この素晴らしい小説に続編を!   作:Nail Clipper

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6部1話

6部

1話

 

「4人で旅行なんて久しぶりだな」

 

「そうですね。こんな風にのんびり馬車に揺られるのもいいですね」

 

「おい二人とも、今回はただの旅行じゃないんだ。くれぐれも無礼のないように頼むぞ」

ダクネスが黒い鎧をピカピカにしながら言った。

 

 

「それにしてもこの馬車すごいわね。このVIP感」

何やら高そうなウイスキーを飲みほしながらアクアは言った

 

「本当にすごい馬車ですね。でもすごく落ち着くというかなんというか」

めぐみんの言う通りだ。この馬車の中は本当にすごい。ソファといい、テーブルといい、絨毯といい、素人目でもわかる別格感を醸し出している 。だか、落ち着いた雰囲気も持ち合わせている。

 

「ああ、そうだな。この馬車は国家間の会合の時に使われる最高の馬車だ。普通は貴族でも乗ったことがない」

 

そんな馬車に俺たちが乗っているのは理由がある。

 

「それにしても、このソファからなんだか心地よい魔力の流れが…なんだかすごくリラックスできます。」

めぐみんが目をトロンとさせて言った。

 

 

「すいません執事さん、このソファってなんか違うんですか?」

 

「はい、そちらはドラゴンの革でできておりまして、強い魔力を秘めているので魔法使いの方々にとても喜ばれております。そちらのソファだけで1億エリスほどする王族御用達の品になっております。」

 

「えっ!」

めぐみんが飛び上がった。

どうやらそのソファの価値は魔法使いにしかわからないらしい。

だって俺何も感じないし、アクアもダクネスも特にわからないという顔をしている。

 

もしかしてあのアクアがグイグイ飲んでいるウイスキーはとてつもないお値段が…

 

「じゃあ、アクアが飲んでいるウイスキーはどのような物なんですか?」

俺が恐る恐る聞いた

 

「あちらは職人が手作りで一年に3本しか作らないもので、さらにそちらは60年ものは最高級のものでございます。」

執事さんはサラッと言う

 

今度は俺とアクアが飛び上がった。

 

「その…お会計はおいくらで?」

「そちらは一本2000万エリスとなっておりますが、今回は無料で差し上げます。魔王を倒した勇者様にとてもそんな額は請求できません。むしろあなた方にはいくら感謝しても足りません。」

ああそうだった。今回の料金は全て国が支払ってくれるんだった。

忘れていたので内心ホッとした。

まあもし請求されてもアクアにつけるのだが。

 

「この度は我々の勝手な要望に応えていただきありがとうございます。カズマ様方に会えると聞いてアイリス様がとても喜ばれておられました。」

 

「じゃああの手紙は本当にアイリス様が書いたのですか?」

期待を込めて聞いてみる

 

「実はそうなんですよ。アイリス様があんなに真剣に手紙を書かれていたところは見た事がないです。何回も書き直されておりました。」

 

やっぱりこんな俺にもモテ期って来るんだな

 

 

ああ、今から胸が踊る気分だ。

またアイリス様に会えるなんて。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

魔王討伐から1週間、俺たちは屋敷に戻り今まで通りの生活を取り戻していた。

 

 

 

…いや戻ってないな。

この頃はみんな怠けっぱなしだ

 

俺とアクアはもちろんのこと、めぐみんとダクネスまで。朝から晩まで食っちゃ寝の生活をしている。この俺でさえうんざりするレベルに。

 

今もアクアは外で昼寝、ダクネスは手紙を取りに、俺とめぐみんはボードゲームに講じていた。

俺だって知力と運は高い。めぐみんには負け越してはいるがいつもいい試合をしている。

 

「なんですかカズマ、今日はものすごくいい試合をしてきますね」

めぐみんが考えてこみながら言う

 

「まぁ、俺だって知力と運は高い方なんだ今日は頭が冴えてる気がするんだよ」

 

「それは私もです。ですが今日のカズマはものすごく手強いですね」

 

なんだろう。

なんだかものすごくハイレベルな試合を繰り広げている気がする。

 

「なぁめぐみん、冒険者カード見せてくれ」

 

「いいですが、いじらないで下さいよ?スキルポイントは全部爆裂魔法に費やしていますからね?それとカズマのも見せてください」

 

「お前こそ俺のカードいじるんじゃないぞ?」

二人はカードを交換する。この世界では、冒険者カードを渡すのはスマホを見られるようなもの。相当信頼している相手じゃないと普通は貸し借りはしないらしい。

 

やっぱり2人とも知力がものすごく上がっている。

前回の戦いで2人は大量の経験値を獲得していた。

 

めぐみんのレベルは62

俺のレベルは76だ

 

魔王の持ってる経験値がものすごかったらしい

おそらくアクアとダクネスに見せたら絶句するだろう。

 

あれ?めぐみん?

 

「あわわわわわ…カズマが…爆裂魔法を習得してる…」

喜びと驚きを隠しきれない表情をしている

 

「魔王を倒す時に使ったんだ。まぁ魔力強化とマナタイトがないと使えないけどな。」

少し照れながら言う

 

「良かったです。なんだかすごく嬉しいです。爆裂魔法のペアルックですね。これからも2人で爆裂道を歩もうじゃないですか!」

 

「それもいいかもしれないな、アクアに支援魔法かけてもらってマナタイトを持って出かければ」

 

「いいですね、爆裂デートですね!」

めぐみんが喜々として言っている

 

 

そんないい雰囲気の中ダクネスの悲鳴が屋敷中に響き渡った。

 

 

みんなで玄関に走って行くと、ダクネスは手紙を持っておどおどしていた。

 

 

「おい、その手紙誰からだ?」

 

「あああ………どうすれば………。」

 

「まぁ見せろ」

ダクネスから手紙をひったくり中身を確認した。

 

 

 

 

 

カズマ殿御一行へ

 

カズマ様方は魔王討伐という偉大なる功績をおさめられました。よって近々城で祝勝会及び証書授与などの儀式を行うこととなりました。そこで貴方を招待するためにお手紙を送りました。この手紙から3日ほどで我々の馬車が到着いたします。準備を整えておいてください。カズマ様方にはいくら感謝しても足りません。またお会いできることをとても喜ばしく思います。城で待ってます。

 

アイリスより

 

 

 

 

 

 

そうだ俺たちは魔王を倒した英雄だった。王都から呼び出されない訳がない。そもそもアイリス様に会えるのなら理由なんていらないだろう。

もちろん俺はロリコンではない。

 

「よしみんな、各自準備を始めて、無礼のないようにしておけよ。」

カズマはみんなに向けて言った。

 

「ちょっと待てカズマ。王族にお会いするのは二度目だが前のようにクレアのパンツをひん剥いたりしないか?」

 

「そういえばあいつに逆襲してねぇや!今度はパンツとは言わず全部ひん剥いてやる」

 

「やめろカズマ!そういうプレイはいつでも私が受ける。でもクレアにはダメだ本当にダメだ」

 

「なんでダメなんだよ」

 

「前回お前がクレアの下着を取った時私達は家を挙げて謝罪に行ったのだぞ。そしたら[その件はいいですけどもう私はカズマ殿と会いたくはないです、あの変態とは顔を合わせたくありません]って言ってたぞ」

あいつ…人がいないところで変態だのなんなの言いやがって、今度会ったら、あいつは全部脱がして街に飾っておこう。

 

「わかったから、もうしないって」

 

「わかった、まぁ今度こそは無礼のないように頼むぞ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「そういえば、ミツルギ達とゆんゆんも呼ばれているんですか?」

とめぐみんが聞いた。

 

確かに今回は二人の活躍が大きい。ぶっちゃけこいつらがいなかったら死んでただろうし

 

「はい。ミツルギ様方とゆんゆん様にはご都合をつけていただきました。それぞれ馬車でお城に向かっております。おそらくお城で合流することとなるでしょう」

それぞれ…それぞれか…ゆんゆんは一人でこんな馬車に乗っていると知るとなんかすごくかわいそうになってきた。

 

「またゆんゆんの世話をしなければならないのですか。城にまでついてきて面倒くさいですね」

少し顔を緩ませながらめぐみんが言った。

 

「お前ほんとは喜んでるだろ」

 

「別に嬉しくないです!変なこと言わないで下さいカズマ!」

 

…おっと、ツンデレ発動ですか

 

「そういえばカズマ、ゼル帝はどうしたの?」

 

「店に預けといた」

 

「なんでリッチーの店なんかに預けたのよ!ゼル帝の教育に悪いじゃない」

あの鶏をいつまで育てるつもりだよ、ゼル帝とは我が家の由緒正しき鶏のことだ。

 

「そういうだろうと思ってさ、別な店に預けてきた。」

俺がニタッと笑う

 

「焼き鳥屋に預けといたぞ」

 

「嘘でしょ?嘘って言ってよカズマ…」

 

めぐみんもニヤリとして、

「本当ですよ、タレ味にするって言ってました。」

 

 

アクアは冗談だと伝えても馬車に乗ってる間は口を聞いてくれなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで半日ほど馬車に揺られ、やっと城が遠目に見えてきた

 

「では皆さん、まもなく到着いたしますので荷物をまとめて下さい。」

 

懐かしいあの城がだんだんと大きくなって来るのを見て、興奮が湧き上がってきた。

 

 

 

 

 

 

俺巨大な門をくぐり、城の中に入った。内装はこの前と変わっていないみたいだ。

 

 

俺たちは待合室のようなところに促され、中に入るとゆんゆんとミツルギ達がいた。

 

そういえばゆんゆんは一人で来たんだっけ。可哀想だから話しかけてやろうか。

 

「よう、ゆんゆん。久しぶり」

 

「ああ皆さん、お久しぶりです。お城でみんなで食事だなんてとっても嬉しいです。あ、めぐみん久しぶりね!今日こそは決着をつけるわよ!」

 

「………………。」

めぐみんは、完璧すぎるスルーをしながら置いてあったお菓子をパクパクと食べ始めた。

 

「おい、少しかまってやれよ。」

「そうよ、せっかく会えたんだから話くらい聞いてあげましょうよ」

「そうだぞ、ゆんゆんに少しは合わせてあげるべきだぞ」

めぐみんにヒソヒソと話してやったつもりが、ゆんゆんの反応を見る限り聞こえていたらしい。

 

「ねぇめぐみん、お願いよ無視しないでよぉ」

 

「……………………。」

 

「ひ、ひどい!」

 

ゆんゆん可哀想、今度友達紹介してあげよう。

 

「やあサトウカズマ、魔王に一対一で勝つなんてすごいじゃないか一体どんな手を使ったんだよ?」

ミツルギが明るく話しかけてきた。

後ろの二人の反応を見る限り俺への印象は変わったらしい。

 

「まぁな。やっぱり頭脳だよな、まず魔王をダンジョンの奥までテレポートさせt 」うぐっ…

 

「カズマ、冒険話はあまり話すもんじゃない。」

俺はダクネスに口を塞ぐと、小声で

「あいつと話すと面倒だ」

と言った。

 

まぁ一理あるかもな、あいつならアクアの事を持ち上げまくるに決まっている。俺はうなずくと、ダクネスは俺を解放した。

 

そんなこんなでしばらく談話を楽しんでいると、今度は着替えをするために、更衣室に連れて行かれた。

 

 

 

 

 

 

 

俺とミツルギが更衣室から出ると、着替え終わった女性陣達と合流した。

 

俺とミツルギは白と黒のスーツ、めぐみんとゆんゆんは黒のドレス、アクアは水色、ダクネスはいつも通りの礼服、取り巻きの二人はそれぞれ赤と黄色のドレスを着ていた。こうやってみると俺らのパーティーは美人揃いだよな

 

「どう?こんなに美しい私たちのドレス姿、思ったこと素直に言っていいのよ?」

 

「我の大人の魅力を引き出すこの漆黒のドレス。破壊の王たる私にふさわしい!!」

 

「この露出の多いドレス…見るなカズマ!そんなにエロい目線で私をみるなぁぁ」ハァハァ

 

やっぱ前言撤回する。

黙ってれば美人だ、どうしてこんなに残念なところをさらけ出してくるんだろう。ゆんゆんとか、ミツルギのお供みたいに黙ってればいいのに。

 

「どうしたのよカズマ?ほら感想を聞かせないさよ」

 

言わせていただきます

「黙ってろ、黙ってれば美人だから。」

 

「何が黙ってたらよ!」

 

まぁ、こいつらだもんな

 

 

「皆さま夕食の時間でございます。どうぞこちらへ」

 

 

 

 

 

 

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