戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
アナザー新1号が倒されたことで、2つの世界を巻き込んだ壮大な異変は終わりを迎え、遼太たちも元の世界へと帰還することになった。
「もう帰るの?」
「ああ、皆が俺たちの帰りを待っているからな」
S.O.N.G.艦艇の甲板には遼太のタイムマジーンがエンジン音を吹かせていた。
「そっちのあたし、後輩どもと仲良くな!」
「わかってるよ、向こうの馬鹿と先輩たちによろしく伝えてくれ」
「もっと仮面ライダーについて聞きたかったデスよ‥‥」
「でもとっても楽しかった。いつまでも切ちゃんを支えてあげてね」
「うん、勿論そのつもりだよ」
「またいつか、きっと会えるデスよ」
並行世界の自分たちとの談笑を終え、遼太達4人はタイムマジーン ビークルモードへと乗り込む。
「時空転移システム、起動ッ!」
時空転移システムを起動させ、空にタイムジャンプするためのワープホールが発生する
「さぁ、帰ろう俺たちの時代へッ!」
遼太が操縦するタイムマジーンは、ワープホールへ入っていく。
そして、並行世界からやってきた平成ライダーの継承者たちは、元の世界へと帰還するのであった‥‥・
side S.O.N.G.
遼太達を見送った後、雅人たちはS.O.N.G.の発令室へ招集されていた。
まず、友里さんからはアルゴスの眼に侵されていた妹のメルについて聞かされた。何でも、目立った後遺症はなく順調に回復しており、歩けるようにまでなったこと、そしてマリアさんへお礼の言葉を言っていたとのこと。
「良かったですねッ!」
「ええ、本当に良かった…」
「マリア君が無事に戻ってくれたことも、嬉しく思っている」
その場にいた一同がほっと安堵し、弦十郎もマリアを労わる。
「ありがとうございます」
お礼を述べる反面マリアはどこか申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「ですが、わたしは、S.O.N.G.に敵対してしまいました‥‥。わたしに対する処分を言い渡してください」
(わたしの犯した罪は重い)
(どんな処罰を言い渡されても、受け止める覚悟はできてる‥‥)
マリアの気持ちを察しているのか弦十郎も真剣な顔持ちに変わる。
「ああ、俺は君に対する処罰を言い渡す立場にある」
「しかし、今回その件については、不問にするという上層部の判断が下った」
「‥‥不問、ですか?」
「わたしは、装者の立場の剥奪すらありうると‥‥!」
今の状況に驚くマリアへ弦十郎はその訳を話した。
「兄貴の働き手によるところだ。だが、兄貴はただ優しさでマリア君を救ったわけじゃない」
「確かに君が、S.O.N.G.に対し敵対行動をとった自体は許されるものではない」
「しかし、それは裏切りではなく、我々S.O.N.G.を護り事件を解決しようとした結果だったはずだ」
つまり一連の行動を兄 八紘はその場での判断として処理し、上層部もそれに納得したというわけである。
「で、ですがッ!」
「これ以上の反論は無しだ。第一、マリア君がいなければ、俺たちはネメシスに消されていたかもしれない。それに、わざわざ別の世界から来てまでマリア君を助けようとしてくれた彼らの気持ちを無下にしてほしくはない」
「‥‥わかりました。ありがとうございます」
そして完全聖遺物『ヘルメスの剣』は日本政府の管理下へ置かれることになり、丁重な保管が去れることが決定されるのであった。
さらに今回は長丁場の事件だったため今日のところは休めと一同に伝えられるのだった‥‥
side雅人&装者
「みんな、今回の事件ではたくさんの迷惑をかけてしまったわ。本当にごめんなさい‥‥」
マリアは皆へ謝罪するも全員、気にしてはいなかった。
「謝ることなんてないですよッ!」
「最初は確かにびっくりしていろいろ考えちゃったデス‥‥でもッ!」
「マリアは必ず帰ってくる、そう信じていたから」
「あたしたちを護るためだったんだ。そんなの迷惑なわけないだろ?」
「つまるところ、皆気にしていないということだ」
「それにマリアが居なかったら、俺たちはこうして再会できなかった。本当にありがとう」
「これもアンタのお陰ってことさ」
「姉さん、無事に戻ってきてくれてよかった‥‥」
「みんな‥‥」
マリアのしたことを咎めるものは、誰ひとりいなかった。
逆に大切な仲間が帰って来てくれたことを喜んでいた。
皆で喜び合う中、切歌はふと何か思いついた様子を見せていた。
「あーーッ!そうデスッ!『マリアおかえりなさいパーティー』をやらなきゃいけないデスねッ!」
「ナイスアイデアだね、切ちゃん」
「パーティー?」
「いいね、おかえりなさいパーティー!やろうやろう!」
「今日はおっさんも休めって言ってただろ。やるなら明日な」
盛り上がり出す中クリスは冷静にツッコミを入れる。
「そうだったデスッ!でも今日から準備するのは、セーフデスよねッ!」
「お料理もいっぱい仕込まなきゃ。みんなの分もだから、たくさん作ろうね」
「じゃあ、わたしは飾り付けに使えそうなもの探してくるよ。ほら、クリスちゃんも!」
「あ、ああ‥‥」
「さて、あたしたちも行こうか」
「そうですね、わたしたちも何か手伝えることはないか、探してみましょう!」
「よし、頑張ろう!」
各々、マリアおかえりなさいパーティーに向けて準備するべく部屋から立ち去っていく。
そして部屋には翼とマリアの2人だけが、残されていた。
「まったく、人の話も聞かずに飛び出して…」
「フフ…本当に騒がしいわね‥‥・」
口では呆れながらも、いつもの日常に戻ってきたのだと、改めてマリアは実感する。
「戻ってきたことが嬉しいんだろう。今回は好きなようにやらせてやれ」
「ええ、」
翼の言葉でいったん落ち着くも、マリアの眼からは何故が涙がとめどなくこぼれていく。
「あ、あれ、どうしたのかしら。勝手に涙が溢れてきて、変ね…」
「‥‥」
止まらない涙に、思わずマリアは戸惑ってしまう。
「な、何しているのよ‥‥。こんなところ、翼の前で‥‥」
そんなマリアの手を翼は優しく握り、囁く。
「いいんだ。わたしの前では弱い自分を見せてもいい」
「‥‥ッ!」
翼の言葉を受けて、マリアは自身の心のうちにとどめていた想いを口にした。
「‥‥ずっと、ずっと怖かった…。みんなと心が離れてしまったようで‥‥ッ!」
「だけど、わたしは‥‥戻ってこれたのよね‥‥」
「ああ、そうだ。マリアは、わたしたちの元に戻ってきてくれた」
「そしてこれからも心が離れてしまうことなんてないと断言できる。‥‥この胸の歌がある限り」
「おかえり」
「‥‥ただいま」
「もう少しだけ、そこにいてもらえるかしら?」
「ああ、勿論だ」
やっと戻ってくることが出来たのね。わたしが自分らしく入れる、みんなのもとに‥‥
戦姫絶唱シンフォギアLearningchangeZERO ONE コラボ章
~side雅人~
雅人はS.O.N.G.艦艇の甲板に1人、夜風に当たっていた。
(過去で見たビジョンは一体なんだったんだ‥‥?それにあの赤眼の女性ともう一人は、誰に向かって話をしていたんだ?)
1人、思考に耽る中、ポケットが少し震えているのを感じ、取り出す。
するとロッキングホッパーゼツメライズキーは一人でに開き、何もいないはずの空間へ鍵のように挿す。
そのまま、カチッとロッキングホッパーゼツメライズキーは半回転するとその空間は灰色に歪み出し、まるでカーテン状になる。
そしてその奥から、何やら人影がこちらへと近づいてくるではないか。
(敵か‥‥ッ!)
身構える雅人であったが、奥から現れた人物は深藍色の服を着て耳には、白いバンドを装着していた。
けれども雅人は彼の腰部分を見て驚愕する。
何と彼が腰に巻いているのは、ミーナが所有していたはずのサイクロンライザーだったからだ。
「別の世界の‥‥仮面ライダー1型?」
別世界の1型の変身者と見受ける男は、雅人の顔1目見ると‥‥
「誰だかは知らないが、いい目をしているな」
「青年よ、いつまでも君の夢に向かって飛べ」
そういうと再びオーロラカーテンが歪み発生した。
「おーい、父さん!どこにいるの~?イズも待ってるよーー!」
カーテンの向こう側からする声を聴くと別の世界の1型は笑う。
「ああ、今行くよ」
「俺は、仮面ライダー1型。また、どこかで会おう」
そのまま、オーロラカーテンの向こうへ歩き出し、次第に消えてしまった。
「夢に向かって、飛べ‥‥」
亡が言っていたあの言葉と同じ言葉を聞いて、雅人はどこか眼がしらが熱くなるのを感じた。
自分ごとではないのかもしれない、しかしどうしても心のどこかで彼に認めらえたという喜びを感じていたのかもしれない。
その名も
‥‥これにてコラボ章は終了となります。
初めてのコラボで色々と至らない点が多々あったと思います。それでもここまで読んで下さった読者の皆様、そしてコラボしてくださいました『皆のヒーロー』さん、本当にありがとうございました!
次回は短いシンフォギア小話と設定集をお送りしたいと思います。
引き続き本小説をよろしくお願いいたします。
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
-
勿論ッ!
-
う~ん・・・