戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
『ヘルメスの剣』を輸送するS.O.N.G.の前にマリアを従えたアナザーゼロワンことジャンヌが襲来する。
アナザーゼロワンの力の前になすすべもなく倒れる雅人たち。
そんな彼らの前に時空を超え、『平成ライダーの継承者』仮面ライダージオウ、ゲイツ、ウォズ、レーザーが現れ、アナザーゼロワンたちに立ち向かうのだった!
side S.O.N.G.
レーザーは、未だ戸惑うマリアにカマモードのガシャコンスパローで斬りかかる。
「ッ、来るのッ!?」
咄嗟に蛇腹剣を鞭のように飛ばし、レーザーに叩きつけようとするマリア。レーザーは蛇腹剣を水平に回転しながら弾いて接近し、マリアが慌てて引き戻した剣と切り結ぶ。
「あなたは、誰ッ!?仮面ライダー、なの?」
「・・・わたしはレーザー。仮面ライダーレーザー・・・月読調」
「調!?ありえない・・・だって調は・・・そこにいる筈よッ!」
自らを『月読調』と名乗る人物に驚きを隠せないマリアはふと、ザババコンビに目線を向ける。
横に向いたマリアの視線の先には、ゲイツとウォズがバトルマギアと圧倒する様子を見て慌てて戦闘を再開したザババコンビが映る。
「確かに、あなたが知る月読調はあっち。でも、私も月読調。……並行世界の、月読調」
「へ、並行世界?それってパラレルワールドのこと?」
「そう。私たちはアナザーゼロワンを……
「!?」
切り結びながら自分の嘘を言い当て、尚且つ自分たちを救う手段を示唆した目の前の仮面ライダー……もう一人の調の発言に動揺するマリア。しかし…マリアは提案に乗ることは出来なかった。
「ごめんなさい、何のことかわからないわ」
(彼女は本当に私の知っている月読調なのかもしれない・・・でもごめんなさい。今の誘いに乗ってしまったらジャンヌに裏切りと判断され、皆まとめてネメシスに消されてしまう!だから・・・こうするしかないの)
ガシャコンスパローを弾き、一旦距離を置くマリア。その様子を見て、レーザー・・・並行世界の調は悲しげに言う。
「信じて欲しかった、マリア・・・・」
<ズ、ドーン!>
レーザーはガシャコンスパローを再び合体させ、Bボタンを数回連打してエネルギーをチャージする。そして、そのまま強化された一撃をすぐさま放ち、マリアの体勢を崩した。
<GREAT!>
「くうッ……」
(しまったッ・・・!)
そしてさらに、あるガシャットを取り出して起動し、ガシャコンスパローに装填した。
<ガングニールγ!> <ガシャット!> <キメワザ!>
<ガングニールγクリティカルフィニッシュ!>
「わ、わたしの槍!?」
弓につがえられたのは、
(アルゴスの視界をもってしても避けきれないッ!)
<PERFECT!>
「がはッ……」
「これで、終わりッ!」
<ガッシューン!> <ガシャット!> <キメワザ!>
<ギリギリクリティカルストライク!>
レーザーは、ガシャコンスパローを投げ捨て、ギリギリチャンバラガシャットをドライバーから抜き取ると、ライダーキックの構えを取り、飛び上がった。
「はああああッ!」
side ゲイツ、ウォズ、調、切歌
赤き仮面ライダーゲイツ、そして緑の仮面ライダーウォズは、船内に沸いたバトルマギアを掃討すべく動いていた。敵の武器を受け止めて蹴り飛ばし、ゲイツは斧型の武器ジカンザックスで切り裂いていく。
しかし敵の数が多く敵の斧の一撃がゲイツの装甲を掠める。
<フィニッシュタイム!> <ウィザード!> <ザック―リカッティング!>
ゲイツはウィザードのライドウォッチを取り出し、ジカンザックスに装填して「ウィザードザックリカッティング」を発動して一回転し、周りのマギアを一掃する。
ウォズはまた、ヤリモードにしたジカンデスピアで一体のマギアに突き刺すと、そのまま一回転して周りのマギアに叩きつけ、まとめて爆散させた。
「デスデスデースッ!」
二人のライダーがバトルマギアを蹴散らしていく姿に調と切歌は驚いていた。
「すごい……あのライダー、何者なんだろう?切ちゃんの声がする!」
「デデデッ!?それにあっちの赤いのは、クリス先輩の声がするデスよ!」
「「これで決めるッ!」」
<フィニッシュタイム!> <タイムバースト!>
<ビヨンドザタイム!> <タイムエクスプロージョン!>
二人は並び立つと残りのマギアに向けてライダーキックを発動させ、飛び上がった。
「「おりゃあああッ!」」
sideジオウ、雅人
ジオウはアナザーゼロワンに向かって歩き出しながら、空いている左手でゼロワンライドウォッチを起動し、ドライバーに装填する。
<ゼロワン!>
バッタを模したアーマーがそれに呼応して出現し、周りを跳び回る。
「変身!」
<ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!プログライズ!ゼロワーン!>
ライドオンスターターと呼ばれる起動スイッチを起動しながら、ドライバーを回転させるジオウ。跳び回っていたアーマーが分解され、ライジングホッパーを模したアーマーが装着されてゆく。仮面ライダージオウ ゼロワンアーマー。この世界にて時の王者の新たな力を宿した瞬間である。
持っていたジカンギレードを構え直すジオウ・ゼロワンアーマー。相対するアナザーゼロワン、ジャンヌは自分の邪魔をされたばかりか浅くはない傷を受けた。そのためか心底怒り心頭のようだ。
『キサマ……。何者かは知らんが高くつくぞ……!』
「そうか?……俺は君を知ってる。本当の、心優しい君を。
『ダマレッ!何故キサマが知っているかは知らんが、キサマが妹を語るなッ!』
どこか口調がおかしくなっている彼女の言動から、アナザーウォッチによる精神の変調を察したジオウは、そっと顔を伏せる。
「……それはそうだ。俺は、メルじゃない。彼女自身から、聞くべきだ。……最後に一つだけ。止まる気は、ないんだね?」
『当たり前だ!もう後戻りはできん。力を悪用し、悲劇を振りまく悪しき大人共に裁きの鉄槌を下す!』
「そうか。……君のその行いは、第二・第三の君を生み出すだけだ。憎しみの連鎖は、断ち切らなければならない。……『君を止められるのはただ一人。俺だ!』」
ジオウは顔を上げると、ライジングホッパーの能力で飛び上がり、ジカンギレードを振り下ろす。
それを黒いエネルギー壁で防御するアナザーゼロワン。
攻撃を防いだアナザーゼロワンは、カウンターでバッタの大群を浴びせようとするが、ジオウはバク宙で躱し、ジュウモードにしたジカンギレードから黄色いエネルギー弾を連射して返礼とした。アナザーゼロワンがその攻撃を再び防御した隙をついてジオウは懐に飛び込み、再びケンモードにしたジカンギレードで腹部に全力で斬撃を放つ。
『何!?』
「隙ありだッ!」
その斬撃で吹き飛んだアナザーゼロワンに一気にトドメを刺すべく左右のライドウォッチのスイッチを押し、ドライバーを回転させて飛び上がる。
<ゼロワン!> <フィニッシュタイム!>
『しまったッ!』
「もらったッ!」
<ライジングタイムブレーク!>
船上にいたジオウ達4人が同時にライダーキックを放ったその時・・・時間が停止した。
そして次の瞬間ジオウ、ゲイツ、ウォズの他にも離れたところでバトルマギアと戦う奏とセレナに禍々しいマゼンタ色のエネルギー弾が直撃する。
「「「「「「うあああああああッ!」」」」」」
突然、変身解除された遼太たちの姿を見て驚く響たち。そして、劣勢に陥っていたアナザーゼロワン・マリアの前に、彼女たちとは全く異なる姿をした異形の怪物が現れる。
「アナザーディケイド……スウォルツ、貴様!」
『残念だが、ジオウ・・・・ここでこいつらを仕留められては困る。さあ、ここは退くとしよう。我が同志よ』
『ああ・・・』
アナザーディケイドはオーロラカーテンを出現させると自分たちを通過させ……撤退していった。
後に残されたのは、重傷までいかないでも少し深手を負わされて倒れ伏して悔しがる並行世界からの来訪者たち。
こうしてはS.O.N.G.のヘルメスの剣輸送任務は、遂行させたのであった
来訪者たちはひとまずこの世界のS.O.N.Gにお邪魔し、怪我の手当てを受けていた。
クリス達はこの世界の自分たちと顔を合わせ、少し不思議な感覚を覚えていた。
「すみません風鳴司令……部外者の自分たちを本部に入れていただき、誠にありがとうございます」
包帯を体のあちこちに巻かれ、痛々しい姿で頭を下げる遼太。それに倣い、クリス達も頭を下げた。
「それで……君たちは一体……?」
「俺たちは、並行世界の住人です」
「パラレルワールド……似て非なる世界ですか?」
来訪者たちのリーダーと思われる男はエルフナインの答えに頷き、説明を続けた。
仮面ライダージオウに変身していたのは神屋遼太で、彼は並行世界で仮面ライダーの力を継承したクリス、調、切歌とともに異変を解決すべくこの世界にやってきたのだと言う。
「一つ質問いいか?月読さんはレーザーであんたたちが乗ってきたのはデンライナー……。どういうことなんだ?」
雅人の質問に……彼らは別のドライバーを出すことで答えた。遼太とクリスはゲーマドライバー、切歌はゴーストド
ライバー、調はクイズドライバーを。それを見た雅人は、目を見開いた。
「べ、別のドライバー!?」
「俺たちは『平成ライダーすべての継承者』だ。……とはいえ俺もこの子たちも、全てを使いこなせてる訳じゃない。まだまだだよ」
「アタシらは特に、まだなったばかりのペーペーだからな。体に負荷がかかる強化フォームとかは変身不可能なんだ」
「アタシもジオウトリニティとか……ダブルの変身とか全然上手くいってないんデス」
「私たちは、奏さんとセレナに比べたら、まだまだ」
「?なんであたしらが出てくるんだ?」
首をかしげ、尋ねる奏に遼太が答える。
「あの二人は……俺が助けたんだ。……必要があって、他の装者の子たちよりもはるかに前に仮面ライダーになった。俺の右腕と左腕としてずいぶん助けられたよ」
少し躊躇いながら、この世界の奏に答える遼太。その姿に、自分たちの世界の奏の姿が重なる。
「アタシは……ネフシュタン着てた時にあの人に手も足も出なかったからな。……あの人を超えることがアタシの目標だ」
付け加えられたクリスの言葉に、初期組が強く反応した。
「えッ!?あの悪い時のクリスちゃんが負けたの!?」
「おいなんだその言い方は!?けどあの頃のアタシが負けたってのか!?」
「完全聖遺物を圧倒するとは……。まさかあの月夜の時か?」
「おう。バカを捕らえるとこまではいったんだが……。先輩を痛めつけたのが逆鱗に触れたみたいでな。……だからアタシは、二度とあの人は怒らせないって決めたんだ」
身体を自分の両腕で抱きしめ、ぶるりと震わせるクリス。その様子に響たちがあっけにとられていると……遼太が軽く咳払いをして雰囲気を引き戻した。
「すまない。さて、本題に入ろう。……俺たちは敵の正体を知っている」
『!?』
遼太の一言で、場の空気が一気に引き締まる。
「あの怪人は……アナザーゼロワン。アナザーライダーだ」
『アナザーライダー?』
その場に居るこの世界の装者たちが一斉に首を傾げる。だが雅人は……遼太の言葉に食いついた。
「あれが、ゼロワンのアナザーライダー!?」
「そうだ。……アナザーライダーってのは、まあ簡単に言えば怪人になってしまった仮面ライダーだ。その力は歪められ、原典の力と歴史が奪われる。……俺たちは複数継承することで特異点となることで力の剥奪を免れているんだが……君の力は違ったみたいだ。本当にすまない。俺のせいだ、俺が受け継いだことで怪人がやってきてしまったから……」
遼太は雅人に向かって深く、深く頭を下げた。雅人はそれを見て、慌てて声をかけてきた。
「謝らなくていいよ!俺はあんたを責める気は全然ないから」
「……ありがとう、ごめん」
遼太は頭を上げ……事の核心に触れた。
「アナザーゼロワンの正体は、ジャンヌ。元レセプターチルドレンだ」
「そんな……ジャンヌさんが!?だってマムが、ジャンヌとメルトは別の研究所で幸せに暮らしてるって……」
「それは、研究所側が嘘を吐いたんだろうな。俺も、実はこっちのセレナに教えられるまでは知らなかった。……さっき彼女が召喚してた奇怪な目の怪物……あれは彼女の右目に無理矢理移植された『アルゴスの目』の力だ。完全聖遺物で、視界共有・眷属支配など強力な力を持ってる。妹のメルも……その犠牲者だ。俺たちの世界では穏便に助けられたんだが……この世界ではスウォルツの介入がおそらくあったんだと思う」
「スウォルツとは誰だ?」
弦十郎の疑問に答えたのは、並行世界のクリスだ。
「さっきの怪人……アナザーディケイドの変身者だ。あいつが介入したせいで、せっかく平和にフロンティアを使えるはずだったのにとんだ大騒動になっちまった」
sideマリア
「スウォルツ!どういうことだ!この力は絶対的な力ではなかったのかッ!」
怒りを隠しきれず、ジャンヌはスウォルツへとぶつける。
『案ずるな、奴らは俺の手で始末する。だからお前は計画を進めるのだ、同志よ。』
スウォルツがそそくさと部屋を去り辺りは静かになる。
すると・・・
「ぐうーーーッ!?」
「ッ!
突如眼帯をしている左眼を抑え苦しみ出すジャンヌ。そんな彼女にマリアは驚きつつもそばに寄ろうとする。
「どうしたの?急に苦しみ出すなんて・・・ひょっとして、左眼が痛むの?」
「放っておけッ!」
「くッ・・・しばらくすれば落ち着く。わたしはしばらく部屋に戻っている、お前も待機していろ」
そう言いフラフラになりながらもジャンヌは部屋を後にした。
(もしかしてアルゴスの眼の力の使用には何かリスクがあるのかしら?)
(ガングニールの融合症例の時は力を使うたびに融合が進行していた・・・それに何故、あのライダーたちはジャンヌにダメージを与えられたのかしら)
(それにジャンヌに加担しているスウォルツという男・・・何が目的だというの・・・)
「・・・それでも今は、考えてもわからないことばかりね」
何故不完全な力を使ってまで目的を果たそうとするのか、そして誰のために復讐と理想を実現させるのか
スウォルツという謎の人物も登場し益々訳の分からない状況になっていく。
「・・・聞こえ・・・ます・・・」
謎が謎を呼ぶ中マリアの頭の中に薄っすら、少女の声が響き渡る
「誰ッ!?」
しかしマリアが辺りをいくら見渡してもそこには誰も存在していない
「・・誰もいない?確かに声のようなものが聞こえた気がしたけれど」
「空耳かしら。でも今の声・・・」
「マリア・カデンツァヴナ・イヴ。彼女ならきっと二人を助ける手掛かりを見つけるだろう。」
ジャンヌの拠点にある研究室で赤髪の女性は一人、ジャンヌが雅人から奪い取った飛電ゼロワンドライバーをメンテナンスしていた。
(私は、あの子たちを救ってあげられなかった・・・。でも彼女ならきっと・・・)
side S.O.N.G.
「なるほど・・・俄かには信じがたいが、筋は通るな・・」
並行世界のフロンティア事変の詳細を弦十郎は腕を組みながら聞いていた。
「ああ、だからスウォルツはこの世界に来てまで、何か企んでいるに違いないのは確かだ。」
「何としても奴を野望を阻止しないと、いずれ並行世界を巻き込んだ異変に発展しかねません。ですので今回の事件を解決する為に協力させてください!」
弦十郎に頼み込む遼太達。しかし弦十郎は難色を示していた。
理由は遼太たちはあくまで並行世界の人間。こちらの側のS.O.N.G.メンバーではないから。
どうしたものかと考えていた矢先、八紘から通信が入る。
「お父様ッ!?」
「兄貴!」
「状況は亡くんを通じて聞いている。理由はともあれ装者の造反として国連に知るところになれば、マリア君の立場が悪くなってしまう。下手をすれば国連からマリア君を敵として処分するよう命令が下る可能性がある」
八紘の発言に装者たちはどよめき立った
「そんな、マリアさんはわたしたちを護るために仕方なく・・・・」
「わたしにはできません。たとえ命令が出ても」
こっちの調が言うように並行世界の調も頷く。
彼女たちの言うことに八紘も頷いていた。
「私も君たちと同じ思いだ。今はまだ、わたしの方で止めている」
「クソ!どうすりゃいいんだよッ!」
空気が重くなる中、弦十郎がふと意見を述べる。
「俺は次の襲撃がチャンスだと考えている。マリア君は必ずこっちに来る。その時何としても捕らえる」
「しかしその時はジャンヌもあの目玉の怪物たちを引き連れてくるだろう」
「こちらは先程の襲撃で負傷者も出ている、そこでだ」
弦十郎に変わって八紘が伝える
「神屋くんたちをS.O.N.G.の臨時メンバーとして認めることにした」
「本当ですかッ!」
「既に施設の職員には伝えてある。すまないな、どうか君たちの力を貸して欲しい」
「「「「「はいッ!」」」」
すると施設の警報が鳴り響いた。
「敵襲かッ!」
「司令、施設周辺に例の怪物たちが現れましたッ!」
「わかった、すぐに装者たちを向かわせる。・・・アガートラームの反応はあるか?」
藤尭は辺りの波形を探すもアガートラームの波形は存在していなかった。
「・・・そうか。状況は聞いての通りだ、各員、迎撃に当たってくれッ!」
side雅人、遼太、並行クリス
装者たちがマリアの襲撃に備える中、雅人は亡に呼ばれていた。
「雅人さん、これを」
亡から手渡されたのは以前3年前のライブ会場で使った滅亡迅雷フォースライザーだった。
「亡さん、どうしてこれを?」
「装者の皆さんが戦うのに自分が戦えないのは悔しいでしょう。ゼムがこれを渡すよう指示を受けたので」
「ありがとう、亡さん」
喜ぶ雅人であったが亡は真剣な顔持ちで忠告する。
「気をつけてください、人間ように調整されてはいますが、それは本来ヒューマギア専用のドライバーです。変身には激しい痛みが伴います。長時間の変身は推奨しかねますので心得ておくように」
「・・・・わかった、肝に銘じておくよ」
~タイムマジーン~
フォースライザーを受け取った雅人。遼太、並行クリスの協力でスウォルツが介入した過去へ向かうことになった。スウォルツの介入を阻止すれば事態の解決または、状況を少しでも良くできる可能性があるからだ。
八紘、弦十郎にも承諾を得ることにも成功していた。
「雅人、準備はできたか?」
「ああ!」
「それじゃあ行こう、全ての始まりの日へッ!」
「「時空転移システム起動ッ!」」
遼太のタイムマジーンに乗り込んだ雅人は、同じく赤いタイムマジーンに乗り込んだ並行クリスとともにタイムホールへと入り込み、過去へとさかのぼるのであった。
side 並行調、並行切歌
「調、行くデスよッ!」
「うん、遼太さんたちが帰ってくるまで守ってみせるッ!」
切歌はビヨンドライバーを、調はゲーマドライバーを手に取り腰に装着する。
<ウォズ!><アクションッ!>
<爆走バイクッ!><ギリギリチャンバラッ!>
二人の頭上に大きな時計と召喚したチャンバラゲーマが現れる。
「「変身ッ!」」
《投影!》《フューチャータイム! スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!》
《ガッチャーン!レベルアップ!》《ギリギリ ギリギリチャンバラ!》
仮面ライダーウォズ、仮面ライダーレーザー バイクチャンバラゲーマ―に変身した平行世界の切歌と調は、ガシャコンスパローとジカンデスピアを構えバトルマギアの軍団へと立ち向かっていくのであった。
side奏、セレナ、切歌、調、クリス
先程の戦いで重傷を負った響を除き、現在に残る装者たちも研究施設へ襲撃してきたバトルマギアたちと戦いを繰り広げていた。
「とりゃああーーッ!」
『カバンブレイクッ!』
バルカンへと変身した奏はアタッシュランサーの必殺技『カバンブレイク』でバトルマギアたちを一掃する。
「おっさんの言う通りだったな。凄い数だッ!」
「・・・マリアは見当たらないデス」
「こっちも見当たらない。」
「・・・マリア姉さん・・・」
マリアが姿を現さないことに不安が募る装者たち。しかしクリスがきっぱりと言ってのけた。
「だが、あいつがこんなでかい襲撃かましておきながら一人高みの見物するような玉じゃなねえ」
「・・・そうだな、マリアは絶対に来る」
「頼んだぞ、先輩」
side翼、マリア
バトルマギアたちが研究所の正面を攻めている間、マリアは裏側から研究所を目指していた。
(うまく進めば、みんなと戦わずに作戦を終えることができる。だから、このまま誰も現れないで・・・)
そんなマリアの願いは虚しくも叶わなかった。
何故ならマリアの前に風鳴翼がただ一人、ギアを纏い立ちふさがっていたからだ
「待っていたぞ」
「何故、ここにいるの?今、研究施設は怪物たちに襲われているのよ?」
「あちらは他の皆が対応している。わたしはみんなの実力を知っているし客人らが力を貸してくれている」
「だからここに来た」
「だとして、何故わたしがこちらから来ると分かったのかしら?」
マリアからの質問に翼は笑って返す。
「さあな。ただ、マリアだったらこう考えるだろうと思ったのだ」
「怪物の襲撃を陽動とし、最も効率よくこちらを狙うだろうと」
翼の言葉にマリアは改めて翼の凄さを理解させられたのと同時にその厄介さをも理解した。
(誰とも戦わずにすめばいいだなんて、甘い考えを持っていた自分が嫌になる・・・)
しかし一方で迷いを取り払い、翼との戦いに対する決意を固める。
「Seilien coffin airget-lamh tron―」
そして聖詠を歌い、禍々しいアガートラームを纏い、剣を構えた。
「翼、わたしの目的のためにあなたを倒すッ!」
「ならば、全力で止めよう、マリア!」
「そこをどきなさいッ!わたしには果たさなければならない目的があるの!」
(わたしはあなたを護るためにあなたを倒さなくてはならない!)
互いに剣を交え、拮抗した勝負を繰り広げる。
「その目的は妹のセレナや家族同然に過ごした暁、月読、そしてみんなを傷つけてまで果たさなければならないものなのかッ!」
(本当は知っている、マリアがわたしたちを護るために敢えて悪役を演じていることを!その強がりを!)
「貴方には関係のないことよ!」
「こんなことは間違っている!事情は分からないが他にも道はあるはずだ!」
(・・・駄目よ。この光景も全てジャンヌに見られている。ここで気を許せば、全てが終わってしまう・・・ッ!)
「わたしはただ、わたしの正義に従っているだけよ」
翼の言葉を跳ね除け、マリアは強気な姿勢を崩さない。
天羽々斬を再びマリアに向けて振るうも、以前同様、太刀筋が全て見切られてしまう。
(やはり神屋たちが言うように攻撃が全て見切られている・・・これもアルゴスの眷属による力か!)
戦い始めて数十分たったその時施設の方向で突如爆発が起きる
「な、なんだ今の爆発は!?」
「・・・どういうこと」
翼と同じくマリアも突然の出来事に呆然と立っていた
爆破により施設には火の手が回り始めるが、被害の規模が小さいことからネメシスではないことは確か。
それでは一体だれが・・・
『どうやら、そちらはまだ終わっていなかったようだな』
「どうしてーあなたがここに!?」
「貴様は・・・アナザーゼロワン!」
二人の前に姿を現したアナザーゼロワンは話を続ける
『目的の聖遺物は手に入れた』
その手に握られている剣は間違いなく未起動状態の完全聖遺物『ヘルメスの剣』であった
「つまり、マリアの目的はわたしの足止め・・・!」
『目的も果たしたことだ、帰るぞマリア』
「え、ええ・・・」
「ま、まてッ!」
撤退しようとするマリアとジャンヌを引き留めるべく翼は、剣を振るう
『・・・気が変わった。お前も、わたしの眷属にしてやろう』
するとジャンヌは眼が幾つもあるバッタを一匹作り上げ、翼へと差し向ける。
『アルゴスの力を受け取れ!』
「ぐーーッ!ああああーーッ!」
バッタは翼のギアに入り込み、その姿をマリアと同様、不気味な姿へと変えてしまう。
「なッ・・・このギアは・・・!」
『命令を下す、地面へ這いつくばれ』
ジャンヌの命令に逆らえなくなった翼は言われるがまま、這いつくばる。そしてギアも解除されてしまった。
『さて、今度こそ帰るぞ』
『ええ、さようなら、翼」
「行くな、マリアッ!」
翼の叫びも虚しく、マリアはジャンヌとともに去ってしまったのだった。
side S.O.N.G.
バトルマギアたちを撃退した装者たちが翼たちの下で合流を果たす。
「翼ッ!」
「これはいったいどういう状況デスか!?」
「あいつはどこに行った!」
翼はみんなにマリアとジャンヌが去っていった方向を指さす。
「あそこだ・・・・。頼む、マリアを止めてくれ・・・ッ!」
「ッてことはアナザーゼロワンもいるな」
「でも追いかけるしかないデスッ!」
急いで後を追いかけようとする装者たち。すると並行調が空が光っていることに気づく
「こんな光・・・一体どこから?」
次の瞬間、遥か宇宙に存在するネメシスからレーザー砲が発射された!
「まさか・・・ネメシスがッ!?」
「くッ・・・周到な・・・!」
「みんな、あたしに捕まれッ!」
奏が動けない翼を背負う。
「「でもマリアがッ!」」
「「今ならまだ、追いつけるかも・・・!」」
「バカ、死にたいのかッ!今はあれから逃げることだけ考えろッ!」
ネメシスの射線から離れるべく装者たちは必死に駆ける。
「ネメシスの攻撃範囲がわからない・・・どれくらい逃げればいいんだ!」
「とにかく走れッ!」
ネメシスの凄まじい光と地響きが衝撃波を伴い、辺り一帯を襲った。
「「「「「「「「うわああああーーッ!?」」」」」」」
辛うじてネメシスのレーザー砲から命さながら生き延びた一同であったが、自分らが先程までいた場所は焼き払われ、不毛の地と化していた
そして『ヘルメスの剣』はジャンヌたちに奪われてしまうという最悪な結果で幕を下ろすのだった。
滅とゼロツ―の共闘もよかったですが、次回ついにアークワン登場!
ザイアの本社長も現れどうなるのか・・・
どうか、イズに何もありませんように・・・・
次回予告
スウォルツの介入を阻止するべく過去へやってきた3人。
そこは聞いていた通り非人道的な実験を行う研究施設であった。
起動実験を止めようと急ぐ中、ある人物と出会う。
次回『はじめまして、ミライのあなた』
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・