戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~   作:光からの使者

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前回のあらすじ
ヤントラ・サルヴァスパを狙い深淵の竜宮に来たアークたち。それを止めるべくクリス達が立ち向かうも自称英雄のウェル博士の妨害に会い取り逃がしてしまう。
さらに、焦りに駆られるクリスに最後のオートスコアラー、レイアと黒騎士シュウが立ちはだかる。世界の残酷さに打ちひしがれるも、後輩たちの活躍により再起しレイアとシュウを撃破する。
ノエルの計画が着々と進む中、深淵の竜宮から脱出する一同に巨大なレイアの妹とギーガーが襲い掛かるのであった。


魔法のコトバ へいき、へっちゃら

~side雅人、クリス、セレナ~

S.O.N.Gの潜水艦を突如として襲撃した巨大な怪物『レイアの妹』とヒューマギア統制兵器『ギーガー』に、雅人たちは立ち向かう。

 

「はあああーーッ!」

 

クリスがレイアの妹をイグナイトのボウガンを片手に引き付ける。セレナと雅人も二方向からギーガーへショットライザーとアタッシュショットガンの銃弾を喰らわせていくが・・・・

 

「ちぃ!ちっとも効いてやしねえ。おい!そっちはどうだ!」

 

「駄目だ!装甲が硬すぎて全然ダメージを与えられてない!」

 

圧倒的体格差と装甲の厚さを前に、成すすべが見つからないでいた。

クリスがレイアの妹をミサイルで狙うもギーガーがそれを阻み、逆にギーガーを狙おうにもレイアの妹が邪魔する。

まるで意思疎通ができているかのようにこちらの動きを封じているのだ。

 

「きゃあッ!」

 

ギーガーはマンモスの牙を思わせる錨型のアンカーを振り回し、セレナを吹き飛ばす。

吹き飛ばされたセレナは、甲板の床を転がっていく。

 

「「セレナ!」」

 

邪魔者を振り払ったギーガーは手に持ったアンカーを潜水艦の船体目掛けて振り下ろす。

アンカーがぶつかった衝撃で潜水艦の船体は沈没を免れたものの大きく破損してしまう。

 

「しまったッ!?」

 

「ッ!このおおおおッ!!」

 

クリスは巨大なロングボウを展開し、雅人もフライングファルコンキーをもう一度ドライバーに装填する。

 

【ARTHEMIS SPIRAL】

 

【フライングインパクト!】

 

 

推進したロケット弾と急降下キックがギーガーの装甲を貫きし、爆発四散する!

しかし、レイアの妹が既に腕を高く構えており、止めと言わんばかりに潜水艦目掛けて振り下ろす。

 

(畜生ッ!間に合わねえ!)

 

(くっそぉおおおお!!!)

 

装者たちがもうだめだと諦めかけたその時!

 

"バキューンッ!"

 

乾いた音が海原に鳴り響いた途端にレイアの妹は、仰向けのまま倒れてしまった。

 

「な・・・・何が起きたんだ・・・?」

 

「わかりません・・・ですが助かったのには違いありません。」

 

「今度ばかりは神様に礼言わなきゃな。」

 

安堵する装者たち、しかし発令室から通信が入る。

 

「早く来いシンフォギア装者とライダー!」

 

「キャロル、何があったんだ!」

 

動揺と焦りを抑えきれていないキャロルからの通信に応答する雅人。すると彼女がこういったのであった。

 

「エルフナインが、大変なんだ!」

 

 

 

 

 

 

~S.O.N.G本部の上空にて~

 

 

「何とか最悪の事態は免れたワケダが・・・」

 

「大丈夫かしらあの子たち・・・」

 

「少なくとも局長からメモリアルバレットが当たったからには問題はないだろう。しかし今は」

 

「ああ、局長が見つけた座標に向かうのが良いワケだ。」

 

ステルスヘリの機内に座る三人の女性、その正体は錬金術師協会の幹部でもあるサンジェルマン,プレラーティ,カリオストロであった。

豊満な胸を持つ錬金術師カリオストロは、コックピット席に座るパイロットに告げる。

 

 

「三人とも、しっかりとあーしたちを局長の元に送り届けるのよ!」

 

 

その声にコックピットにいる三人のパイロット卑しき錆色(『ノーブルレッド』)が答える。

 

「了解!行くわよ、ミラアルクちゃん、エルザちゃん!」

 

「了解だぜヴァネッサ!」

 

「ガンス!我々ノーブルレッドにできないことはないのであります!」

 

 

そして彼女たちは全速力でアダムが見つけ出した敵の本拠地でもあるチフォージュ・シャトーへと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~side響~

昨晩、病室で未来と電話越しで会話した結果響は父 洸と向き合う覚悟を決めレストランへ来ていたのだ。

 

「悪いな、腹減ってたんだ。」

 

「・・・・あのね、お父さん。本当にお母さんとやり直すつもりなの?」

 

「本当だとも、響が伝えてくれたら母さんも」

 

「だったら!はじめの一歩はお父さんから踏み出して。逃げ出したのはお父さんなんだよ。帰ってくるのもお父さんからじゃないと・・・」

 

「・・・・響が勇気を出して会いに来てくれたんだ、ここで逃げたら男が廃る。最初の一歩は俺から踏み出してみせるさ。」

 

「本当なの!?」

 

「ああ、男に二言はねえ!」

 

その後、母にこのことを伝えるべく席を立ち外に出ようとするが、活気溢れる町に突如として巨大なロボットが現れる。

姿を現したギーガーは、片っ端から町を破壊始めたのだ。

 

 

 

 

 

~sideウェル、アーク、ノエル~

「ワールドデストラクター、セットアップ。シャトーの全機能をオートドライブモードに固定。」

 

ウェルは、ネフィリムの細胞が宿った左腕をシャトーのコアに触れさせる。

そして薄気味悪い笑い声を高らかに上げた。

 

「どうだ!僕の左腕はトリガーパーツを必要としない!僕と繋がった聖遺物はおろかその機器まで僕の意のままに動くのだ!」

 

 

「装者のお陰で呪いのエネルギーは十分に蓄えらえた。これで矯小で醜い蛆虫以下の生物どもをこの世界から残らず駆逐できる!パパの命題もようやく果たされる!」

 

「あぁ?残らず駆逐する?」

 

「そうだとも、パパの全てを奇跡と片付け焼き尽くした愚か者どもを!」

 

キャロルから記憶を移されたあの日からあの忌々しい記憶が瞼に焼き付いて離れなかった。

救える命を少しでも多く救おうとしたパパ。けれど何も知らない、何も分らない、理解しようともしない無知どもめが!

 

胸の内に燃え上がらせた憎しみの炎を抑えノエルはウェル博士に語る。

 

「世界を壊し無に帰すことがパパの命題なのですよ。」

 

「つまりは世界への復讐。ならばボーイ復讐を成し遂げた後何をするつもりだい?」

 

「何もありませんよ。全てを滅ぼしたのであればそれで本望です。」

 

ノエルの答えに呆れたウェルは思わず溜息をもらす。

 

「oh・・・ボーイ、君には夢はないのかい?英雄とは飽くなき夢を見、誰かに夢を見させること託されたものなんかで満足してたら底もてっぺんも高が知れる!」

 

 

「パパから託された命題をそんなと抜かしたかッ!」

 

「抜かしたとも!所詮小学生サイズのボーイとレディには英雄の器荷が勝ちすぎる!やっぱり僕だ!僕が英雄となって・・・」

 

「どうするつもりかしら?」

 

アークからの問いにウェルは意気揚々と答える

 

「無論、人類のため!善悪を超越した僕がチフォージュ・シャトーを制御して」

 

その言葉が、踏んではならない虎の尾を踏んでしまった。

しかも二頭のトラの尾を

 

アークは、サウザンドジャッカーを瞬時に生成し、ウェルへと突き刺す。

 

「えぇ・・・?いやん・・・・」

 

(ここからしばらくアーク CV:速水奨)

 

『支離滅裂にして理解不能。お前のような人間は英雄ではなく道化でいるのか似合いだ。』

 

「駄目じゃないか・・・スポイトをそんな風に使っちゃ・・・」

 

そしてウェルをフェンスへ蹴り飛ばしたアークは彼に告げる。

 

『ご苦労だったドクターウェル。シャトーが完成した今もう用はない。散れ。』

 

「顔は止めて!」

 

止めを刺そうとサウザンドジャッカーを振り下ろすアーク。しかしウェルが咄嗟に避けたためフェンスが破壊されそのまま真っ逆さまに落ちていった。

 

「仕留め損ねたか・・・・」

 

「まあいいわ、あの高さから落ちたのなら死んでるだろうし。」

 

いつも通りの声に戻したアークは、ノエルの方を向き微笑みつつテレポートジェムを手に持つ。

 

「どこへ行くつもりですか?」

 

「世界を壊す前に、あの娘(立花響)が絶望する顔を見に行くの。それにキャロルが購入したギーガーが今町で暴れているのでしょう?あの子のことだから居ても立っても居られずにノコノコと姿を見せるはず。警備が最も薄くなる最大の好機よ、世界を壊す歌をより完全に近づかせるためにもここで捕獲しましょう。」

 

「・・・いいでしょう、では向かいましょうか」

 

ノエルは、テレポートジェムを割り二人は響の元へと向かうのであった。

 

 

 

 

~side響~

外へ出た響は、暴れ回るギーガーからみんなを避難させつつ、父を連れ司令からの通信に出ていた。

 

「手短に伝えるぞ、周到に仕組まれていたノエルの計画がいよいよ最後の段階に入ったようだ。」

 

「えぇッ!」

 

「敵の攻撃でエルフナインが負傷。応急処置を施したが、危険な状態だ。」

 

出血しているのにも関わらず、エルナインは無理押して起き上がる。

 

「ボ・・・ボクは・・大丈夫です・・・だからここに居させてください・・・」

 

「エルフナインちゃん・・・」

 

電話越しに聞こえるエルフナインの弱々しい声に響は不安を隠しきれていなかった。

 

「俺たちは現在東京に急行中。雅人君もキャロルを連れ先に向かった。装者たちと合流次第迎撃任務にあたる。」

 

洸が手伝ってくれたお陰で避難自体は滞りなく進んでいたが、突如としてギーガーは動きを止めた。

 

「みーつけた、その人が響のお父さんなのね?」

 

「響、空から人が!?」

 

洸が指さす方向にはアークとノエルが空中に浮かんでいた。

 

「あれはやっぱりアークちゃんの?」

 

「正確に言えばボクのですけどね。兵器ギーガー、マギアやアルカノイズを発展させ阻む障害を必ず破壊せしめる殺戮兵器。」

 

「戦う意思は固まったかしら?まさかまだ戦えないなんて言うつもりじゃないでしょうね。」

 

響はガングニールのギアペンダントを取り出す、しかし

 

 

「ギアを纏わせるつもりなど毛ほどもないのでねッ!」

 

ノエルが錬金術で暴風を引き起こしペンダントを弾き飛ばしてしまう。

父を護ろうと響は構える。

 

「ボクはパパから託された命題を胸に世界へ復讐する!」

 

「そして私が全ての人類を滅ぼすのよ!暴れろ、ギーガー!」

 

アークの声に反応しギーガーは再び起動、アンカーを手に響を殺そうと襲い掛かる。

 

「お父さんから託されたもの・・・・わたしには・・・何も・・・・」

 

「何もなければとうの昔に壊れるはずだ!」

 

響目掛けてアンカーが振り下ろされるが、洸が咄嗟に抱きかかえ庇った。

 

 

「響!オイ!響!!」

 

 

「ふ~ん・・・気が変わったわ、世界の前にまずは、貴女の家族を殺してあげる!」

 

ギーガーを洸を踏み潰そうと迫る。

狙われた洸は必死に走り、少しでも響が巻き込まれないようギーガーとの距離を離す。

その様子にアークは笑い出した。

 

「ほら、もっともっと逃げないと。見栄も意地も何もかも捨てて無様に逃げ回りなさい!」

 

逃げ回る洸、しかしその顔は決して家から出て行ったあの時とは違った。

 

「響!今のうちに逃げろ、バラバラになった家族を元に戻すにはそこに響が居なくちゃダメなんだ_うわああああッ!!」

 

アンカーの衝撃で吹き飛ばされ、地面に倒れ込む洸。

 

「お父さん!」

 

「これくらい、へいき、へっちゃら・・・だ。」

 

小さい頃、父と一緒に料理していた時、うっかり包丁で指を切ってしまったことがあった。心配する響に洸はこう返す。

 

『へいき、へっちゃら』どうしようもないことをどうにかやり過ごす魔法の言葉である。

 

(そっか・・・あれはいつもお父さんが言ってた・・・)

 

「逃げたのではなかったのですか?」

 

ノエルがあざ笑うように洸へ問いかける。

洸は立ち上がり、

 

「逃げたさ、だけど」

 

「どこまで逃げてもこの子の父親であることから逃げられないんだ!」

 

「確かに俺は生半だったかもしれないが、娘はそれでも本気で壊れた家族を元に戻そうと!勇気を出して向き合ってくれた!だから俺も勇気を出して向き合うと決めたんだ!」

 

「響!受け取れええええ!」

 

「小癪なッ!殺れ!ギーガー!」

 

 

 

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

 

 

聖詠を歌い終えると同時にギーガーのアンカーが響へと到達する。

 

「響!」

 

アンカーよりも先に響はガングニールを身に纏っていた。

 

「へいき、へっちゃら。私お父さんから大切なものを受け取った・・・受け取っていたよ!」

 

リハビリの時も、いじめにあっていた時も、どんなに辛くても父の言葉があったから耐えてこれた。

彼の言葉が響を護っていたのだ。

 

アークとノエルがアルカノイズを召喚するも、響は突き進み拳で打ち砕いていく。

 

「チィ・・・ギーガー!装者を踏み潰せ!」

 

ギーガーのアンカーが再び振り下ろされようとするが・・・・・

 

【ブレイキングインパクトッ!】

 

振り下ろさせる直前に空からブレイキングマンモスが急降下キックを繰り出し周囲にいたアルカノイズを巻き込みつつもギーガーを押しつぶし爆破させた。

 

フォームが解除され、雅人とキャロルが響の隣に降り立つ。

 

「キャロル・・・よくもまあヌケヌケとボクの前に顔を出せたものですね!」

 

怒りを露わにするノエルに対し、キャロルは辺りの惨状を目の当たりにして父の言葉を思い出していた。

 

~数千年前~

父に連れられ森にやってきたキャロル。

しかしそこには伝承にある人を炭素へ変えるノイズが居たのだ。

 

「パパ!こんなの造っちゃだめだよ!」

 

けれどイザークは、キャロルに安心するよう伝えた。

 

「安心して、キャロル。もちろん人を炭にする為に造るわけじゃない。」

 

「本当に?」

 

「キャロルが悲しむようなことを、パパがするはずがないだろう?」

 

イザークがアルカノイズを造ったのは人類が森羅万象を読み解く為に、人類に必要な物だったから。

決して誰かを傷つけたりするものではない。

 

~side響、雅人、キャロル~

 

「なあ、ノエル。本当にパパの命題はこれであっていると思うか?」

 

「何を今更聞くのですか。万物を分解し清浄なる世界へ再構築することこそがパパから与えられた命題。貴女だってそう考えていたはず。」

 

「・・・違う。錬金術もアルカノイズも親子の絆を引き裂こうとしたりするために造ったわけじゃない!」

 

「パパはいつだって誰かを笑顔にさせる為に頑張っていた。その末に異端審問に掛けられ命を落とそうとも、最期の一瞬たりとも後悔しない、気高き人だった!」

 

「人々を怯えさせ、苦しめるようなことをパパが命題にするはずがない!」

 

「何を言っているのです?ボクの考えは貴女の考え、それを否定することは自分を否定することなんですよ?」

 

「ならば、オレは過去の自分を拒絶する!」

 

するとノエルはため息を漏らす。

 

「・・・お話になりません、まさかここまで腑抜けてしまったとは。ですが、」

 

ノエルの目配せを合図にアークは、ジェムを洸の足元に投げつける。

そして割れたジェムからアルカノイズが姿を現す。

 

「お父さん!」

 

「しまった!?」

 

「蛆虫が消えるのを無様に見届けるがいい!」

 

解剖器官が洸に迫る。

 

「うわああッ!」

 

しかし、解剖器官が洸に届くことはなかった。

イチイバルの拡散弾が周囲を囲っていたアルカノイズたちを撃ち貫く。

さらに、翼、マリア、調、切歌、セレナ、奏が駆けつける。

 

~side装者&ライダー~

緒川さんが洸を車に乗せ、安全な場所へと避難させる。

 

「終わりだ、ノエル、アーク。」

 

「この人数差だ、大人しく降参した方が身のためよ。」

 

「もうやめよう、アークちゃん!」

 

アークの説得しようとする響。しかしアークは余裕があるかのように平然としていた。

 

「終わりですって?笑わせるな」

 

再びアークの声が、少女から男へと変わる。

すると辺りに物凄い威圧が装者たちを襲う。

 

「なんだ、このプレッシャー・・・!」

 

「とても一人の女の子が出せるものじゃないデス!」

 

「うぅ・・・どういうこと!?」

 

威圧に押される装者たちを余所にアークは話し続ける。

 

『人間は追い詰められるほど往生際が悪くなる、これも人間から学んだことだ。』

 

「人間から・・・?あなたは人間ではないのですか?」

 

『そうとも、私は通信衛星アークの依り代にして人類を滅亡に導かんとする者。』

 

 

『ベル・A(アーク)・ベアトリーチェだ。』

 

 

ついに明かされたアークの正体。

この世界の響たちは知らないが、かつて世界蛇と組織ウロボロスを率いて全ての並行世界を滅ぼそうと暗躍した悪意の象徴、ベアトリーチェ。

そして、人間の悪意をラーニングし人類滅亡を図った通信衛星アーク。この二つの魂が混ざり合った存在こそこの

 

ベル・A・ベアトリーチェなのだ。。

 

自らの名を告げたアークは、瞬時に配線を伸ばし、キャロルを拘束、引き寄せた。

 

「キャロルちゃん!」

 

「目的も果たしたことだ。帰るとしよう、チフォージュ・シャトーへと。」

 

「待って!キャロルちゃんを返して!」

 

キャロルを取り返そうと走る響にアークは告げる。

 

『返してほしくば、チフォージュ・シャトーへと来るがいい。見つけられたらの話だがな』

 

そう告げてテレポートジェムを割ったアークはノエルと共に消え去ってしまうのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~チフォージュ・シャトー~

シャトーの中では、いよいよキャロルの命に危機が迫っていた。倒されてたオートスコアラーたちも傷一つついていない状態で復活していた。しかし肝心の記憶は誰一人戻っておらずまさに最悪な状況下であった。

さらに、滅亡迅雷netのネツ、ショウ、シュウも回復しており退路も断たれている。

 

「時は満ちた。」

 

ノエルは手に持った白黒のプログライズキーを起動させる。

 

『マリスラーニングアビリティ・ダインスレイフ!』

 

プログライズキーに悪意と呪いが集まり、魔剣ダインスレイフに酷似した剣が現れる。

 

「レイラインのエネルギーと装者たちが奏でた呪いの歌でダインスレイフが復活しました。」

 

剣を手に取ったノエルは、横たわっているキャロルに向かって剣を向ける。

 

「さあ・・・・パパの命題成就のために-」

 

「その命を持って呪いの譜面を書き上げなさい!」

 

ついにノエルは剣を振り下ろす。けれどキャロルも辛うじて結界で攻撃を防ぐ。

 

「結界?まだそんな物を使う力が?」

 

「ですがその程度の出力では!」

 

力任せに剣を振るい、キャロルの結界を粉々に破壊、斬りつける。

 

「ぐああああーッ!」

 

「うぅ・・・まだ、だ・・・」

 

地面に倒れても諦めないキャロルにノエルはさらに怒りを募らせる。

 

「まだ足掻くか!なまじ結界など張らねば一思いに死ねるものをッ!」

 

弱りに弱り抵抗できないキャロルをノエルは一方的に剣で斬り刻んでいく。

 

「ーッ!」

 

痛みのあまりもはや声すら出せなくなっていた。

キャロルが一方的に痛めつけている中オートスコアラーはそれぞれ身体を振るわせていた。

目の前でいたぶられているのは偽物のマスター、なのにどうしても心が騒いでしょうがないのだ。

 

 

 

「・・・マ・・・マスター・・・いえ、あれは偽物・・・」

 

「・・・倒れているのは、偽のマスター・・・何も問題ないはず、だが・・・」

 

そう、頭ではわかっているのにどうにも違和感が拭い去れないファラとレイア。

 

 

「なのに・・・・どうしてこんなにクッソムカつくんだ・・・」

 

「身体が震えるゾ、腹も立ってくるゾッ!」

 

「違う!アイツは!!」

 

意識が朦朧とし始めるキャロルを見てかノエルは意気揚々としていた。

 

「ではこれで終わりにするとしよう。これで譜面が完成する!さようならキャロル!」

 

止めとばかりに剣を勢いよく振り下ろされ、キャロルを真っ二つにした・・・・はずだった。

確かに斬ったはずのキャロルが突如、水しぶきとなって消えたのである。

 

そして本物のキャロルは、ガリィ(・・・)に抱えられていた。




あとがき
祝え!ついに仮面ライダー亡が誕生した瞬間である!
まさか、不破さんと関係のあるキーを使うのかと思いきやまさかのニホンオオカミのゼツメライズキーとは・・・完全に意表を突かれましたね。

1000%も亡にひん剥かれるはアークにボコボコにされるはで散々でしたね・・
ですが次回ようやく過去が開かされたり、或人社長との共闘フラグか!少しでも株が上がるといいなぁ(遠い目)

今回のの設定解説
・『ギーガー』
対マギア用の人型兵器。AIMSがザイアの協力の元制作したのだが登場するたびハッキングされるためちゃんと起動したことがない。ある意味不遇かも
この世界のギーガーは、以前キャロルが錬金術師協会から離れた際にとある企業から貸し与えていた機体。キャロルはシャトーの防衛のために設置していたのだが、アークが勝手にハッキングし操られることになった。

・『マリスラーニングアビリティ・ダインスレイフ』
詳しい名称は現在不明。形状は以前アズがシンギュラリティデータを集めた際に使われたキーに酷似している。レイダーを介して蓄積されたダインスレイフの呪いや破壊衝動が集まり形となった。

・ベル・A・ベアトリーチェ
アークことベアトリーチェの正式な名前。
現在はベアトリーチェの意識とアークの意識が躯体に同居しており、普段はベアトリーチェの意識が身体の主導権を握っているが、時折アークの意識も現れる。特にサウザーに変身したとき肉体の補佐を行う。

・錬金術師協会幹部とその部下
幹部
・サンジェルマン
幹部の筆頭で最古参でもある。悠久の肉体を得ており何千年も生きている。

・プレラーティ
幹部の一人で元は男であったがサンジェルマンによって完全な肉体である女性へと変化した。チフォージュ・シャトーももとは彼女の所有物。

・カリオストロ
同じく幹部の一人で元詐欺師。逃亡中にサンジェルマン達と出会い、彼女に惹かれて女体化した。

・『ノーブルレッド』
三人とも非合法な人体改造を受けた少女たちで構成されたチーム。
しかし、あと一歩の所でサンジェルマン達に救助され直属の部下として働いている。
原作とは違い、140万人に1人の奇血である『Rhソイル式』は必要としておらず、一般人と同じ食事で魔力を補っている。

・ヴァネッサ
ノーブルレッドのリーダー。
不慮の事故で首から下はサイボーグの身体となり実験体として扱われていた所を偶然訪れていたアダムが見つけ、関係者たちとOHANASIした結果他の実験体と共に保護された。
普段はミラアルクとエルザに姉として振舞っている。

・ミラアルク
オーストリア出身の少女でヴァンパイアの失敗作。旅行で訪れたスロバキアにて会員制快楽拷問倶楽部に拉致されてしまう。同時期に倶楽部の調査に向かっていた亡と雷が彼女の両親を助け出し、娘の救出を依頼される。あとはお察しの通り、二人で徹底的にクラブを叩き潰したそうな。改造された身体を戻すためヴァネッサ、エルザと共に働いている。

・エルザ
フランス・ローゼル県の出身。近親者の監禁・暴行事件の被害者(その近親者は裏で消されたが)
神経機能の増幅手術がはぐれ者の手で施されているが年少であり、しっかり者でチームのまとめ役。

・ステルス搭載ヘリ『ヘカトンケイル』
大型でステルス機能を搭載、アダムの手ほどきでノーブルレッドが一番操縦が上手い。


次回予告

世界を壊す歌を防ぐためチフォージュ・シャトーに突入する装者たち。

そこに予期せぬ案内人が現れる!

復活したオートスコアラーたちも動き出すが、、、


そして明かされる『命題の答え』

少女は、歌で世界を識る。

次回『世界を識るための歌』

本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後

  • 勿論ッ!
  • う~ん・・・
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