戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
~前回までのあらすじ~
スウォルツを止めるべく過去へ遡った雅人たち。しかし施設内はトリロバイトマギアの軍勢に襲撃されていた。仮面ライダー001に変身し、トリロバイトマギア達を蹴散らすも雅人は生き残っていたマギアに襲われる。そんな彼を救ったのは『ミーナ・スクルディア』と名乗る女性。そして仮面ライダー1型であった。
雅人たちは、謎の女性『ミーナ・スクルディア』に連れられ、彼女の研究室へとやって来ていた。
膨大な敷地面積を有している違法研究施設の片隅に存在するミーナの部屋。部屋の所々に作業台や機材が置かれ、つい最近まで何かの作業していた痕跡もあった。
「ここなら、誰にも聞かれることや見られることはないわ。あなたたちが何処から来たのか、そして何者かたっぷりと聞かせてもらうわよ。」
雅人たちを警戒するミーナ。彼女の警戒を解く為、3人は自分たちがウォルツの野望を阻止する為、未来からやってきたことを伝えた。もちろんこれから起こるであろう『アルゴスの眼』起動実験についても
「子供たちを利用して、完全聖遺物と融合実験をッ!?」
3人が未来から来たことに驚くミーナだったが、起動実験の詳細を聞かされた途端、苦虫を潰したような表情で作業台思い切り拳を叩きつけた。
「あの連中・・・・わたしから
(あの子・・・?)
ミーナの言葉に雅人は首を傾げる。
「ミーナさん、聞かせてくれませんか。貴女のこと」
「ええ、あれは昔の話よ」
わたしは元々飛電インテリジェンスの技術顧問として働いていたわ。
世界を覆った巨大な蛇、通称『世界蛇』との戦いで多くの命が失われた。
仮面ライダーの技術やヒューマギア事業も衰退を迎え、やがては消滅してしまった。
しかし特異災害 ノイズの出現によって人々の笑顔が失われ始め、人々の笑顔を守るべく完全無欠のノイズに対抗する手段を探るために生き残ったインテリジェンスのメンバーは聖遺物に可能性を託し、新たな01計画を始動することになったの。
わたしも自ら実験に参加し、ある日ついに、仮面ライダー1型に変身者となった。
そして衛星ゼムも打ち上がったことで、より捜索も楽になった。
それでも、全てのプログライズキーを再構築するためにはより多くの聖遺物のデータを得る必要があった。
そこで、私はNGO団体と共に紛争地域で活動する傍ら、各地の聖遺物の捜索を行っていたの
しかし紛争蔓延る国で、救命活動を行っていたある日、悲劇が起きた。
キャンプに運び込まれていた荷物の中には爆弾が仕込まれていて、気が付いた時には既に火の手が回っていたわ。
幸い場所が良かった私は、1型の力で怪我を負った夫婦を背負い、近くの村に預けたの。
その後彷徨っていた所を米国の自衛隊に救助された私は、聖遺物の知識と技術を買われこの施設へとやってきた。
政府から聞かされた話では、『聖遺物を人々の笑顔のために生かす』と聞かされていたが現実は遥かに違かった。
未知の力を我が物にせんとし、行き場のない子供の命を使い捨てにする悪しき人間たちの巣窟だった。
『話が違うッ!聖遺物の力を、世のため人のために生かすんじゃなかったのかッ!』
私が抗議したところで届くはずもなく、それどころか奴らは周到に脅迫材料を用意していた。
危険に巻き込ませないように、日本に置いてきた1人息子が連中に攫われてしまった。
人質を取り、優位になった米国政府は聖遺物研究の他にライダーシステムやAIテクノロジーを迫ってきた。
当然、息子を人質に取られている以上逆らえない私は、ここで監禁状態と何ら変わらない日々を送っていた。
そしたら、今日突如、警報がなってマギアたちを倒していたらあなた達と出会った・・・・
「・・・・というわけよ」
ミーナの経緯を聞き、思わず呆気にとられる3人。
特に雅人は、他人事のようには思っていなかった。
実を言うと彼は、どのように育って今に至るのか憶えていないのだ。
憶えているのは、仮面ライダーの知識についての知識と前世の死因のみ。
すると・・・突如頭痛が雅人を襲う。
『・・・さ・・こ・・を・・・る・・ん・・か?』
『あ・・・な・・・ア・よ、・・・・しの・・・通りだ』
何処までも暗く、憎悪の溢れる謎の場所で会話するモジュールを付けた長髪の女性と黒い結晶のような何か。
ノイズが走り、会話の端端しか聞き取ることは出来なかった。
「うッ・・・・・」
「大丈夫か、雅人?」
ふらつき倒れそうになった雅人の肩を遼太が持ち支えてくれた。
「あまり無茶すんなよ」
「うん・・・」
並行クリスの協力もあってか頭痛はすぐに治まり、雅人は再び立ち上がった。
(・・・・飛電雅人。未来からやってきたゼロワンを継し男)
(飛電家の人間は或人社長で最後のはず・・・それにあの子と同じ
雅人の方へ視線を向けていたミーナであったが再び視線は時計へと向けられる。
「クリス、遼太、雅人。お願い私に力を貸してッ!」
言われずとも3人の覚悟はできている
「「「勿論ッ!」」」
完全聖遺物『アルゴスの眼』の起動実験まで残り、1時間を切っていた。
ミーナの案内で、施設を掛けて行く雅人であったが・・・・・
S.O.N.G.甲板で起きた時と同じように突如として時間が停止した。
(これって・・)
(間違いない・・・スウォルツだッ!)
止まった時の中でただ一人、黒髪をオールバックに纏め、紫色の服に身を包んだ男だけが動いていた。
『やはり、追ってきたなジオウ、ゲイツ』
『だが、起動実験の邪魔はさせんぞ』
そう告げるとスウォルツはアナザーゼロワンウォッチから大量のトリロバイトマギアを召喚する。
召喚されたと同時に時間停止が解除された。しかしスウォルツはまたどこかへ歩き始めた。
「さっきのマギアたちはあいつが・・・!」
「遼太、クリス、此処は俺とミーナさんに任せて2人はスウォルツを」
「わかった」
「頼むぞ、雅人!」
「ああッ!」
遼太と並行クリスはスウォルツの後を追いかけこの場から去っていった。
~side雅人、ミーナ~
「雅人、準備はいいかしら?」
「勿論!」
『JUMPッ!』
「変身ッ!」
《フォースライズッ!ライジングホッパーッ!》
"A jump to the sky turns to a rider kick."
"Break down."
雅人は仮面ライダー001に変身したすぐそばでミーナもドライバーを装着した。
そしてロッキングホッパーゼツメライズキーを起動させる
《KAMENRIDER‼︎》
キーを起動させると黒く巨大なバッタのロストモデルが召喚され、ミーナの周りを飛び回る。
「変身ッ」
サイクロンライザーの赤いレバーを引きゼツメライズキーを展開させた!
サイクロンライズ!ロッキングホッパー!
Type one.
深藍色のアーマーに襟のサイクレッドマフラー
まさしく旧1号を思わせるような姿をした仮面ライダー
仮面ライダー1型の登場である。
そして001と1型はスウォルツの呼び出したトリロバイトマギアの軍団に立ち向かうのであった。
*次回でゼロワンも最終回・・・ゼロワンVSアークスコーピオン
人類とヒューマギアは共に歩めるのか、見届けたいと思います。
次回予告
起動実験まで刻一刻と迫る。
それぞれが戦いを繰り広げる中、遼太と並行クリスはスウォルツと対峙する。
次回『ハジマリのライダー』
仮面ライダーは、悪か?正義か?
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・