弦十郎指令の指示のもとそれぞれ準備に取り掛かる。

 

「応援の準備にあたります!」

 

「わたしも・・・」

 

走り去る翼の後を追う響であったが、クリスに腕を掴まれ止められる。

 

 

「死ぬ気か!お前!」

 

「・・・・。」

 

これ以上響を戦わせたくないと思うのはクリスも同じであった。

戦場に出させないためにも響の肩を持ち、なだめる。

 

「ここにいろってーな。お前はここからいなくなっちゃいけないんだからよ・・・」

 

「頼んだからな」

 

「・・・・。」

 

走り去るクリスの後ろ姿を響はただ眺めるばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

海上の米国艦艇では、まさしく血祭と言わんばかりの惨状が繰り広げられていた。

 

一人また一人と武装した兵士は炭化されていく。

現代兵器ではノイズに対する術はない。

 

さらに、死にたくないと怯え、逃げ出す人間たちをネツとショウが次々に狩っていく。

まさに人間狩りといっても過言ではないくらいに。

 

 

唇を噛み締めながらも必死にこらえるマリア、しかしそんな様子を調が放っておくわけがなかった。

 

「こんなことが、マリアがしたかったことなの?弱い人たちを守るために、本当に必要なことなの?」

 

(これ以上・・・マリアを苦しめたくない!!)

 

すかさず踵を返し、扉をあけ放つ。

 

「調!?」

 

「マリアが苦しんでいるなら、私が助けてあげるんだ」

 

叫びとともに調は宙に身を晒した。

 

「調ーッ!」

 

「Vairous shul shagna tron・・・」

 

シュルシャガナを纏い、船上へと調は降り立った。

 

「はあーッ!」

 

鋸を放出しながらもノイズを次々に切り裂いていった。

しかし無尽蔵に沸いたノイズの一体が背後へと忍び寄る。

 

「とうッ!」

 

そこへ切歌が駆けつけ、イガリマの鎌がノイズへと炸裂し消滅する。

 

「切ちゃん・・・ありがー」

 

感謝を告げようとした、次の瞬間、切歌は調に注射器をさし、何かを注射した。

注射したのはLINKERと対となる薬剤Anti-LINKERである。

適合係数を高めるLINKERとは逆に対象の適合係数を下げ、シンフォギアを纏えなくさせる代物だ。

廃病院で翼たちが不調だったのもこれを霧状に散布していたことが理由だ。

 

「ギアが・・・馴染まない・・・」

 

強制的にギアを解除された調は、その場に崩れ去る。

 

「アタシが、アタシじゃなくなってしまうかもしれないデス・・・そうなる前に何か残さないといけないと・・・調に忘れられちゃうデス・・・」

 

何か思いつめる切歌。

 

調にはその訳がわからなかった。

 

「切ちゃん・・・・?」

 

「例え・・・アタシが消えた所としても、世界が残れば記憶は残るデス・・・!」

 

「だからアタシは・・・ドクターのやり方で世界を守るデス・・・!」

 

「もう・・・そうするしか・・」

 

「「はあッ!」」

 

さらに思いつめる切歌たちの元へ翼とクリスが駆けつけた。

 

「邪魔するなぁぁぁぁ!!」

 

イガリマと天羽々斬の刃が相まみえ交差する。

 

「迷いを捨てた刃を、阻める者があると思うなッ!」

 

「-切ちゃんー」

 

調の身柄をクリスが確保する。

 

「おい、ウェルの野郎はどこにいる!!」

 

「ソロモンの杖を使うアイツはどこにいる!!」

 

胸倉をつかみながらクリスは調に問い詰める。

 

「うぐ・・・」

 

翼と切歌が戦う中マリアとウェルはヘリのカメラを通じて見ていた。

 

「切歌!」

 

「ならば傾いた天秤を元に戻すとしましょう・・・できるだけドラマティックに・・・できるだけロマンティックに・・・!!」

 

不敵に笑うウェルはボタンを操作し始めた。

 

「まさか・・・あれを使いつもりなの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あん中にソロモンの杖があんのか!?」

 

「ち・・違・・あれ・・・!」

 

調が指を指すとヘリから何か飛び降りてきた。

 

「Rei shen shou jing rei zizzl」

 

「う・・・」

 

「な・・なんデスか・・・!!」

 

「新手か・・!」

 

「マリアか・・・いや・・違う!!」

 

 

翼たちの前に現れたのは紫色のシンフォギアを纏った人物であった。

しかしその者の顔を見て驚きを隠さずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

何故ならば、それは・・・・姿を消したはずの陽だまりなのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideライダー

 

ノイズから逃げ惑う兵士を狩っていく滅亡迅雷netを止めるべく、雅人、奏、セレナは仮面ライダーへと変身し立ち向かっていた。

 

「きたか・・・」

 

「いらっしゃい、待ってたよ」

 

「滅亡迅雷net・・・」

 

「F.I.S.と手を組んで何をするつもりだ!!」

 

「わざわざ教える道理もない、ショウ、今こそ見せてやれ、真の暗殺者として覚醒したお前を・・」

 

「了解・・」

 

再びショウはドードーゼツメライズキーをセットする。

 

「暗殺。」

 

ゼツメライズ

 

ゼツメライズを遂げたショウの姿はさらに変化し、ついに進化態へとパワーアップしていた。

くちばしがあったところから、骨格部が露出しており、さながらドードー鳥が人間の髑髏をくわえた恐ろしげな見た目になっていた。

 

「行くぞ。」

 

二刀のヴァルクサーベルを携え三人へと襲い掛かる。

 

「また進化してやがる!?」

 

パンチングコングの攻撃とライトニングホーネットの連携を見事に躱しながらゼロワンを攻撃していく。

 

「お前たちはラーニング済みだ。そろそろ飽きた!!」

 

アタッシュカリバーとショットライザーで対抗するが全く歯が立たない。

 

『チャージライズ フルチャージ!』

 

「これが・・・躱せるかー!!」

 

『カバンストラシュ!』

 

ゼロワンの放った黄色い斬撃にパンチングコングのエネルギー弾、へクスベスパを加えた一撃を与える。

 

「ぬん・・・!」

 

衝撃波をまとも受け止めるが・・・

 

「フッフッフッ・・・」

 

「な・・・!?」

 

「全然効いてない・・・!?」

 

「食らえ!!」

 

【KILL・DETH・party】

 

ドードーマギア改から繰り出される大量のグレネード弾がセレナ、奏に襲い掛かる。

 

「「うわー!!」」

 

変身が解除され、二人とも吹き飛ばさえてしまう。

 

「今のオレは・・・誰のも止められん!!」

 

「奏!セレナ!!」

二人の元に行こうにもドードーマギア改が行く手を阻む。

 

「はぁ!!」

 

必死に攻撃を繰り出すも全て先読みされ反撃されてしまう。

 

「ダメだ・・・全部先読みされる・・・」

 

 

再びドードーマギア改の剣が振り下ろされる。

 

(駄目だ・・・避けきれない・・・)

 

絶体絶命の中、一台の船が接近し衝突、揺れた振動でドードーマギア改のバランスが崩れた。

そしてゼロワンの元に亡が現れる。

 

「「亡さん!!」」

 

 

「え・・・誰・・?」

 

亡は手にしていたプログライズキーをゼロワンへと渡した。

 

「新型キー、完成しました。」

 

「ありがとう!!これであいつと戦える!!」

 

新型キーを手に持ち、起動させる

 

シャイニングジャンプ!!

 

『オーソライズ!』

 

高く掲げたキーのところへ衛星ゼムからの光が照射、出現した円形ゲートから巨大なバッタと小さなバッタが姿を見せる。

 

「変身ッ!」

 

『プログライズ!』

 

データネットがライダモデルを捕らえ、『シャイニングアーキテクター』へと纏う。

 

 

 

 

The rider kick increases the power by adding to brightness!

 

シャイニングホッパー!!

 

 

When I shine,darkness fades(俺が輝けば、闇は消える)

 

 

 

黄金の戦士と絶滅の暗殺者

 

因縁の戦いが今、始まる。

 

 

 

 

 




次回のあらすじ

止まらぬドードー!!

暴走する神獣鏡の愛!!

そして喪失ーー融合症例第一号(さようならーーガングニール)





本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後

  • 勿論ッ!
  • う~ん・・・
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