ある日の昼。屋敷に遊びに来たクリスに、私はあることを聞き出そうとしていた。
「クリス」
「うん」
「聞きたいことがあります」
「うん」
何やら怯えた様子のクリス。質問の内容に見当がついているのだろうか。
「クリスは以前私に、『カズマと共有している秘密が2つある』と言いましたよね?1つは分かりましたが、そのもう1つの秘密が聞きたいのですよ」
「それ言ったの半年以上前なのに、よく覚えてるね。でも流石にその秘密はちょっと言いにくいかなぁ…。一応助手君に確認したいし…。ていうか予想してた質問と違うんだけど…」
「その予想してた質問というのも気になりますが、まぁ良いでしょう。ちょっとカズマを呼んできます」
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ある朝。いきなり叩き起された俺は、クリスのいる居間に連れてこられていた。
「久しぶりだな、クリス。なんか用でもあるのか?てかなんでこんな早朝に来たんだ?」
「カズマ、今はもう13時ですよ。早朝ではなく昼です」
「マジかよ。9時半くらいかと思ったんだけど」
「それも早朝って時間でもないよ。君は相変わらずだね…。それはそうと、ちょっとこっち来て」
こないだアクアも10時までは早朝だと言っていたなと思いながら、クリスと共に居間の隅の方に行く。
「なんだ、まずいことでもあったのか?」
「いや、実はかくかくしかじかで…」
「マジか。いや、別に話してもいいんじゃないか?めぐみんは意外とゆんゆんよりぼっちなところがあるし、そんな言いふらしたりしないだろ」
「カズマ、今すごく爆裂魔法を打ちたくなるようなことを言いませんでしたか?」
「言ってない」
「……まぁそうだね、じゃあ話しちゃうか。いやでも信じてくれるかなぁ…」
「普段は全くそんな風には見えないが、一応あいつは知力が高いらしいからな。多分信じてくれると思うぞ」
「カズマ、今」
「言ってない」
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「という訳で、クリスはエリス様でした」
「なるほど、やはりそうでしたか。薄々気付いてはいましたよ」
「えっそうだったの?!こんなにあっさり信じてくれるとは思わなかったよ!あ、アクアさんとダクネスには絶対言わないでね!」
「わかりました。絶対面倒臭いことになりますもんね。」
基本誰にバレても面倒臭いことになると思うが…
「じゃああたしはもう帰ってもいいかな?ちょっと女神としての用事があるから」
「ちょっと待ってください。もう一つ聞いてもいいですか?」
「う、うん。何かな?」
「うちのカズマとはどういう関係なんですか?」
どういう関係なんだろう。
「えっと…友達…かな…?」
クリスにずいっと顔を近づけ凝視するめぐみん。威圧感を与えているんだろうが、美少女2人が顔を近づけている様子は傍から見たら大変目の保養になる。
「えっと…あ、親友!親友だね!あと、前にも言ったけど心配しなくてもカズマ君を取ったりはしないから、そんなに敵視しないで!」
親友か。女神と親友というのもちょっと恐縮だが、嬉しいことは嬉しいな。
「そうですか。まぁそれならいいでしょう。一応聞きますが、これまでにそれらしいことは特に何もなかったんですよね?」
なんかあったかな。多分ないはずだが…。
「……求婚は何度かされました」
「「?!?!」」
めぐみんの顔が引き攣り、俺は流れるように土下座を敢行した──
お久しぶりです。自粛期間中、筆が進むかと思いましたが、ゲームのやりすぎや膨大な量の課題によってほとんど進みませんでした。ごめんなさい。
前回も前々回もエリス様とクリスの話だったので、本当はアイリスの話を先に出そうと思ってたんですがこっちの方が先に出来たのでこっちを先に出すことにしました。次回こそは多分アイリスの話になります。多分。