戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
ジャンヌの口からアナザーゼロワン、アルゴスについての真実を聞かされるマリア。
彼女が完全聖遺物を制御できないと知った隙を突き古城の地下へ潜入、そこで仮面ライダー1型の変身者 ミーナ・スクルディアと出会うのであった。
バトルマギアたちを蹴散らしたマリアとミーナ。二人は少女の声に案内されるまま地下を進むと途切れ途切れであった少女の声がはっきり聞こえるようになった。
「着いたわ。メル、大丈夫かしら?」
「はい博士。マリアさんも聞こえますか?」
「・・・・聞こえてるわ。さっきよりもはっきりと」
マリアが返事をすると少女の声は安堵する。
「よかった。ずっと話したいと思っていました。わたしに協力させてもらえないでしょうか」
「そう・・・・あなただったのね、メル」
マリアを此処まで導いた声の主、それはジャンヌの妹でアルゴスの眼に浸食され昏睡状態にあるメルであった。
彼女はマリアの反応に喜んでいた。
「覚えてくださったんですね」
喜ぶ彼女に対しマリアは申し訳なさそうな表情を浮かべる。
「最初にわからなかったことは謝るわ、ごめんなさい」
一方でメルもマリアの様子を気にしてはいなかった
「会っていたのは何年も前のことですから、気にしないでください。今姉さんはアルゴスの眼を制御できていない状態にあります」
「今の内ならネメシスを操るメインコンピューターへ貴女を案内できるメルと会話しながらでいいから」
~sideマリア~
メインコンピューターがある部屋までマリアとミーナは歩んでいた。
「協力してくれてありがとう。・・・・・あなたはどこから、どうやって話しかけているの?」
「わたしは、この地下の1室に安置されています。事故で生き残った子供たちも同じく。ただ、ドアは開けないでくださいね。あまり見せたい姿ではありませんから」
「そう・・・・」
次にミーナはメルがどうやってマリアへ話しかけられたのかを話す。
「メルはそこから、アルゴスの眼のリンクを使って貴女へ話しかけているわ」
「同じ聖遺物と融合した姉さんや眷属となったあなたと、思念を繋げられることができるようです」
6年前、暴走によって倒れたメルはその後、しばらくして意識のみ浮上させることが出来るようになった。
何度も彼女は姉の暴走を止めようと訴え続けてたが、一向に取り合おうとせず、覚悟を鈍らせないために敢えて聞こえないようにしていた。
地下室へと置いているのも、そのためであった
「救いたいと願っているほど思っている妹の声すら信じられない程、彼女は自分を追いこみ、目的へ突き進んでいるのね・・・・」
自分も身勝手な大人たちによって家族を失っていたら、ジャンヌと同じく世界への復讐を誓っていたであろう。
立場は違えど、ジャンヌの気持ちを少なからず理解できる。
しかし、復讐と共に破滅の道へ進む彼女をマリアは放っておくことはできない。
「無理を承知でお願いします。姉さんを止めてくださいッ!」
「私からもお願いするわ。これ以上家族を失いたくないの・・・・」
メルとミーナの頼みに、マリアは即座に応える。
「勿論、そのつもりよ。それがわたしの仲間を救うことにも繋がるわ」
「はい、マリアさんが仲間のために頑張っているのは、アルゴスの眼を通じてみていました」
マリアのしていたことを全て見ていたと聞き、マリアは表情を曇らせる。
「そう・・・・仲間を裏切る様子を見ていたのね」
「わたしは大丈夫よ。たとえ心が離れてしまっても、命が絶たれても、それで大切な命が護れるならば・・・」
強がりながらも仲間を想うマリアの姿を見てメルは告げる。
「そんなこと、言わないでください。皆さんはマリアさんのことを疑ってなんかいないと思います」
「・・・・ッ!あなたに、何が・・・・ッ!わたしはみんなに本気で武器を向けてしまったのよ」
仕方ないとはいえ裏切ってしまった罪悪感に苛まれるマリア。そんな彼女にメルとミーナは自分たちの胸の内を明かす。
「わたしは姉さんを信じています。たとえ姉さんがどんなに変わってしまったとしても」
「わたしもメルを、そしてあの日で再会を誓ったあの人を信じているッ!」
「「私たちには、
「・・・胸の歌。約束・・・・」
怯える自分を、あったかく、安心させる優しい唄。そして絶望の中で必ず果たすと誓った約束を胸を信じ、今を必死に生きている。
(初めて出会ったフロンティア事変。敵対していたわたしたちは、あの時、確かに歌で繋がったと確信した!魔法少女事変だって皆と歌で繋がれたからこそ強敵に立ち向かえたじゃないッ!)
「そうだわ。わたしは、何を弱気になっていたのかしら・・・・」
「わたしの胸にはこんなにも、仲間と共に唄った大切な歌が溢れている」
これまで紡いできた大切な唄が、ここにあるッ!
「ありがとう、メル、ミーナ博士。わたしも信じるわ、胸の歌を」
「フフ、よかったです。さあ、この扉が目的地ですよ」
「もう迷わない。仲間のために、全力を尽くすわッ!」
~side 雅人、遼太、並行クリス~
スウォルツの魔の手から命からがら逃れた雅人たち、しかし過去に介入したのが原因なのかタイムホール内が歪み始め3人を乗せたタイムマジーンはポツンと古城が聳える島へと不時着するのであった。
「痛たた・・・・クリス、雅人、無事か?」
「ああ、なんとかな・・・・」
「こっちも無事です・・・・」
コックピットから降りた3人は辺りを見回す
「にしても一体全体ここはどこなんだ?」
周囲には古城と遠くの山々以外目立ったものはなくただの孤島だということが分かる。
「う~ん・・・わからないな。」
遼太やクリスもこの場所については検討もつかず悩んでいた。
この状況をどうにかする為に、3人は目の前にある古城へ向かうことにした。
古城は、あちらこちら蔦や植物に覆われているもあまり古びた様子を感じさせない。
散策する途中で、地下へと通ずる階段を見つけ、3人は進んでいく。
「しっかし驚いたな。まさか、城の地下がこんなに広いとは・・・」
並行クリスの言葉に雅人と遼太も同じことを思っていた。
というのも、古城は要塞や日本のお城と比較してもやや小規模であり傍から見ればこんな広い地下通路があるとは誰も思わないだろう。
「此処まで広いとなると中々骨が折れるな。ここが何処なのかそれが分かる物を早く見つけないと・・・・んッ?」
ふと、遼太は通路の端の方に部屋の扉らしきものを見つけ、中に入っていく。
「あ、おいッ!」
「遼太さん?」
クリスと雅人も後に続き部屋の中へ入る。
訪れた部屋の中には服や新聞、コンピューターがあり明らかに何者かが住んでいた形跡が残されている。
「これは・・・・?」
雅人はデスクに置いていたUSBメモリーの存在に気づく。
「ここに住んでいた人が残したデータか・・・・」
「どうする?見てみる?」
「うん、見よう」
遼太はUSBメモリをコンピューターに繋ぎパスワードを難なく解除することに成功した。
メモリーの中には何とゼロワンの設計図とそれに関連する数々の重要機構が記されていた。
そしてそれを記録していた所有者の名前は・・・・・『ミーナ・スクルディア』だった。
ミーナは、6年間もの年月をかけて001と1型を基に飛電ゼロワンドライバーの復元データを本格的に完成させ、衛星ゼムへと送信していたことがわかった。つまり、雅人がルナアタック、フロンティア、魔法少女事変を戦い抜いて来れたのもミーナの存在が大きかった。元はアナザーゼロワンの誕生を阻止するべく動いた歴史改変が此処まで大きな事態になっていたとは誰が予想できたであろうか。
過去は確かに変えられなかったが、今を確実に変えているのだ。
「・・・・・・・。」
色々な感情がせめぎ合い雅人は言葉に出来なかった。
ゼロワンとして戦い、装者たちと困難を共にしてきた彼に取って感謝の気持ちで溢れていた。
自分がミーナにとって何者なのかはわからないし何があったのかは知る由もない。
それでも雅人は彼女の想いに応えるべく立ち上がる。
「遼太、クリス・・・・絶対ジャンヌの野望を、スウォルツの企みを阻止しましょう」
「ああ、勿論さ」
「うちの後輩どももあたしたちの帰りを待ってんだ。このままじゃあ終われねえよ」
~sideジャンヌ、スウォルツ~
「・・・・痛みは、、、治まったか」
左眼の発作が収まり、ベッドから降りたジャンヌは再度端末たちの視界と共有を始める。
すると端末の一体がヘルメスの剣を手に外へ向かうマリアの姿を捉えた。
『なッ・・・・!マリアの奴、いつの間に外へ・・・!』
「どうやら、お前の恩師が奴に手引きしたようだ我が同志よ」
動揺を隠せずにいるジャンヌの所へスウォルツがやってくる。
スウォルツから告げられた言葉にジャンヌは酷くショックを受ける。
「さて、どうする?このまま奴らの裏切りを見過ごすのか」
『いや・・・・見過ごすつもりはない。わたしはマリアを始末する』
「なら俺は脱走の手引きをした奴を始末する」
『・・・ああ、頼むぞ』
再び時停止と瞬間移動でジャンヌの下を去っていった。
(マリアめ・・・博士を誑かすとは許せない・・!絶対にだ・・・!)
煮えたぎるほどの怒りを露わにしながらジャンヌはマリアの後を追うのであった。
~side雅人、並行クリス、遼太~
部屋を出た3人はさらに地下通路を歩いていると・・・・
「やっと、逢えたわね」
マリアと別れたミーナと再会することが出来たのだ
「「「ミーナさんッ!」」」
「無事に会えてよかったわ・・・!」
感動の再会に全員は喜ぶもミーナは3人にマリアが来たことを伝える。
「マリアさんがッ!?」
「ええ、早く彼女の援護に・・・・
すると紫色の光弾が雅人、ミーナ、遼太、並行クリスを襲う。
「やはり生きていたか、ジオウ、ゲイツ、ゼロワン」
「「スウォルツ・・・・・ッ!」」
光弾を放ち雅人たちを襲ったのは、スウォルツことアナザーディケイドであった。
「お前たちは・・・・此処で確実に息の根を止めてやる」
「させるかよッ!行くぞ、クリス!」
「ああ、ぶちのめすッ!」
《ジクウドライバーッ!》
《ジオウⅡッ!》《ゲイツッ!》
「「変身ッ!」」
《仮面ライダー!ライダー!ジオウ ジオウ ジオウⅡッ!》
《仮面ライダー ゲイツ!》
仮面ライダージオウⅡ、ゲイツに変身した遼太と並行クリスはアナザーディケイドに立ち向かっていく。
「雅人!先に行ってくれ!」
「で、でも・・・」
「スウォルツの相手はあたしたちがする。仲間を救ってやれ!」
「わかった!ありがとう!」
スウォルツの相手を任せ、雅人はミーナと共に地上を目指す。
~side雅人、ミーナ~
階段を上り、地上に出た2人だったがそこにマリアの姿はなかった。
「ここじゃないか・・・・ミーナさん他に場所は・・・・」
「いいえ、此処でいいの」
「ぇ・・・・ッ?」
先程までの優しい声とは打って変わりミーナは何やら真剣な声になっていた。
そしてサイクロンライザーを腰に巻き、ロッキングホッパーゼツメライズキーを手にする。
「戦いましょう。貴方が本当の
ミーナの全身から漂う気迫。彼女は、間違いなく本気で戦うつもりなのだ。
「・・・わかった。貴女を倒して本当のゼロワンになるッ!」
仮面ライダーッ!
ジャンプッ!
2人はそれぞれのキーをドライバーに装填する。
「変身ッ!」
「変身ッ!」
サイクロンライズッ!ロッキングホッパー!Type One.
フォースライズッ!ライジングホッパー
"A jump to the sky turns to a rider kick."
"Break down."
孤島の古城にて仮面ライダー1型と仮面ライダー001が向かい合う。
「「はあああああああッ!」」
迸る稲妻を拳に宿し、2人の仮面ライダーはぶつかり合う。
これは0から1へ至る戦い。
仮面ライダーゼロワン 目覚めの時は近い
仮面ライダーバスター、カッコいい!でも約束に対してあそこまで敏感なのは過去になにかあったのかな?次回は三冊で変身!どんな強さなのかとても気になります。
次回 ぶつかり合う、001VS1型。
はたして雅人は仮面ライダー1型を、ミーナ・スクルディアを越えることが出来るのか。
次回 【キミの時代の1号】
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・