艦これ0 RTA 0から1へ エンド 強化人間チャート 作:道長(最近灯に目覚めた)
ACNXの「9memorise」あたりですかね。BGM。
章を追加しました。少し見やすくなっているといいなと。ただしセンスはない(迫真)
許して(懇願)
アンケートありがとうございました。
このままの人と、あっさりの人は分かります。このままの人はありがたい限りですし、あっさりの人は話を早く進めろって意味だと思ったので。
なんでネットリが次点なんですかね……?
無茶振りって書いてあるやん(憤怒)。
「目標を確保。これより帰還する……と」
暗号通信を打ち込んで、想定より容易く発見出来た相手を見る。どちらかと言えばやせ形の、人が良さそうな30代後半の男性だ。とてもでは無いが、陸軍最後の大物とは思えない。
「君が私を連行するのか。どうかお手柔らかに頼む」
なんというか、呑気な人間だと感じた。この状況でもすました顔でそんなことを言えるのは、余程の馬鹿か、もしかしたら器が大きいのか。判断するには情報が少なすぎた。ただ、自分がどう考えようとやることは変わりはない。従ってくれるのなら、手間が省けてやりやすい。
「あぁ。そうだ。君達はどんな命令でここに来たのだね? おそらくは私の連行だけではあるまい。聞かせてはくれないか? 聞いた所で、私にどうこう出来る力はないのだから」
「……命令はあなたの拘束だけだ」
「そんなことはあるまい。現に君以外の誰かが、外で戦闘を行っているだろう? 」
「陽動しているんだから当たり前でしょ」
「もう陽動の必要はない。『ワイルドキャット』が敗れた時点で、兵士たちは既に降伏しているはずだ。そもそも銃声ではなく、砲撃音だからな。先程までは小銃と機関砲の音しかしなかった」
この男は呑気かもしれないが、バカではないらしい。下手な情報を与えると面倒なことになると直感する。そんな私を無視して、男は話を続けてきた。
「ふむ……。この音なら口径的には中口径、『鴉』相手に1人で相手取るとは考え難い。となると、君の妹である神通と那珂が『鴉』とやりあっているのか」
「な……」
当たっている。確かに理論的に考えれば決して難しいことではないだろう。ただし自らに危険が差し迫っている状況で、それが可能ならという条件はつくが。
「当たりか。恐らく私の確保の他に、彼の排除が任務として下されたのだろう? 命令したのは恐らく……」
「黙れ! それ以上口を開くようなら」
「口を開いたらどうするのかね? 仮に私を殺したら、君達の処遇がどうなるかは想像に難くはなかろう?」
「ぐっ……」
どうせ君には何も出来ないんだ。少し付き合ってくれないか?
言葉につまる。
自分の愚かさを痛感した。崩壊した陸軍でここまで生き残って来た人間が、凡庸であるはずがないのだ。少なくとも目の前の男は、私の想定を確実に越えてくる。
「とは言っても聞きたいことは1つだけだ。君は『鴉』について何を知っている? それ次第で、私は君にかける言葉を選ばねばならない」
「何をって……」
「それさえ言ってくれれば、私から質問するようなことはもうしないと約束しよう」
少し考えて答えることにした。この男の追及がこれだけで済むのなら安いものだと思った。
それは結果として、高い買い物になったのだが。
「前の内戦の英雄。けれども最後の最後で友軍を殺した危険人物だから粛清の対象だと。……任務については、夜間の作戦を一番得意とする私が、あなたを回収する役。神通と那珂が強化人間相手に消耗した『レイヴン』を始末する係。……イヤな役目を押し付けたみたいだけど」
本来なら言うべきことではないが、もうバレているならと任務の内容まで話してしまった。……話さずにはいられなかった。話せば少し、この胸のわだかまりが楽になるのではと思ったからだ。
「そうか。……本当にそれだけか?」
「それだけ。もう良いでしょう。黙ってて」
それでもあまり効果はなくて、やっぱり言うんじゃなかったと頭を抱えた。
それを気にしたのかは知らないが、男は忌々しげに顔を歪め、口を開く。
「相変わらずのようだな、老人どもは。これは善意から言おう。早く妹達の元へ行け。間に合わなくなるぞ」
「黙れって言ったの。別に殺さなくても、あなたを黙らせる手段は他にもあることを忘れないで」
「それでももう一度言おう、早く行け。なんなら連絡するといい。君にとって、最も忌むべき事が起きようとしているはずだ」
「……」
睨み付けながら無線を繋げる。本気で私を案じているその目が不快感を煽った。
「神通。 聞こえる?」
「っゲホッ……。姉さん!? 早く逃げて!」
「神通? 一体何が起こって……」
「このバケモノ……ッ。神通ちゃんは下がって! 私がやる……!」
「待っ……那珂ちゃん! 前に出ては……!」
通信が途絶した。無線を握りしめながら中将を見る。さっきまでは感じられなかった底の知れない冷たさが、彼の目の奥にはあった。
「安心するといい。私は逃亡などしないよ。逃げたら意味がないのでな」
「それはどういう……」
「行くといい。君が行けば或いは、『鴉』も思うところがあるはずだ」
その言葉の意味もわからず外に飛び出す。もう任務の成否など頭からかき消えていた。
「あとは『鴉』次第、か」
先に仕掛けたのは
彼が砲撃戦とは言えない距離まで近寄るのと、そのはるか後方で、砲弾が爆発したのはほぼ同時だった。
「くっ……」
艦娘の砲撃というのは重量がある。どれだけ小型化してもあくまで砲撃なのだ。貫通させる銃撃とは違い、距離が離れれば山なりの軌道を描いてしまう。そのため、姿勢を低くして前進すれば、比較的容易に間合いを詰めることが可能だ。
陸上故に全力を出せないとは言え、その重量から来る音と爆発の恐怖に、ためらいなく真正面から突っ込めればの話だが。
残り5メートル。一瞬後には右手の白刃が閃くだろう。
切り合いを挑む気は毛頭なかった。川内型では一番近接戦闘を得意とする実力も自負もあったが、この剣鬼にマトモに付き合えば、30秒と持たずに胴体が泣き別れする確信が自分の中にあった。
ただし同時にこれは、好機だとも捉えられる。
「なに……」
相手がこちらの砲撃に躊躇しなかったというのなら、こちらも同じだ。姿勢を低くして、迷いなく相手の太股めがけてタックルした。
刃が右腕をなぞるように掠め、右の砲塔が壊滅。だが、それだけだ。
「那珂ちゃん!」
「味方ごと撃つ気か」
艦娘が近接戦闘を好まない理由は、単純に砲撃戦闘が多いから、だけではない。その身を守るために常に障壁を張っている艦娘だが、体が触れあうような近距離ではそれが干渉しあって、防御力が極端に減衰するのだ。
一対一ならともかく、多対多でそれはリスクが大き過ぎる。
「はぁーいっ。那珂ちゃん、現場はいりまーす!」
抑え込んでいるため姿は確認できないが、きっと那珂ちゃんは彼に狙いを定めているだろう。私も無事ではすまないが、彼を確実に葬れるなら十分だ。
「……バカらしい」
銃を引き抜くのは分かった。心臓を撃たれようが、頭を撃たれようが、私は離す気はないし、制限がかかっているとは言え、中距離の軽巡洋艦の障壁を抜くには足りない。この状況は変えられないはずだ。
「キャアッ!」
聞こえるはずが無い、妹の悲鳴が聞こえた。動揺して力を緩めた所で、胸を何かが叩いた。
(鞘……っ!)
腰に差していた鞘を、レバー引くようにして鈍器として扱ったのだ。そこへ更に膝蹴りがめり込む。
息が出来ない。痛いというより苦痛。体がパニックを起こして目がチカチカする。
それでも死ぬよりはマシだと思って、残った左の砲塔を自爆覚悟で斉射。
「……よくやる」
それもただ、距離を取るだけに留まった。それでも一瞬では死なない間合い。
そこで思い出したように肉体が生理機能を取り戻す。
血の混じった咳が出た。口腔内を懐かしいような鉄の味と臭いが充満する。急激な外的ストレスの影響か、頭がキンキンいい始めた。
「神通。 聞こえる?」
「っゲホッ……。姉さん!? 早く逃げて!」
姉からの無線だ。いつもはただの夜戦バカだけども、やるときはやってくれる自慢の姉。だからきっと、ここで踏ん張れば、目標を私達の提督に送り届けてくれる。
「このバケモノ……ッ。神通ちゃんは下がって! 私がやる……!」
いきり立った那珂を霞む視界に映る。右腕の砲塔4つの内、2つが大破、1つが中破。まさかと思った。
私達は戦闘中、常に全方位へ障壁を展開しているが、砲撃をするときは別だ。障壁に一時的に銃口を作り、砲弾を発射する。
狙ったというのか、あの時。
「待っ……那珂ちゃん! 前に出ては……!」
情けないことに手足が言うことをきかない。膝に片手を付かなくては、立つことすらままならないコンディション。今ほど生身の肉体というものを、鬱陶しいと思ったことはない。満身創痍で頭痛がするというのに、それでもやたらと、頭は回っていた。
このままだと妹は死ぬ。
砲撃を掻い潜った『レイヴン』は、自分より身長が低いはずの那珂の懐に潜り込むと、柄頭で鳩尾をかち上げた。足が僅かに浮き、体がくの字に折れる。華奢な那珂の体は、枯れ枝のように、そのままボッキリと折れてしまいそうだった。
そして無造作な前蹴りで吹き飛ばす。あれではしばらく動けまい。
「っあ!」
動くなと、悲鳴をあげる全身に鞭打って、無事な左の砲塔を起動した。例え当たらずとも、これで、まだ戦闘力のある自分に注意が向くはずだと。
「随分と妹に甘いのだな?」
「生憎、今生での身内の見殺しは御免です……!」
あなたのようにはいきませんと、皮肉を付け加えて言ったが、特に動揺する素振りは見えなかった。
やはり提督は正しかったと、こんなヤツに妹を殺させるわけにはいかないと、ガラクタの体に火が灯った。せめて那珂が逃げる時間は稼がなくては。
「最期まで、付き合っていただきます」
「頷くのも悪くないが、それはあとにしよう」
訝しく思うと、砲撃の風切り音が聞こえてきた。着弾の爆風からとっさに身をかばう。
「神通! 無事!?」
「姉さん!? どうして……?」
切羽詰まった声と見慣れた後ろ姿に、困惑とそれ以上のうれしさが込み上げてくる。そして、自分の胸に場違いな安心感が充ちていく。
しかしそれを振り払って、姉に聞かねばならないことがあった。
「中将の確保は?」
「任務達成しても、アンタ達が死んだら何にもならないでしょうが! ところで那珂は……」
意図が切れた人形の様に倒れこんでいる那珂を見て、姉が言葉を呑み込む。続けて背中越しにも圧倒されるような怒気が立ち上った。
「キサマァ!」
姉の激昂をそよ風程度にも感じていないのか、『レイヴン』は刃を納めると
「中将はどうした? まさか拘束し損ねたのか?」
「……」
自分は比較的長く艦娘として生きているが、感情がある一点を越えると、無になる。それを今の姉を見てはじめて知った。
「もういい。アンタは殺す」
砲撃と共に突っ込んだ姉を止める術はなかった。般若とはああいう顔を示すのかもしれない。
思考を停止させている自分に、リンクしている提督から緊急指示が入った。曰く、川内を任務に復帰させろと。
「姉さん! 提督から指示が」
「任務なんて知ったことか! コイツは私がやる!」
「姉さん!」
何故か知らないが「レイヴン」は防戦一方だ。反撃はおろか、剣を抜こうともしない。
「お前の提督からの指示に従え。さもないと」
「お前が、それを、言うかぁ!」
どうすればいい?
暴走する姉と、何故かそれを諌めようとする『レイヴン』。何も出来ずにいる私に近づく影があった。
「随分と大がかりな茶番だ。これは手間がかかる」
「あなたは……!」
現れたのは中将だった。何故ここに?
想像を越えた事態の連続に、パニックを起こしている自分をどう思ったのか。中将はここでは場違いな笑みを浮かべて
「すまないが、死ぬ気で我慢してくれ。これには後手を打つしかなくてね」
「一体何を」
次の瞬間、パキリと、私の中で何かが壊れた気がした。
私? わたし? ワタ……し?
「あ……。えっ、あ」
「やはりな。『鴉』よ、見ての通りだ。彼女達の首輪が外されてしまったようだ。簡易の処置を行うから手伝ってくれないか?」
そういってダレかが支えてくれるのを感じる、あそこに倒れてるのは、ダレだったっけ?
「急げ。このままでは溶け込んでしまう。そうなったら、もう戻ってはこれん」
「……了解した」
よくわからないが目の前のヒトが何かしてくれているらしい。それをボンヤリとヒトゴトみたく感じながら、蕩けていく思考のなかで浮かんだ言葉を呟いた。
川内姉、さん……那珂……ちゃん
前書きであんなん言いましたが、回答本当にありがとうございました。
はじめての一人称での戦闘でよくわからんことになってます。是非教えていただければと……。
なんかまた変な設定出してますけど、回収出来るんですかね、コイツ(他人事)。余計なことをして完走ルートから逸れていく(白目)。
前回初めて1話に2人感想を書いてくださった方がいてびっくり。やっぱり猫動画は……、最高やなって。
感想、評価、お気に入り、しおり、ありがとうございます。
この辺にぃ~戦闘描写あるらしいッスよ?
-
じゃけん夜いきましょうね~(このまま)
-
あくしろよ(もっとさらっと)
-
ネットリと咥えて差し上げろ(無茶振り)