ハイスクールD×D 運命を背負いし王(お試し)   作:銃剣

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様々な激闘・復活の帝王

異形の兵士達の怒号の叫びと供に戦場は始まる

兵士達が駆け抜ける中、さらに魔法陣から骨で出来た獣や龍などの生物も湧き出てくる

 

 

『クソッ!只でさえ九尾の総大将だけでも手が一杯だっていうのに!!』

 

 

五大龍王の一角「黒邪の龍王」ヴリトラと一体化した匙が顔を顰めながら吐き捨てるかのように言う

ヴリトラ、九尾、骨の龍達がそれぞれ火炎を吹き合う。炎同士が空中でぶつかり、大きく弾けていく。そんな大物同士の戦いの中、残る者達の戦いも始まっている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体何なんだこいつ等は!」

 

 

「分からない。けど僕達の敵であることに違いない!」

 

 

剣を持った骸骨兵達を斬り捨てていく木場とゼノヴィア

木場は次々と魔剣を作り、数で押して行く。ゼノヴィアはエクス・デュランダルと鞘を分離させ収納していたエクスカリバーの二本で応戦する

その二人から離れた所でジークフリートも両手に『魔帝剣グラム』『バルムンク』。そして背中に生えている「龍の手(トゥワイス・クリティカル)』に『ノートゥング』の三本の魔剣を握り締め骸骨兵を一双する

 

 

「流石に兵だけではダメか」

 

 

ジークフリートが周りの兵を全滅したのを見計らったのか、大鎌と片手に持ち、棺桶を引き摺るマンティスがやってくる

 

 

「…お前達は一体何者だ?」

 

 

「いずれ分かるさ。さて私も遊ばせて貰おうか」

 

 

マンティスは棺桶に巻かれた鎖を大鎌で切り裂く

すると棺桶の蓋が開き、そこから無数の異色の魂が飛び出してくる

 

 

「死した屍の兵と同族の魂たちよ。今こそ一つとなりて新たな魔となって降臨せよ!」

 

 

マンティスが大鎌を両手に持ち祈るように叫ぶ

すると倒された兵士達の骨が宙に浮き三ヶ所に集まっていく。それと同じように浮遊していた魂も三箇所集まっていく

骨と魂の全てが集まると巨漢のような体に完全防備とも言える鎧を身に纏い、金槌の形をした豪腕、鬼のような兜を被っている。それが全て骨で出来ており、体の中央には魂で出来た心臓が鼓動する巨大な兵士が三体。マンティスはその内の一体の肩まで飛び乗る

 

 

「さぁ、この戦士達を簡単に倒せるかな?」

 

 

「面白くなってきたね。よし、大サービスだ!――禁手化(バランス・ブレイク)ッ!」

 

 

ズヌッ!

 

 

ジークフリートの背中から新たに三本の銀色の腕が生える。生えた腕は帯剣してあった残りの剣を全てを抜き放つ

 

 

「魔剣ディルヴィングとダンスレイヴ。それに悪魔対策で光の剣もあるんだよ。これでも元教会の戦士だったからさ。これが僕の『阿修羅と魔龍の宴(カオスエッジ・アスラ・レヴィッジ)』。『龍の手(トゥワイス・クリティカル)』の亜種たる禁手(バランス・ブレイカー)だ。能力は単純だよ――腕の数だけ力が倍化するだけさ」

 

 

六本の剣を持つ者。六刀流の剣士

その姿は阿修羅を思わせる

 

 

 

「腕の数を増やした位で何になる」

 

 

巨大な兵士は各々の武器を手にし、三人の騎士に突っ込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドォォォォオオオオオンッ!!

 

 

激しく鳴り響く戦場

そこで戦っていたのはイリナ、ジャンヌ。そしてローブのポーンである

イリナが上空から光の槍をポーンと兵士目掛け幾重にも放って居る。兵士は槍で刺さり倒れるがポーンはそれを手や足で弾き、さらには掴み握り潰すなどの方法で攻撃を防ぐ

 

 

「聖剣よ!」

 

 

その隙を突き、ジャンヌが叫ぶ

その足元から聖剣が生えてくる。ポーンは軽々とステップ踏み、難なく避ける

そこにジャンヌのレイピアによる鋭い突きが襲い掛かるが、それを素手で止める

 

 

ジュゥゥゥゥ!!

 

 

しかしそれだけでは終わらず、ポーンの手から凄まじい熱が発し、レイピアの刀身を溶し

空いた手で殴りかかる。ジャンヌが後ろに後退し、避けると可笑しく笑った

 

 

「やるやる!天使ちゃんのそうだけど、そっちのローブも見くびってたな」

 

 

「こ、これでも天使長ミカエルさまの(エース)なんだから!舐めないで!」

 

 

「………」

 

 

イリナが言っている隙にポーンは両手を横に広げる

その手の平から風が螺旋状に吹き始め、次第に大きる

巨大な竜巻状態になった風を地面に叩きつけ、その場で強烈な突風が発生する

その突風がジャンヌに襲い掛かる

 

 

「話の途中で攻撃って失礼じゃない?だったら――――禁手化(バランス・ブレイク)♪」

 

 

ドオォォォォォォォンッ!

 

 

ジャンヌの足元周辺から大量の聖剣が生み出され、それらが重なっていく

背後に作り出されたのは聖剣で出来上がった巨大なドラゴンだった

 

 

「『断罪の聖龍(ステイク・ビクティム・ドラグーン)』。ジーくん同様、亜種よ♪」

 

 

聖剣ドラゴンの翼が突風を受け止めかっ消す

イリナは再び光の槍を出し、ポーンは体から魔力を放出し再び戦闘態勢に入る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォンッ! ズドォォォォンッ!!

 

 

炸裂音と破壊音が何度も響かせて爆破合戦に入っている

そこにはロスヴァイセとヘラクレスとルークでいた

 

 

「くっ!魔術を受けてもモノともしないなんて!」

 

 

ロスヴァイセは魔法を繰り出すが、それらをまともに受けてもヘラクレスとルークはビクともしなかった

 

 

「ハッハッハーッ!いいねぇ!いい塩梅の魔法攻撃だッ!」

 

 

「これがこの時代の魔法か!面白い!」

 

 

ヘラクレスとルークは魔法攻撃を食らいながらも突っ込む

ルークの猛攻に対してロスヴァイセが軽やかに避ける。その後ヘラクレスがルークの背中目掛け拳を打ち込む

刹那――炸裂音と共にルークの背中が爆破する

 

 

「ハッハッハーッ!これが俺の神器(セイクリッド・ギア)は攻撃と同時に相手を爆破させる『巨人の悪戯(バリアント・デトネイション)』ッ!どんなにテメェの体が丈夫だろうがこれで木っ端微塵だ!!」

 

 

ヘラクレスが笑いながら言う

爆破の煙が立ち込める中、そこから笑い声がした

 

 

「ハハハハハハッ!!爆発とは面白い。俺にもっと面白い事を見せろッ!!」

 

 

ルークは魔力を放出し体を人外形態に変貌させる

それを見たロスヴァイセは驚愕する

 

 

「これが『ダークネクロ』の正体ッ!?」

 

 

「上等だァァァァァ!!跡形も無く吹っ飛ばしてやるぜ!!おりゃあああああああッ!禁手化(バランス・ブレイク)ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」

 

 

ヘラクレスの全身が光り輝き、腕、足、背中に形成されていく

光が止み全身から突起物が出現する

 

 

それはまさにミサイルその物である

 

 

「これが俺の禁手(バランス・ブレイカー)ッ!『超人による悪意の波動(デトネイション・マイティ・コメット)』だァァァァァァアアッ!」

 

 

ヘラクレスから無数のミサイルが撃ち出され、ロスヴァイセは本丸御殿から離れ、上空高くに避難するが、ルークはお構い無しに突っ込む

 

 

ドゴォォオオオオオオオオオオオオンッ!

 

 

無数のミサイルがルークに直撃

巨大な爆発を巻き起こした

 

 

しかし

 

 

「アアアアアアアァァァァァァァァ!!」

 

 

「何だとッ!?」

 

 

ルークは雄たけびを上げながら爆煙の中から出てくる

体は傷一つ無く、そのままヘラクレスに拳を叩き込む

 

 

「無駄だ。そんな攻撃は通用しない!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残る戦場は一つ

兵士達に囲まれながらも戦いは起こっていない

そこには『赤龍帝の鎧(ブースデット・ギア・スキルメイル)』を纏った一誠と曹操とビショップが居た

 

 

「さて、血気盛んになって来ました。こちらも始めるとしましょう」

 

 

「あぁ、まさかだとは思っていたが古代より全種族を掌握し支配していた闇の一族『ダークネクロ』と戦えるなんて」

 

 

「…貴方のような人間が居るとなると『帝王(エンペラー)』も安心してお目覚めにならない。我々の使命は世界を帯明かす者の排除すること。それは昔も今も変わらない」

 

 

ビショップが眼鏡を外す

すると体が変貌し始める。アゲハチョウと白鳥を彷彿させる顔

左右非対称であるショルダーカバー、片手には一振りの剣が握られる

 

 

「それがキミの本当の姿か」

 

 

「っふ。お前達は『帝王(エンペラー)』の復活の糧となる。そして…」

 

 

ビショップは一誠を凝視する

 

 

「な、なんだよ」

 

 

「『帝王(エンペラー)』が使うに相応しい力を使う紛い物にも、ここで消えてもらう」

 

 

ビショップの周りに浮遊していた魂が地面に落ちる

そこから這い上がるように人外形態のダークネクロが現れる

 

 

「行け!」

 

 

ビショップの掛け声と共に蘇った『ダークネクロ』達と兵士達が一誠と曹操に襲い掛かる

一誠は襲い掛かる兵士や『ダークネクロ』を拳でぶっ飛ばす。曹操は槍を兵士の腹に突き立て、そのまま突貫し切り捨てる。そしてビショップに迫る

ビショップも剣でを構え前に出る

 

互いの武器が接触し競り合いとなる

 

 

「キミ達はそれ程『帝王(エンペラー)』を復活させたいのかい」

 

 

「それが我等の意思。そして世界の意思だ」

 

 

「世界の意思だと?自惚れるな!」

 

 

曹操は槍を払い、ビショップを突く

しかしビショップは華麗に避け、口から粉上な物を噴出す

曹操は片手で防ぎ、後退する。すると今度は一誠がビショップに迫る

 

 

「今度は紛い物が相手ですか」

 

 

「紛い物紛い物うるせぇ!俺は赤龍帝・兵藤一誠だぁ!!」

 

 

一誠のラッシュにビショップは避けながら反撃する

しかし一誠も攻撃の中でフェイントなど事を入れ、ビショップの隙を作る

左の拳を突き出し、収納しているアスカロンに力を譲渡する

 

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!』

 

 

『Transfer!!』

 

 

アスカロンの刃を籠手から出現

一誠はその場から飛び退くと同時にアスカロンのからは波動を繰り出す。アスカロンのオーラがビショップに向かい、体に直撃し火花が散る

肩膝を付くがすぐに立ち上がる

 

 

「っく!?なるほど……伊達に赤龍帝を名乗っている訳ではないか。」

 

 

ビショップは体を抑えながら人間に戻る

 

 

「しかし、それだけでは私に倒す事は出来ん。例え曹操が健全でも」

 

 

そう言ってビショップは曹操を見る

曹操の左腕はビショップの噴いた粉で腐食し斬り落ちていた。しかし曹操は斬り落とされた左腕を脇に抱え、懐から小瓶を取り出す

中に入っていた液体を傷口にかけ、切断面にくっ付けると

左腕は傷口から煙を立てながら何事も無かったように元に戻っていく

 

 

「フェニックスの涙!?な、なんでお前がそれを!」

 

 

「裏のルートで手に入れた。ルートを確保し、金さえ払えば手に入るものさ。フェニックス家の者はこれが俺達に回っているなんて露程にも思ってないだろうけど」

 

 

「皮肉な物ですね。希少なフェニックスの涙がテロリストの手に落ちようとは……しかし、貴方がこの程度でやられないで居てくれたのは有難い話ですね」

 

 

「…何?どういう意味だ」

 

 

ビショップはコートに内ポケットに仕舞っていた眼鏡を掛ける

 

 

「どう言う意味ですって?……こういう事です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクゥン!……ドクゥン!……ドクゥン!……ドクゥン!……

 

 

戦場に鼓動が鳴り響く

まるで木霊するかのように

 

それを聞いた者達は戦いを止め、その場で立ち止まる

この場を知る者達は歓喜の笑みを零す

 

 

「…我等が『帝王(エンペラー)』の復活の時が来た。再び『ダークネクロ』の時代が来る!!」

 

 

マンティスは大鎌を高く掲げ、刃を己に向け―――体に突き刺した

 

 

「ぐほぉ!……こ、この肉体と魂が『帝王(エンペラー)』の復活に役立てるのなら喜んで捧げようぞォォォォォオオオオオオ!!」

 

 

マンティスの体がステンドガラスのように彩る

そして体が粉々に砕け、ガラスの破片が散る。そこから異色の魂が飛び、それを追うように他の魂達も飛んでいく

魂達はある場所を中心に漂い回りだす。魂達に反応したのか、その中心から多重の魔法陣が出現する

 

 

「さぁ…ここからが本当の第一幕ですね」

 

 

ビショップが手を上げると出現させたパイプオルガンの背後と脇からボロボロの衣服を身に纏った骸骨が生えてくる。そして口から骸骨達のオペラ合唱が始まる

 

すると魂達の色が色めき立ち、次々と魔法陣の中に入っていく

魂達が魔法陣に入っていく途中、魔法陣が蔓延るように次々と大きく展開し、そこから無数鎖が飛び出て、兵士達を拘束し始める。そして魔法陣から巨大なひし形の結晶が引き上げてくる

 

 

「目覚めたまえ……『帝王(エンペラー)ァァァァァアアアアアアア!!』」

 

 

 

バキィィィィイイイイイイインンンッ!!

 

 

 

ビショップの叫びと共に兵士達を拘束していた鎖と結晶が砕かれる

砕かれた結晶はガラスの破片のように散り幻想のような光景の中、一人の男が舞い降りる

黒と赤を装った帝王の服装、それに衰えない王としての風貌、漆黒を黒に茶色のメッシュが入った髪

 

 

 

 

 

 

 

――京都の地にて止まっていた歯車は動き出す

 

 

――さぁ…運命(さだめ)の鎖は解き放たれた

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