戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
コロナウイルス下でどうなるのかと思いましたが無事和解endで終われてよかったです。
12月公開の劇場版には絶対に行きたいな・・・
前回までのあらすじ
歴史を変えるため過去へやってきた雅人、遼太、並行クリスの3人。
そこで施設に囚われていた研究者ミーナ・スクルディアと出会う。
実験を止めるべく施設を進んでいくが、元凶のスウォルツによって再びトリロバイトマギアが召喚されてしまう。
果たして起動実験まで間に合うのか!
刻一刻と起動実験へのリミットが迫る中、ミーナと雅人はスウォルツがアナザーウォッチから召喚したトリロバイトマギアの集団と交戦する。
「ミーナさんッ!」
「ええッ!」
トリロバイトマギアが振り下ろすナイフや銃弾の雨を掻い潜りながら2人は蹴散らしていく。
「「はああああッ!」」
001は稲妻を、1型は風を纏ったライダーキックを放ち、襲い来るトリロバイトマギアの軍団を全て破壊することに成功した。
「なんとか・・・倒せましたね・・・」
「そうね、でも時間を取られてしまったわ、急ぎましょう」
その後施設の通路を進んでいくと、何人もの子供たちがいる無機質な待機室へとたどり着いた。
待機室の中で座っている子供たちは全員怯え、何人かの子供は泣きだしていた。しかし、1人の女の子は安らかに唄っており側にいた恐らく妹であろう女の子を慰めている。
「ジャンヌ!メル!皆ッ!」
「「博士ッ!」」
ミーナの声に気づいた子供たちは扉越しに集まってきた。
「博士ぇ・・・怖いよぉ・・・・」
「もう大丈夫よ、今助けてあげる」
「はあッ!」
子供たちを離れさせるとミーナは防護ガラスで作られた扉をパンチ一発で難なく破壊した。
(頑丈なガラスをぶち破るなんて、、やべぇよ、ミーナさん・・・・)
雅人がちょっぴり驚く中ミーナは幼いジャンヌと会話を交わしていた。
「ジャンヌ、他の研究員たちは?」
「さっき実験室の中で何かいじってたよ。騒ぎで実験が遅れたってすごく怒ってた」
(・・・・なるほど、スウォルツが邪魔してくれたお陰でかえって間に合ったってわけね。なら、後は施設の機能を破壊すれば)
「教えてくれてありがとう。後は私たちが何とかするから」
子供たちを安心させたのも束の間扉を破壊した音に気づいた研究員たちが駆けつけてくる。
「ミーナ・スクルディア・・・貴様何のつもりだ!」
「何のつもりって言われても私は我慢の限界、これ以上お前たちの私欲にこの子たちを利用させるもんですか!」
「米国にいる息子の命が惜しくないのかッ!」
人質を盾にミーナを脅すリーダー格の研究員だが・・・・
「息子なら・・・・此処にいるわッ!」
「馬鹿を言うな・・確かにあのガキは政府の管轄に・・・・まさかッ!」
ミーナの側にいる001に気づき驚きの表情を見せるのだった。
~30分前~
「でもいいんですかミーナさん?息子さんが人質にされているのでしょう?」
「ええ、でも手がない訳じゃない。そこでね・・・・」
ミーナが考え着いた作戦それは、雅人を連中に息子だと告げることであった。
研究員の連中は聖遺物や実験のことにしか興味が無い。以前から彼女は探っていたところ息子の実態は政府から伝えられていないらしい。連絡も定期的とはいえ聖遺物に関することだけ、つまりこのブラフは成功しやすいのだ。
~現在~
結果今まで優位に立っていた研究者たちは慌てふためいていた。立地場所が人気のない所のため警備もそこまで強くなく、さらにトリロバイトマギアの強襲で兵も疲労している。この状況下で2人とまともに戦っても勝ち目はない。緊迫した状況が続く中・・・
突如、施設全体を激しい揺れが襲う!
揺れ自体はすぐに収まったものの今度は壁が倒壊した。
「今度はなんだッ!」
全員が倒壊した方向を見ると其処には、真っ赤に怪しく光る両目が姿を現してたのであった。
一方遼太と並行クリスはスウォルツを追い外へとやって来ていた。
「やっと追いついたぞスウォルツッ!」
「一体何を企んでやがる!」
追いつかれたというのに対しスウォルツは余裕の表情を浮かべていた。
『いいだろう、教えてやる』
そしてスウォルツは自らの目的を語り始めた。
『フロンティア事変ではお前たちが継承した仮面ライダーの力を前に敗北した』
『どうすれば計画に目障りなお前たちを始末できるか、よく考えた。そして俺はある一つの結果にたどり着いた』
『平成の始まりであるクウガと同様ハジマリのライダーの力を手にすればよいと!』
「それで・・・ゼロワンが存在するこの世界に目を付けたというわけか!」
『ああ、だがもう1つある』
するとスウォルツは即座に右手を構え時を止めた。
(くッ・・・・)
動けない遼太にスウォルツは直ぐ側まで近づく。
(てめえ、遼太に何するつもりだ!)
『お前が継承した全てのライダーの力を頂く。意見は求めん』
ブランクウォッチを持ち遼太から平成ライダーの力を吸収していく。
遼太の身体から抜き出た力がブランクウォッチをアナザーウォッチへと変化させた。
完成したアナザーウォッチを手にスウォルツは歓喜する
『ついに手にしたぞ、全てを凌駕する最強の力をッ!』
1号ッ!
『原点して頂点。時代を創造せし王ッ!俺こそが新時代の仮面ライダーだッ!』
創造したアナザーウォッチを取り込みスウォルツの身体は巨大な躯体を持つ怪物へと変貌してまった。全体的に黒に近い濃紺がさらに暗くなった配色がされ、複数箇所に錆や傷が出来ている。
上半身は全ての仮面ライダーの原点ともいえる旧1号の容姿をしているが下半身は愛車であるサイクロン号を思わせるバイクが融合している。胸は十字に裂けたように赤く、腰には『タイフーン』が巻かれているがアナザーライダーらしく歪んでいる。
アナザーライダーが生まれた衝撃で遼太と並行クリスは時間停止から解放されるも驚いていた。
「なッ・・・・!?そんな、あり得ない1号のアナザーライダーなんて誕生するなんてッ!?」
「ああ?誕生しない?どういうことだよ、説明してくれ」
スウォルツが変身したアナザーライダー通称 アナザー1号の下は初代仮面ライダー、1号こと旧1号をモチーフにしているのだが、本来ならば昭和のアナザーライダーを作り出すことは出来ない。さらに細かく言えばここはゼロワンの世界である。だとすれば余計にアナザー1号が生まれることはあり得ないのだ。
しかしその疑問にスウォルツが答える。
『確かに普通なら不可能だ。だが、お前がいたからこそこの不可能が可能になった。ジオウお前のお陰でな』
「まさか・・・・!」
遼太と並行クリスは先程スウォルツが行ったことを思い出しはっと我に返る。
そうスウォルツはさっき遼太からいくらかエネルギーをアナザーウォッチに吸収していたのである。
『お前たちは全ての仮面ライダーの力を継承せし者たち。特にジオウ、お前は20の平成ライダーを継承する男だ』
『全ての始まりに位置する1号はその後の仮面ライダーたちに大きな影響を及ぼした。このアナザー1号は象徴せし仮面ライダーたちに存在する1号の概念を基に造りだしたのだッ!』
つまり遼太と並行クリスが相対してるのは歪められた『仮面ライダー』の概念そのものなのだ。
『さあ、覚悟しろッ!』
バイクのエンジンを吹かせアナザー1号は2人目掛け異様に巨大化と肥大化を遂げた腕を振り下ろす。
「うわッ!」
「くッ・・・!」
咄嗟に避けた遼太はジクウドライバーとジオウⅡライドウォッチを、並行クリスはギアペンダントを構える。
《ジオウⅡッ!》
「変身ッ!」
《ライダータイム!》
仮面ライダー!ライダー!
ジオウ・ジオウ・ジオウ!
仮面ライダージオウⅡに変身した遼太とクリスは、異形の怪物 アナザー1号と対峙するのであった。
「喰らいなっ!」
MEGA DETH FUGA
「せやああぁッ!」
キングギリギリスラッシュッ!
まず、2機の大型ミサイルがアナザー1号目掛けて放たれ、見事着弾。すかさず遼太のジオウサイキョ―ギレ―ドによる光の一閃が追撃する。
「「どうだッ!」」
しかし煙が全て晴れるとアナザー1号は全くダメージを受けておらず、かえって元気になっていた。
『その程度か?ならば今度はこちらの番だあッ!』
クラッシャーの内部から牙歯の生えた口を見せると、次々に光弾を放った。
「はあッ!」
「ちょせぇッ!」
放たれた光弾を遼太はジオウサイキョ―ギレ―ドで切り裂き、その隙にクリスがガトリングをアナザー1号へ目掛け放つ。
しかし下半身がバイクであるアナザー1号は優れた機動力で弾幕を掻い潜り剛腕を遼太とクリスに叩きつけ吹き飛ばした。
「うわあああッ・・・!?」
「がはッ・・・・!」
吹き飛ばされた衝撃で2人のギアと変身が解除されてしまう。
(うッ・・・駄目だ・・・立てない・・・)
(畜生・・・・・)
『そのダメージでは立ち上がれまい、地面に這いつくばり絶望を味わうといい!』
アナザー1号は倒れ込む二人を嘲笑いバイクのエンジンをさらに加速させ、施設の方へ走り去ってしまった。
そして施設に戻るや雅人たちのいるフロア目掛け拳を叩き込んだのであった。
場面は変わり遼太達を倒し、雅人とミーナの前に姿を現したアナザー1号。その自慢の巨体を武器に叩き潰さんと襲い掛かる。
『俺が望む世界にお前たちは必要ない消えろッ!』
アナザー1号が連続で光弾を発射、001と1型が何とか子供たちに当たらないように捌くが・・・・
「くッ・・・・」
巨大な弾幕の数々を凌ぐことは出来ず、防戦一方になってしまう。
ミーナと雅人がアナザー1号を相手にしている時、辛うじて無事だったリーダー格の研究員は隙を突いて手に持っている注射器をなんとジャンヌに注射してしまったのだ。
何かを注入され苦しむジャンヌ、しかし業を煮やした研究員は姉を心配するメルにも注射器を刺してしまう。
姉と同じく何かを注射されたメルはジャンヌよりも激しく苦しみ出し暴走を始めてしまう。
アナザー1号を相手取りながらも爆発音に2人は気が付き振り返ると暴走したエネルギーを解き放ち施設を破壊し続けるメルの姿がそこにいた。
「ジャンヌ!メル!しっかりしてッ!」
「畜生・・・・あと少しだったのに・・・」
『どうやら過去は変えられなかったようだな?』
悔しがる雅人をスウォルツは嘲笑うが・・・・・
完全聖遺物の膨大なエネルギーが暴走している影響で施設全体は崩壊し始めたのだ。
崩落し瓦礫が落ちる中、ミーナは雅人に告げる。
「立ち上がって、雅人。まだ諦めてはいけないわ」
「ミーナ・・・さん・・・?」
こんな状況にありながらもミーナの声は何故か落ち着いていた。
「確かに過去は変えられなかった。でもあなたたちが来たことで私は希望を見出すことが出来た」
「貴方が生きていてくれて、ありがとう」
ミーナの言っている言葉の意図が分からず困惑する雅人。すると遼太のタイムマジーンが駆けつける。
「雅人、乗れッ!」
「早くしないと間に合わなくなるッ!」
しかしミーナを放っておくわけにもいかず戸惑う雅人であったが、ミーナは雅人に優しく言う。
「安心して、子供たちを救わずして死ねないわ。だから未来でまた会いましょう」
「ぇぇ・・・必ず!」
再会の約束を交わした雅人はタイムマジーンに乗り込む。
『逃がすものかッ!』
タイムマジーン目掛けてアナザー1号の光弾が発射されるが・・・・
ロッキングスパーク
稲妻を纏った超高速移動と回し蹴りでアナザー1号が放った光弾を全て弾き返す。
「歴史を担うあの子たちの邪魔は絶対にさせないッ!」
『ならばここで朽ち果てるがいいッ!』
アナザー1号と戦う1型に背を向けてタイムマジーンはタイムホールの中へ入り元の時代へと帰還する。
過去を変えることは出来なかった。しかし、スウォルツは気づいていない。雅人たちがミーナとであったことで確かな希望を作っていたのだから
あとがき
日曜からついに仮面ライダーセイバーが始まりますね。令和2号の活躍にも期待したいです。
勿論ゼロワンが終わってもこの小説はXV編まで完結させるのでご安心を!
次回予告
ジャンヌの下で活路を見出そうとするマリアは謎の声に導かれ、ある人物と遭遇する。
S.O.N.G.の方でも事態を解決すべく動き出す。
次回『最愛のヒトに会うために』
反撃が始まる
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・