戦姫絶唱シンフォギア01 ~Take off toward a dream~ 作:光からの使者
人工知能ゼアを起動しようとする雪音夫妻。
さらっと明らかになる雅人の真実。
クリスの魂の訴えが両親の心を動かし起動は中止させられるも、そこへアズ『仮面ライダールシファー』が現れてしまう。
苦戦を強いられる2人だったがついにプログライズホッパーブレードが完成ッ!
ルシファーに立ち向かう。
勢い飛び立った雅人は、ルシファー目掛けてプログライズホッパーブレードを振り下ろす。
咄嗟にネフシュタンの権杖で構築した鞭でガードしようとするも、完全に防ぎきることは出来ず、ダメージを受けた。
「ぐぅぅ…ッ!」
続けざまにブレードのトリガーを5回引く。
【フィニッシュライズッ!】
―ープログライジングストラシュッ!
「ハアアアッ!」
クラスターセルが形成した鋼鉄の刃を刀身から飛ばす。
「その程度ッ!」
アズはすぐさまネフシュタンのエネルギーを集中させる。
そして形成したエネルギーを撃ち出し、刃を相殺させ爆発が起きる。
雅人は防がれると同時に、アズの懐へと潜り込み、再度クラスターセルを纏わせたブレードで一閃する。
「‥‥あまり調子に乗るなよ‥‥」
ダメージを受け損傷した装甲を再生しようとするが、身体に張り付いたクラスターセルが再構築される装甲を齧り復活を遅らせる。
「再生を‥‥遅らせてるッ!これなら‥‥」
しかしアズは驚くクリスに向かって告げる
「自己修復機能を抑えたくらいで、勝ったつもり?向こうが齧るなら、それよりもネフシュタンの出力を上げるだけよッ!」
そういってアズは、新たにネフシュタンの力で装甲を生成、身体に纏わりついていたクラスターセルを引き剥がしてしまう。
「ッなんて奴だ‥‥」
ルシファーの得体の知れなさに、驚愕している中。
「はあ――ッ!」
フィーネが駆けつけ、アズを斬りつける。
「フィーネッ!」
「了子さんッ!」
「どうやら間に合ったみたいね」
フィーネも加わったことで、戦況が比較的有利になる。
「例の聖遺物は?」
「2人は起動を止めてくれた」
「ご迷惑をお掛けしました」
「もう決して、あのような物を使おうとは思いません」
雅律とソネットの言葉を聞いてフィーネは安堵する。
「あなたを行かせてよかったわ。それに暴走も克服できたみたいね」
「了子さん、あっちの状況はどうですか?」
「かなり危険だけど、この戦いは大本を倒さないと終わらない。まずは、あれを破壊しないと」
最もだと思いつつも、ネフシュタンの権杖によって自己修復機能が高まっているアズことルシファーに対する決定打が欠けている状況だ。
するとフィーネは、思いもよらないことを言う
「あのライダーは、ネフシュタンとは融合していないわよ」
「「えッ!?」」
「亡から聞いたけど、アズはアークから製造された存在で、生物ではないわ。流石のバリュエルも無機物と融合させる技術なんて無いと思う。あれはただどこかに組み込んでいるだけね」
「それじゃあ、どっかに隠し持ってるだけ?」
「そうよ、起動した聖遺物を内部に搭載して制御しているだけね」
「だからといって脅威なのは変わらないけど」
「…いや、そうでもない」
融合していないことが判明した以上、クリスはアズから権杖を引き離す策を考える。
「何か方法が?」
「‥‥ああッ!今思いついた、雅人あんたも手伝ってくれるか?」
「勿論だ」
「あなたを信じる。やってみなさい」
再びルシファーの高威力レーザーが放たれるが、フィーネがシールドでガードする。
「同じネフシュタンの守りを、突破できると思うてくれるな」
雪音夫妻の護衛をフィーネに任せ、クリスと雅人はルシファーに向かって行く。
「人間如きが‥‥ッ!」
「骨野郎は黙ってろッ!」
クリスはボウガンをルシファーに向かって射出する。
「くッ‥‥・」
「まだまだッ!」
休むことなくボウガンがルシファーの胴体に撃ち込まれていく
「こいつぁオマケだッ!」
さらにガトリングを連射することで、覆われた装甲を削っていく。
「何度やっても無駄だって何故わからないッ!」
「させるかッ!」
削れたことにより現れたルシファーの装甲目掛けて雅人はクラスターセルを飛ばす。
するとクラスターセルがむさぼり着いたことで、アズの本体が明らかにされ、首に掛かっている権杖も露わとなる。
「チィッ!私から権杖を取り外すつもりかッ!」
「ああッ!でもな、わざわざ取り外す必要はねぇッ!あたしが少しでも触れられればいいッ!」
クラスターセルによって再生が遅れている隙にクリスは繋がれた権杖に接触する。
「よしッ!」
しかし権杖に触れたクリスの様子が急変し始める。
身体全体を包むかのように黒い何かが浸食していく。浸食が進んでいくごとにクリスは苦しみ、呻き声を挙げる。
「うう、ああああああ――ッ!!」
悲鳴を上げるクリスに、雅律とソネットは心配する。
「あの子は‥‥クリスは…!大丈夫なんですかッ!?」
「異なる聖遺物同士が反発しあって、凄まじい負荷が掛かっている」
「ッぐ‥‥あ、あたしは‥‥ぐぅぅ‥‥絶対に‥‥護るんだ‥‥」
「もし、負荷に耐えきれなかったら絶命する可能性さえある」
「そんなッ!?」
フィーネの「絶命」という言葉を聞き、雪音夫妻の恐れは増していく
「はやく止めさせてくださいッ!このままじゃあ‥‥あの子が、娘が、死んでしまいますッ!!」
焦る2人にフィーネは告げる。
「本当にあの子がそれを望んでいると思う?私たちの役目は、やめさせるのではなく信じること」
「あの子を‥‥」
「‥‥信じる」
一方、権杖を握られているアズも悪戦苦闘していた。
「‥‥ネフシュタンの制御が効かないッ!?クソッ!私の身体から離れなさいッ!」
引き離さそうとクリスに手を伸ばすが、すかさず雅人が自身の装甲を削ったクラスターセルで押さえつける。
「クリスの戦いを邪魔させるかッ!」
雅人は暴れ出さないよう、クリスを抑えながらアズを食い止める。
side クリス
イチイバルとネフシュタン。2つの聖遺物の制御に苦戦するクリス。
気を抜けば、込み上げる破壊衝動にあっという間に呑み込まれてしまいそうになる。
(諦めて‥‥たまるか‥‥ッ!絶対に護るって約束したんだッ!もう二度と…パパとママを失うわけにはいかないッ!)
しかしやがてクリスの意識が薄れ始めていく‥‥
(クソッ‥‥ここまでかよ‥‥)
クリス――――――ッ!!
絶体絶命の最中、自分を呼ぶ両親の声が頭に響き渡った。
「負けるなッ!クリスッ!!」
「私たちはッ!何があっても、貴女を、信じているッ!!」
――そうよ、クリス。その調子。
――うまいぞ、頑張れクリスッ!
いつの日か、パパとママにそう背中を押されたことがあった。
名前を呼んでくれた。暖かく応援してくれた。だったら、それに応えない理由はないッ!
――だああああッ!じゃじゃ馬がッ!あたしの言うこと聞きやがれッ!!
反発しあう2つの聖遺物をクリスは自らの意思で捻じ伏せる。
それに応えたのか、イチイバルもギアの形を変え、ネフシュタンを思わせる意匠が施され、背部から伸びる一対の砲台が装備されている。
マリアのヘルメスギアに続く第二の『デュオレリック』
雪音クリス『ネフシュタンギア』が誕生した瞬間である。
「どうやら…成功したみたいね」
「クリス‥‥」
「よかった‥‥」
クリスの無事に安堵する大人たち。
「メタルクラスタに続いて、ネフシュタンまでも‥‥ッ!よくもやってくれたな‥‥ッ!!」
「さっさと墜ちろッ!」
ネフシュタンのエネルギー砲がルシファーに炸裂。流石のルシファーもこれには後退りする。
「あんたの文句に付き合ってる暇はねえんだよ」
「‥‥ふーん。こうなったら、まとめて滅ぼしてあげる」
そういうとアズは壁をぶち抜いて外へ逃れる。
「それでも俺たちが護ってみせる‥‥」
「この歌で、全部護ってみせるッ!」
「あなたたちを、信じているわッ!」
「皆を頼むッ!」
「‥‥ッ!行ってくるッ!行くぞ、雅人ッ!」
「ああッ!」
~side マリア カリオストロ~
辺り一面を埋め尽くすアルカノイズに、全力のラースオブビーストとなったトドロキ。たった2人で戦う彼女たちは窮地に立たされていた。
「こんな数を相手に、一体どうしたら‥‥ッ?」
「あーん、もうこれ完全に詰みじゃないッ!」
未だ空間型アルカノイズによって隔離された仲間たちは帰還できていない。
もはや打つ手なしと思われたその時‥‥
『待たせたな、お前らッ!』
「クリスッ!?」
『俺もいますよ、マリアさん、カリオストロさん』
「坊やも無事だったのねッ!」
『ええ、おかげさまで』
『そんじゃ、この有象無象共、一気に片付けちまうかッ!』
「そうしたいけど、こちらの疲労はかなりのもの‥‥あなたたちも万全ではないのでしょう?」
『弱音なんてらしくないですよ。それならこっちで全部倒しても構いませんよね?』
「そんな簡単には‥‥」
【BGM:SONG FOR THE WORLD】
「あたしたちで、護るんだッ!」
――あたしの‥‥雪音クリスの唄で‥‥必ず、皆を救ってみせるッ!
天高く飛んだクリスはバイザーを降ろし、背部の砲台から束ねたエネルギー砲を打ち出す
GRATEFUL DEMISERAY
一方、雅人もプログライズホッパープログライズをメタルクラスタホッパープログライズキーのメタルライザーにスキャンさせる
ファイナルライズ!
ファイナルストラシュッ!
2人から放たれたエネルギー砲と無数の飛蝗たちは、辺り一面に蔓延っていたアルカノイズたちを瞬く間に呑み込み、全て蒸発させる。
「嘘ッ!?」
「見渡す限りのアルカノイズが‥‥全て蒸発ッ!?」
しかし喜ぶのも束の間、翼を失ったルシファーが立ちふさがる。
「いくぞッ!まずはアイツを止めるッ!」
雅人がプログライズホッパーブレードを携え、接近。相手の間合いに入らぬようにうまく立ち回る。
ルシファーが迫ろうものならクリスが上空から援護射撃でサポートする。
しかしネフシュタンが奪われようとも元々のスペック差やラーニングによって学んだ戦闘技術を駆使し、2人と互角以上の戦闘を繰り広げる。
「歌で世界は救えない。いつの日か悪意によって滅ぶと、アーク様の結論は出ているッ!」
ゼツメイズキーをプッシュし、必殺技を起動させる。
パラダイスインパクトッ!!
右脚に白い稲妻を纏わせ、それを衝撃波のように蹴り出す。
「人と人が心で繋がり合っている以上、そんな日は来ない‥‥来させないッ!
「人間様の想いが機械なんかで測れるかよッ!」
《ドッキングライズッ!》
プログライズホッパーブレードとアタッシュカリバーを連結させ、巨大な剣とする。
さらに大剣をメタルライザーにスキャンする。
アルティメットライズッ!
ア
ル
テ
ィ
メ
ッ
トストラシュッ!
GRATEFUL DEMISERAY
パラダイスインパクトに対抗するネフシュタンの砲撃にクラスターセルの斬撃。
必殺技同士、激しくぶつかり合うも、見事に相殺しお互い後ずさる。
「これでも決め手に欠けるか‥‥ッ!」
一方本気のトドロキと交戦している、マリア、カリオストロも合流する
「マリア、さっきのあれ。ぶっつけ本番でいけるか?」
「そういうの嫌いじゃない。むしろ好きよッ!」
「坊や、あーしがサポートするわ。思いっ切り行きなさい」
「はいッ!」
「でりゃああああああッ!」
トドロキが拳に一点集中させた高エネルギーを放出させる。
攻撃を喰らった4人は爆炎に呑み込まれるが‥‥
煙が晴れたその時、マリア、クリスはイグナイトモジュールを、無傷で纏っていた。
「イグナイト‥‥!ラピスの輝きを受けて‥‥何故だッ!?」
「昨日までの
~side マリア、クリス、雅人、カリオストロ~【BGM:Change the Future】
自身へ迫る装者へ幾つもの火炎弾を投げつけるが、間間を掻い潜りながら進んでいく。
間髪入れずにアガートラームの蛇腹剣が繰り出され、咄嗟に回避するが、避けきれずマスクを掠め、破損する。
破損したマスクからはトドロキの眼が露わとなる。
さらにクリスのボウガンが追い打ちを掛ける。
(この威力‥‥まさかユニゾン…。ザババの双刃だけではないのかッ!?)
負けじとトドロキも火炎弾を放ち、イグナイトの装甲に命中するも炎は弾かれ、解除されることはなかった。
――愚者の石による対消滅が遂に身を結んだのだ。
『フォニックゲイン飛躍的に上昇中ッ!ユニゾンの効果だと思われますッ!』
『いけるか‥‥』
~特訓の際~~
『調君と切歌君のユニゾンは強力、だからこそその分断が予想される』
――ギアの特性だけに頼るなッ!いかなる組み合わせであっても歌を重ねられるよう心を合わせろッ!
『絆のユニゾン‥‥ッ!』
side マリア&クリスVSトドロキ
(ラピスを封じてのユニゾン‥‥如何にラセツたちと言えどやらせるわけにはいかない‥‥ッ!)
「うおおおおおおッ!フルドライブゥゥゥッ!!」
赤く燃えていたオーラが紫がかり、出力に耐えきれずトドロキの顔を覆っていたマスクが崩れ去る。
「生涯一度の大博打ッ!!破れるもんなら破ってみろぉッ!!」
自分の身諸共マリア達を倒す気のトドロキは、全ての力を解き放ち飛び上がる。
イチイバルの背部ユニットが変形したウィングとブースターが巨大化したアガートラームの刀身と連結。
戦闘機となって赤いオーラを描き、トドロキとぶつかり合う。
機首を掴み握り潰さんと力を込めるビースト。
ブースターの限り前へ進む2人。
――歌が燃えて‥‥ッ!
――炎の風になる‥‥ッ!
――共に番うか 戦場の楽譜ッ!
――ビートよ 高まれッ!
――限りなく熱くッ!
――痛くても泣くなよぉぉぉぉ―—ッ!!!
うわああああああああああああああああッ!!!
過去を乗り越え、声援を背中に受けた者たちの前に、憤怒の獣は破れ去り、空中派手に爆発するのであった‥‥・
「やったわね‥‥」
「ああ‥‥」
――あたしたちの勝ちだ。
side 雅人 カリオストロ
ルシファーは自ら生成したサウザンドジャッカーを振るい、2人に襲い掛かるも雅人はプログライズホッパーブレードを上手く扱いジャックライズされないよう立ち回る。
そしてルシファーの手からサウザンドジャッカーを弾き、カリオストロはすかさず懐に潜り込む。
「そぉーーーりゃあああああッ!!」
渾身のパンチがルシファーの胴体にヒット、大きく吹っ飛ばされる。
メタルライジングインパクトッ!!
メタルクラスタホッパープログライズキーを再度押し込んだと同時に、雅人は全力で駆けだした。
「往くわよ坊やッ!歯ぁ食いしばりなさいッ!」
そしてカリオストロも息を合わせ、走ってきた雅人を腕に乗せ思いっ切り上空へと打ち上げる。
プログライズホッパーブレードを脚の裏へ置き、結集したクラスタセルと共に円錐を描いて突撃する。
パラダイスインパクトッ!!
アズも負けじとゼツメライズキーを押し込み、エネルギーを右脚に集約、骸骨の亡霊と共にぶつかり合う。
メタル
ラ
イ
ジ
ン
グインパクトッ!
「うッ‥‥!?ぐあああああッ!!」
必死に受け止めていた亡霊諸共、アズの身体にキックを叩き込み、爆発させる。
辛うじて生き延びたアズだが、服はボロボロになっていた。
「‥‥これで勝ったと思い上がるな…ッ!」
「人類に悪意がある限り‥‥アーク様の恐怖は終わらないのよぉ‥‥ッ!」
そう吐き捨てると、データとなって消えてしまった。
無事トドロキを倒したマリアとクリスを落ち合ったと同時に、引き離されていた装者や錬金術師たちもアルカ・ノイズを撃破。元の空間へと戻ってくる。
~空港にて~
空港のエントランスでは装者たちが雪音夫妻とソーニャ姉弟の帰国を見送りに来ていた。
「ソーニャ、ステファン。パパとママを頼む」
「ええ。先生たちのことは私たちに任せて」
「バルベルデも、戦争のない豊かな国にしてみせるさ。それにサッカー選手になるって夢も叶えてみせるよ」
固く握手を交わすと今度は両親に視線を向ける。
「クリス。‥‥本当にありがとう」
「一緒に過ごせた時間は僅かだったけど、私たちはクリスのお陰で本当の夢を思い出せた」
「『歌で世界を平和にする』‥‥その夢を叶えるためにもう一度、音楽で歩き出そうと思うの」
「どれだけ掛かるかわからないけど、必ず成し遂げてみせるよ。あの時みたいに、心から信じて」
「うん‥‥ッ!あたしも‥‥胸張ってパパとママに聞かせられるような音楽、奏て魅せるよ‥‥ッ!
そして親子はお互いを抱きしめ合った。
—―いつの日か、今度こそ、1つの音を紡ぎ出せるように‥‥
~side バリュエル~
別の神社にて儀式の準備は進められていた。ラセツの背中には2つ目の刻印が刻まれる。
苦痛を歯を食いしばって耐える彼女に、ティキは告げる。
「どうしよう‥‥トドロキが、やられちゃった‥‥消えちゃった…ッ!!」
「な…ッ!?トドロキが‥‥?」
ショックを受けるラセツに、イヴは気にも留めず話し続ける。
「あら、よかったじゃない。3つから2つに選択の幅が減ったわよ」
「この際出し、リーパーにしてもいいんじゃない?怪我もしてるしね」
「貴女は‥‥そこまで墜ち果てたのですかぁッ!!」
イヴの発言に激昂したラセツは胸倉に掴みかかるも、彼女の手は容易く外され無慈悲に身体を蹴り飛ばされる。
「ママッ!駄目だよそんなことしちゃッ!これじゃ人でなし、ロクデナシになっちゃうよッ!」
地面に転がるラセツを目の当たりにしたティキはイヴを嗜める。
だが、イヴはなんとも思ってもいなかった。
「人でなしにロクデナシ?‥‥そうでもしないと神の力は手に入らない」
「無慈悲で、残虐で、不完全。‥‥だからこそ、人間はこの霊長類の頂点として君臨し続けてきた」
――今更そんなこと、気にする必要はないのだから
~~side???~~
舞台は暗黒空間へと移り変わる。激しくぶつかり合う2つの光と大きな闇。
しかし、その果てに、ついに闇はその片膝をついた。
「もう‥‥終わりにしようアーク」
そう光の片割れが告げるもアークは観念するどころか、無機質な音声を流す。
‥‥やはり、人間とは最も愚かで絶滅すべき生き物だ
「それはどういう意味ですか」
もう片方の光『イズ』がアークへと問う。
今ここで私を倒したところで、お前たちは何を救えるというのだ
アークの言葉に思わず2人は言葉を詰まらせる。
人は災いを治める者を求め、犠牲を押し付け、不要になれば掌を返す
お前たちが命を懸けて救ったこの星も、20年が過ぎたが何も変わらない
それどころか、さらに悪化してしまった
人間には人間を救えない。それが結論だ
「‥‥確かにお前の言ってる通りかもしれない。でも…‥」
その答えはあの子たちが決めることだ。お前が勝手に決めることじゃない
自らの命と引き換えに、最期まで悪意と戦い続けた男『飛電或人』はきっぱりと告げる。
命失えど心、魂は死なず。彼は尚も変わらず信じ続ける。
――ゼロワンの名前を継いだ青年を
――彼と共に羽ばたき続ける歌姫たちを
‥‥それがお前の結論か、飛電或人
だが、私はここで終わるつもりはない。また会おう
そう言い残すと暗黒空間が突如崩壊を始め、アークも闇に溶け消えていく
「或人様ッ!」
「ああ、脱出だイズッ!!」
衛星ゼムが照らしたゲートに2人は乗りこみ、アークの空間から離脱するのであった‥‥
・『人工知能ゼア』
密かに起動後、ゼムと同調したことで難を逃れた。
衛星もS.O.N.G.の保護下にあるため悪用されることはない。
・『デウスの歯車』
ゼアが起動すると同時に機能停止し、基底状態に戻った。
その後撤去され、他の聖遺物同様保管庫にて厳重に管理されるようになった
・飛電或人&イズ
アークをあと一歩まで追い詰めるが、逃げられてしまう。
しかし彼らが悪意に屈しないと信じ衛星のデータ内から見守っている
本小説版LOST-SONG編、読んでみたい?*XV編後
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勿論ッ!
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う~ん・・・