||_・) チラ
はじまり
BETA
BETAとは
Being of the
Extra
Terresial origin Which is
Adversary of human race
の略であり日本語に訳すと『人類に敵対的な地球外起源種』である。
そんな彼らが我ら地球とファーストコンタクトしたのは1959年のことだった。彼らのことを知らなかった上層部は対話での接触を試みたが、失敗。
彼らは瞬く間に月に押し寄せるとその膨大な物量で、1973年ついに月を占領してしまう。
また、同年中国領カシュガルにBETの宇宙船とも言われる着陸ユニットが飛来、着陸地点に前線基地であるハイブを建設する。
無論人類も抵抗をするが、対空に特化した個体の出現によりすぐに劣勢に追いやられる。対BETAの切り札として人形起動兵器を投下するもその多すぎる物量から決定打を与えられずに人類はどんどん追い込まれることになる。
1975年夏
アメリカ
デトロイト郊外のいかにも執事やメイドが居そうな立派なお屋敷の一室。貴族の当主の
部屋といっても納得してしまうほどの豪華な部屋。明らかにこの時代には存在しない超薄型のタブレット携帯端末でその会話は交わされていた。
『やっぱり、戦術機にはどうしても限界があるね…。』
「そうですかぁ。いけると思ったんですがねぇ…。」
『いや、ある一定のレベル以上はたしかにムリだけど限りある資源のことを考えたら計画には十分許容範囲内さ。』
「そうですか…。まぁ、それならいいんですが…。ああ、そうそう例の件。上手くいきそうです。少しムリをしましたがね。」
『そうかい、それは良かったよ。それがないと僕たちの計画が始まらないからね。』
「じぁあ、この話しは次の日曜日の会議の時にでも。」
『うん、その方がいいね。』
「では、今後も我ら救世主に幸多からんことを」
『多からんことを』
ブツ
椅子に腰かけた人物は、受話器をおいて目の前のまるで虫食いのようにBETAに侵食されている世界地図を見つめる。
「さて、本物の救世主様がこちらにいらっしゃる前に、我々であらかた掃除しておきますか…」
そう呟き、その人物は明らかに身の丈にあってない椅子から降り、今日のノルマを達成するべくあるきだした。
"彼ら"は今、その計画を実行にうつす。
よくも悪くも世界は変わろうとしていた。
この物語は、悪が動かす、奇跡みたいな確率が産んだ物語。
かくして、あいとゆうきときぼうのものがたりが始まる前に、あくとさくりゃくとほんのすこしのきぼうのものがたりが始まった。