このすば短編集   作:さすめぐ

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天界で癒されタイム

 

「おかえりなさい!ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも…わ・た・し?」

えっ。

「あ、ああ……あああ…ああああああああああ!!!」

「か、カズマさん…?どうしましたか…?えっと、さっきのはその…冗談というかなんと言いま」

「あああああ!!!あの有名なセリフを生で!しかもこんな世界一レベルの美少女の口から聴ける日が来るなんて…!!俺…生きてて良かった…!!」

「カズマさん?!お、落ち着いてください!鼻水が!鼻水が出てます!それにカズマさん、今死んでますから!」

確かに、俺はさっき4人で爆裂散歩をした帰りに突然どこからか襲いかかってきた一撃熊に殺された訳だが、そんなことはどうでもいい。

「エリス様、やっぱり俺と結婚しましょう。今ならまだフリーですよ」

「な、なな何を言ってるんですかカズマさん?!カズマさんはめぐみんさんとお付き合いして…いやちょっと待ってください、今フリーって言いました?もしかして、別れちゃったんですか?!」

なぜか激しく動揺するエリス。

「いや、元々あいつとは付き合ってなかったですし、前言いませんでしたっけ?仲間以上恋人未満の関係ですって。まぁ、今後変わるかもしれませんけど」

「確かに言ってたような気もしますけど、ダクネスとアクア先輩とアイリス王女はどうするんですか?振っちゃうんですか?」

「え?ダクネスとアイリスはともかく、なんでそこでアクアが…?」

すると、突然上の方から件のもう一人の女神の声が。

「カズマさーん?私もう女神としての力全部戻ってるから二人の会話も全部聞こえてるんですけどー。さっきからダクネスが凄い怖い顔して一撃熊に斬り掛かってるから、変なこと話してないで早く門を開けてもらって帰ってきてほしいんですけどー!」

相変わらず良い所で邪魔をしてくる駄女神め。屋敷に帰ったらあいつの隠してる酒を1本飲んでおいてやろう。

「おいアクアー!俺はもう少しエリス様と話してたいからちょっと待っ…いや待て、今ダクネスが凄い怖い顔をして一撃熊に斬り掛かってるって言わなかったか?あいつは一体何をしてるんだ?」

「カズマさん、今門を開けましたから、早く行ってあげてください!」

「ああ、どうもです!じゃあまたテレポートで遊びに来ますね!」

「すみません、それはあんまり良くないので普通にまたいつもの喫茶店で会いましょう!ではいってらっしゃいませ!」

俺は、ダクネスの勢いに負けて一撃熊が逃げていることを願いながら、名残惜しそうな顔をしたエリスに別れを告げ、門へと飛び込んだ────




大変遅くなりましたが、受験や引っ越し等が終わり、ようやく時間が出来たので投稿。
ちょっと雑めで短くなってしまいました、すみません…。サブタイは「(天界でエリス様に)癒されたい」と掛けてます。意味わかんないんですねごめんなさい。
さて、いよいよ次回はアイリス編です。今回はかなり短めになってしまったので、次回は2000字程度は行きたいところ…

P.S.4/1発売の公式FB、勿論買いました。完結巻、17巻発売の告知も出ましたけど、新コロで発売延期になりそうな気が…。

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