戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
アークに自身の想いを否定され、聖詠を歌えなくなってしまった響。
そんな中、オートスコアラーガリィが襲い掛かる。
響のペンダントを手に取ったマリアは黒いガングニールを身に纏い、オーソライズバスターを手にした雅人とともに立ち向かった。
~BGM撃槍ガングニール~
雅人とマリアは、武器を手に取り、向かって来たアルカノイズたちを殲滅していく。
しかしマリアの纏う黒きガングニールは本来響が一番適合係数が高いシンフォギアであり自身の適合係数の低さから時折スパークが起きてしまう。
(戦える・・・この力さえあれば!!)
なぎ倒していく二人にアルカノイズたちは分解器官を伸ばし、襲い掛かる。
「シャイニングホッパー、ガングニールエンゲージ!」
二人とも!発光する攻撃部位こそが解剖器官・・・気を付けて立ち回れ!」
オーソライズバスターの砲撃とガングニールの槍を振るいアルカノイズは全て殲滅することができた。
残るはガリィと仮面ライダー終のみ。
「想定外に次ぐ想定外・・・捨てておいたポンコツが意外なくらいにやってくれるなんて・・・」
「わたしがあなたを倒してあげるッ!」
マリアのアームドギアがガリィの中枢目掛けて、向けられるがそれを障壁で防ぎ余裕の笑みを浮かべる。
「それでもッ!」
咄嗟にアームドギアの先端を二つに分かれさせガリィの両手を塞ぎ、小さな槍先で突く。
けれども心臓目掛けての攻撃を小さな障壁を張ることで完全に防ぎ切る。
「頭でもひやしゃぁぁぁぁッ!」
氷柱が魔法陣から放たれマリアを吹き飛ばす。
「ううあッ!?・・・・ッ、く」
「決めた、ガリィの相手はあんたよッ!」
「いただっきま~すッ!」
地面を凍らせスケートのように滑りながら高速でマリアへと迫る。
さらに手刀に鋭い氷をを纏わせガングニールのコアに狙いを定めた。
「マリアさんッ!」
『ファイヤー』
フレイミングタイガープログライズキーを起動させ、オーソライズバスターにオーソライズさせる。
『バスターオーソライズ!』
【プログライズダスト!】
高熱の炎を纏わせたエネルギー弾がガリィ目掛けて放つ。
「ヤバッ!」
しかし仮面ライダー終がガリィの前に立って代わりに攻撃を受けたのと同時にマリアのギアが強制解除される。
その様子にガリィは呆れてしまう。
「・・・何よこれ。まともに唄える奴が一人もいないなんて聞いてないだけどぉ~?」
「くっそ、面白くない・・・・ッ!」
「・・・・ッ」
ガリィと終は転送用の結晶を割り、姿を消すのであった。
マリアはギアのバックファイアで顔中血まみれになりながらもガングニールのペンダントを見つめていた。
(もしもわたしがガングニールのペンダントを手放していなかったら・・・いや、それは未練だ)
雅人の肩を借りながら響たちの元へと歩み寄る。
「怪我はない?」
「ええ・・・でもマリアさんは傷だらけで・・・」
「歌って戦ってボロボロになって大丈夫なんですか?」
問いにうなずきながらもガングニールのペンダントを響に返そうとするが・・・・
「わたしのガングニールですッ!」
マリアから勢いよくペンダントを握り取ってしまう。
「これは、誰かを助けるために使う力ーわたしが貰った、わたしのガングニールなんですッ!!」
響の言葉には彼女自身の優しさを示していた。
時に人助けで傷つけてしまっているのかもしれない不安があることも全て表していた。
そんな響にマリアは言葉を贈る。
「そうだ!ガングニールはお前の力だ!だから目を背けるな!」
「目を・・・背けるな・・・」
~チフォージュ・シャトー~
任務から帰還した二人へ、特にノエルはガリィに言葉を向けていた。
「ガリィ・・・・」
「そんな顔しないで下さいよ。ロクに唄えないのと、唄っても大したことない相手だったんですから。」
「確かに、計画には純度の高い唄が必要よね。」
ガリィのフォローにアークが入る。
「そうですよ!あんな歌をむしり取ったところで、役にたちませんて。」
「・・・なら今回は不問としましょう。ですが、次からは戦闘特化のミカを付けましょう。いいですね?」
「いいゾ!」
「そっちに言ってんじゃねーよッ!」
(・・・・チッ。あの時余計な邪魔が入らなければ・・・・・)
~side響、未来~
寮に戻ってからも響には昼の出来事が忘れられずにいた。
「眠れないの?」
「ごめん、気を使わせちゃった」
「今日のこと考えてるんだよね」
「戦えないんだ・・・歌を歌って、この手で誰かを傷つけることがとても怖くて・・・・」
「私の弱さがみんなを危険に巻き込んだ・・・なのにー」
「わたしは知ってるよ。響の歌が誰かを傷つける歌じゃないことを」
他の誰よりも響の側にいて、彼女の優しさを一番よく知っている未来だからこそ、響の歌が誰かを傷つける歌ではないと確信を持って言えるのだ。
「・・・ありがとう、未来・・・・」
~side二課~
オートスコアラーは、ガリィ、レイア、ファラそして未だ姿を見せていないミカを含め計4体。
主導権は全てキャロルから恐らくノエルに移ったとエルフナインの推測や情報にて判明した。
けれども今のままでは太刀打ちができないのが現状である。
そこでエルフナインから新たな計画発案がもたらされた。
その名も『プロジェクトイグナイト』である。
魔剣ダインスレイフを用いてシンフォギアを強化するというもの。
しかしエルフナインの持つダインスレイフの欠片は小さく、十分な強化を見込められるか怪しいラインであったが亡が錬金術師協会から取り揃えたプログライズキーたちを新たに組み込み更なる強化が可能となった。
形勢逆転を懸けた作戦が今行われようとしていた。
~side響、未来~
雨が降る中ついに最後のオートスコアラー『ミカ・ジャウカーン』が数体のアルカノイズを引き連れ、強襲してきたのだ。
「逃げないで歌って欲しいゾ!!あ、それとも歌いやすい場所に誘ってくれてるのかゾ?」
アルカノイズから逃げる響と未来は解体工事半ばの廃墟ビルに逃げ込む。
上の階に登る途中で解剖器官が階段を紅い塵へと変え、響は落下し地面に叩きつけられてしまう。
「いい加減戦ってくれないと君の大切なものを解剖しちゃうゾ。友達バラバラでも戦わなければ、この町の人間も、犬も猫も、みーんな解剖解剖しちゃうゾ!!」
そうはさせまいとガングニールを握るも声が出ず聖詠を歌うことができない。
「本気にしてもらえないのなら・・・・」
「おーい!黒騎士ーーー!!」
「御意・・・!」
未来の背後にはいつの間にか仮面ライダー終が剣を構えて立っていた。
前にはアルカノイズ、後ろには仮面ライダー終。まさに絶体絶命。
「あのね、響!」
「響の歌は誰かを傷つける歌じゃないよ!伸ばしたその手も誰かを傷つけるための手じゃないのもわたしは知ってる!わたしだから知ってる!」
「だからわたしは響が戦って救われたんだよ!」
「わたしだけじゃない、響のお陰で明日へ繋がれている人はいっぱいいるよ!だから怖がらないで!」
「バーイなら~~~!!」
アルカノイズと仮面ライダー終が未来の居たフロアを破壊する。
うおおおおおおおおおおッ!
駆け出していく響の胸には確かに聖詠が、歌が、流れた!!
「Balwisyall nescell gungnir troooooonッ!」
走馬灯のように映る響との想い出とともに落下していく未来。
けれど響の手は確かに届いた!しっかりと未来を受け止めた!
「ごめん・・・わたしこの力から逃げ出してた。」
「だけどもう迷わない。だから聞いて」
「わたしの歌を!!」
着地して未来と別れた響に、終が剣を振り下ろすが・・・・
『オーソライズバスター アックスライズ!』
ゼロワンが割って入り攻撃を防ぐ。
「響ちゃん、遅くなってごめん。」
「雅人さん!!」
「コイツは俺がッ!」
終を響から引き離し、思い切り戦える環境を作る。
アルカノイズを全て片付け残すはミカのみとなる。
「とりゃぁぁぁぁぁッ!」
重圧な拳をミカに叩き込む。
「こいつ・・・へし折り甲斐があるゾ!!」
響の拳は絶唱数発に匹敵するほどの威力を持ちその勢いのままラッシュを仕掛けミカに炸裂する。
「ぐはぁ・・・・!?」
「このまま一気に・・・!!」
ブースターで勢いを増したまま、真っ直ぐ伸ばした腕がミカを貫くが・・・
「ーえ、あ・・・ッ?」
確かに貫いたはずのミカの身体が突如、水となって散ってしまう。
「・・・残念。それは水に写った幻。」
柱から覗くガリィに気づいた時には既に遅かった。
「あははは!」
真下に待ち構えていたミカからカーボンロッドが射出され、響の胸のペンダントに直撃。ガリガリと熱を発しながら上空へと吹き飛ばす。
「あーうわあああああああああああああッ!?」
ペンダントが砕け散りギアが解除された響はそのまま地に堕ち、意識が朦朧としてしまう。
「ァ・・・・、ァ・・・・・」
「響!響!いや・・・ッ!響ッ!」
「お願いしっかりして!響ッ!響ぃぃぃ・・・!!
太陽は落ち、その日はいつもよりも激しく雨が降り注いでいたという。
side雅人
「今の音・・・まさかッ!」
響の元に向かおうとするも終がそれを許さない。
「・・・・。」
「何故人類を滅亡しようとする!一体人間が何をしたっていうんだッ!」
「・・・・夢などという愚かな願望を持つ人間など、絶滅するのが当然だ。一人残らず滅ぶことが幸せなのだ!!」
終はフォースライザーのレバーを再度引く。
ドス黒い瘴気を鎧を一身に受けエネルギーを溜める。
「・・・ッ」
『ファング!』
バイティングシャークプログライズキーをオーソライズバスター アックスモードに装填する。
"progrise key comfirmed.Ready for buster"
【バスターボンバー!!】
無数のサメの歯状のエネルギーを纏ったまま、終の鎧へ斬りつけ、ガリガリと鎧の装甲を削り取る。
このまま倒されるのかと思われていたが・・・・・
「ッ・・・・・パージ!!」
パージと告げた瞬間終のアーマーが弾け飛ぶ。
「--ッ!?」
分離した終は素早く雅人のゼロワンドライバーへ剣を構える。
剣へ集束された禍々しいエネルギーが雅人をゼロワンドライバーごと貫いた。
「がぁぁぁぁ・・・・ッ!?」
煉
終 焉
獄
ゼツメツ ディストピア
ゼロワンドライバーが破損し変身が解除され、地面に倒れ込む雅人。
そこへミカを引き連れたガリィが姿を見せた。
「・・・やれ、ガリィ。」
「いただっきまーすッ!」
「ーむぐッ!?」
雅人へ口づけを交わすガリィ、みるみるうちに髪が白髪交じりへと変化していく。
「・・・ストップ。そこまでで良い。」
半分ほど髪が白くなったところで雅人はガリィの口づけから解放され、彼の意識はそのまま深い闇の中へと消えて行った・・・・・
~side二課~
緒川さんや亡、急行したスタッフによって二人は救出されるもどちらも意識不明の昏睡状態に陥ってしまった。
医療スタッフに預けられるも翼、クリス、奏、未来は不安を動揺を隠せずにいた。
「大丈夫だ、二人ならきっと・・・」
「ッたりめえだ!あの馬鹿たちがこんなところで退場するかよ・・・・」
「ああ・・・あたしたちがこのまま黙っていられるかよ・・・ッ!」
装者たちの強い願い出によって、projectイグナイトは開始されるのであった。
~side亡、エルフナイン~
シンフォギアの改修やライザーの変身道具を進める中、亡は錬金術師協会から取りそろえたプログライズキーを眺めていた。
机に並べられていたシンフォギア用のプログライズキーは8つ。そのうち6つは、かつてレイダーと呼ばれる怪人が使っていたプログライズキーである。レイドライザーによって負の感情を増幅されたことのあるキーがイグナイトモジュールの完成に必要なパーツであった。
そしてもう一つ、ゼロワン、バルカンの強化手段である『アサルトウルフプログライズキー』である。
(これを完成させるのは、賭けになる・・・アークの悪意に二人が飲み込まれないことを祈るしか・・・)
寝る間を惜しみなく使い二人でプロジェクトイグナイトを進めるのであった。
次回予告
進むプロジェクトイグナイト。
再びミカ・ジャウカーンが発電所を襲う!
食い止めるべく調、切歌、セレナが立ち向かう。
次回『たとえ、この身がクダケても』
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
-
勿論ッ!
-
う~ん・・・