ハイスクールD×D 運命を背負いし王(お試し)   作:銃剣

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戦いの火蓋・ゲーム・スタート

「いよいよだな。どれだけ待ち望んでいたことか」

 

 

「………」

 

 

薄暗い部屋に人影が二つ

一人は骸の装飾にローブ姿のマンティス。もう一人はフードを被り、仮面を付けている

部屋には至る所にろうそくがあるが、火はついていない

 

 

ボォ!

 

 

しかし次の瞬間

一斉にろうそくの火がつき、部屋の扉が開かれる

そこにはビショップ・ユイの二人が入ってくる

 

 

「マンティス、ポーン。準備は出来たか」

 

 

「俺は一向に構わん」

 

 

「………」

 

 

マンティスの声を上げ、ポーンと呼ばれた者は頷く

そこへアイオンが飛んでくる

 

 

『全員…とはいかないか。ルークはどうした?』

 

 

「さきに出て行ったようだ。金貨を手にした瞬間にな」

 

 

『奴のゲームという事か。まぁいい…行くとしよう』

 

 

部屋に居た四人の足元に巨大な魔法陣が出現し、転移する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか本当に現れたのか」

 

 

アザゼルは一人呟いていた

オカルト部と生徒会との話し合い、停戦による九重との会合

そこで一誠と九重から黒いゴスロリ着た女性……ユイとの接触した事を聞いたからである

そして不可思議な事が起こった事から狼牙から聞いていた『ダークネクロ』であると判断した

 

 

「本当に『ダークネクロ』だったら『禍の団(カオス・ブリゲート)』との戦いに介入してきたら、流石に厳しいな」

 

 

アザゼルは『禍の団(カオス・ブリゲート)』と『ダークネクロ』の二つの強敵

その存在に悩まされている

 

 

「はぁ。考えても仕方ない。すこしぶらつくか」

 

 

そう言って京都の町に行こうとするアザゼル

しかし時間帯は夜。行くところは限られてくる

さらにアザゼルのような男が行くところなど考えが付く

 

 

「オイ」

 

 

「ん?」

 

 

そこへアザゼルを呼び止める声がした

アザゼルはその声に反応し振り返る。そこには革ジャンにサングラスをかけた男…ルークが居た

 

 

「誰だお前?」

 

 

「お前、金色に輝く物を持っていないか?」

 

 

ルークは不可思議な質問をアザゼルに問う

アザゼルは変な奴に絡まれているなと考えたが、ルークの存在に気づき警戒した

 

 

「お前…『ダークネクロ』か?」

 

 

「そんな事はどうでもいい。持っているのか?いないのか?」

 

 

アザゼルは周りの状況を確認する

今は夜なので誰もいない。それに人通りが全くない場所

戦うにはベストな場所だった

 

 

「(アイツには戦うなって言われたがこいつ等の実力を測るには絶好の機会だ)…禁手化(バランス・ブレイク)!」

 

 

アザゼルは堕天龍の閃光槍(ダウン・フォール・ドラゴン・スピア)を取り出す

そして短剣が形が変わって一瞬の閃光があたりを包み、黄金の全身鎧『堕天龍(ダウン・フォール・ドラゴン)の鎧(・アナザー・アーマー)』を纏う

 

 

「ッ!?金色に輝く物……美しい!!」

 

 

ルークは歓喜な声を上げ革ジャンを脱ぎ、タンクトップの状態になる

体から魔力が吹き出し体が変貌する。装甲のような頑丈な体に獅子を思わせる顔、手や足には鋭い爪

人間である面影はない

 

 

「それが『ダークネクロ』の正体って訳か」

 

 

「黄金の鎧に禁手。そうか、お前が堕天使の総督か。面白い!」

 

 

アザゼルは槍を構え駆け出す。それと同時にルークも突貫する

槍で突くが軽々と避け裏拳繰り出すルーク。それに対し片手で受け止めるも籠手にヒビが入る

 

 

「っく!なんつー力だよ。これじゃあ戦車(ルーク)じゃねーか」

 

 

「そういえば名乗っていなかったな。我が名はルーク…偉大なるチェックメイトシックスの一人だ!」

 

 

ルークは名乗った瞬間、受け止められた腕でアザゼルを振り離す

アザゼルはうまく着地し構え直す

 

 

「お前等の事は聞いてる。この京都で一体何をしようとしてんだ?」

 

 

「お前には関係ないことだ!」

 

 

叫んだ後、ルークの猛攻が始まる

しかしどれも大振りでアザゼルにとって避けるのは難しくなかった

確かに当たれば一溜りもないが、一つ覚えの攻撃を受けるほど弱くわない

避けながらも腕や足、背後にカウンターの槍を叩き込む

 

 

「おらぁ!」

 

 

「ぐはぁ!?」

 

 

鋭い切り裂きでルークの背中から火花が飛び散る

ルークはよろめくとアザゼルは追い打ちを掛けるかのように光の槍を出し投擲する

光の槍はルークに当たり、火花がさらに飛ぶ

 

 

「ぐぉおおおお!!」

 

 

ルークは大ダメージを受け片膝をつく

アザゼルは止めと一突きを胸に目掛け繰り出す

 

 

ガキィィィン!!

 

 

鈍い音と共に火花が散るがアザゼルは手応えに違和感を感じた

 

 

「(コイツ、さっきより頑丈になってやがる!?)」

 

 

アザゼルが攻撃をヒットし続けた時に起こったルークの頑丈さ

それは攻撃を一回受けた時に感じた。アザゼルが驚いている隙にルークは突かれた槍を掴み、兜に向かって殴る。その衝撃で兜の半分が割られ素顔が現れるアザゼル

 

 

「っぐ!コイツ…!!」

 

 

「どうした。その程度か!!」

 

 

ルークの攻撃にアザゼルは避けながら反撃する

一方ルークは反撃などお構いなしに腕を振るう。互いの攻撃が続く中、避けていたアザゼルが攻撃を受け始めた。今は掠る程度だが徐々に当たって来てきた

 

 

「お前どういう体してるんだよ!?」

 

 

「そんな事はどうだっていいだろ!」

 

 

「…神器の研究の次にお前等の研究もしてみたくなったぜ!」

 

 

アザゼルが渾身の一撃をルークの肩に斬る

だが…

 

 

バキィィン!!

 

 

「……冗談だろ」

 

 

ルークには何一つダメージを受けていなかった

逆にアザゼルの槍の刃が刃毀れしていたのだ

 

 

「もう終わりか」

 

 

ルークは至近距離でアザゼルの鎧に手の爪を撃ちだす

 

 

「ぐぁああああああああああああッ!!?」

 

 

火花が飛び、鎧は破壊寸前まで損傷し、吹っ飛ばされ転げるアザゼル

ルークは徐々に倒れているアザゼルに近づく

 

 

「もう何も無いのか……ならば消えろ」

 

 

ルークは魔力を放出し迫りくる

アザゼルは槍を杖代わりにし、傷ついた体を無理に立たせ構える

 

 

「(こりゃいよいよ腹括るしかないか)」

 

 

アザゼルは覚悟を決め、残った魔力を全て出す

 

 

ピピピピピピピピピピピッ!!

 

 

「「ッ!?」」

 

 

その時、電子音が鳴る音が二人の行動を止める

ルークは左腕を見ながら、人間の体に戻る。戻った腕にはデジタル腕時計をしており

音はそこから鳴っていた

 

 

「タイムオーバーか!?」

 

 

ルークは悔みながら腕時計のタイマーを止める

 

 

「俺は俺に罰を与える」

 

 

そう言って脱ぎ捨てた革ジャンを拾い、その場を後にするルーク

一人残されたアザゼルは呆けながらルークが行った場所を見ながら鎧を解く

 

 

「一体何だったんだアイツ。急に行きやがって……でも」

 

 

アザゼルは、その場で座り込み体を休める

 

 

「助かったぜ。あのままやり続けてれば、こっちがやられていた」

 

 

アザゼルは数分間、その場で休み

起き上がると旅館に戻った

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