.hack//G.U. THE HERO   作:天城恭助

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先の方まで考えてはいますが、続けられるかはわかりません。
考えているだけで、プロットも何も作ってないですしね。


消失

「ここは……」

 

 亮が目覚めたとき、そこは病院のベッドの上だった。

 

「ようやく目覚めたか」

 

 そこには見知らぬ小汚い男が居た。

 

「入学早々サボりかと思ったが、面倒なことに巻き込まれたみたいだな」

「あんたは……?」

「俺は相澤消太。雄英高校1-Aの担任。つまり、お前の担任ということになるな」

「担任……?」

 

 亮はまだ意識がはっきりとしなかった。そして、トライエッジとのやり取りを思い出し、飛び起きた。

 

「トライエッジは!?」

「トライエッジだと? まぁ、詳細は警察に話してもらうが、何があったか簡潔に話してくれ」

 

 亮は、オーヴァンからトライエッジの情報をもらったこと。トライエッジらしき者と出会い戦いを挑み、負けたことを伝えた。

 

 相澤は、亮の行動に呆れた。問題行動のこともそうだが、入学早々出遅れたこともあり、除籍処分も考えたが、校長から止められていたこともあり留まった。

まだ、自分の生徒だとは言い難く、説教も警察がしてくれることだろう。

 

 

 しかし、オーヴァンなんて久しく聞いた名だ。と、相澤は思った。11年前のモルガナ事件の被害者の一人で重傷を負い、もはやヒーローを目指すことは叶わないと思われながらも、そこからヒーローになった。一時は華々しいデビューを飾り将来を有望視されたが、今では見かけることはない。

 

「……まぁ、いい。学校に来たらすぐに体力テストをする。準備しておけ」

 

 

 

 その後、身体の方に問題ないと医者にお墨付きをもらい退院。調書を取るために警察署まで出向いたり、結局、雄英高校に登校することになったのは入学式から翌週になった。

 雄英高校には、友達を作りに来たわけではない。だが、非常に気まずい。亮は1-Aの教室の目の前で、手を止めてしまった。

 

「おや? 君は……君が三崎君か!?」

 

 眼鏡をかけた真面目そうな少年。飯田天哉が亮に話しかけた。

 

「あ、あぁ。そうだけど……」

「そうか! よかった! 早く教室に入りたまえ」

 

 教室の戸を開けて、先に入るように促す。喜色満面であることにいいしれない温度差を感じつつ「お、おう」と教室に入る。

 

「君の席はここだ」

「サンキュ」

 

 周りの話す声が聞こえるが、特に気にしない。ここには目的のために来ているのだから無駄な会話は必要ない。

 

 担任である相澤が教室に入ってきた。

 

「三崎、ちょっとこっちに来い」

 

 黒板の前に立つ形になった。

 

「前から知らせてはいたが、こいつが事故があって入学が遅れた三崎亮だ。ほれ、適当に挨拶でもしろ」

 

 事故?

 訝し気に思う。ヴィランに襲われたのだから事故ではなく事件だ。単に言い方を変えただけかもしれないが、その言葉に引っかかった。

 

「三崎亮だ。よろしく」

 

 ただそれだけ伝えればいいだろうと、それだけ言った。

 一部クラスメイトは「それだけしか言わないのかよ」と思った。

 

「お前らにおしゃべりする暇なんかないぞ。三崎はこれから体力テストだ。いいな?」

「はい」

 

 相澤に連れられ、体操服に着替えた後にグラウンドへ出る。

 

「よし、これから個性を使って体力テストを行う」

「個性を使って?」

「今までは個性を使わず画一的な平均を取ってきただろうが、ここでは現在の限界値を知るために個性を使え」

 

 なるほど。合理的だ。と、意気込み手だけを変化させようとしたが、変化しなかった。

 

「?」

「どうした」

「個性が発動しない……?」

 

 何故。どうして。と、混乱する。自身の記憶を探り、一つ思い当たる。

 トライエッジから最後に受けた攻撃。まるで自身が崩れ去るかのように見えたあの攻撃だ。

 

「個性が使えないのか?」

「……はい」

 

 相澤は数秒逡巡した後、

 

「とりあえず、個性なしで測るぞ」

 

 そう告げた。

 

 

 亮の体力テストは至って平均的だった。個性なしの割には良い方というぐらいで、とびぬけた物は一つもない。

 相澤は頭を悩ませた。入試での活躍は確かに目を見張るものがあった。だが、現状の体力テストを見る限りとてもヒーローを目指せるものとは思えない。それなら除籍処分にするのが彼の常だった。しかし、校長から理由もわからず止められていた。三崎亮を退学させてはならないと。当然、理由を聞いたが頑なに話すことはなかった。

 

 

 亮は焦りを感じていた。あまりにも情けない結果しか出せない。単純に身体能力で言えば中学の頃よりは良くなってはいるが、あまりに普通だ。個性をもってすれば、いずれか、あるいは複数の項目で普通ではない記録が出せる。

 結局、全ての項目を測り終えて、普通の結果だけを残すこととなった。

 

 

 個性を使うことすらできない今の現状では、ヒーローを目指せるものではない。余計に苦しめることになる。この状況が続くようなら早急に諦めさせた方がいい。そう言ってやりたいのだが、二の足を踏んでいた。それを言うために自身の教職を諦める必要があるかもしれない。他のヒーローを目指せるものを置いて、自身が辞めるわけにはいかなかった。

 

「……飯を食って、午後の授業に備えろ」

 

 それだけしか言えない自分に腹が立っていた。そして、他の自分の仕事に戻るしかなかった。

 

 

 残された亮は、拳を握りしめ

 

「畜生っ!」

 

 そう言うことしかできなかった。




三崎亮の個性に関してはおそらく2話ぐらい先で詳しい説明ができるかと思います。まぁ、ちゃっちゃとここで明かしても良い気もするんですがね。

三崎(ハセヲ)とくっつくヒロイン誰がいいですか?(なお下の選択肢ほどエタる確率が上がる。そして、アンケート通りにするとは言ってない)

  • 日下千草(アトリ)
  • 倉本智香(揺光)
  • 久保萌(タビー)
  • 芦戸三奈
  • 拳藤一佳
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