戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
米国で発生した目玉の怪物たちによる『衛星兵器ネメシス』強奪事件。
犯人を特定すべく単身調査に向かうマリアであったが、『アルゴスの眼』を駆使する少女で、元レセプターチルドレンのジャンヌに捕まってしまうのだった。
*仮面ライダーゼロツー、めちゃくちゃカッコよかった・・・
直前まで絶望感が凄かったのに、あそこから華々しい活躍には目を見張りました。
次回は滅と共闘!?アークへの反旗がどうなるのか楽しみです。
~S.O.N.G.本部・シュミレーションルーム~
「行くぞ、雪音ッ!」
「ああッ!」
「連携攻撃ならこっちも負けてないデスよッ!」
「見せよう、わたしたちの力をッ!」
前に出る翼の天羽々斬、それを調のシュルシャガナが防ぎ、イチイバルのガトリングをイガリマが全て切り裂く。
どちらのペアも優れた連携である。
「なかなかに連携の取れた攻撃だ。よかったぞ、二人とも。」
「そう言ってもらえて嬉しいデス!2人もさすがの連携だったデス。」
「次はわたしたちも真似してみよう。」
それぞれの良さを褒め合い特訓に励む装者たち。
「どうやらまだ動き足りないみたいだな。もう一戦いっとくか。
「よーし、今度はわたしが!」
「俺が相手になるよ、響。」
響の相手を務めようとする雅人に奏が言う。
「せっかくのペア戦なんだ、あたしも参加させてもらうよ。」
「それなら、わたしも参加しますね。」
奏、セレナも加わり白熱し始めたその時弦十郎から通信が入る。
「お前たち、訓練はいいが、身体を温める程度にしておけ。今は完全聖遺物『ヘルメスの剣』の移送任務中だろう」
「し、師匠・・・」
「了解しました。これ以上は控えておきます。」
「そうだったデス。アタシたちは大切な任務の途中だったデスよ!」
マリアが不在の間、S.O.N.G.には完全聖遺物『ヘルメスの剣』を太平洋沖から米国へと運ぶ任務が課せられていた。
・『ヘルメスの剣』
ギリシャ神話に伝わる神様の一人で駿足で駆ける神ヘルメスの力が宿ったとされる剣であった。
永らく所在は不明だったのだが、先日偶然にも基底状態のまま海底から発見されたのこと。
発見国である米国に移され研究されるのだが、物が物なので当然狙う輩が現れる可能性は高い、そこで腕が立ち装備のあるS.O.N.G.が太平洋沖で受け取り護送することになったのだ。
「よーし、マリアの分も任務をやり切るデスよ!」
「マリアが頑張っているんだからわたしたちも頑張らないと!」
「「「おおーッ!!」」」
~sideマリア~
「お前の持つシンフォギアの力が欲しいッ!わたしの仲間になれ、マリアッ!」
ジャンヌの口から放たれた衝撃の発言にマリアは一瞬驚くも、すぐに睨みつけた。」
「言うに事を欠いて・・・!そんな要求、わたしが飲むわけないでしょう!」
「そうか・・・ならわたしが首を縦に振れるようにしてやろう。」
反発を受けたジャンヌはマリアに、1つのモニター画面を指さす。
「この画面を見ろ、バトルマギアの視界の1つを投影している。」
「これは・・・どこかの研究施設?」
「ああ、ネメシスの開発施設と同じような軍事施設だ。表に出せないような非人道的な研究も行っているようだ。」
「お前へのデモンストレーションとして、この施設を消し去って見せよう。」
「ーーッ!?何をするつもり・・・?止めなさい!」
施設を消し去る、その言葉の真意に気づいたマリアは止めるよういうもジャンヌは聞く耳を持たず、コンピューターから指示を送る。すると天から光が降り注ぎ、瞬く間に施設を跡形も無く消し去ってしまった。
「フフ・・・悪辣な軍事施設が消え去り、また一つわたしの理想郷が近づいた!」
人の命を奪うことを躊躇いもなく、嬉々として実行するジャンヌにマリアは軽蔑の眼差しを送る。
「フン、ネメシスの威力はわかってもらえただろう。さて、次の目標を見せるとしよう。」
モニター画面が次に映し出したのは、S.O.N.G.の潜水艦の甲板だった。
「これは・・・・S.O.N.G.本部!?」
「S.O.N.G.の有する力もわたしの理想郷には不要な異物だ。その動きは前々から観察していた」
「あそこには、大切な仲間がいるのだろう?沈めるのは容易いが、お前の返答次第では考えてやろう」
「くッ・・・仲間を人質にするなんて、卑怯な・・・!」
「別にいいのだぞ、今すぐ船諸共沈めても」
「まって!返事をする前に1つ聞かせて。わたしを引き入れて何をさせるつもりなの?」
マリアの疑問にジャンヌは答える。
「・・・S.O.N.G.は今、完全聖遺物『ヘルメスの剣』を輸送する任務を遂行している」
「ヘルメスの剣?」
「海底から発見された聖遺物でな、わたしはこれをずっと探していた」
「お前にはこれを奪取してもらう」
(アルゴスの眼、ネメシスの他に、さらにもう一つの聖遺物を狙っているなんて、何をするつもりなの?)
さらに奪取してこいということは必然的にS.O.N.G.と敵対することになる。
「フィーネを騙り世界を敵に回したお前には手慣れたものだろう?」
「くッ・・・」
誘いを断れば、ネメシスの砲撃によってS.O.N.G.諸共仲間たちは皆殺しにされてしまう。
もはやマリアに拒否権は存在していないのだ。
例え裏切りの者の烙印を押されようとも仲間を護るとマリアは心に誓った。
「約束して。あなたに協力すれば、S.O.N.G.に、装者たちに手を出さないと」
「ああ、約束しよう」
「わかったわ・・・わたしは、あなたの仲間になる・・・」
こうしてマリアはやむを得ずジャンヌの軍門に下ることになったのだった。
マリアを仲間に引き入れることが出来たジャンヌ。彼女は、ふとマリアに告げる。
「そうだ、仲間になった記念に、わたしから1つプレゼントをやろう」
すると、ジャンヌの手から黒い一匹のベビーアルゴスが創り出される。
「ベビーアルゴス・・・!それで、何をしようとーー」
「さあ、受け取れ、マリアッ!」
放たれたベビーアルゴスはマリアの身体に吸い込まれる。
(ベビーアルゴスが、わたしの中に!?)
驚く暇もなく、一瞬の痛みがマリアを襲う。
「うッ、ぐあああーーッ!?」
息を荒くするも、直ぐに痛みは退いていく。
「・・・成功だ。無事に融合したようだな」
「わたしに・・・何をしたの!?」
詰め寄るマリアにジャンヌは淡々と語る。
「なに、仲間になったとはいえ、すぐに信用できないからな。保険のようなものだ。それと、これを返そう」
ジャンヌは奪っていたアガートラームのギアコンバーターをマリアに返却する。
「お前のシンフォギア、アガートラームのギアコンバーターだ。S.O.N.G.の装者と戦うのに必要だろうからな」
「それならこの拘束を解いてくれるかしら」
「ああ、そうだったな」
言われるとおりにジャンヌはマリアの拘束を解く。
(やっと手足が自由になった。そしてわたしの手にはアガートラームがある!)
(わたしが大人しくしていると油断したわね!ジャンヌ!)
「Seillen coffin airget-lamh tron-」
「はあああッ!」
今が好機とばかりに不意打ちを仕掛けるマリア。普段のアガートラームならばこのままジャンヌを気絶させることができるだろう。あくまでも普段通りならば。
しかし今のアガートラームでは叶わない願いであった。
全身から瞬く間に力が抜け、ジャンヌに攻撃することが出来なくなってしまったのだ。
「う・・・何よ、これ・・・。急に力が抜けて・・・」
「それにこのギアの形状は!?」
銀の輝きとも称されるアガートラームだが、今の状態はあちこちに不気味な目玉が施されておりいつもと全く異なる形状になっていたのだ。
驚くマリアを嘲笑うかのようにジャンヌが告げる。
「ハハッ、無様だな。言っただろ、保険を掛けたと」
「アルゴスの眼にはベビーアルゴスによる無限の視界の他にもう一つ能力がある」
「もう一つの能力・・・?」
かつてアルゴスは自身の眼をある鳥に与えた。するとその鳥の羽には無数の眼玉模様が浮かび上がり眷属になったという。
つまりもう一つの能力とは眼を与えることで相手を眷属化させる力なのだ。
ギアがジャンヌを攻撃できないのも、その伝承由来の力であろう。
「しかし、よくも私を出し抜こうとしたなッ!」
「ぐッ・・・・」
マリアに殴りかかるジャンヌ。眷属になってしまった為に抵抗すら許されないのだ。
(これではまるで首輪に繋がれた犬・・・!逆らうことも、抵抗することも封じられて・・・)
「二度と私を出し抜こうなどと考えるなよ」
「眷属となった者はベビーアルゴス、バトルマギア同様、視界が私に共有される」
「手を抜いたり、装者と内通しようとすればすぐにわかるというわけだ」
「もしそんなことが分かれば、裏切りとみなし即刻ネメシスを発射してやる」
「それからこの施設はアウフヴァッヘン波形が検知できない仕掛けが施されている。見つけてもらえると期待しないことだな」
「くッ・・・わかったわ・・」
「フン、最初からそう言えばよかったんだ。では早速S.O.N.G.へ向かうとしよう。」
「貴女も向かうつもり!?」
「そうだが?装者はお前に任せるとはいえ、仮面ライダー相手は厳しかろう?だからわたしが相手をしてやる」
(このままでは、装者のみんなと戦うことに・・・。これじゃあフィーネを騙ったあの時に逆戻りじゃない)
(だけど、わたしはあの頃の私じゃない。どんなに絶望的な状況だって、決して諦めたりはしない・・・!)
(ジャンヌの3つの武器、アルゴスの眼、ネメシス、アナザーゼロワンを無効化できるのはわたし一人しかいない。)
ジャンヌを出し抜くチャンスは必ずある。
たとえ、仲間を傷つけ、憎まれようと、裏切り者と罵られようとも・・・
仲間を救う為ならば、わたしは全てを受け入れ、1人で戦い抜く!
マリアのたった1人、孤独な戦いの幕が落とされたのだった。
side S.O.N.G
『ヘルメスの剣』輸送当日となり、S.O.N.G.本部の潜水艦は順調に太平洋から米国へと向かっていた。
航路は問題なく、順調に進んでおり、敵性反応も確認されていない。
ここからは潜水するための水位が確保できないため、海面上の航行に切り替えることになる。
「襲撃があるとすれば、ここからだな」
「最後まで油断は禁物ですね」
「迎撃準備は万全とは言え、このまま何も無いと助かるデス」
「そうだな。このままなにも・・・」
しかし、当然何もないわけがなく突如船体に衝撃が走る。
「うわああああッ!?」
「まぁ・・・そうだろうね・・・」
「やっぱり来やがったか!」
「今の揺れはなんだ!」
弦十郎が、状況の確認を促す。
「・・・甲板上に反応あり、何者かの攻撃を受けています!」
「映像、出ます!」
モニター画面に甲板の様子が映し出される。
そこには、バトルマギアtypeAが何体も出現していた。
「なんだ、あれは!」
「目玉の怪物デースッ!?」
「なんだ、あれ!まさかキャロルとは違う錬金術師が作ったのか?」
しかしエルフナインは、クリスの疑問を否定する。
「違います、アルカノイズの反応も錬金術の反応もありません!」
「なら・・・あの怪物は一体・・・」
そうこうしているうちにバトルマギアたちは装甲を破って艦内へと侵入していく。
「相手が何者かは知らないが、攻撃して来る以上は敵だ。装者たちとライダーは二手に分かれて、迎撃に当たれ!」
「了解ッ!」
side装者&ライダー
「艦内に入った複眼の怪物は全部やっつけたよ!」
「ああ、おつかれさん。こっちも一通り片付いたところだ」
「こちらも、全て終わったよ」
襲撃者たちを無事撃退した装者たち、しかし警戒を強め辺りを伺っている。
「今のところ敵の増援はないようだな・・・。だが警戒は怠らない方がいいだろう」
「了解です」
「ところで怪物の正体は分かったデスか?」
「解析を進めていますが、やはり正体を決定するには情報が足りません」
「波形や反応から見てマギアに酷似していますが・・・」
マギアに似ているのならば、滅亡迅雷netが関わっている筈。しかし魔法少女事変でリーダーのベアトリーチェは消滅し、幹部たちも逮捕され壊滅したため可能性としては限りなく低いだろう。
「ふーん、もしかしたら本物の妖怪だったりとか?妖怪百目鬼みたいな」
「ふえッ!?奏さん、冗談でも笑えないですよ!」
奏での冗談にびっくりするセレナ。
「だけど、どうして太平洋の上で・・・」
謎が深まるばかりだが、突如アラートが鳴り響く。
「新たな反応を検知ッ!警戒してください」
「またあの複眼デスか!?」
しかし藤尭が観測した反応は・・・
「いや、これは・・・アウフヴァッヘン波形!?」
「この波形は・・・・ッ!?」
「一体なにがーー」
翼が確かめようとする前に、突然何者からの攻撃を受ける。
「く、ああーーッ!」
「翼ッ!?」
「大丈夫かッ!?」
「・・・わたしは大丈夫だ、しかし今の攻撃は・・・」そんな・・・どうして・・!」
「なんで、ここに居るデスかッ!?」
「嘘・・・だよね、、、こんなの嘘だよね・・・!」
ゼロワンを歪ませたような容姿の怪人の前に、ここに居るはずのない人物が立っていた。
「マリア・・・ッ!」
(・・・・。)
アガートラームとは似ても似つかぬ不気味な目玉の装飾を持つシンフォギア。
信じられることではないが、そんなマリアからは殺気が溢れていた。
「みんな、警戒しろッ!」
「・・・え?」
翼の言葉に啞然とする装者たち。
しかしマリアは有無を言わさず、怪人と共に襲い掛かる。
「ぐッ・・・や、やめてください!」
「何がどうなっているんデスか!?何でマリアがあたしたちに攻撃をッ!?」
『フンッ』
マリアの側にいた怪人は指を鳴らし、新たなバトルマギアを呼び出す。
「マリアと一緒にいる怪人から、あの目玉の怪物がたくさん!?」
「あたしたちを襲った怪物と仲良しこよしってことかよ・・・。それに、その気持ち悪いギアはなんなんだ!」
「目を覚ましてください!マリア姉さんッ!」
クリス達が聞くもマリアはだんまりを決め込む。
「本当にマリアさんは俺たちと敵対するっていうのか!」
「どうなんだ、マリア!」
「・・・・」
「質問に、答えろ!マリア!」
翼の言葉に沈黙を貫いていたマリアの口が開く。
「・・・わたしは・・・・」
「わたしは、S.O.N.G.に宣戦を布告するッ!
「宣戦布告だとッ!?正気なのか、マリアッ!」
「というか、本当にマリアなんデスか。アガートラームはそんな不気味じゃないデスよッ!」
「確かに見た目だけマリアに似せている偽物かも」
「・・・・。」
(確かにアガートラームはあんな形はしていないけど、でもあれはどう見てもマリア姉さんだ!大切な姉さんだもの偽物なんかじゃない。だとしたら、どうして・・・)
「敵が変装しているってことか?」
そう思っていたがエルフナインからの連絡でその可能性は否定された。
「いえ、彼女から感知されるアウフヴァッヘン波形は間違いなくアガートラームのものです!」
「ということは、中身がどうであれ纏っているのはアガートラームらしい」
「きっと未来の時みたいに操られているんです」
「ダイレクトフィードバックシステムかッ!」
しかしエルフナインが言うには、あれは神獣鏡の特性を生かしたもので、アガートラームにはそのような特性は存在していない、とのことであった。
「つまり、マリアの敵対は・・・マリアの意思だということかッ!」
「ええ、その通り。言ったでしょう、宣戦布告すると」
「ヘルメスの剣はわたしが頂くわ!」
「ッ!」
BGM:Dark Obvilion
「どきなさいーー!」
『はああッーー!』
マリアとアナザーゼロワンが共に装者とライダーたちに襲い掛かる。
「どうしてこんなことをするんデスかッ!」
「ちゃんと話を聞かせて。事情があるのならわたしたちも協力をッ!」
「マリア姉さん、こっちに戻って来てよ!」
「ーーッ!」
(ごめんなさい、できるのならそうしたいわ。でも皆を守るためには仕方のないことなのよ!)
マリアは響にも容赦なく剣を振るう。
「う・・・お願いですから、攻撃をやめてください!」
「呆けている状況ではないぞッ!はあーーッ!」
翼はマリアに食って掛かり鍔迫り合いを仕掛ける。
「くっーー!?」
「こちらの問いかけに応えないというのならまずは大人しくのが最優先だ!話はベットで聞かせてもらう!」
「フッ奇襲にも戸惑わずに反撃してくるなんて、流石は翼ね!」
マリアは力任せに翼を押し返す。
「--ッ!ぼーっとしている場合じゃない!続くぞ!」
「ああ!」
『そうはさせんッ!』
アナザーゼロワンはさらにバトルマギアtypeAの増援を呼び寄せる。
「こいつはさっきの怪物ッ!?」
「こっちにも出てきたデス!」
「数が多くて2人のところに行けない・・・」
「翼さん!」
「こちらはわたしに任せろ。お前たちは本部に被害が出ないようその怪物の相手を!」
「わかりました!」
「行くぞ、マリア!」
「いいわ、かかってきなさい!」
怪物たちの相手を響たちに任せ翼はマリアと対峙するのであった。
side翼
「本当にわたしを倒すつもりがあるの?その攻撃、遅すぎるわ!」
(なんだ・・・この違和感は。わたしの太刀筋がすべて見切られているような・・・)
「そこよ!」
再びマリアが翼に剣を振るう。翼は回避しようとするも必ず避ける方向に攻撃が来る!
(まただ!こちらがどちらへ回避するかを見透かしたような動きを!)
「見える・・・これがアルゴスの眷属となったギアの力・・・」
「わたしの相手にならないわ、怪我をしたくなければ、大人しく道を開けなさい!」
「そのような要求をわたしが聞くとでもおもっているのか!」
「やっぱり、そう簡単にはいかないわね・・・」
翼は改めてマリアに敵対する真意を聞こうとする。
「何故、わたしたちの敵となる!」
「・・・ッ!」
「言ったでしょう?ヘルメスの剣を頂くと!」
「ならば、求める理由を答えろ。聖遺物を手に入れて、お前はそれをどうするつもりだ!」
「・・・それを答える道理はない。わたしたちの邪魔はしないでちょうだい!」
(たち・・・だと?協力者がいるのか?)
けれど考察に耽る暇もなくマリアの攻撃に翼は追い込まれていくのであった。
side 響、雅人、奏、調、切歌、クリス、セレナ
一方で雅人は一人、仮面ライダーゼロワン ライジングホッパーでアナザーゼロワンと戦っていた。
響たちも船内に蔓延るバトルマギアtypeAと必死に戦っている。
「はッ、おりゃあッ!」
アタッシュカリバーを振るいアナザーゼロワンに立ち向かう。
何度も刃を浴びせ畳みかけるが全く効いていない!
『フンッ!』
「うわああッ!」
逆にアナザーゼロワンによって雅人は蹴り飛ばされてしまう。
「だったら・・・」
雅人は、シャイニングアサルトホッパープログライズキーを手に取り起動ボタンを押すもキーは全く反応しない。
「えッ!?さっきまで動いたのに!だったら!」
雅人はアタッシュカリバーを一度閉じ、再び刃を展開、グリップを握る。
『カバンダイナミック!』
出力全開でアナザーゼロワンに飛びかかる。
しかし・・・
「うわッ!?」
急に力が入らなくなり、振り下ろされるはずのアタッシュカリバーもアナザーゼロワンの手前で振り下ろしてしまった。
『どうした?その程度かッ!』
強力で容赦のない連続蹴りが雅人に炸裂する。
「ぐッ・・・なんで力が出ないんだ・・・」
『ヴヴヴ、、ハアッ!』
アナザーゼロワンは背中の羽根を開き、勢いをつけたキックを雅人に炸裂させる。
「ぐあッ!」
「雅人ッ!」
「雅人さんッ!」
アナザーゼロワンの攻撃を喰らい、変身が解除されゼロワンドライバーが吹き飛ぶ。
まだ懸命に眷属と戦う奏とセレナがたまらず声を上げた。
『予定とは違ったが、まあいい。目的の一つは達した。』
アナザーゼロワンは落ちたゼロワンドライバーを拾いあげ不敵に笑う。
「返せ・・・それは俺のだ・・・!」
『返せと言われて素直に返す奴がいるか。マリア、引き上げるぞ』
「ええ・・・」
マリアは翼の剣を弾き、指示に従って後退するもその声に覇気はない。
「マリアさん!」
響がマリアの下へ飛び出すが・・・
『はあッ!』
アナザーゼロワンから無数のバッタを模したエネルギー弾が放たれる。
「うわああああッ!」
「「響ッ!」」
「響さん!」
エネルギー弾は爆発し、まとわりつかれた響は膝から倒れ込む。
目の前で響がアナザーゼロワンによって重傷を負わされ、雅人もゼロワンドライバーも奪われてしまった。
(くそ・・・もっと俺に力があれば・・・)
拳を叩きつけ、悔しがる雅人。そんな彼を嘲笑いながらアナザーゼロワンとマリアは退却しようとしたその時だ・・・どことなく特徴的なミュージックホーンが鳴り響いた。
(この音は・・・・)
次の瞬間、空間が裂け、何もない空中に線路が敷説されながら赤い電車が接近する。
(あれは・・・デンライナー、だとッ!?)
「何だよ、あれ・・・」
「電車が空を走ってる!?」
クリスに抱えられ、気を失っていた響は目を覚ました
「んん・・・。って何、あ・・・いたッ!」
「オイ、無理すんなって!」
バトルマギアtypeAと戦っていたザババコンビも、アナザーゼロワンも、この場にいる全員が動きを止めた。
大分接近したところで、先頭車両のドアが開き、四人の人影が次々と飛び降りる。
《フィニッシュタイム!》《ゼロワン!》《ギワギワシュート!》
《ガシャット!》《キメワザ!》《ギリギリクリティカルフィニッシュ!》
咄嗟に身構えたアナザーゼロワンだったが、その選択は間違いだった。
赤いライダー 仮面ライダーゲイツの放った攻撃は黄色いバッタの形となり身構えたアナザーゼロワンに大ダメージを与える。
『がッ・・・』
体勢を崩したアナザーゼロワンへ続けざまに一本の黒く、太いエネルギーの矢は複数に分裂し身体中に突き刺さる。
《HIT!》 《HIT!》 《HIT!》 《GREAT!》
『なんだとッ・・・!』
それだけにはとどまらず、さらに1人が剣を、1人が鎌でアナザーゼロワンに斬りかかり、X状に袈裟斬りにする。
「はあああッ!」
「デースッ!」
数メートル先にアナザーゼロワンを吹き飛ばした謎の戦士たちは雅人たちを庇うように並び立つ。
『貴様ら・・・何者だッ!』
「通りすがりの仮面ライダーだよ。まあ、覚えてもらう必要は、ないかな」
ジカンギレ―ドの切っ先を向けて、1人のライダーが不敵に告げる。
「あんたは俺たちが倒すから、さ」
『何ィ・・・』
未だダメージで倒れたままの雅人はこの世界の住人の中で一番驚いていた。
(ジオウ、ゲイツ、ウォズ、レーザー・・・それにデンライナー・・!?どうなっているんだ?)
そんな彼を尻目にジオウは、ゲイツからライドウォッチを受け取り、アナザーゼロワンへ立ち向かう。
ゲイツとウォズもバトルマギアtypeAたちと交戦し始める。
一方レーザーは未だ戸惑うマリアと相対する。
本来ならば決して交わることのない世界。
それが今、つながった。
本日7月28日は、初代ガングニール装者でレジェンドの天羽奏さんの誕生日です。
お誕生日おめでとうございます!
彼女からシンフォギアの全てが始まったとも言えるので感慨深いものがあります。
次回予告
時空を超えて現れたライダーたち。
事件の真相を知るべく、雅人たちは彼らの話を聞くがが・・・
次回『翼VSマリア ヘルメスの剣防衛作戦!』
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・