ハイスクールD×D 運命を背負いし王(お試し)   作:銃剣

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プロローグ

「はぁ!はぁ!」

 

 

一人の悪魔が猛スピードで森を駆け抜けていた

その顔には恐怖で顔が引きつり、汗が大量に出ている

 

 

「くそぉ…くそぉ!どうしてこうなったんだ!?俺はただハーレムに生きたいだけ…」

 

 

「そこに居たか」

 

 

「ひッ!?」

 

 

悪魔は突然する声に悲鳴を上げる

そして周りを見渡すが、声の主の姿が見えない

 

 

『Bind!』

 

 

すると突然する電子音が鳴ると何もない空間から鎖のような物が現れ、悪魔を拘束する

 

 

「ようやく捕まえた」

 

 

拘束された悪魔の目の前の地面から血のような色の魔方陣が現れ

その魔方陣が上へと浮かぶと黒と赤が目立つ、帝王のような服装と風貌のある男が現れる

 

 

「一度逃がしたものの。またも私の命を狙うとは」

 

 

「う、うるせぇ!俺は全ての女をこの手で物にしてやるんだ!その為に主人公とお前のような「黙れ」ッ!?」

 

 

男は威圧と殺気を出し、悪魔を黙らせる

 

 

「まだ減らず口を叩くか」

 

 

男は右腕を前に出すと、人だった腕に赤と黒の篭手が現れる

手の甲部分には黄色の丸い宝石が埋め込まれている

 

 

禁手(バランス・ブレイク)

 

 

『Destiny Dragon over booster!!』

 

 

籠手の宝玉から黒と緑の閃光が解き放たれる

男が光に包み込まれると共にガラスが割れるように光が砕かれ姿を現す

赤と黒のドラゴンを模様した鎧。肩には爪のような装飾にマントが付けられ、腰には鍵のような物が入ったケースが装着されている。両腕、両足、両肩には黒い鎖が巻かれている

 

 

「またその『赤龍帝の鎧(ブースデット・ギア・スキルメイル)』もパチモンか。さっきは油断したが今度はそうはいかねーんだよ!!」

 

 

悪魔は拘束していた鎖を魔力による肉体強化を使って、自力で引き千切る

 

 

『Bind・Ability!!』

 

 

男は篭手から、さっきと形状が違う鎖が放たれる

鎖は悪魔の体を貫き、そのまま鎖は体内に侵入する

しかし悪魔は何とも無かった

 

 

「は、ははははっ!何ともねーよ!今度こそ死ね!!王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!!」

 

 

悪魔が勝ち誇りながら叫ぶが何も起こらない

 

 

「な、なんで何も起きねーんだよ!?お前俺に何かしやがったか!!」

 

 

「あぁ。さっきの鎖はお前の動きを拘束する物じゃない。お前の能力の拘束する物だ」

 

 

「能力を拘束するって…まさか!?」

 

 

「そう。お前が慢心で使っていた力は封じた」

 

 

男に告げられた真実に悪魔は驚愕する

しかし、悪魔は未だに態度を変えない

 

 

「…例え能力が封じられても俺にはコレがあるんだよ………っっああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

 

悪魔が大声を上げ、体に力を入れる

すると見る見る悪魔の姿が狼のような形態に変造する

 

 

『ほぉ…ワーウルフか』

 

 

「知っているのか」

 

 

男は右腕の篭手の宝玉が光りながら声を発する者に問いかける

 

 

『その昔、お前の父……先代の帝王(エンペラー)が絶滅させた種族だ。まさか悪魔とのハーフが居るとは驚きだな』

 

 

「つまり、僅かな生き残りが悪魔と結びつき、生まれたのが奴という事か」

 

 

『そういう事になるな』

 

 

「ウォォォオオオオオオオオオオ!!」

 

 

人狼悪魔は雄たけびを上げながら、口から紫炎の玉を吹き出す

男は地面を蹴り、炎を回避する

 

 

「口から火を出すとは面白い芸当だな」

 

 

『口から火を出す狼。なるほど、奴はツマグ・オグンジェニ・ヴクか』

 

 

「ツマグ・オグンジェニ・ヴク?」

 

 

『ドラゴン殺しの英雄。名前の意味は気の荒いドラゴン狼。混成した姿からドラゴンウルフとも呼ばれている。俺もこの目で見るのは初めてだ』

 

 

「ドラゴンウルフか。中々興味深い」

 

 

「ウォオオオオオオオオオオオ!!」

 

 

人狼悪魔は再び紫炎の玉を吹き出す

男は避けることなく、右手だけで玉を弾き返す

 

 

「グォオオオオオオ!!」

 

 

人狼悪魔は自分の攻撃を食らい、のたうち回る

このまま追い討ちするかと思いきや、男は人狼悪魔をジッと見つめる

 

 

「最後のチャンスだ。本来ならここで消し去るつもりだっだが、お前の力に興味が出た。他の者達と同様に少しだけ時間をやる。それまでに私の元に付くか考えておくがいい」

 

 

男はそれだけを言い残し、魔方陣を展開させ、移転する

残った人狼悪魔は、男が居なくなったのを確認し、胸を押さえながら人の形態に戻る

 

 

「はぁ…はぁ…くそぉ!」

 

 

悪魔はまたしても敗北した事に悔やむ

空いた手で地面を殴りつける

 

 

「くそぉ!くそぉぉぉ!!俺じゃ奴に勝てないのかよ!!せっかく転生したってのに畜生ーーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『良いのか?また逃がして』

 

 

「あぁ。私以外にも転生者が3人いる。まだ原作から相当先の事だし退屈しのぎだ」

 

 

『だが、あの3人がお前の元に付くとは到底思えんが』

 

 

「そこはまた、ねじ伏せるまでだ。これを使って」

 

 

広い空間の部屋に男は居た

男は玉座に座り、足を組みながら鍵を手の中で回す

 

 

「それにしても、元の性格から大分変わってきたが。これも父上の影響か」

 

 

『先代は、俺の力を全快まで使いこなした時、今のように冷静な体質だったな』

 

 

「遺伝という奴か」

 

 

『それだけだじゃない。先代と同じようにお前は俺を短期間で使いこなし、「禁手(バランス・ブレイク)」を物にした。やはりお前は先代の子だ』

 

 

「アイオン。私は父上のようになれるか?」

 

 

『先代は帝王(エンペラー)としては何かが足りなかった。だが貧弱した者達に手を差し伸べていた。それも種族関係なく全ての者に……平等にな』

 

 

「そうか」

 

 

男は玉座から立ち、部屋の窓へと向かう

 

 

「私は父上のような事が出来るかどうか分からないが、帝王(エンペラー)として使命は果たす」

 

 

『そしてお前は全種族の裁決者として、君臨し続ける。例え相手が神であったしても』

 

 

 

 

 

その男、運命を左右する神滅具を持つ者

 

 

 

 

 

その男、悪魔、天使、堕天使をも超える種族の王

 

 

 

 

 

その男、転生されし者

 

 

 

 

遥か数千年の時、物語は動き出す

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