戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~   作:光からの使者

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ソレでもアナタを信じてる!

side雅人、装者たち

アルゴスの浸食を装者たちが必死に抑えている中、真のゼロワンとなった雅人は翼を背にアナザーゼロワン・シャイニングホッパーへ立ちふさがる。

 

「皆、待たせてごめん。ただいま!」

 

「ああ、おかえり、雅人」

 

ジャンヌのアナザー化を止めるべく過去に向かった雅人がこの場にいることに驚きを見せる翼たちであったが、すぐさま雅人へ今の現状を伝える。

 

「雅人、マリアがアルゴスを倒すためにヘルメスの剣と接続している。他のみんなはアルゴスの眷属化に頑張って抵抗しているが・・・・。アルゴスの眷属にされているわたしではアルゴスへ攻撃さえもできない」

 

「頼む、マリアが戻るまで時間を稼いでくれッ!」

 

「わかったッ!」

 

すぐに状況を理解した雅人は力強く返答する。

そして目の前で巨体を蠢かせるアナザーゼロワン・シャイニングホッパーへ駆け出していく。

 

「気を付けろ!奴には死角が存在しないッ!」

 

アナザーゼロワンは前回よりも多くバッタを模した無数のエネルギー弾らしきものをゼロワン目掛けて放つ。

 

「やあッ!はッ!」

 

しかしゼロワンは迫りくるエネルギー弾を素早く駆け回り、掻い潜っていく。

今度は、肥大化した腕で地面を抉り、大きな岩石を次々に投げ飛ばす。

 

「フッ‥‥!ホッ‥‥!」

 

けれどもものともせずにゼロワンは岩石を足場にしてアナザーゼロワンの顔の前へ飛び出す。

 

 

『ガアアァァァッ!』

 

「ハアアァァァーーーッ!」

 

掴みかかろうとした手さえも飛び越え、ゼロワンは渾身の回し蹴りを左眼に叩き込む。

 

『グオオォォォーーーーッ!』

 

大事な眼を攻撃されアナザーゼロワンは激しく悶絶する。

 

「奴へ攻撃のが初めて通った・・・!」

(確か、神屋たちの話によると・・・・アナザーライダーは元となった同じライダーの力しか倒せない・・・)

 

つまりアルゴスの力と融合しているアナザーゼロワンに対して雅人の変身する仮面ライダーゼロワンは有効打になりえるのだ。

 

 

 

 

 

「ハアッ!うりゃあッ!」

 

暴れ回るアナザーゼロワンの攻撃をアクロバティックに避けながら、怒涛のキックでアナザーゼロワンを攻め立てていく。

 

けれども懸命に眷属化に抵抗している装者たちの苦しみは増していくばかりだ。

 

「う、うう‥‥。もう、これ以上は耐えられない‥‥デス‥‥」

 

「くッ、雅人が1人で戦ってるってのに‥‥ッ!」

 

「身体が‥‥言うことを聞いてくれない‥‥」

 

 

『ア”ア”ア”ア”---ッ!』

 

「このッ!暴れんなッ!」

 

周囲に激しく暴れるアナザーゼロワンは周囲へ無差別にエネルギー弾を放ちだす。

そのエネルギー弾のいくつかが動けない装者目掛けて降り注いでしまう。

 

「しまったッ!?」

 

バッタ型のエネルギーがすぐそこまで迫る。

 

このまま装者たちはやられてしまうのか、その時だ。

 

 

「待たせたわね、みんなッ!」

 

 

純白のギアを纏ったマリアがどこからともなく現れ、エネルギー弾を全て払い落としたのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~雅人がアナザーゼロワンと戦っている間~

 

 

sideマリア

 

「こんなものか。貴様の想いとやらはッ!」

 

心象風景にてヘルメス神の試練に打ち勝つべくマリアは戦っていた。

 

「くッ!速いッ‥…」

 

相手の攻撃を何とか防ぐも、即座に姿を消す程のスピードを持つヘルメス神を相手に大苦戦を強いられていた。

 

「力なき人間は仲間など見捨て、己のためだけに生き足掻いておればいいのだッ!」

 

マリアの心を挫こうとするヘルメス神の言葉にマリアはほくそ笑む。

 

「フッ‥‥わかっていないわね。全部わたしのためよッ!」

 

「なんだと?」

 

「わたしはずっと自分を偽って生きてきた」

 

「みんなは、そんなわたしに自分らしくいることの大切さを教えてくれたのよッ!」

 

 

「わたしはまた、みんなと一緒に唄いたいッ!」

 

 

 

「だからわたしはわたし自身の想いで、護りたいから護るのよッ!」

 

 

 

自らの強い意志を含んだ斬撃が、ヘルメス神の隙を捉え炸裂する。

 

 

「--ッ!この私に攻撃をッ!?」

 

これにはさすがのヘルメスも驚きを隠せずにいた。

 

「神だか何だか知らないけど、わたしに協力しなさいッ!」

 

 

「ク‥‥ハハハハッ!こんなに傲慢な人間は初めてだ」

 

 

マリアの強い意志と覚悟を感じたのか、ヘルメスは声を高らかに笑う。

 

「興味が湧いたぞ。いいだろう、お前らしさとやらを見せてもらおうか」

 

「‥‥わたしに力を貸してくれるの?」

 

「貴様が己の信じた道を外れない限りはな。私の力を持って戦場を駆けるが良い」

 

そう言ってヘルメスは再び光となってマリアを包み込む。

 

「この光はーーーッ!?」

 

するとアルゴスに侵されたアガートラームから不浄の眼を全て浄化していくではないか。

そして全身に新たな力が宿ったことを確信したマリアは心象世界から脱出するのであった。

 

 

sideEnd

 

 

 

 

 

side 装者&雅人

 

「待たせたわね、みんなッ!」

 

駆けつけたマリアのギアには眷属の証である目玉模様は一切存在しておらず、純白の騎士のような姿にピンクの翼が装飾されていた。

 

「‥‥成功させると信じていたぞ」

 

「ありがとう‥‥。まずはあなたのアルゴスの因子を浄化するから動かないで」

 

マリアが翼のギアに手をかざすと、同じく翼のギアに浸食していたアルゴスを浄化し、元の天羽々斬へと戻った。

 

「助かる。うん、やはりこちらのほうがいい」

 

続いて響たちに浸食しているアルゴスの因子も浄化した。

 

「ありがとうございます!」

 

「みんなボロボロだわ…わたしがヘルメスと戦っている間、耐えてくれていたのね」

 

「やっぱり、正面突破じゃ手が出なかったデスよ…」

 

「雅人が、抑えててくれなきゃとっくにやれてた‥‥」

 

「だけど、マリアなら来てくれるって信じてた」

 

「姉さんなら必ずってみんな信じてましたからッ!」

 

マリアは改めて仲間たちとの信頼を改めて実感する。

そしてマリアは降り立った雅人の隣に並び立つ。

 

「あなたもありがとう。みんなを護ってくれて」

 

「どうってことありませんよ。俺もマリアさんのことを信じてまっていましたから」

 

「フフ‥‥嬉しい限りね」

 

言葉を交わした二人はそれぞれ戦闘態勢を取る。

 

「ここはわたしたちに任せて。この戦いを終わらせて見せる。行くわよ、ヘルメス!」

 

雅人もミーナから託されたロッキングホッパーゼツメライズキーを取り出して起動させる。

 

 

 

仮面ライダー

 

 

 

オーソライズ

 

 

ゼロワンドライバーにオーソライズすると衛星ゼムからバッタのライダモデルが降り立つ。

けれどもそのバッタの色は黒くどこか錆びついているかのように見える。

 

「力を借ります‥‥ミーナさんッ!」

 

 

プログライズッ!

 

 

he sole hero of ju ju ju justice!(せ・せ・せ・正義のヒーローはただ一人 )

 

 

ロッキングホッパー

 

 

 

KamenKamen Rider will fight to protect humanity.(仮面ライダーは人類を守るために戦う)

 

 

 

Type One."(1型)"

 

 

仮面ライダーゼロワン ライジングホッパーの面影を残しつつもロッキングホッパーの深い藍色のアーマーを身に纏う。

 

仮面ライダーゼロワン ロッキングホッパーが誕生したッ!

 

 

 

 

 

 

BGM【銀腕 アガートラーム】

 

 

マリアと雅人は風が吹くと同時に姿が瞬時に消えてしまった。

 

 

「えッ!?ふ、2人が消えたッ!」

 

「違う、よく見てみろッ!」

 

 

瞬時に消えたように見えたマリアと雅人だが、実際には消えたわけではなく眼に見えない程のスピードで動いていたのである。

 

 

「瞬間移動‥‥これがヘルメスの力ッ!」

 

「さすが1型‥‥風をこの身に纏っているような感じだ…」

 

あまりの素早さに装者たちは驚愕していた。

 

「速すぎだろッ!?」

 

「凄いデスッ!そういえば、駿足で駆ける神だって言ってた気がするデスよ」

 

「でも雅人さんが変身した新しいゼロワンも姉さんの速さ負けてないです‥‥」

 

 

 

全員が驚愕する中マリアと雅人は再び姿を見せる。

 

「一度の移動距離には時間があるみたいね。だけど、これだけあれば十分よッ!」

 

「どれだけ眼があろうとも、死角が無かろうと、対応される前に攻撃すれば・・・・・ッ!」

 

 

「「問題ないッ!」」

 

そしてマリアと雅人はジャンヌへ告げる。

 

「あなたを止めるわ、ジャンヌ」

 

「仲間を救うために――」

 

「そしてわたしらしくあるためにッ!」

 

「お前を止められるのは――」

 

 

俺たちだッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガアアァァ――ッ!』

 

駿足で駆ける両者へアナザーゼロワンは再びバッタの大群を模したエネルギー弾を放つ。

 

放たれたバッタたちはたちまち爆発、炎が巻き起こされるがゼロワンとマリアは構わず前へ進む。

 

すると今度は両翼を広げ、全身へと力を籠める。

そして稲妻のような速さで2人目掛けて突進した

 

 

「眠りなさいッ!」

 

けれどもマリアは剣を一振りすると緑色の旋風が巻き起こる。

風に煽られたアナザーゼロワンの動きが急激に鈍くなった。

 

何故アナザーゼロワンの動きが急激に鈍ったのかそれはヘルメスの逸話が理由であった。

ヘルメスがアルゴスを滅ぼす際に葦笛を使って眠らせた。そしてそのヘルメスの力をマリアが宿したことで葦笛の音を風としてアルゴスに浴びせて顔の両目以外の眼玉を全てねむらせたのだ。

 

 

「最後まで戦い抜くッ!」

 

「仲間を護るために――ッ!」

 

 

「行け、マリアッ!雅人ッ!」

 

「全力全開でッ!」

 

「やっちまえッ!」

 

「倒して一緒に――」

 

「お家に帰るデスッ!」

 

 

 

 

だが、相手も気力を振り絞ってマリアと雅人目掛けて剛腕を振るう。

 

その時、振り下ろされそうになった腕や両足には四つの狼型エネルギー弾が噛みついて動きを封じる。

 

「今ですッ!」

 

「みんなの想いをアイツにぶつけてやれッ!

 

 

「ええ、これで止めよッ!」

 

 

ロッキング インパクト

 

ロッキングホッパーゼツメライズキーを押し込むとゼロワンの身体から蒼い風が吹き荒れる。

 

さらにマリアが上空へと飛び立ち翼を広げ幾つもの短剣の雨を降らせる。

 

着陸したと同時に両者は剣たちを追い越す程のスピードで駆け抜ける。

 

そして2人は敵の目前で再び跳躍、マリアは短剣を、雅人はライダーキックをアナザーゼロワンの浸食されている左眼へと叩き込んだ。

 

【ETERNAL†MOMENT】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グ インパクト

 

 

 

 

必殺技を叩き込んだと同時に消え、後から来た剣の雨がアナザーゼロワンの左眼を貫くのであった。

 

 

 

 

 

爆発が終わるとアルゴスの力は完全に失われた。

 

 

「あれは‥‥!」

 

ギアを解除したマリアは元の身体に戻れたジャンヌを見つける。

 

「‥‥」

 

マリアがジャンヌの側に行くと彼女の近くには粉々に砕け散ったアナザーウォッチが存在していた。

徐々に意識を取り戻したジャンヌは、自身の左眼を摩る。

 

『‥‥私の中のアルゴスとゼロワンの力が消えたのを感じる。私は、負けたんだな。』

 

「ええ、そうよ。私と、私の仲間たちにね」

 

『求めていた力で倒されるとは、皮肉なものだ‥‥』

 

「あなたは今から身柄を拘束され罪を償ってもらうことになるわ」

 

するとジャンヌは拳銃の銃口を自分へと向ける

 

『‥‥そうはいかない‥‥。復讐すら果たせないようではわたしは、メルや博士に合わせる顔が‥‥」

 

『全ての力を失った私だが、無駄に生き延びるくらいならいっそひと思いに‥‥ッ!』

 

けれどもマリアと雅人はジャンヌへ言葉をかける。

 

「‥‥妹さんとミーナさんを置いて逃げるつもり?」

 

『どういうことだ・・・・?』

 

「言ったでしょう、メルはそんなことは望んでいないの」

 

そしてマリアは、メルが意識を回復しており、アルゴスのリンクを使って姉へずっと話しかけていたことを明かした。破滅の道から救うために博士と協力していたことも

 

『まさか‥‥ッ!?あの声は、私の妄想なんかじゃなく、本当に‥‥?』

 

 

「うん、ミーナさんから聞いたよ。あなたがメルさんへ唄った歌をずっと、大切に胸にしまっていたんだ」

 

 

真実を知った、ジャンヌは膝から泣き崩れた。

 

『‥‥私は、本当に救いようのない馬鹿だ‥‥』

 

『‥‥私はどんな裁きでも受ける。受けて当然のことをした。だが、1つだけ頼みを聞いて欲しい』

 

『ヘルメスの剣の力で、メルを救ってやってくれないか‥‥?』

 

「‥‥」

 

『こんなこと言える立場じゃないのは分かっている。だが‥‥私は‥‥』

 

「そんなこと、当たり前でしょう?彼女は私たちにとって命の恩人だもの」

 

「――ッ!」

 

マリアの返答に驚くジャンヌだが、安心したのか彼女はすっと両手を差し出す。

 

「感謝する‥‥。私を捕らえてくれ、マリア」

 

 

 

(ジャンヌの犯した罪は重い。ひょっとしたら二度と、3人で暮らすことは叶わないかもしれないわ)

 

 

(それでもいつかまた心から話して歌える日が来ると信じてるから‥‥)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンヌがS.O.N.Gの職員に連れられたの見送った後マリアは大きく背伸びする。

 

 

 

 

「終わったのね、やっと。今回の任務は気が遠くなる程長かったわ‥‥」

 

しかし雅人はどこか厳しい顔つきをしていた。

 

「‥‥いや、まだ終わってない‥‥ッ!」

 

 

「‥‥え――」

 

驚くマリアだが、その理由はすぐに判明した。

 

こちらへ吹き飛ばされ、転がる仮面ライダージオウこと、神屋遼太。

 

そして彼をここまで吹き飛ばした黒幕がついに姿を現す。

 

 

全体の形状は過去で戦ったアナザー1号と同じだが、上半身全体が骨を思わせる象牙色、下腕部は白銅色に変化しており、複眼の色も真っ赤に染まっている。

 

そして背中の翅部分から2本、下半身のバイクの両側面から4本のバッタを思わせる真っ赤な節足が生えており、より異形さに拍車が掛かっている。

 

その姿はもはや仮面ライダーとは名ばかりのバッタの大怪獣と形容するしかない姿と化している。

 

また、足が生えた為にバイクの前輪と後輪が車体に収納されている。

 

 

まさに異形中の異形。

 

 

アナザー新1号

 

 

 

ライダーの力を悪の力として装者たちの前に顕現した瞬間である。




次回予告
アナザーゼロワンを倒した雅人たちの前に現れたアナザー新1号。

何故この怪物が生まれたのか、遼太の口から明かされる。

そして一同は、果たしてこの怪物から世界を護れるのか!

次回
『令和・ネクストジェネレーション』

お楽しみッ!

本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後

  • 勿論ッ!
  • う~ん・・・
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