この素晴らしい小説に続編を!   作:Nail Clipper

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6部4話

6部4話

 

俺とめぐみんは尋問を受けている最中だった。

 

「それで?どこまでやったのか説明してみなさい?」

アクアとダクネスは少し怒っているのか?べつに今回は俺のセクハラじゃないからいいじゃないか。今回はどちらかと言うとめぐみんが悪いだろう?まぁここは俺のせいにしといた方が穏便に済むかもしれないから適当に流そう。

 

「はい、服の上から擦り付けただけです」

 俺の言葉を聞いて2人は意地悪く笑った。

 

「じゃあどのような経緯で行為に至ったのですか?」

 なんでそこまで聞くんだよ。別にいいじゃん。経緯とかどうでもいいから。

 

「私がカズマにさっきの話を聞こうと行ったら。カズマがぐっすり眠っていたので、起こすために馬乗りになったら、変な雰囲気になったのでそのまま、やりました…」

めぐみんが顔を真っ赤にして俯きながら答えた。

 今のめぐみんは嘘をついているのだろう。普通なら紅魔族のローブを脱いで来た時点でもやる気満々だったはずだ。

 

 まぁ今はそんな事言わない方が俺としてもいい。黙っておこう。

 

「じゃあ今回はカズマのセクハラじゃなくて、同意の上なのだな?」

 

「「そういうことです」」

 2人は俯きながら答えた。

 

「まぁもういい、未遂で済んだならよしとしよう」

今度はダクネスが優しく笑ってくれた。なんだかダクネスの母親のような笑顔を見ると急に罪悪感が湧いてくる。

「「すいませんでした」」

 

「謝らなくてもいい。同意の上なら構わん」

口ではそう言ったが、ダクネスは内心混乱しているだろうな。

 

「まぁいいわ。じゃあみんな帰りましょう」

 

「そ、そうですね。帰りましょう。おやすみなさいカズマ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝

 

 

 

 

 

 

俺はどうするかまだ決められずにいた。

 

 

ああ…どうしよう…決められねぇ。

 昨日のめぐみんとの行為が頭に残っていて少し頭がぼんやりしている。あんな事を同意の上でやるって事はもう恋人同士なのか?確かに互いに好き同士な事は確かだが…付き合っては無いんだよな。

 よく考えたら昨日のめぐみんの行為は俺にパーティーに残って欲しいという意思表示なのか?

 いや、紅魔族とはいえ、話の内容までわかったらもう悪魔だ。そんな事はバニルじゃないと到底わかりはしないだろう。

 

でもきっとみんなに関わる事だという事は気づかれていたかもしれない。

 

ああ、どうしよう。いくら考えても決められねぇ。せめて相談相手が欲しい。でもあいつらじゃダメだ。誰がいる?

 

…そうだ!ゆんゆんだ!あいつなら頭も良いし物分かりも良さそうだ。きっと俺の事もメンバーの事も気遣ってくれる筈だ。

 行動あるのみ、俺はゆんゆんの部屋にまっすぐ向かった。

 

 

 

 

俺は今ゆんゆんの部屋に向かっている。ゆんゆんの部屋は確かあの角を曲がったところだ。

 

すると、俺が角を曲がる前に聞き慣れた声が聞こえてきた。

 

「おはようございます、ゆんゆん、話があるのですが扉を開けてもらえませんか?」

 めぐみんだ。きっとめぐみんは俺の隠し事をゆんゆんと探るするつもりなのだろう。

「わかったわよ、今行くから待っててね」

 

ガチャりとドアが開けられ、めぐみんが中に入った。

俺は潜伏スキルを使い、バレずにゆんゆんの部屋に入る事に成功した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「おはようめぐみん、それで話ってなに?」

ゆんゆんがお茶を準備しながら訪ねた。

 

「それが…カズマの事なのです。聞いてくれますか?」

めぐみんが二対に向かい合ってるソファに座り、ゆんゆんがもう一方のソファに座った。俺は少し離れたところであぐらをかいて座った。

 

「もちろんよ、困った時はお互い様なんだからね?」

 ゆんゆんは頼ってもらえて嬉しそうだ。俺は昨日無視された相手に対してこんなに優しく接することができるだろうか?俺も見習うべきだろう。

 

「助かります。では本題に入るのですが、昨日の夜からカズマが変なのです。昨日、カズマが途中で白スーツに連れて行かれたじゃないですか。その後から何かボーっとして何か考えているようなのです。」

 

 

「クレアさんから聞かされた事が何か引っかかっているんじゃない?考えているって事は何か決断を迫られているんだと思うの。何も話してくれないの?」

 

「そうなのです。個人の問題だと言って話そうとしないのです」

 

「カズマさんもめぐみんが好きならちょっと強引に聞いてみたらいいんじゃない?」

 

「それは…多分それでもカズマは話してくれないと思うのです。ああ見えてカズマは譲らないものは絶対に譲らないのです」

 俺は昨日のめぐみんの行動の意味をやっと理解した。女ってのは恐ろしい。

 

「ほかに変なところはあるの?」

 

「いつもならカズマはお金の話の時や旅行の話の時は嬉々として会話に入ってくるのですが、カズマは昨日私たちが旅行の話をしてたらなんて言ったと思います?[あ、ああ 俺はお前らが行きたいところに行きたいな、お前らで決めてくれよ]って言うんですよ?おかしいと思いませんか?」

 

あいつ、俺にどんなイメージを持っているんだよ…

 

「確かにカズマさんらしくありませんね…その他に変化はあるの?」

 

「カズマは個人の問題だと言っていましたが、私はパーティー全体に関わる問題のような気がしてならないのです。いつもカズマはメンバーの事を考える時にそれぞれの顔を見る癖があるのです。」

 

えっ?マジで?そんな癖あるんだ。直しておこう。

 

「さすがねめぐみん、何しろめぐみんはバレないようにずっとカズマさんの事を見てるもんね?」

ゆんゆんが少しニコニコしながら言う。

 

そ、そうなのか。なんか嬉しいような恥ずかしいような…

 

「な、なんですか、そんな事ないですよ?私はカズマが粗相をしないか見守っていただけですから」

 めぐみんは持っていた紅茶をガチャっとテーブルに置きながら言った。

「本当?じゃあ王女様がカズマさんの手を取った時に少し顔が引きつったのはなんで?」

今はゆんゆんが少し勝ち誇った顔をしている。

 

「わ、私はそんな事はないと思います。まぁいいですよ、話を戻しましょう」

 こんなガールズトークを俺が隠れて聞いている事がバレたら相当キレられるだろうな。

「そうね…私も力になるわよ、めぐみん達のためにがんばるわ!」

 

  ほんといい子…

 

「ありがとうございます、それで、まとめるとカズマがメンバーの事について悩んでいる事は確かなのですが、その悩んでいる事の内容が気になるのです。それと、おそらくカズマは今日か明日くらいまでに決断を出さなければいけないと思うのです。カズマはかなり先の問題はあまり考えないのです」

 

「今日か明日…きっとこの城にいる間に決める必要があるのよ。急いで突き止めないと、大変な事になるかもしれないわよ?」

 

「もしかして…問題は城に関わる事、もしくは城の関係者に関わる事でしょうね…」

 

 二人とも探偵でも始めたら?

 

「なるほど…それは一理ありますね。カズマがこの城に関わる事といったら………ご褒美としてこの城に住んでいいだとかですかね、でもそしたらカズマならここに住むと即答するハズです」

 

「もしかしたらこの城に住むにあたって何か制約があるとかじゃないかしら?例えばここに住むなら冒険者を辞めるとか、パーティーメンバーを連れてきちゃダメとか…」

 

「まぁこの城に住んでいいと言われたかもわかりませんし、もっとしっかりくるのはないんですか?」

 

「そうね……この城の人に関わるとしたら…」

 

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!わかりました!あのロリ王女ですよ!!あいつがカズマに色目を使っていたのはそういう事だったんですね!わかりました、わかりましたよ。あいつがカズマに結婚でも申し込んだんですよ!」

 

「確かに!筋が通るわ!王女は大きな戦果を挙げた勇者と結婚するのよ!!それだわ!」

 

「ちょっとあの王女に爆裂魔法撃ち込んでくるので待っていてください」

めぐみんが怒りをあらわにしながら立ち上がった。

 

「ま、まってめぐみん!カズマさんを説得させて終わりでいいじゃないの!まって落ち着いて!」

 ゆんゆんがめぐみんをソファに戻そうとしたがレベルが上なめぐみんに力負けし、走って飛び出していった。

 

 めぐみんの後を続いてゆんゆんも飛び出して行った。俺もゆんゆんに続いて廊下に出る。

 

俺はゆんゆんと別行動をすることにした。もし見つけたらゆんゆんも上手くやるだろう。

 まぁ、めぐみんはアイリス様の部屋を知らないと思うが、城ごと吹き飛ばすとか言い出したら大変だ。あいつはたまにバカになる。

 

あいつはどこに行ったのだろうか。

そして俺はいつ潜伏を解こうか。

 

 

 

三分後

 

「おい、そこを通してもらおうじゃないか。」

 

なんとめぐみんはアイリス様の部屋がどの辺りにあるかを突き止めたらしい。剣に手をかけているクレアと、眼帯を付けて杖を構えて魔力を溜めているめぐみんがいた。

 

「ここから先は通さん。もし行こうとするならば容赦無く切りつけるぞ」

鬼の形相のクレアが言った。

 

「いいでしょう。じゃあここから城ごと吹き飛ばしてあげましょう。」

 

「させてたまるか!死ねっ!」

 

 

 

「ストーップ!!!」

 

俺は潜伏を解き、2人の間に入った。

 

 

 

 

 

 

 

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「サトウカズマさん、お久しぶりです。」

 

 また死んだのか、もう慣れたよ。

 俺はもうすっかりコンビニ感覚の天界にやってきていた。

 

「エリス様、久しぶりです。」

 

「もう、魔王を倒した勇者が簡単に殺されてどうするんですか、今はもう修羅場ですよ。そろそろアクア先輩が蘇生してくれるので、少しだけくつろいで行ってください。」

頬を掻きながら優しい笑みを浮かべながら言った。

 

 エリス様を見ていると心が穏やかになる。

 

「そうさせてもらいますね……………。エリス様?俺思ったんですけど天界でスキルとかって使えるんですか?」

 

「いえ、使えませんよ。身体能力も人並みに下がります。使えるのは私たちが許可した場合のみです。そうでないと暴れ出す人が出てくるものでして。もちろんスティールも使えませんからね?」

エリス様がパンツを抑えながら言った。

 

「しませんよ、まだ根に持ってるんですか?クリス様?」

パンツを抑えているエリス様とクリスがどことなく似ている。なぜみんな気づかないんだろう。

 

「別にそういうわけではないですよ?でも、なんでそんな事聞くんですか?」

 

「いや、俺がここにテレポートしてくる時に帰れなくなったらどうしょうって思って」

 

「そうですね…私が許可しない限りは帰れませんよ?でも体がある状態で天界にこられても私たちはどうする事もできませんからね…」

 

「天界も大変なんですね。毎回仕事増やしてしまってごめんなさいね」

 

「まぁ、できればあまり仕事を増やして欲しくはないですけどね。あっ、準備が整いましたので今門を開けますね。」

 

「ありがとうございました。失礼しまーす」

 

「では幸運を!」

 

 

 

 

 

 

 

穏やかな天界とは違い城の中はエリス様の言う通り修羅場だった。

 まず、めぐみんは護衛に押さえ付けられ、ダクネスはクレアに向かって怒鳴りつけ。アクアは青ざめていて、アイリス様は泣いていた。

 

「おいクレア!!カズマに斬りかかるとはどういうつもりだ!!」

ダクネスは大声で怒鳴りつけている。

 

「あの…悪かった。私があちらの魔法使いに斬りかかろうとしたら急にカズマ殿が間に入ってきて………」

 

「なぜめぐみんに斬りかかろうしたんだ!!!!」

 

「いや、あの魔法使いはアイリス様に魔法を打とうとしていて私が道を譲らんと言ったらこの城ごと吹き飛ばすとか言い出したので。」

 

「そうなのか?めぐみん?」

 

ダクネスにキッと睨まれためぐみんは

「後で理由は話します…」

とバツの悪そうな声で言った。

 

「でも、その女はカズマに切り掛かったのですよ?それだけで爆裂魔法を放つ価値ありです。」

 

「そんな事より早くカズマ様を、早く治療室に連れて行ってください!」

アイリス様が泣きながら言った。

 

「うるさいですね、打ちますよ?」

 

「まあまあ、お前ら落ち着けよ、俺は無事だったからいいって」

俺はムクッと立ち上がり、何気なく言ったつもりだったが、クレアとアイリス様は唖然としていた。

 

「カズマ殿…あれだけ深く斬り込めば致命傷のはず…」

 

「深く斬り込んだとかいうなよ。想像したくないわ」

自分が切り込まれたところを想像して具合が悪くなりながら言った。

 

「恐るべし自然治癒力だ…」

「まぁそういうことだ」

 

 そういう事にしておこう。何度でもアクアが蘇生できるなんて知ったらまた面倒な事になる。今回はアクアも物分かりがいいらしい。黙ってうなずいてくれた。

 

「カズマ様…すいませんでした」

 アイリス様が複雑な表情でこちらを見ている。

 

めぐみんがアイリス様を強烈に睨んでいた。

 

「まぁ…俺はもうなんともない。大丈夫だからダクネスも許してやれ、めぐみん、絶対暴れるなよ?」

 

めぐみんは諦めたようにうなずいた。

 

 

 

 

 

 

 




展開が遅くてすいません。

5話の中でカズマ達の屋敷に帰ろうかと思っています。
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