ガンヴォルト 現地オリ主原作開始前スタート   作:琉土

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サイドストーリー





 俺は今、紫電の居る前線基地へと忍び込んでいる。

 目的は紫電に会いに行く事だ。

 ……しばらく見ない内に、結構警備も良くなってきてるな。

 ま、本人には言うつもりも無いし、俺に出し抜かれてる以上まだまだと言わざるを得ないんだが。

 そうこうしている内に、紫電の部屋の前までたどり着いた。

 情報が合っているなら、今紫電は部屋の中に居るはずだ。

 ドアに手をかけ、取っ手を引いて当たり前であるかのように入り込む。

 部屋の中には情報通り紫電がおり、俺に対して呆れた表情と生暖かい視線を送っていた。


「よお紫電、しばらく見ない内にでかくなったな」

「……ニコラ、キミは一応死人として扱われてるんだから、もう少し行動を慎んでもらえると助かるんだけど」

「固い事言うんじゃねぇ。文句があるならもう少しマシな警備体制を構築するんだな」

「全く、あの時不覚を取っておいてその言い草は無いだろう?」

「あん時は得物(鉄扇)をメンテでえころに預けてたからな。それがありゃあ不覚なんて取らなかったさ」

「でも不覚を取ったのは事実だよね? 全く、あの時フェムトがどれだけ悲しんだか理解しているのかな? 彼は立ち直るまで丸一日……体感時間で換算すると一週間位閉じこもってたんだよ? 寧ろその程度で立ち直ったのが奇跡だった位さ」

「……それを持ち出されたら何も言えねぇな。スマン」

「謝るなら直接フェムトに言うんだね」

「そうだな。情勢が落ち着いたら会いに行くのも悪かねぇ」

「それで、態々ここにキミがリスクを冒して来た目的は何かな?」


 っとと、雑談で時間を潰すのはいかんな。

 さっさと必要な目的を済ませちまわねぇと。


「おう、アキュラに会いに来たんだ」

「へぇ……()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「お前、分かってて言ってるだろ?」

「さて、何の事やら。……フフ」

「全く、すっかり生意気に育っちまいやがって」

「ま、そんなに気になるなら別にいいさ。()()()()()みたいだしね。ちょっと待ってて……今彼はこの基地内でGVと訓練と言う名の拷問をしてる筈だから」


 GVのヤツ、最近メキメキと実力を身に付けてたのはそれが理由だったのかよ!

 通りで立ち振る舞いに隙が無くなってる訳だ。

 紫電は館内放送でアキュラを呼ぶよう指示を飛ばす。

 これでしばらくすればヤツは来るだろう。

 ……さて、このアキュラは話が通じるヤツかねぇ。

 GVをボコボコに出来る癖に俺の知るアキュラみたいなヤツだったら手に負えんからな。


「さて、彼が来る間少し話でもしようか。……正直な所、ニコラはこの騒動をどう見てる?」

「さてなぁ……俺はこの騒動に関してまだ手を突っ込んでねぇしな。ただ、一つ気になる事がある」

「何だい?」

「お前、()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「うん? それはどういう事だい?」

「一度本社に戻って、金の流れを調べて見ろ。面白いモノが見れると思うぜ? 今の解散寸前のフェザーでも掴めた情報だからな。お前なら直ぐだろ」

「面白いモノ……ハァ。ボクの考える懸念の一つが当たりそうで嫌になるよ。全く」

「なんでぇ、分かってんじゃねぇか」


 ま、こんだけヒントを出せば頭の回転のいい紫電なら気が付くよな。

 そう思っていたらドアの開く音が聞こえ、振り向くとそこには()()()()()()()()俺の知るアキュラの姿があった。


「どうした紫電? オレは装備の調整で忙しいのだが」

「アレを良く装備の調整だなんて言えるよね? 下手したら死人が出るよ? アレは」

「フン……GVがあの程度で不覚を取る筈があるまい」


 う……嘘だろ?

 誰だコイツ?

 本当にあの父親譲りの頑固で、母親譲りの思い込みの激しさを最悪な意味で兼ね備えた、あのアキュラなのか?

 俺の知るアキュラとのあまりのギャップに、思わず目眩をおこしてしまいそうだ。

 しかもその恰好をよく見たら、おしゃれにすら気を使っているように見えるのが俺を更に混乱の渦へと叩き落す。

 なまじ背格好が同じなせいか、違和感が物理的に体感出来てしまう位俺の脳味噌を思いっきり揺さぶるのだ。


お……落ち着け、俺。狼狽えるな。心を冷静に保て。あのアキュラは別人だ。俺の知るアキュラじゃねぇんだ

「……所で、そこで大汗を流しながら自問自答している男は何者だ?」

「彼はニコラ。フェムトの育ての親と呼ぶべき人物でもあり、生前の神園博士とも共同研究をしていた人さ。その関係で、この世界のキミやミチルとも知り合いみたいだよ?」

「……何だと?」

「大方、彼の知るアキュラとここに居るキミとのギャップが酷すぎてああなっちゃってるんだろうね。フフ……お陰で良い物を見れたよ。あんなにおかしなニコラを見るのは初めてだよ、本当に」


 クソ、紫電のヤツ、好き勝手言いやがって。

 ………………ふぅ、やっと落ち着いて来た。

 全くコノヤロウ、まだ何もしてないって言うのに俺をここまで狼狽させやがるとは。

 それに……


「……おい、なんて目ぇしてやがる」

「……?」

「これでもかと地獄を見て来たかのような、えっぐい目ぇしてんぞ。……いや、そうじゃねぇな。先ずは挨拶済ませねぇとな。俺はニコラ。その様子だと()()()には俺が居なかったみたいだな」

「……そうだな。分かっているとは思うが、オレはアキュラだ。最も、お前の知るアキュラでは無いがな。しかしお前は……叔母の所に居た男に似ている」

「ほう、その口ぶりから察するに、向こうの俺は真夜ちゃんの所に居るみたいだな。てっきりしのぶ辺りとくっ付いたのかと……いや、そうなったらお前はそもそも生まれねぇか」

「叔母と母さんを知っているのか?」

「勿論。あいつらとは幼馴染だしな。……ま、話を戻すがちょいと気になる事があってな。お前に会いに来たんだ」


 俺の気になる事、それはまず第一に俺の知るアキュラがどうなっているのかだ。

 目の前に居るコイツは悪い奴では無い事は今の会話で分かったが、それなら何故居ないのかが気がかりだと言える。

 場合によっては、実力行使も必要になる可能性も捨てきれないのだから。


「ヤツは不覚を取って大怪我をしてな。今はミチルと同じ療養施設で眠りについている」

「……あのバカ。遂にやりやがったのか」

「それについてはノーコメントだ。オレも向こうでは同じ事をしたからな」

「って、お前もかよ!?」

「まあオレはヤツとは違って不覚を取る事は無かったがな」

「不覚を取らなきゃいいって訳じゃねぇんだぞ! 分かってんのかその辺り!?」

「ミチルにはバレなかったから問題はあるまい」

「あのなぁ……あの子はそういう時、察してて黙ってる子なんだぞ?」

『ま、その辺分からないからアキュラくんなんだよねぇ』


 俺の話に合わせる形で聞きなれない声と共に現れたのは丸っこいメカだった。

 見た所メンテは良く行き届いているが、所々の細かい傷がここに居るアキュラが見て来た地獄を連想させ、長い間アキュラと一緒だった事が良く分かる。

 ……このアキュラ、見た目通りの年じゃねぇな?

 ま、そこを突っ込むのは野暮ってもんか。


「ん~……見た所、戦闘補助用のバトルポッドみたいだが……」

『へぇ。ぼくの事分かるんだ』

「そりゃあそんだけ細かい傷跡が残ってればな。おいアキュラ、女の子をキズモノにしたんだから責任は取らにゃいかんぞ?」

「当り前だ。ロロはオレが動く限り、最期まで面倒を見るつもりだ」

『あ、アキュラくん……』


 こ、コイツら……からかうつもりだったのに自然な流れで惚気てやが……いや、アキュラの方は分かって無さそうだな。

 こういう所が同じなのは残念と言うか、良かったと言うか。

 ま、このアキュラが信用できるって事は分かった。

 そろそろ、本題に入るとしよう。


「所でアキュラ、お前は神園博士からのデータも含めて第七波動の事、どれだけ把握している?」

「未だ分からないことだらけだな。この世界に来て初めて分かった事もある位だ。そもそも、俺の生きる世界でもまだまだ未知の分野だしな」

「いや、そう言う事じゃねぇ」

「……?」

「【龍放射】、この言葉に聞き覚えは?」


 この言葉を発した瞬間、落ち着いていたアキュラの様子が一変した。

 その様子は俺の知っているアキュラに近い馴染み深いモノで、まるで禁忌に触れた咎人を見るような目で俺を睨みつけている。


『……? 龍放射って、何?』

「ロロ、お前は知らなくていい事だ。……余り、その言葉を表に出すのはやめて貰おうか」

「……その様子じゃあ、そっちの世界でもお手上げな状態って訳か」

「………………」


 気まずい雰囲気が当たりを包む。

 こりゃあ、この件はアキュラとのみ話す必要があるな。


「悪ぃ、ちょいとアキュラと二人にしてくれねぇか。出来れば防音部屋も用意した上で」

「それは、ボクにも話せない事なのかい?」

「悪ぃな。これに関してはいくらお前でもまだ言えねぇ。それだけ重要な事なんだ」

「まだ……ね。じゃあ、話せる時が来たらでいいよ。凄く気になる所ではあるけどね」

「すまんな」

「ロロ、悪いがここで少し待っていろ。コイツとは、少し込み入った話をする必要がある」

『……分かったよ。本当は納得できないけど、いつかは話してくれるんでしょ?』

「ああ」

「じゃあ紫電、ちょいと行ってくr」


 最後まで俺が言葉を出すよりも前に、紫電の部屋にある通信端末から音が鳴り響く。

 紫電は端末を手に取り、用件を聞く。


「何? フェムトから救援要請? ……ふむ。……! それは本当かい? 困ったね。それを目撃されたら我が社のアイドルのイメージダウン待ったなしじゃ無いか。ありがとう。悪いけどこの事は戒厳令を出させてもらうよ。君も、口を慎むようにね?」

「……どうした? フェムトに何かあったのか?」

「どうやらミッションに問題が発生したみたいでね……悪いけどアキュラ、救援に向かってくれないか?」

「何故オレが行かねばならない? イオタ辺りを向かわせればいいだろう? ヤツはオレよりも移動するだけならば早いからな。それに、今はそれ所では……」


 その後の紫電の言葉に、アキュラは血相を変えて場所を聞き出すと同時に玉っころを引き連れ、飛び出すようにこの部屋を後にした。

 紫電もこれから忙しくなるし、俺はこのままアシモフの所へと帰還を決める。

 ……そう言えばアシモフの件、聞きそびれちまったな。

 まあ最も、アシモフ本人から直々にボコボコにされたと聞いてはいたから顛末その物は知ってはいるんだが。

 ま、それと合わせてあの様子を見る限り、神園博士の件は吹っ切れたと言ってもいいだろうな。

 だが、それはあのアキュラだからこそそれで済んだと言えるのであり、俺の知るアキュラだとこうはイカンだろう。

 ま、アレはアシモフの咎だから本人が背負わにゃならんし、俺にもアシモフを止められなかった責任もある。

 それに、吹っ切れた事は別にいい事ばかりでは無い。

 あのアキュラは研究そのものは続けているだろうが……

 きっと、心の奥底では()()()()()

 これは俺の推測になってしまうが、ミチルが電子の謡精(サイバーディーヴァ)の能力者である事を知っちまったのが原因だろう。

 だが、それに待ったをかけられる可能性があると知ったら、アイツはどんな顔をするだろうか?

 しかもその鍵を握るのが、フェムトだと知ったら。

 そう思いながら俺は、この部屋を後にするのであった。






第三十三話 黒死蝶の女王


緊急ミッション

 

 

 

 

 ダイナインを撃破し、ようやく一息つけるかと思われたその矢先、施設全体が振動を始め、辺りが少しづつホログラム状に分解され始めた。

 

 これだけならば一見何も問題は無いと思われるが、この施設を移動している際、地下へと潜る事が多かった為、ここで施設が完全に分解されてしまうと生き埋めにされてしまう可能性がある。

 

 なので、急いで地上へと急がなければならない。

 

 私は中破したリトルマンティスへと乗り込み、状態をチェックしながら破損、或いは移動するのに邪魔になるパーツをパージしていく。

 

 装甲、腕、各種武装等をどんどん切り離し、最終的にコックピットを守る装甲すら取り除かれた、後に【超高機動モード】と呼ばれる形に姿を変える。

 

 この状態になったと同時に、ストラトスさんを呼んで後部に存在するサブシートへと乗り込んでもらう。

 

 

(いいぞ! 出してくれ!)

 

(分かりました! では行きます! リトル、念のため全周囲の索敵をお願いします! 道中の敵は全て撃破しましたが、油断は出来ません!)

 

(ん! まかせて!)

 

(それじゃ、出発(しゅっぱーつ)!!)

 

 

 

 


 

STRIK

 


 

 

 

 

 ライの掛け声を合図にエンジンを唸らせ、背中のブースターに火が灯り、脚部のローラーダッシュ機構が甲高い音と共に猛烈に回転し、リトルマンティスは来た道を猛スピードで逆走する。

 

 移動する事だけに特化させただけあり、今のリトルマンティスは私の細かい操縦に対して良く追従してくれている。

 

 普段の重武装状態では重さによる慣性も計算に入れて動かす必要があった為、その差は歴然。

 

 だけど、これは私が操縦しているからこの様な評価を出すことが出来るのだが、他の人が操縦した場合は真逆の評価になるだろう。

 

 操縦性が劣悪で、ピーキーであると。

 

 

(すごーい! はやーい!)

 

(まるで遊園地の絶叫マシンみたいだな。……失敗すれば最悪死ぬ事を考慮しなければの話になるが)

 

(情勢が落ち着いたら紫電に打診してみても……っとと、いいかもしれませんね!)

 

 

 そのまま道なりに進んでいたら、突き当りに差し掛かる。

 

 マップを見る限り、ここから飛ばなければ地上に戻る事は出来ない。

 

 パージ前では無理であったが、今の状態ならば行ける筈。

 

 エンジンを唸らせ、ブースターを全開にしつつ脚部のパワーを最大に設定して跳躍。

 

 そのまま無事に上部の通路に着地を済ませると同時に再加速する。

 

 

(今の跳躍、凄かった!)

 

(戦車にしては破格とも言える跳躍力だな。【マンティスレギオン】でもこうはいくまい)

 

(今の状態は移動に不要なパーツを極限に取り除いた状態ですからね。この位余裕ですよ!)

 

 

 来た道を高速で戻りつつ、並列思考を増やすスキル(シンキングアップ)を使い、操縦を代行させながら辺りの景色を見る。

 

 少しづつではあるが、ホログラム状に分解される速度が増している。

 

 これは思った以上に時間が無いのかもしれない。

 

 私はエンジン出力を更に高め、もっと速度を加速させて脱出を急ぐ。

 

 そんな時であった。

 

 

(……フェムト)

 

(どうかしましたか? リトル?)

 

(後方から何かが近づいてくる)

 

 

 コックピットの後方を移す画面をオンにすると、後方からレディバグ(てんとう虫)を模倣したと思しきメカが迫ってきていた。

 

 しかも、そのメカの上には先ほど撃破したはずのダイナインの姿もあった。

 

 当然、あの蒼黒い雷を纏った状態だ。

 

 ついさっき撃破したはずの彼がどうしてと思っていたら、そのダイナインの後方に居る存在に気が付く。

 

 その存在は、復活したダイナインと言う異常事態が矮小になってしまう程に重大なモノだった。

 

 

(アレは……()()()()だと! どう言う事だ!)

 

(よく見てストラトス! あのモルフォ、()()よ!)

 

(クッ……! リトル! 私の仮想人格と合わせて情報解析を!)

 

(ん! これは……あの黒いモルフォから流れる力がダイナインに集中してる! これ多分、謡精の歌(ソングオブディーヴァ)だよ!)

 

 

 ――リトルからのテレパスに操縦桿を握る手に冷や汗が伝う。

 

 不幸中の幸いだが、外部に連絡をする事は出来たので、TAS経由で救援を要請。

 

 誰が来るかは不明だが、外に出る頃には来てくれるだろう。

 

 ……今のリトルマンティスは装甲も武装も無い状態だ。

 

 それに追いつくあのメカの機動性は大したものだと称賛したい所だが、追いつかれたら間違い無く私達は最悪生き埋めになってしまう。

 

 これ以上リトルマンティスに無理はさせたく無かったが、仕方がない。

 

 リトルマンティスの制御を青き交流(リトルパルサー)で完全に掌握し、全リミッターを解除。

 

 その全ての性能を限界まで引き出し、更なる加速を行う。

 

 これによってようやく速度が拮抗し、ここから私達は命懸けの逃走劇を始める事になった。

 

 

 

 


 

STRIK

 


 

 

 

 速度が拮抗したのを察知したのか、ダイナインがメインウェポンと思われる光剣をこちらに複数投げつけた。

 

 これをただの投擲と侮るなかれ、謡精の歌が上乗せされた力から放たれたそれは、今のリトルマンティスを撃墜するのに十分な威力を秘めている。

 

 現に、後方を映し出すカメラが、外れた光剣が床に突き刺さった時の余波によって出来たクレーターを捉えていた。

 

 

(ひぇぇ……)

 

(EPレーダーでロックオンします! ストラトスさんは迎撃を!)

 

(任せろ。ライ、もうひと頑張りだ)

 

(あいあいさー!)

 

 

 

 私はEPレーダーをメカの方に対してのみロックオン。

 

 今はこの施設を脱出する事が最優先である為、ダイナインの足となっているメカを狙う。

 

 ストラトスさんの第七波動による羽虫は高速で着弾する光剣を撃墜するのには不向き。

 

 ならば、それの迎撃は諦め足となっているメカを落とした方がいい筈だ。

 

 

(行け、ミリオンイーター!)

 

(虫ロボットを食べちゃえ!)

 

 

 ミリオンイーターによる攻撃が、レディバグ型のメカへと殺到。

 

 ダイナインは迎撃しようとするが、ロックオンされている以上よほどの事が無い限り迎撃は不可能だ。

 

 これで勝負あったと思われたのだが……

 

 

(何だと!?)

 

(六角形のバリアみたいなので防がれちゃった!)

 

(あれは……!)

 

 

 確かあれは【電子障壁(サイバーフィールド)】と呼ばれる電子の謡精(サイバーディーヴァ)の力によるバリアだった筈だ。

 

 モルフォ本人がライブ中に即席の足場なんかに使っていたから、私の中では割と馴染み深いモノなのだが、まさかロックオンも剥がされるレベルで防御性能が高いだなんて……!

 

 

(フェムト! 黒いモルフォから高エネルギー反応!)

 

(エネルギーが収束され出しててビームとか出そうな雰囲気だよ!)

 

 

 今私達が突き進んでいる通路は一直線の通路。

 

 私達だけならばともかく、メカで移動する場合は狭い場所だ。

 

 こんな所でビームに相当する何かを撃たれたら私達に逃げ場は無い。

 

 ならば、持てる手段を全部使うしかない。

 

 幸いEPはリトルマンティスに乗り込んでいる為、急速回復は出来ない物の、ある程度ならば自由に扱える。

 

 今のリトルマンティスでは装甲で受ける事は出来ない以上、私の持つSPスキルで防ぐ以外に手は無いだろう。

 

 私は体感時間を加速させるスキル(フィールアクセラレーション)を発動させる。

 

 このスキルは頭領さん曰く、連続で使うと命を削る危ないスキルらしいので今まで控えていたが、解禁する他無いだろう。

 

 

(む……これは)

 

(なんだか、周りの景色がゆっくりになってる!)

 

(体感時間を加速させました! ストラトスさんとライはダイナインとメカの方の警戒をお願いします! 私はあの黒いモルフォの攻撃に対処しますので!)

 

(分かった!)

 

(あいあいさー!)

 

(フェムト……来るよ!)

 

 

 ゆっくりとした時の流れの中で、後方から凄まじいエネルギーの奔流が迸る。

 

 収束されたエネルギーがビーム状に放たれ、私達を穿たんと一直線に迫った。

 

 その規模は私の想像を超えており、直撃すればまず助からないだろう。

 

 なので、ここは城塞の力を用いるしかない。

 

 私は自身に気合を込める為に、声を高らかに口上を上げる。

 

 

「調律せよ! 青き交流(リトルパルサー)! 私達を穿たんとする殺意の奔流を祓い清めよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

煌めくは雷纏いし城塞

 

守護の聖域よ 二重に重なり城塞と化せ

 

 

パルスサンクチュアリ

 

 

 

 

 

 

 

 私の口上の影響で活性化したリトルの力を上乗せした聖なる城塞。

 

 それが展開されると同時に極大のビームが着弾。

 

 城塞による防御を莫大なエネルギーの奔流で削り取りながら、その殺意を私達に突き立てんとビームが迫る。

 

 ゆっくりとした時間の中で起こるそれは、まるで死のカウントダウンだ。

 

 

(わわわ! 抜かれちゃうよぉ!)

 

(フェムト! このままじゃ防ぎきれない!)

 

(なら、展開されているEPエネルギーを着弾点に再収束すれば!)

 

 

 

 聖なる城塞に着弾した所に、これを構成するEPエネルギーを収束。

 

 不要な聖なる城塞の展開部分を再利用する形で運用し、着弾した場所を補強する事でビームに対抗する。

 

 その結果……

 

 

(やった! 防げた!)

 

(……久々に、生きた心地がしなかったな)

 

(全くです)

 

(出口が見えた! もう直ぐ外に出られるよ!)

 

 

 辛うじてビームを防ぎきると同時に、出口を目視で確認する所まで到達。

 

 それと同時に体感時間の加速(フィールアクセラレーション)が解除され、通常の時間に戻される。

 

 それに合わせるかのようにダイナインが布で出来た反射する槍【クロスランサー】をこちらに投げつけた。

 

 この槍はダメージは無いものの、足止めを目的とするならば最適解と言わざるを得ない攻撃。

 

 当たれば布にくるまれ、動けなくなってしまうのだ。

 

 

(させないよ!)

 

(フェムトの城塞をヒントにした【イーターシールド】……即行だが、上手くいったようだな)

 

 

 羽虫をシールド状に展開し、一か八かと思われるダイナインの放ったクロスランサーを防ぎ切り、ストラトスさんは会心の笑みを浮かべる。

 

 そして、私達はこの施設から脱出に成功。

 

 飛び出した勢いを殺すように180度反転し、ダイナイン達を改めて迎え撃つ為にEPレーダーを発動し、再度ロックオン。

 

 今度はメカ以外の全員をロックオンし、ストラトスさんがミリオンイーターで攻撃を慣行。

 

 だが、これは先程と同じように当然黒いモルフォによる電子障壁で防がれる。

 

 

(やはり攻撃を通すのは無理か)

 

(ですが、そろそろ救援が来る筈。それまで何としてでも粘りましょう!)

 

 

 私達は役目を終えたリトルマンティスから降車。

 

 改めて鉄扇とワイヤーガンを構え、ダイナイン達を見据える。

 

 その刹那。

 

 メカは爆ぜ、ダイナインは一瞬で体中を細切れにした状態で吹き飛びながらホログラム状に消え去った。

 

 

(何が起きた!)

 

(ほんの一瞬だけですが、人影が見えました。恐らくですが……)

 

 

 ダイナインがホログラム状に消え去った事で視界が開け、誰が救援に来たのかが判明する。

 

 その人は、ホバリングをしながらこちらに背を向けつつゆっくりと降下。

 

 黒いモルフォを視界から外さない様に、油断無く上空に居る彼女を視界に収めている。

 

 

「アキュラ! 救援に来たのは貴方だったんですね!」

 

「助かった。礼を言う」

 

「………………」

 

 

 私達の声に対して、アキュラは反応を示さなかった。

 

 私達はそれを懸念に思いつつ、見慣れない装備を身に纏うアキュラの横に並ぶ。

 

 先ほどまでは白い鎧だった筈なのに、着地した瞬間赤い鎧へとその姿を変化させている。

 

 それだけでは無く、今ではもう見慣れた盾に加えて、逆に一転して見慣れない銃と思しき物も装備しており、その様相は尋常な物では無い。

 

 きっと今、私達が見ている装備がアキュラの持つ本来の装備なのだろう。

 

 これらの可変式の鎧や銃について詳しい事を聞きたい所だが、今はそれ所では無い。

 

 私達が対峙しているあの黒いモルフォは私から見ても異様な空気を纏っている。

 

 何処までも真っ黒な闇を思わせる瞳に、暗い紫色と表現出来る衣装。

 

 私達の知るモルフォの色鮮やかな羽に対し、黒いモルフォは深い紫色のグラデーションの羽を持つ。

 

 そんな黒いモルフォに対して、流石のアキュラも警戒しているのが理由であのような態度だったのではと思いつつ、横目で彼の様子を見たのだが……

 

 その表情は、私達が見た事も無い位怒気を孕んだ物だった。

 

 普段は無表情と言っても良い彼が、ここまで分かりやすく感情を露わにするなんて、今まで見た事が無い。

 

 あの黒いモルフォは、アキュラと何かしらの因縁があるのだろうか?

 

 そんな風に考えていたら、アキュラの傍に希望の歌姫ロロの姿が顕現する。

 

 彼女はライみたいに明るく元気なムードメーカーなのだが、そんな彼女ですらアキュラと同じような怒気を孕んだ表情を隠そうともしない。

 

 そんなアキュラとロロの姿を見た黒いモルフォは何を思ったのか、表情が視認できる位の距離まで近づいてきた。

 

 先程の私達の時とは打って変わったかのように、ゆっくりと近づく黒いモルフォ。

 

 しかし、その表情は私達の知るモルフォとは余りにもかけ離れた物だった。

 

 人を喰ったかのような不敵な、それでいて何処か壊れてしまったかのような、不気味な笑顔。

 

 それは何も知らない私達ですら、最大限の警戒を促すのに十分な破壊力があった。

 

 

「……随分と舐めたマネをしてくれるな。デマーゼル」

 

『デマーゼル? フフ……アハハハハハ!! ゼンマイジカケのテツクズが良く吠えるわねぇ!? あんなのとわたしを一緒にするなんて!!』

 

「……なんだと?」

 

 

 先ほどの笑顔が一転、怒気を孕んだ恐ろしい表情でアキュラに喰ってかかるように黒いモルフォはアキュラにそう告げる。

 

 心の底から侮蔑の態度を隠そうともせずに。

 

 これに対し、先程まで怒気すら孕んでいたアキュラは一転して困惑の表情を浮かべる。

 

 

『分からない……か。まあ、当然よね。貴方はわたしの知るテツクズ(アキュラくん)じゃないし。ま、顔見せは出来たから良しとしますかねぇ』

 

『キミは誰? ミチルちゃんじゃ……』

 

『その名前でわたしを呼ぶな!! ……()()()()()()、もう忘れたわ』

 

『……ッ!? 昔……だって?』

 

 

 おかしい。

 

 どうにも互いが互いの事を知っている筈なのに、話が噛み合ってない様に思える。

 

 それが何かは分からないが、とにかく何かが致命的にズレているのだ。

 

 

「デマーゼルはどうした? この一連の騒動、ヤツの仕業では無いのか?」

 

『さっきから質問ばっかりねぇ……このわたしが教えるとでも思うのかしら?』

 

「…………」

 

『ぶっちゃけ、貴方達の事なんてどうでもいいの。それよりも……』

 

 

 黒いモルフォは、何処までも吸い込まれるような黒い瞳を私に向ける。

 

 このまま見つめ続けていたら、心が捕らわれてしまいそうな錯覚を感じてしまう。

 

 ……怖気づいてはいけない。

 

 この一連の騒動、ここに居る黒いモルフォの仕業の可能性が極めて高いのだから。

 

 

『あぁ……カワイイわねぇ♪ ……このまま食べてしまいたい位』

 

「……!?」

 

『貴方、フェムトだっけ? お遊びとは言えこのわたしの攻撃を凌いじゃうなんて、大した物じゃない。見直しちゃったわ。流石は異端者(イレギュラー)って所かしら。……決めた。キミの事、わたしのモノにしちゃおうかな……♪』

 

 

 黒いモルフォが私に対して手を伸ばす。

 

 先程とは打って変わって恍惚で、致命的な何かが壊れてしまったかのような笑顔をこちらに向けながら。

 

 私はそれから逃れる様に下がり、鉄扇とワイヤーガンを改めて構える。

 

 

『へぇ……()()()()()

 

「……? そりゃあ、嫌な感じがしたのですから下がりますよ。普通は」

 

『そう言う意味じゃあ無いんだけど……まあいいわ。思った以上の逸材みたいだし、ますます気にいっちゃった♪』

 

 

 あの口ぶり、知らない間に私に対して何かしらの干渉をしたのだろうか?

 

 リトルが何かやってくれたのかと思ったのだが、否定の感情を私に向けた。

 

 ……今分からない事を気にしても仕方がないので、改めて私達の状況を整理する。

 

 ストラトスさんは私と同じように警戒してくれているけど、その表情に余裕が無い。

 

 彼女の放つプレッシャーによる圧力がそうさせているのだろう。

 

 ライは彼女に怯えてしまっており、怖くてテレパスも出来ない有様だ。

 

 まあ、初任務でこんな異様な雰囲気を持った相手と相対してしまった為、仕方の無い事なのだが。

 

 リトルもストラトスさんと同様なのだが、相手が相手である為、沈黙を続けて警戒している感じだ。

 

 何しろ、相手は私達の知るモルフォと同じ精神感応系の能力を保有している可能性は極めて高い。

 

 その力で、こちらのテレパスを読み取られる可能性は十分にあるし、既に読まれている可能性も当然ある。

 

 それに、知り合いだろうと思われたアキュラとロロには何故か辛辣で、しかも彼らにこれ以上口を開かない以上、ここは私が気張るしかない。

 

 ニコラも言っていたが、やれば出来るとは言わないが、やれば何かが出来る。

 

 それを信じ、私はなけなしの勇気を振り絞って話を続けた。

 

 

「……貴女は一体、何なんですか?」

 

『フフ……こう見えてもわたし、【恒久平和維持装置】だった時もあったのよ? でも色々あって、最近では【第七波動能力者(セプティマホルダー)の守護者】を名乗るようになったわね。ま、そう名乗れたのはほんの少しだけだったけど……ね』

 

「(……ッ! 今一瞬、ノイズが走ったような……?)その肩書は、確かデマーゼルが名乗っていた物だったと聞いています」

 

『ふぅん……あのマケイヌ共(アキュラくんとロロ)からある程度の話は聞いているのね。そうねぇ……わたしの事は【黒死蝶の女王(ペスト・ティターニア)】とでも呼んで頂戴な。長いと思うなら適当に略しちゃっても構わないわよ』

 

「……では、【ペスニア】と呼ばせて頂きます。一応、ナス科の一年草である【ペチュニア】を少し変えた感じですね」

 

『ふぅん……花言葉は心の安らぎ、かぁ。思ったよりもいい名前を貰えちゃった♪ ま、それでいいわ。それで、何だっけ? あぁ、デマーゼルの事だったかしら?』

 

「ええ」

 

 

 まるでデマーゼルの事等どうでもいいような口調で語る、黒いモルフォ改めペスニア。

 

 この事から察するに、彼女にとってデマーゼルは過去の人物、或いは下位の存在として認識していると推測できる。

 

 

『……まだ内緒♪ だって、()()()()()()()()()()()()なのにネタばらしだなんて、つまらないと思わない? 折角今まで色々と()()()もしたって言うのに』

 

「やはり、ホログラム能力者達を嗾けていたのはペスニアなのですね」

 

『ええ。()()()()()()()()()()()だったのよ』

 

「何を企んでいる……と聞くのはダメそうですね」

 

『あは♪ わたしの事、分かってるじゃない♪ アイツらとは大違いね。だけどここで大ヒント、出しちゃいま~す! フフ……♪ ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。何をするかは、その時のお楽しみってコトで♪』

 

 

 わたし()だって?

 

 彼女以外にも、まだ誰かが背後に潜んでいるとでも言うのだろうか?

 

 

『言いたいコトは大体言えたし、わたしはもう行くわ。それじゃあまたね♪ ……次に会ったら、心も体もわたしのモノにしてあげるから。フフ♪ 楽しみねぇ♪

 

 

 そう言い残しペスニアはその場から姿を消した。

 

 ……ふぅ。

 

 あの手の相手をするのは、ベルレコで色々な意味で濃いユーザーを相手にしていた時以来だ。

 

 この経験が無ければ、まともに話せていたかどうか……

 

 そんな風に私はホッと胸を撫でおろし、一息ついた。

 

 

「…………」

 

『アキュラくん……』

 

「何がどうなっている? デマーゼルでは無く、何故ミチルが出て来る? いや、そもそも本当にアレはミチルなのか?」

 

『ぼく達に、凄く辛辣だったね』

 

「そうだな。まるで、オレ達の事を恨んでいるかのようだった」

 

『……ぼく達、ちゃんとミチルちゃんの事を楽にしてあげた筈だよね?』

 

「ああ、オレは確かにこの手でミチルを眠りにつかせた。デマーゼルを倒した後はむき出しだった生体部分を遺灰にして埋葬も済ませた。因子も灰になった以上、再び蘇る要素等無い筈だ。……オレは何を見落としている?」

 

「……ここで考えていても仕方がありません。一度戻りましょう。考え事は、ゆっくり出来る環境でするからこそ捗るモノですので」

 

『そうだね。一回戻って落ち着かなきゃ、だね。ありがと、フェムト君』

 

 

 こうして私達はミッションを終え、帰還するのであった。

 

 多くの謎を残したまま……

 

 

 

 


 

CLEAR

 


 

 

 

 




ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。
ここ以降は独自設定のオマケ話みたいな物なので興味の無い方はスルーでお願いします。





〇アシモフのその後の顛末について
第二十九話でGVからフェザーの事情を聞いた後、色々あってフェムト達の居る世界のアシモフと対面。
その後、神園博士との仇の件等もここでぶちまけ、ここでアシモフとアキュラは一戦交える事になるが、モニカの乱入によってこの世界のアシモフがデマーゼルとは違う事を知った為、アキュラは彼と和解する事となる。
が、あくまで和解できたのはこのアキュラだった為であり、この世界のアキュラの場合はこうはいかない事も告げている。
後、厳密に言うとこのアキュラの仇はアシモフでは無くデマーゼルである事も和解できた要因の一つだったりする。

龍放射について
本小説内ではアキュラは神園博士から受け継いだデータでこの事を知っていると言う扱い。
何故そうしたかと言うと、能力者を相手にバケモノと平然と言えるかの解像度を上げる為であり、新たに一定の説得力も付与出来ると考えられるから。
原作では能力者の誰もがなりうる暴龍となるのに必要な要素であり、蒼き雷霆による電力供給に乗る形で国全体に拡散しており、その状況はかなり絶望的な状況と言えるトンデモ設定。
人間だけでは無く機械すら暴走させる為、まず大抵のガンヴォルト世界は滅ぶ。

〇超高機動モードについて
リトルマンティスを稼働させるのに必要なブースターを除く最低限のパーツで構成されたモード。
各種武装と全装甲が取っ払われている為、極めて高い機動性を誇るが、耐久力はお察し。
おまけに操縦性がお世辞にも良いとは言えず、極めてピーキーな仕上がりになっている。
まあこれは専用のOSが無く、全部マニュアルで動かしているのが理由でもあるのだが……

〇レディバグを模したメカについて
ダイナインの居る第二データ施設内の道中に存在する中ボスに当たる存在。
主に体当たりと、ブリッツダッシュによる接触を無効化しつつ反撃する地面での回転が主な攻撃方法。
今回は復活したダイナインの乗り物として活躍する事に。

〇第二データ施設もとい、第二データバンク施設建設予定地について
実はこの施設、ガンヴォルト爪でテセオさんが電脳化したデータ施設と同一の物だったりする。
それがどうして建設予定地になったのかと言うと、フェムトがデータバンク施設内で余裕を持ってデータが収まる様に定期的にデータの最適化や整理整頓(デフラグ)等をしており、その影響で実際にこの施設が必要になった時期がズレこんだのが理由。

〇黒いモルフォ改め、ペスニアについて
彼女h

――unknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknownunknown

……まだ、語る時では無い。
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