戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
響がシンフォギアを纏いその姿はフロンティアの中継を通して全世界の人間が目の当たりにした。
「うわあああ・・・ッ!こ・・こんなところで・・・終わる、ものか・・・!!」
ウェルは必死にネフィリムの心臓があるジェネレータールームへと逃げ出す。
「ウェル博士がー」
「あ・・・」
「響君!!」
そこへ緒川さんと弦十郎司令が駆けつける。
「そのシンフォギアは!?」
「マリアさんのガングニールがわたしに応えてくれたんです!!」
すると地響きとともにフロンティアが動き始めた。
「フロンティア、上昇しつつ移動を開始!」
「今のドクターは左腕をフロンティアに繋げることで意のままに制御できる・・・」
「フロンティアの動力源は、ネフィリムの心臓・・・それを停止できれば、ドクターの暴走も止められる・・・」
「師匠!」
「ウェル博士の追跡は俺たちに任せろ!だから響君たちはー」
「「「ネフィリムの心臓を止める!!」」」
「行くぞ!」
「はい!」
ネフィリムの心臓がある炉心室に、ウェル博士は居た。
「ソロモンの杖がなくとも僕にはまだフロンティアがある。邪魔する奴は重力波で引っぺがしてやる!!」
「人んちの庭を走り回る野良猫に野良犬め、フロンティアと同化したネフィリムの力を思い知るがいい!!」
ウェルの声とともに以前の姿とは似ても似つかない姿へ進化したネフィリムがその姿を見せる。
マリアをセレナに任せ、響、奏、雅人は外に出て翼、クリスと合流する。
「あの時のー自律型完全聖遺物なのか!?」
「多分そうだって、マリアさんが言ってました!」
「にしても張り切りすぎだ!」
「だろうね、もう面影すらねぇ。」
「それでも止めるぞ!!」
翼と響、雅人が先陣を切って打撃と斬撃をネフィリムへと叩きこむ。
しかしネフィリムは一切微動だにしない。
「何・・・!?」
「攻撃が・・・通らない!!」
「なら・・・全部乗せだッ!!」
「おりゃあッ!!」
今度はクリスと奏がイチイバルとエイムズショットライザーで銃弾の雨をお見舞いし攻め立てていく。
だがそれでもネフィリムの身体には傷一つつかない。
「こ、これでも通らねえのかよッ!?」
「いくら何でもパワーアップってどころじゃねえぞ!?」
それでもネフィリムを止めるべく、前へ出る。
『フリージングベアー!!』
『パンチングコング!!』
フォームチェンジした奏と雅人は、フリージングベアーでネフィリムの足を凍らせ、パンチングコングで翼とクリス目掛けて振り下ろさる剛腕を受け止めるが力づくの攻撃に吹き飛ばされてしまう。
「奏ッ!」
そして凍らせていた部分も無理矢理粉砕され、剛腕がゼロワンを襲う。
「があッ・・・!」
「雅人さん!!」
狙いを響へと定め以前の復讐を果たすべくネフィリムの剛腕が迫る。
「避けきれなー」
その時だ。
「てりゃぁぁぁぁッ!」
「たあーッ!」
シュルシャガナとイガリマの刃が炸裂しネフィリムの腕を退ける。
「ああッ!?」
「シュルシャガナと・・・」
「イガリマ、到着デス!!」
「来てくれたんだ!!」
「ふ・・・とは言えこいつを相手にするにはけっこう骨が折れそうデスよ・・・ッ!」
切歌と調が新たに駆けつけ7対1となったが依然として戦いは有利をつけず進むこととなる。
~sideマリア、セレナ~
フロンティアでただうなだれている姉マリアを妹のセレナは慰めていた。
「ごめんなさい・・・セレナ。私では何もできやしない・・・貴女の歌を、守ってくれた物を無駄にしてしまう・・・」
「・・・マリア姉さんッ!!」
がっくりとし続けるマリアにセレナは大声を上げた。
「・・・セレナ?」
「マリア姉さんがしたい事って何?」
「・・・歌で、世界を救いたい・・・月の落下からもたらす災厄からみんなを助けたい」
「お願い・・・生まれたままの感情を隠さないで」
「セレナ・・・・」
いつも施設にいた子を家族のように世話をしてくれていたマリアの優しさを妹であるセレナが一番知っていた。
責任を一人で背負ってしまうほどの無理をしてしまう姉だから、その優しさを、感情を失って欲しくない。
それが妹である自分の一番の思いであった。
世界で、人種、国境の壁を越えて老若男女の強い想いが光となってフロンティアを経由し月へ集束していく。
「これほどのフォニックゲインを照射すれば、月の遺跡を再起動させ、公転軌道の修正も可能・・・」
「マリア・・・マリア・・・!!」
「マムッ!?」
「マムッ!」
「その声は、セレナもそこにいるのですね。」
「マリアの歌に、世界が共鳴しています・・・これだけのフォニックゲインが高まれば、月の遺跡を稼働するには十分です!!」
「月は責任をもって私が止めます!!」
「「マムッ!」」
「もうあなた達を縛るのは何もありません。・・・行きなさい二人とも、行って、私に二人の歌を聴かせなさい!」
「・・・OK、マム。」
「行きましょうセレナ、二人で世界最高のショーの幕を上げましょう!!」
「はいッ!マリア姉さんッ!」
~sideナスターシャ教授~
「これで良かったんですか?Ms.ナスターシャ」
「ええ、これでよかったんですよMs.亡」
「わざわざ貴女まで月に来なくても良かったのですが・・・」
「いいんですよ、一度月というのを生で見てみたかったので。かつての同胞が冒険した宇宙の大海原で最高のショーが見れるんです。けっして悪くないですよ。」
「そうですか、なら我々ももう一踏ん張りと行きましょう。」
「ええ、やりましょう。あの子たちの夢に向かって飛べるように!」
再び場面は変わり響へと移り変わる。
「こいつ、効いているのか効いていないのかいまいちわかりづらいデスッ!」
「ここまでとは・・・わたしたちの攻撃じゃ、とても・・・」
「「だけど歌がある!!」」
この窮地にセレナとマリアが現れる。
「マリア・・・!」
「それにセレナもッ!」
「マリアさん、セレナちゃんも!!」
「もう・・・迷わない。マムが命がけで月の落下を阻止してくれている」
6人の装者と3人のライダーが今ここに勢揃いを遂げる。
「できそこないどもが集まったところで、こちらの優位は揺らがないッ!燃やし尽くせッ!ネフィイイム!!」
ネフィリムから放たれる兆高熱波が装者とライダーたちに襲い掛かる。
「うぇへへへッ、へはははははッ!」
勝利を確信し高笑いに興じるウェル博士。
しかし
「Seilen coffin airget-lamh tron」
「-んんんっ!?」
BGM 始まりの歌バベル
「調もいる、切歌もいる、マムもセレナもいる。」
「みんながいるならこれくらいの奇跡、安いもの!!」
シンフォギアのエネルギーがバリアとなりネフィリムからみんなを守ったのだ。
「セット、ハーモニクス!!」
S2CAッ!フォニックゲインを力に変えてえええええええッ!
「惹かれ合うのに、理由なんていらない」
「・・・ん」
「あたしもつける薬がないな・・」
「それはお互い様デスよ」
調と切歌は翼、クリスと手を繋ぐ。
「あなたのやっていること偽善ではないと信じたい。だから・・・近くで私に見せて・・・あなたの言う人助けというのを・・・わたしたちに」
「うん」
「繋いだ手が紡ぐもの・・・・」
「たかが9人ぽっちで、すっかりその気かあああああッ!」
ネフィリムから激しい攻撃を耐えしのぎ響が告げる。
「9人じゃない・・・わたしが束ねるこの歌はーーッ!」
「70億の、絶唱おおおおおッ!」
70億の絶唱がシンフォギアをエクスドライブモードへ変え、高ぶったエネルギーが大地を揺るがしネフィリムを覆いこむ。
流石のネフィリムもフォニックゲインを取りこめきれずその巨体を跡形も無く消滅させるのであった。
「なんだと・・・」
「ウェル博士!お前の手に世界は大き過ぎたようだなッ!」
必死に抵抗するウェル博士を緒川さんが影縫いで拘束する。
「あなたの好きにはさせません!」
「奇跡が一生懸命の報酬なら・・・僕にこそ・・・・!!」
残されたフロンティアの優先権を使い炉心からネフィリムの心臓を切り離してしまう。
「何をした!!」
「ただ一言、ネフィリムの心臓を切り離せと命じただけ」
「こちらの制御から離れたネフィリムの心臓はフロンティアの船体を喰らい糧として暴走を開始する!!」
「そこから放たれるエネルギーは一兆度だあああああッ!」
「僕が英雄になれない世界なんて蒸発してしまえばいいんだ・・・」
「来いッ!」
ウェル博士の身柄を弦十郎は取り押さえ運ぶ。
「悠長なことを・・・僕を殺せば簡単なことー」
「殺しはしない・・・お前を世界を滅ぼした悪魔にも、理想に殉じた英雄にもさせはしない・・・」
「ただの人間として裁いてやる!!」
~二課潜水艇にて~
「緊急事態発生!!緊急事態発生!!」
「この反応は・・・滅亡迅雷netッ!」
「こんな時にッ!」
宇宙ではネフィリムが、地球では滅亡迅雷netが襲い掛かる。
「何だって!?滅亡迅雷netが!?」
「どうした雅人!」
「今友里さんたちを滅亡迅雷が襲ってるんだ!!」
「行ってくれ、ネフィリムは私たちがが止める!!」
「頼んだぞ!!」
暴走するネフィリムを6人の装者に任せ、雅人、奏、セレナは滅亡迅雷netを食い止めるべく。全速力で地球へと向かうのであった。
~side仮面ライダー~
二課の潜水艇を襲撃したネツとショウはついに指令室へと到達。未来を浜辺へと追い回す。
「きゃああ・・」
「我々とともに争い無き時代を作り上げようではないか!!」
「そして始めよう。」
「人間を心の赴くままに殲滅する、最高の血祭りだッ!」
当然未来はそんな話に納得するはずがない。
ネツとショウの取引を拒絶する。
「嫌・・・・!!嫌ッ!」
二人から逃れるべく必死に走る未来。
「一からラーニングさせてやる!俺の雛になれッ!」
ショウは再びドードーマギア改へ変身し卵型の金属球を彼女に投げつけるが・・・奏の投擲した槍が金属球を砕いた。
「未来ちゃんッ!下がってて!!」
間に合った三人はドードーマギアと仮面ライダー熱へそのまま立ち向かっていく。
「「「うおおおッ!!」」」
ドードーマギアに立ち向かうも依然としてラーニング能力に苦戦を強いられてしまう。
「暗殺・・・!!」
「うわあああ!!」
「雅人!!」
「雅人さんッ!」
全身が激しいダメージを負い変身が解除されてしまう。
「終わりだな。」
「何言ってんだ・・・終わらせねえよッ!みんなと笑っていける世界を!!ゼロワンが繋いだ世界を終わらせてたまるか!!」
立ち上がった雅人は託されたシャイニングホッパープログライズキーをを手に取り起動させる。
シャイニングジャンプッ!
『オーソライズ』
オーソライズしたキーを天高く上げ衛星ゼムが照射した光が円形となりゲートと化す。
それを開き小型のライダモデルとそれを背負う大きなバッタのライダモデルが現れる。
「変身ッ!」
『プログライズ!』
The rider kick increases the power by adding to brightness!!
シャイニングホッパー!!
再び金色の輝きを纏い仮面ライダーゼロワン シャイニングホッパーが降臨した。
「そいつか・・・もう敵ではないと言ったはずだ!!」
【MEGA Deth party】
ミサイルを放つドードーマギア。しかしシャイニングホッパーはすべて掻い潜りながらドードーマギアを攻めていく。
「ぐお・・・!何故だ!?何故シャイニングホッパーの出力がここまで上がっている!?」
「お前じゃ勝てない。俺たちを超えられるのは俺たちだけだ!!」
今のシャイニングホッパーはシンフォギア装者の戦闘データからより動きを洗練させることが可能。クリスの正確な射撃に求められる精密さ。翼の鋭い攻撃、奏の貫く力。そしてそれらを全て『繋ぎとめる』響の力『シェイクハンディングガングニール』を解析することで成せた奇跡だ。
「行きますよ!奏さん!!」
「ああ!!一気に畳みかけるぞ!!」
『サンダー!』
『パワー!』
【ライトニングブラストフィーバー!】
【パンチングブラストフィーバー!】
ナックルデモリッション型のエネルギー波と電を宿したライダーキックが仮面ライダー熱に叩き込まれる。
「「はああああああああッ!」」
「ぐぬぬぬぬッ・・・・・!!」
赤い羽根のビットを使い攻撃を防ごうとするも・・・・
「「はあーーーーーッ!!」」
「ぐああああーーッ!!」
会心の一撃が防御を上回り熱を貫き爆破するのであった。
『シャイニングインパクト!』
ライダーキックを放ち、吹き飛ばしたドードーマギアに高速で追いつき再びキックで吹っ飛ばす。
「お前だけは・・・・絶対に止める!!」
シェイクハンディングガングニールプログライズキーを取り出しゼロワンドライバーへ何度もオーソライズする。
『ビットライズ』『バイトライズ』『キロライズ』『メガライズ』『テラライズ』
『シャイニングテラインパクト!』
「己・・・!!」
高速移動でメガよりも重圧なラッシュをドードーマギアに叩き込む。
「はぁッ!ほッ!おりゃ!!はあーーーーー!!」
ラッシュで上空に飛ばした後、ドドメにライダーキックを放つ。
シャ
イ
二
グ
テラ イ ン パ ク ト
【シャイニングテラインパクト!】
「暗殺~~!!」
想いを込めたライダーキックがドードーマギア改の厚い装甲を穿ち破壊したのだった。
雅人たちが滅亡迅雷netを倒した頃、ネフィリムを退けバビロニアの宝物庫から響たちは脱出していた。
しかしゲートを閉じなければ一兆度の熱で地球は蒸発してしまう。けれども装者全員の身体は限界を迎えていた。
零れ落ちたソロモンの杖を未来は走りながら手にする。
(ギアだけが戦う力じゃないって、響が教えてくれた。ーーわたしだって戦うんだ!!)
「お願い!閉じてえええッ!」
「もう響が戦わなくてもいいような世界にいいいいいいッ!」
ゲートへソロモンの杖が投げ込まれる。
バビロニアの宝物庫が閉じるとともに
ネフィリムの爆破が起こる。一兆度の熱によって住みかとしていたノイズは全て巻き込まれ跡形も無く、滅んでいったという。
~sideシンフォギア~
「マムが未来に繋げてくれた・・・」
「ありがとうーお母さん・・・」
「マリアさん、これ。」
響はマリアに借りていたガングニールのペンダントを返そうとするが、マリアは受け取らなかった。
「ガングニールは君にこそふさわしい」
「だが・・・月の遺跡は再起動してしまった。」
「人類の相互理解の道は遠のいてしまったわけだ。」
「へいき、へっちゃら、です!」
そう豪語する響にマリア達は驚きを隠せない。
「だってこの世界には、歌があるんですよ!」
「いつか人は繋がれる・・・だけどそれはどこかの場所でもなければ、未来でもない・・・」
「確かに伝えたから」
「うん!」
「立花響、君に出会えてよかった。」
夕暮れの中響たちは、ヘリに乗り込むマリア達を見送る。
こうして幾多の思惑が重なった大事件フロンティア事変は終わりを迎えたのであった。
ここからは、事の顛末を記そうと思う。
政府に身柄を預けられたマリア達に米国政府は死刑を求刑するが、錬金術師協会や亡が集めていた証拠が決定打となり日本国、もとい二課の要求が通りマリア達の身柄は日本で預かることとなった。
また、妹のセレナだが、彼女事態はテロには参加しておらず刑務所には入らないとされていたが・・・
ウェル博士の輸送時に彼へ向けて一発顔面に拳を叩きこんだらしい。
彼女曰く
「これがわたしの辞表ですッ!」とのことだが結局マリア達同様、刑務所に行くこととなったようだ。
また心配されていたナスターシャ教授のことであるが、亡がフォースライザーを用いてブレイキングマンモスの巨体を利用し衝撃を和らげてたおかげで五体満足で回収。局長アダムが用意した病院に搬送され一命をとりとめたそうだ。長期の入院とはなるが安心してもいいだろう。
~補足~
滅亡迅雷netと交戦した跡地を捜索したが依然として何も残っていなかったと言う。
未だ滅亡迅雷netの行方は知れていない。
~???~
あちらこちらに機械が置かれた謎の場所。
そこに置かれた二つの台座。そこにネツとショウが眠っていた。
ところどころ傷があり、機械のようなものが傷口から覗かれる。そして青色の液体が滴っていた。
「お疲れ様。ネツ、ショウ」
彼女たちに寄り添う金髪で黒服のローブを纏う少女。
「あなた達のお陰でようやくわたしの身体が復元できたわ。」
「アーク様、お次はどうなされますか?」
アークと呼ばれた少女を慕う謎の青年は質問する。
「そうね・・・そろそろ彼が動くんじゃないかしら?」
「彼・・・?」
「奇跡の殺戮者、錬金術師キャロル・マールス・ディーンハイムのバックアップ用ホムンクルス『ノエル』がねぇ・・・」
「これから忙しくなるわよ、シュウ。」
「かしこまりました、アーク様。」
人類は悪意によって滅亡する。
それが滅亡迅雷netであるからだ。
「
いかがだったでしょうかこれにてG編は完結となります。
GX編は、何話かしないシンフォギアを挟んでからとなります。
次回は設定集《G編》です。
ここまでのご閲覧ありがとうございました!!
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・