戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~   作:光からの使者

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前回のあらすじ
ついにイグナイトモジュールとアサルトウルフプログライズキーの起動に成功した装者たち。無事にキャロルとアークが変身する仮面ライダーサウザーを撃退した!
一方錬金術師と名乗る謎の男が装者たちへとすがたを表すのであった


錬金術師はナニを語るのか?

発電所の襲撃から一夜明け、現在エルフナインと亡の手によって破損したイガリマとシュルシャガナ、セレナのショットライザーの改修作業が行われていた。

そんな中、突如として姿を現した錬金術師と名乗る謎の男を奏と雅人はS.O.N.G.の面々と引き合わせたのであった。

 

「初めましてだね、君たちとは」

 

「僕の名はアダム・ヴァイスハウプト。長さ、錬金術師協会の」

 

世間一般にはあまり知られていないが、錬金術師協会は遥か古来より存在し、錬金術による探求や力なき人びとへの救済を名目に活動している一大勢力。亡を復元し、二課ことS.O.N.G.へ派遣した張本人であり組織のトップである局長が自ら此処へ足を運んできたというのだ。

装者たちが驚きを見せる中アダムは話を続ける。

 

「聞かせてもらっているよ、君たちの活躍は。」

 

「それで、そんなお偉いさんが何の用だ?」

 

「仕事だよ、僕個人のね」

 

クリスの問いにアダムは答える。

 

「仕事?」

 

「探していたんだよ、キャロルを」

 

「一体何のために?」

 

「無論、彼女の身柄を確保するためさ」

 

「もともと所属していたのさ、彼女は協会に。けれど逃亡したんだ、発見されたダインスレイフと部下のチフォージュ・シャトーを持ち出してね」

 

本来ダインスレイフは局長アダムの下で管理されていた危険性の高い聖遺物で他の錬金術師たちも重々承知していたが、呪いの力に目を付けたキャロルは機会をうかがい盗み出した。さらに設計図まで盗み出し今日まで息をひそめていたというわけであった。

 

「我々は探していた長い年月をかけて。けれど見つかることはなかった。そしてようやく尻尾を掴むことができた、滅亡迅雷netのお陰で。」

 

「どうしてあなたが滅亡迅雷netの存在を?」

 

「度々出るんだよ、錬金術で邪な野望を抱く『はぐれ者』が。その中にいたんだよ、かの有名なZAIAエンタープライズジャパンの元社員とされる者が。」

 

心酔しきっていた社長『天津垓』への果てしなき忠誠心が再びアークをこの世に復活させてしまった。

さらに『はぐれ者』は捕らえられる寸前にアークと数多の資料を海底へと破棄してしまったのだ。その結果破棄されたアークがそのまま何所かへと流れつき新たな滅亡迅雷netを構成、構成員たちを表舞台で暗躍させキャロルと接触させた。その結果滅亡迅雷netの行方を追うことでようやくキャロルの居場所を突き止め駆けつけることができたというわけだ。

 

「錬金術協会として表立った協力は出来ないが手を貸してほしい、君たちの力を」

 

一寸の曇りなき瞳を輝かせ、アダムは頼み手を差し伸べる。

 

「・・・・わかりました。わたしはアダムさんを信じます!」

 

アダムの手を誰よりも先に握ったのは響であった。

響はアダムの言葉が何一つ嘘をついていないのを感じ取っていた。そしてキャロルの力になりたい、分かり合いたいという気持ちがあったからだ。

 

「しょうがねぇなぁ、、、あの馬鹿が信じるんじゃあ、あたしも信じるしかないな」

 

「志をともにするならばまずは相手を信じなければ」

 

「そうね、一先ずはあなたを信頼するわ」

 

「よろしくお願いするデース!!」

 

「・・・よろしく・・」

 

「よろしくな!」

 

「よろしくお願いします。」

 

装者たちが満場一致で賛成したのを受け、非公式ではあるが司令も協力に賛同し晴れてアダムはS.O.N.Gと協力関係を結ぶこととなったのであった。

 

 

 

 

 

~side雅人、アダム~

協力関係を結んだあと雅人は一人別室で呼び出されていた。

なんでもアダムが話したいことがあるとのことであった。

 

「亡から聞かせてもらっているよ、君のことは」

 

「それで、話とは?」

 

「他でもないさ、君を呼び出したのは。一度会ってみたかったのさ、ゼロワンと」

 

「ゼロワンと?」

 

「実はかなりの年月を生きていてね、僕は。あったんだよ面識は、飛電の社長とは何度も。」

 

「良き友であった、彼らとは。」

 

けれど初代社長は死に、二代目社長である飛電或人も世界蛇と呼ばれる存在と戦った時に亡くなってしまった。

彼らの後を受け持っていた当時の福添副社長、山下専務とも関り破壊された衛星ゼアに変わる衛星ゼムを手掛けた。友が作り上げたヒューマギアシステムをこのまま失わせるわけにはいかなかった。人とAIが手を取ることができたのならたとえバラルの呪詛があったとしても人は分かり合えると信じていたから。

そしてもう一度彼女(ティキ)と二人で世界を見て回れるように・・・・

 

「君は戦うことを選んだ、この残酷な世界で。聞かせてくれるかな?その理由を」

 

「アダムさん、確かに俺は何もわからないままこの世界で仮面ライダーゼロワンとして戦うことを選びました。

最初の時は思いましたよ、何で寄りにもよって俺なのか、死んだ後だってのに社畜として戦場に立つのかって。」

 

「でもそれと同時に嬉しかった。男なら一度は憧れた仮面ライダーに、新時代の一号として命を燃やしたゼロワンを受け継いで戦えたのが。今じゃ響や奏さんといった装者のみんなといられるのが限りなく楽しいんです。」

 

「みんなの笑顔を失わせないためにも戦うことが俺にとっての理由です!」

 

(・・・人が違えどしっかりと君たちの想いを受け継いでいるようだね、彼は。ならば答えなければね、それ相応の態度で)

 

「すまないね、付き合わせてしまって」

 

「いえ、こちらこそありがとうございました。改めて自分の想いを再確認できましたから」

 

「失礼するよ、これで。」

 

脱いでいた帽子を被ったアダムはそういうと扉から去っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~チフォージュ・シャトー~

「キャロルは奴らに保護されましたか。」

 

「ごめんなさい、ノエル」

 

「構いませんよ、キャロルがなくとも計画は進められます。」

 

「お次はどうするのつもり?」

 

アークの質問にノエルはパネルを開き地図を見せる。

 

「各地の要石を破壊しレイラインの確保を行います。引き続き僕はシャトーの調整に入りますが・・・」

 

「くれぐれも勝手に行動してへまを犯さないように」

 

「わかってるわよ・・・・」

 

くぎを刺したノエルは再びシャトーの制御室へと去っていった。

それを見届けたアークは内心反省はしておらず、要石の破壊について新たな切り札を導入しようとしていた。

自らが復活した際、遺されていたZAIAにまつわるあらゆるデータを復元、その甲斐あってかようやく『レイドライザー』と新たなキーを密かに作成していたのだ。

 

「今のオートスコアラーだと1000%装者に破壊されてしまう・・・だから私も少しばかり本領発揮といこうかしら」

 

隣にいたシュウもアークの浮かべる笑みに気づき何かひと悶着あるなと察してしまう。

 

「シュウ、行くわよ。」

 

「はっ、アーク様の意思のままに・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideアダム

深夜の港でアダムは一人高台にて昔ながらの電話を使って会話していた

 

「もしもし、そちらはどうかね・・・雷電?」

 

受話器の向こうで雷電と呼ばれた人物が答える。

 

「どうもこうもねえよ、サンジェルマン達に危うく雷落とされるところだったぞ・・・」

 

「すまないね、、、それは」

 

「とこれで、亡の奴は元気にしてるか?」

 

「ああ、元気だったよ彼女は。見せてくれたよ明るい表情を」

 

「そうか・・・元気にやれているんだな、よかったぜ」

 

一通り話し終えて電話を切ろうとしていた雷電に慌ててアダムが話す。

 

「雷電、話してもらえるかなあサンジェルマン達に」

 

「ん?なんだ?」

 

「いささか急場になりそうだ、今回は。だから伝えてくれ、彼女たちにいつでも行けるようにと」

 

「わかった、しっかり伝えておくぞ」

 

そう言って雷電との通話を終える。

 

(さて、保険を置いておいたとはいえ、いささか難儀なものをだね今回は・・・・)

 

 

それでも果たすよ、僕は。約束を、古き友人との大切な

 




次回予告
特訓のため政府のプライベートビーチへ訪れた装者とライダーたち。
しかしそこに新たな力を手にしたオートスコアラーが襲い掛かる。

己の弱さに悩むマリアとそんな姉を助けたいセレナ

カデンツァヴナ姉妹は、それぞれの思いを成し遂げられるのか。

次回
『私がワタシであるために』

本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後

  • 勿論ッ!
  • う~ん・・・
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