戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~   作:光からの使者

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前回までのあらすじ
元の時代に帰還するも孤島へ不時着してしまう雅人たち。

島の古城を探索するとゼロワンについての真実を知る。

そして再びミーナと出会った雅人は『真のゼロワン』となるべく1型へ立ち向かうのであった。


キミの時代の1号

古城の中庭にて、仮面ライダー001と仮面ライダー1型が激しい戦いを繰り広げていた。

戦況はややミーナが圧しており雅人が繰り出すパンチやキックを悉く捌き、カウンターを炸裂させる。

やられながらも立ち上がる001。向かい合った2人は、同時にライザーのレバーを引いた。

 

ロッキングスパーク!

 

 

ライジングディストピア!

 

 

「ーーーッ!ウ"ゥ”ゥ”ゥ"・・・・!」

 

 

人間が変身することを全く考慮せず作られたフォースライザー。

装填されたプログライズキーに宿したライダモデルの力をを強制的に引き出すドライバーである。

ヒューマギアならばともかく只のヒトである雅人に掛かる激痛は計り知れない。

 

強制ブーストしたことにより001の両肩、両足のアーマーから蒸気が噴き出している。

 

 

「ア"ア"ア”ッ!」

 

半暴走状態になりかけながらも雅人は蒸気を振り払い、勢いそのままに高速移動する1型と真っ向からぶつかり合う。

超スピード下で殴り合う001と1型。パンチを回避しバク転する001。しかし1型はその隙を見逃さない。

 

「ーーたあああッ!」

 

すかさず壁目掛けて回し蹴りを放つ。

まともに喰らってしまった001は壁に激突する。

そしてすぐさま1型は追撃を仕掛けるも寸でのところで001は回避する。

 

古城の周囲を巻き込みながら再び超高速でのバトルが展開する。

両者互角の攻防を繰り広げるも、1型の動きが一歩先を行き001を壁に抑え込んだ。

 

「絶対に叶えてみせる!俺の・・・俺たちの・・・夢をッ・・・・!」

 

時に笑い、時に涙し、装者たち、S.O.N.G.や錬金術師たちと紡がれてた想い出。

 

そんな皆と過ごす内に雅人には夢が出来ていた。

 

何気ない日常を、笑顔が溢れる幸せな毎日を、未来へ繋げるという夢が

 

「ダあああぁぁああああッ!!」

 

力を振り絞り、1型をパンチで大きく吹き飛ばす001。

そして即座に1型へ接近し、繰り出された拳を身体で受けとめる。

 

 

「ミーナを止められるのはただ1人ッ!」

 

 

 

俺だッ!

 

 

 

 

 

再び両者、レバーを握り今度は2回開閉を行う。

 

ライジングユートピアッ!

 

 

ロッキングジ・エンドッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

互いにエネルギーを限界まで高め、右脚にエネルギーを集約させる。

 

 

 

「「ハアアアアアアアアッッッ!!!」」

 

 

 

 

両者、同時に天高く飛び、右脚を突き出してライダーキックの衝突が発生する。

 

 

 

もう大丈夫そうね、雅人

 

キックの激突が起こる最中、ミーナは雅人に聞こえないよう、小さな声で言った。

そして力強く握りしめていた拳を緩め、彼女は仮面の裏で静かに微笑むのであった。

 

 

 

 

ライジングユ

 

    

      

 

     

      

    

 

      

 

 

      

 

 

 

 

 

 

 

 

ライジングユートピアッ!

 

 

 

 

ロッキングジ・エンドッ!

 

 

 

 

 

 

001と1型のライダーキックによってもたらされたエネルギーは激しくぶつかり合いやがて大きな爆発を起こすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熾烈な戦いの後、戦場だった中庭の中央で雅人はミーナを抱きしめていた。

既に満身創痍のミーナだが、彼女はジャンヌが奪ったゼロワンドライバーと自身のゼツメライズキーを手渡した。

 

 

「おめでとう、雅人。貴方は本当のゼロワンになれた」

 

「ミーナ・・・さん・・・」

 

 

優しい声で、雅人を祝福するミーナ。

それに対し雅人の瞳からは涙がこぼれていく。

 

「雅人・・・忘れないで。アナタが誰であろうと、アナタは飛電雅人という1人の人間ということを・・・。そして誰の後継者でもない、夢に向かって飛び続ける”自分の時代の1号”だということを」

 

「行ってらっしゃい雅人。仲間があなたを待っているわ」

 

溢れる涙を腕で拭い、雅人は立ち上がる。

 

「行ってきます・・・・母さん」

 

そう言って雅人はゼロワンドライバーとロッキングホッパーゼツメライズキーを手に、マリアの下へ行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~sideミーナ~

走り去っていく雅人を見送りながらミーナは壁にもたれかかっていた。

 

 

この十何年。死に物狂いで研究し続けたけど今日程嬉しいことはなかった。

危険に巻き込ませない為に、敢えて引き離していたアナタと再び会うことが出来たのだから。

私のせいでアナタにはたくさん迷惑をかけたと思う。

 

それでもありがとう、変わらずいてくれて。

 

最後に言った母さんって言葉。あれは、本能で出た言葉だと私は思っている。例え、覚えていなくともそれがアナタであることには変わりないから・・・・

 

 

「私も・・・・親としての責務を全う出来たでしょうか・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

side遼太、並行クリス

所変わって、古城の地下では遼太と並行クリスも激しい戦闘を繰り広げていた。

グランドジオウさえも難なく圧倒する実力を持つアナザーディケイドを前に苦戦を強いられてしまう。

 

「たあッ!」

 

「はあああーーッ!」

 

ジカンギレ―ドの斬撃とジカンザックス弓モードによる息の合った連携攻撃を仕掛けるが・・・・

 

「無駄だ」

 

アナザーディケイドはすぐさまオーロラカーテンを展開、2人の攻撃を吸収しそのまま背後から跳ね返してしまう。

 

「チィッ・・・相変わらず厄介すぎる能力だな・・・!」

 

「ふん、褒め言葉として受け取っておくぞ」

 

 

必死になって戦う遼太たちを嘲笑うかのように圧倒していくアナザーディケイド。

 

 

「さて・・・・遊びはここまでだぁッ!」

 

「「うあああああッ!」」

 

アナザーディケイドが放った巨大な光弾によって遼太と並行クリスは地上へと吹き飛ばされる。

 

 

「くっ・・・・」

 

「流石に、キッツイなぁ・・・・!」

 

 

窮地に立たされるジオウ、ゲイツ。彼らへ止めを刺そうとアナザーディケイドが迫る。

すると・・・・・

 

 

「デェェェェーーースッ!」

 

 

 

「たぁあああーーーッ!」

 

 

 

「があッ!?」

 

 

 

並行調と並行切歌が放つ斬撃が、アナザーディケイドを背後から襲う。

 

「間に合ったデースッ!」

 

「無事でよかった」

 

遼太と並行クリスの前に現れたのは仮面ライダーウォズに、仮面ライダーレーザーであった。

つまり、変身者は自分たちの世界の調と切歌ということである。

 

「お前ら・・・!?どうしてここにッ!」

 

何故この場にいるのか驚く遼太たちだが・・・・

 

「あちらのエルフナインたちが頑張って見つけてくれたんデス!」

 

「だとすれば他のみんなも・・・!」

 

「うん、来ているよ」

 

思いがけない朗報に喜ぶ遼太と並行クリス。

そんな彼らを余所にスウォルツは怒りを見せていた。

 

「いくら増えた所で、俺には絶対に勝てんッ!」

 

 

【1号ッ!】

 

 

 

「全員纏めて叩き潰してくれるッ!」

 

スウォルツはアナザーディケイドからアナザー1号へと変貌し立ちふさがる。

 

「デデデっ!?スウォルツがおっきくなったデスよッ!」

 

「ああ、アイツは遼太から力を奪いやがったんだ」

 

「でも、此処で食い止めるッ!」

 

「そうだな、ジャンヌをマリアたちが食い止める時間を稼ぐぞ!」

 

 

 

並行世界から集いし平成ライダーの継承者たちは、諸悪の根源であるアナザー1号へと立ち向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideマリア

遼太や雅人が各々の戦いを展開していた頃、マリアは1人メルの案内を頼りに古城から脱出していた。

 

「短い時間だったけれど、やれることはやったわ。メルや博士の協力のおかげね・・・・。早くアジトから離れましょう」

 

(保管されていた完全聖遺物、ヘルメスの剣もこうして奪うことができた・・・。ヘルメスの剣にはアルゴスを浄化させる力があると言っていたわ。何とかこれを起動させることができれば・・・・)

 

アルゴスとのペアリングを切れるのではないかと考えるマリアであったが、一瞬空から眩いフラッシュが起こる。

 

 

(あの光は、ネメシスの・・・・!まさか、もう気取られて・・・・)

 

宇宙から再び衛星兵器ネメシスからの太陽光レーザーが照射された。

 

 

「あああーーッ!?」

 

咄嗟に射程範囲から外れるも、発射で発生した衝撃がマリアを襲う。

衝撃をまともに喰らってしまったダメージで、マリアのギアは解除されてしまう。

 

 

(くッ・・・・避けきれなったッ!身体は何とか動く、でも・・・)

 

 

『考えが甘かったな』

 

『わたしの力が弱まった隙を狙ったつもりだろうが、アルゴスの眼とネメシスから逃れられる場所などありはしないッ!』

 

マリアの前にジャンヌが追いつき立ちふさがる。

 

「そうみたいね・・・・さすがに、こんな早く対応されるとは思なかったわ」

 

 

『お前なら、わたしの想いをわかってくれると思っていた。身勝手な大人どもに利用されていたお前なら・・・』

 

『しかし、お前は裏切ると言うんだな』

 

「あなたの気持ちはわかるわ。痛いほどに・・・だけど、犠牲の上に築く理想は、更なる悲しみを生み出すだけよ」

 

「わたしはかつてそれを敵に教えられたわ。今はもう敵ではなく仲間だけど」

 

ジャンヌの憎しみや想いは確かにわかっていた。けれども今の憎しみに身を任せ暴走する彼女をマリアは見過ごすわけにはいかない。フロンティア事変の際に二課の装者たちから。

 

「だからはっきりと言えるッ!あなたのやり方は間違っているとッ!」

 

偽り続けた自分を捨て、生まれたままの感情を持ってジャンヌの理想を否定する。

 

 

「メルも博士もそんなことは望んでいないわ。2人は・・・・」

 

しかしジャンヌは、マリアへ怒鳴りつける。

 

『お前が妹を、博士を語るなッ!わたしの家族を・・・・!』

 

堪忍袋の緒が切れたジャンヌはポケットから通信端末を取り出す。

 

「その端末は・・・!」

 

『お前ならと思ったが、もういい。それなら仲間の死を目前に』

 

 

『それを招いた自分の不甲斐なさを後悔するがいい・・・』

 

 

『放て、ネメシスッ!』

 

 

ジャンヌはネメシスの発射装置である端末を押すも、ネメシスからの反応が無い。

 

『な・・・・何故だ?ネメシスが起動しない?』

 

「・・・どうやら間に合ったみたいね」

 

ジャンヌは何が起きたのか確かめるべくアルゴスの眼を使いコンピュータールームを調べるが、部屋で大規模な火災が起こっていた。

 

『これは・・・・コンピュータールームから炎がッ!?お前何をしたッ!』

 

 

ジャンヌが倒れている間、マリアはメル、博士の案内でヘルメスの剣強奪の際に使用した爆弾を見つけコンピュータールームに仕掛けてきたのだ。

 

 

『私の力が弱まっている僅かな時間に、ヘルメスの剣を奪うだけでなくそれだけのことをッ!?』

 

 

「メルとミーナ博士がわたしを導いてくれたのよ」

 

完全に逆鱗に触れられたジャンヌはすかさず銃を手にかける。

 

『戯言を・・・・!お前はここで死ね。ギアを纏う暇など与えないッ!』

 

 

「・・・・ッ!」

 

 

まさに絶体絶命。銃が相手では聖詠を歌う間もなく撃ちぬかれてしまう。

 

 

『ヘルメスの剣の起動に使えないのは残念だが』

 

 

『お前はここで、1人、仲間から裏切り者として恨まれたまま消えるがいいッ!

 

 

怒りと憎しみの弾丸がマリア目掛けて放たれるが・・・・

 

 

 

『---ッ!?』

 

何処からか放たれた斬撃が銃弾を真っ二つに斬り捨てた。

 

 

 

 

裏切り者だと?何を言っている。マリアはわたしの大切な仲間だッ!

 

 

 

振り向けば、風が鳴る。

 

友の危難を前に、鞘走らずにいられようかッ!

 

夢へ羽ばたき続ける翼。

 

 

シンフォギア 天羽々斬の装者

 

 

 

風鳴翼が此処に来たッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




過去と現在、そして異なる世界を巻き込んだ事件もいよいよクライマックスへと加速する!

次回予告
遂に終結、S.O.N.G.のメンバーたち。

追い詰められたジャンヌは完全聖遺物とアナザーライダーの力を解放し襲い掛かる。

果たして装者たちはジャンヌを救うことができるのか?

次回『神への挑戦』

お楽しみッ!

本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後

  • 勿論ッ!
  • う~ん・・・
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