戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~   作:光からの使者

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前回のあらすじ
歌えなくなってしまった響、けれども未来の支えで再び立ち上がるがミカの圧倒的な力を前になすすべなくやられてしまう。

一方で雅人も終とオートスコアラーによって戦闘不能に陥ってしまう。
そんな中プロジェクトイグナイトがついに始動する!!


たとえ、この身がクダケテモ

響と雅人が搬送されてから、1週間が経過した。

S.O.N.Gは現在潜水を止め、町郊外の港へ停泊し、オートスコアラーへの対抗手段『プロジェクトイグナイト』を

進めていた。

 

「プロジェクトイグナイト、現在の進捗率は89%。旧二課が保有していた第一号および第二号のデータ、亡さんとエルフナインちゃんの頑張りによって予定よりも早い進行です。」

 

「各動力部のメンテナンスと重なって、一時はどうなるかと思いましたが・・・作業や本部機能に必要なエネルギーは外部から供給できたのが幸いでした。」

 

「それにしても、シンフォギアの改修となれば、機密の中枢に触れるということなのに」

 

「状況が状況だからな、それに八紘兄貴の口利きもあった。」

 

「八紘兄貴?」

 

限りなく非合法に近い実行力を持っており、安全保障を影から支える政府の要人であり、超法規的措置のねじ込みは日常茶飯事。内閣情報官、風鳴八紘。S.O.N.G司令 風鳴弦十郎の兄であり翼の父親である。

また、マリアのS.O.N.G編入を後押しした存在でもあったという。

しかしながら翼の表情にはどこか暗い影が差していた・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

sideキャロル

数百年も前の夢を見ていた。

 

パパの作る料理はどれも苦いし、臭いし、美味しくないしでお世辞にもうまいとは呼べなかった。

 

レシピ通り作っても失敗するパパに変わってオレが作ってたっけ・・・・

 

オレの料理レシピのコツ。その命題を解いてみてと言ったこともあった。

 

パパが命題を解くまでの間楽しみにしていた自分が居た。

 

・・・生き延びるためには想い出を焼却するしかないが、こればかりは燃やしたくない。でなければ、オレの命題が・・・・存在する意味を失ってしまうから・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~sideS.O.N.G~

 

「アルカノイズの反応を検知ッ!」

 

基地のあるドック以外にも複数の発電施設が襲われ、電力供給が大幅にダウンしてしまう。

予備電源も長くはもちそうにない。今電源を落とされればギアの改修はおろか、メディカルルームにも甚大な被害は免れない。

 

入口の前で話を聞いていた調、切歌は、潜入美人捜査官眼鏡を掛けてとある場所へ目がけて走り出す。

 

「何をするつもりデスか?」

 

「時間稼ぎ」

 

「何デスと!?」

 

「今大切なのは、強化型シンフォギアの完成までに必要な時間とエネルギーを確保すること。」

 

「確かにそうデスが、全くの無策じゃなにも・・・・」

 

「全くの無策じゃないよ、切ちゃん。」

 

向かったのはメディカルルーム。

生命維持装置につながれ眠り続ける響と雅人の他に誰かいたようだ。

 

「誰!!」

 

金庫の前に居たのは、なんとセレナであった。

 

「セレナ!?一体何をしているのデスか。

 

「えっと・・・それは・・・」

 

「どうやらセレナもわたしたちと同じ目的みたいだね。」

 

「それってまさか・・・・」

 

金庫のパスワードを打ち込みロックを解除する調。

 

「見つけた・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルカノイズを進行を止めるべく、自衛隊がライフルやバズーカ砲で対応していた。

物体を透過するノイズとは違い、解剖器官を使わないと物体を通れないアルカノイズに通常兵器は有効であった。

けれど数を武器に押し寄せるためだんだん被害を増していく。

 

「行くデス!」

 

「うん。」

 

「はい!」

 

「Various shul shagna tron」

 

「Zeios igalima raize tron」

 

『サンダー! オーソライズ!』

 

「変身」

 

『ショットライズ! ライトニングホーネット!』

 

シンフォギアを纏い調は、『α式百輪廻』で切歌は『切・呪リeッTぉ』でアルカノイズを切り裂いていく。

一方セレナもへクスベスパでアルカノイズを蹴散らしていく。

ライダーギアのセレナはともかく装者の二人にはギアのバックファイアが低く抑えられていた。

 

「あいつら・・・・メディカルルームからLINKKERを持ち出しやがった!」

 

「まさか・・・あたしが前に使ってた・・・!!」

 

通称LINKKER typeK かつてガングニールを纏うために奏が使用していたLINKKERであるが、ウェル博士が作ったLINKKERとは違いその副作用は計り知れない。

 

セレナが先に来ていたのはこれを二人に渡す為、その時ちょうど二人が来てパスワードを解除しまんまと手に入れたというわけだ。

 

三人のコンビネーションで難なくアルカノイズを撃破していく。

一方、ミカとアークは高所から戦況を覗いていた。

 

「ニコイチでもギリギリ?これじゃお先真っ暗だゾ。」

 

「そうね、もう少し期待してたんだけど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side響

ライブ会場での事件で犠牲者は出なかった。しかし重傷者の中にお偉いさんのご子息がいた。逃げる時に人波に巻き込まれ足を骨折。後遺症が残って不自由になってしまったその子の親は激しく怒り狂い、手当たり次第ライブ会場に行った人を探し回った。そして子供と同じ中学校に通っていた当時の立花響を見つけ、目の敵にした。

逆恨みもいいところであったが、そんなことお構いなしに権力を使い立花家を世間から孤立するよう徹底的に仕向けたのだ。根も葉もないことをでっちあげ、当時の二課が真相を話せないことをいいように利用し正義を振りかざす人間たちの目線を向けさせた。

 

結果として耐え切れなくなった響の父親は蒸発。姿をくらましてしまった。

 

みんなで幸せに暮らせるようリハビリも頑張った。だけどお父さんはどこかに行った・・・・

 

涙がらに手を伸ばしたところで響は目を覚ました。

 

隣では雅人が眠っている。

 

(大切なものを壊してばかりのわたし・・・)

 

「でも未来は、そんな私に救われたって励ましてくれた。未来の気持ちに答えなきゃ・・・」

重い身体を起こしながらも、ふと自身の胸元を見るといつもあったペンダントは既になかった。

 

 

 

 

 

アルカノイズを蹴散らす三人の前にミカ・ジャウカーンが奇襲を仕掛ける。

LINKKERを使っているとはいえ、やはり一筋縄ではいかない。

 

「このまま見ていられるかッ!」

 

居ても立っても居られないクリスと奏は走り出すも、翼に腕を掴まれる。

 

「待て!今の私たちに何ができる!?」

 

「黙って見てろっていうのか!」

 

しかし二人は、掴んでいる翼の手が震えていることに気が付く。翼も本当は戦いたい、自分らと同じ気持ちでいるのだ。

そこにエルフナインと亡がやってくる。

 

「翼さん、奏さん、クリスさん、三人にお願いがあります。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side切歌、調、セレナ

 

「あいたたたた・・・・」

 

「わかってはいましたが・・・・」

 

「簡単にはいかせてもらえない・・・・」

 

「じゃりんこども~あたしは強いゾ?」

 

三人を余裕そうに煽るミカ。

 

「子供だと、馬鹿にして!」

 

「目にモノ見せてやるデス!」

 

「暁さん、月詠さん、これを!」

 

セレナは二人にLINKKERを手渡す。

 

「さらにLINKKERを!?」

 

「2人を連れ戻せ!これ以上は」

 

「やらせてあげてください!」

 

弦十郎の指示にマリアは、待ったをかける。

 

「これはあの日、道に迷った臆病者たちの償いでもあるんです!」

 

「臆病者たちのつぐない・・・・?」

 

「セレナを除き誰かを信じる勇気がなかったばかりに迷い続け独走し続けたわたしたち」

 

「だからエルフナインがギアを蘇らせてくれると信じて戦うことこそ、わたしたちの償いなんです!」

 

さらにLINKKERを投与する二人、けれども副作用で鼻血が出てしまう。

それでも、ユニゾンでギアの出力を底上げしミカへ立ち向かう。

 

「子供でも下駄を履けば、それなりのフォニックゲイン。出力の高いこの子1人で十分かもだゾ?」

 

「「「はあああああああああッ!」」」

 

ミカの水晶を掻い潜り、真上からフォニックゲインを高めた三位一体のキックを繰り出しそれをミカはシールドで受け止める。

 

「へえ!?・・・・でもードッカーン!!」

 

シールドを起爆させ、爆風で三人を吹き飛ばした。

 

あれほど全力で戦っているのに未だミカは健在である。

 

「これじゃ何も変わらない・・・・」

 

「こんなに頑張っているのに、どうしてデスか!?こんなの嫌デスよ!」

 

「まあまあだったゾ!これで遊びは終わりだゾ!」

 

「バイナラァァァ!」

 

ツインテールからブースターを吹かせまっすぐに切歌へ狙いを定め、拳でイガリマを砕く。

丸裸になった切歌を助けようと調とセレナは向かうもミカが後ろから水晶を打ち出し救出を阻む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~sideS.O.N.G~

司令室に向かった響は、三人の現在の様子が映される中未来と再会する。

 

「響!ありがとう、響のおかげでわたし・・・」

 

「わたしの方こそありがとう。おかげでまた唄えるのは未来のおかげだよ」

 

「でも、もう平気なの?」

 

「大丈夫、へっちゃらだよ!」

 

そして響は今の状況を弦十郎に聞いた

 

「状況を・・・教えてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミカ、ソイツの歌には興味ありません。隙に始末して構いませんよ」

 

「わかったゾ!それ!」

 

ノエルの指示を受け石をばら撒きアルカノイズを出現させる。

 

切歌を守るためにアルカノイズ軍団と戦う調とセレナ。

しかし、多勢に無勢。

 

人型アルカノイズの解剖器官が調のギアを分解されてしまう。

 

「調ちゃん!」

 

迫るアルカノイズを撃ち続けるセレナ、しかし攻撃を躱そうとした矢先、配線が足に絡みつく。

 

「ッ!?」

 

振り向いた先にはアークが笑みを浮かべていた。

 

攻撃をかわし切れず解剖器官に触れてしまいショットライザーまでもが分解されてしまう。

 

ギアや変身が解かれ絶体絶命の三人にアルカノイズが迫り寄る

 

 

「誰か・・・助けて欲しいデス・・・私の大切な友達を・・・誰かああああああ!!」

 

怯える調を抱きしめるセレナ。誰もが諦めかけたその時・・・・

 

「誰かって、そんなこと言わないでくれよ」

 

閉じた目を開くと囲っていた大量のアルカノイズは全て切り裂かれたり、風穴が開いていたり、槍が刺さっていいた。

 

「剣・・・?」

 

「ああ、吹けば風が鳴る剣だ!」

 

「それにその片翼もいるぞ!」

 

双翼と紅の弾丸、今ここに見参!!




次回予告
ついに完成、強化型シンフォギア!

バルカンの新たなる力『アサルトウルフ』!!

魔剣の呪い、悪意の闇は歌姫に奇跡をもたらすのか。

次回『抜剣!イグナイト!』

本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後

  • 勿論ッ!
  • う~ん・・・
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