アスカの叔母、エト・ピオーネの通報によりやって来たAIアインは、モモとバーサーカーを「世界反逆罪」と称して連行した。
労働地区に向かうため、上級都市の外部通路へ移動したモモは、そこで、あまりにも巨大な、まるで『樹』のような建造物を目の当たりにする。
成人前の地下都市住民には見えないよう、内蔵デバイスによって視覚制御を施されていたと語る、アインの言葉にも驚いたが、その『樹』……軌道エレベーターが世界に4本も建っているという事実にも、モモは動揺を隠せなかった。
軌道エレベーター周辺にドーナツ状にまとわりついている労働地区に足を踏み入れるモモとバーサーカー。そこには、AIの育成のため、延々と頭脳労働を行っている無数の人間の姿があった。知ってはいたが、実際にそれを目にしてショックを受けるモモ。
アインはモモに、バーサーカーの提出を求めてきた。抵抗するわけにもいかず、サーヴァントとそのマスターは離れ離れとなる。
モモは、灰色しか存在しない施設で、服と持ち物、名前すら奪われ、長時間労働を強いられる。
そんな彼女の相方になったのは「N10」という女性であり、なぜかモモに良くしてくれる。
相部屋に案内され、モモはN10へ親切にしてくれる理由を尋ねた。
新入りは守ってあげたいからと語る彼女に、感謝の言葉を伝えるモモ。
N10はその見返りとして「外の話をして」欲しいと言う。
彼女へモモは「ナット」という名前を贈り……会話は弾み、就寝時間に。
こうして、モモの上級都市での1日は、色も自由も無い労働地区で終わったのであった。
次の日。缶詰めの箱入れ作業。15時間。
その次の日。缶詰めの重量確認作業。15時間。
そのまた次の日。缶詰めの密閉具合を棒で叩いてチェック。15時間。
起きて働いて寝ての生活が続き、あっという間に3日も経ってしまった。
(一番徒労感を覚えるのは……)
目の前で運ばれていく、缶詰の入った幾つもの箱を見る。
(自分のやっている仕事が、何に役立っているのか分からないことだよね……)
私は、学校で習ったことを思い出す。
缶詰などの非常用食料は、地下都市成立の初期は良く作られていたそうだが、金属資源の減少により、今は作られていない……そのはずなのだ。
(じゃあどうして、この労働地区では製造されているのだろう)
疑問ばかりが出てくる。
今の自分の状況に対しても、学んだことと食い違う目の前の光景についても。
「12時半過ぎたぞ、全員昼休憩だ!」
現場を監督している男性の声が、スピーカーを通じて工場内に響き、私は箱詰め作業の手を止め、持ち場を離れた。
「労働地区長、自分の生存権の管理状況を知りたいのですが」
私はお昼休みの時間を利用し、椅子にどっしりと座っている30代ほどの男性に訪ねる。3日前に私とN10……ナットさんを出会わせてくれた方だ。
「えーっと、C45さんのデータは……」
地区長は罪人として付けられた私の名前を呟きつつ、薄いタブレットを指で操作すると、無造作にこちらへ渡してきた。
「ありがとうございます」
「確認終わったら、返してね」
短く礼を言ってから、数字が並ぶ白黒の画面を凝視した。
(……想像していたとおりだ)
稼いだ分の生存権は、日々の食事、数日に一度のシャワー、呼吸料などに消えていた。
罪を償う分を稼いで自由の身になるなんて、夢のまた夢。
(これじゃあ、正攻法で出るのは無理)
労働地区長にタブレットを返す。
「その、もっとたくさん生存権をいただけるお仕事って、ないですか?」
稼ぎつつ逃げる手立てを探すには、労働地区の色んな場所へ行ってみることが必要だろう。
彼は面倒くさそうに、太い指でもみあげあたりをかいていたが、おざなりにナットさんを指差した。
「『リソースセンター』でパイプ詰まりが起きてるそうだから、そのヘルプに行くといいよ、あの子と一緒に」
「ありがとうございます」
地区長へ一礼してからナットさんの元へ。
「アタシと一緒に行こうね、モモちゃん。
リソースセンターはうんと地下にあるから、移動用のリニアに乗れるんだよ、それも楽しみなんだよね~」
歯を見せながら笑う赤毛の彼女に案内されながら、その場所へ向かうこととなった。
(場所の名前、前に聞いたことがある……)
私は歩きながら、記憶を呼び起こす。
数日前、ナットさんから聞いた時は思い出せなかったけど、今ならはっきりと分かる。
(そうだ、彼が言っていた……!)
『リソースセンター』。それは、シグルド型アンドロイドが話していた言葉だ。
(どんな場所なんだろう)
……名前以外何も知らぬ、謎に包まれた施設へ、不安を胸に抱きながら私は進んだ。
「労働地区456からヘルプに来ました~、N10とC45です~」
真っ先に頬で感じたのは、もうもうと立ち込める生暖かい蒸気。
ぼやける視界の中、目を凝らしてみれば、巨大な金属製のタンクの合間に、パイプがうねるように設置されている複雑な機構が見えた。
その間に渡された金属製の通路を、特殊な形の作業服を着た人間が、ひっきりなしに歩き回っている。
「ああ、ヘルプね」
ナットさんと私の対応をする気難しそうな男性は、私達の手首に細長い機械を当て、そこに埋め込まれてあるデバイスから個人データを確認すると、奥へ行くよう、手だけで荒っぽく指示した。
「ここで着替えてから、パイプ詰まりを起こしている場所、リソースプールへ行くよ」
施設の構造を知っているナットさんの後ろをついて歩き、『更衣室』とプレートが貼られた部屋についた。
「リソースの原液は危険だから、この部屋で防護服着ていこうね~」
消えかけの白熱灯の光が揺れる、薄暗い部屋で、灰色の作業着の上からつるっとした質感の白い服を着た。
足も手も一体型の長靴手袋で、頭には四角い水槽のようなメットを被った。
「うっ……」
思わずうめいてしまった。着てみると、とても動きづらい、息苦しい。
「詰まり箇所行くよ~」
先に着替え終わっていたナットさんの声にせかされるよう退室。
「モモちゃん、これ持ってね」
長い棒を肩に乗せ、私はナットさんの後ろをついて、長靴を履いた足を重たく感じながら動かし、ペンギンのようにてちてち歩いていく。
「あそこに何か詰まってるの。
じゃあアタシがお手本見せるので、そこから見ていてー」
金網で出来た廊下から、手すり越しに前方へ身を乗り出すナットさん。
棒を持った腕を伸ばし、眼下に広がっている、青く光る液体に満ちた巨大プールへ、そっと棒をつける。
「こうやって、ぐるぐる混ぜて、渦を起こして……楽なときはこれだけで終わる」
彼女が全身の力を使ってかき混ぜ続けていると、神秘的に発光する液体の表面に、白っぽいぶよっとした塊が浮かんできた。
「あれが詰まりの原因ですか?」
「そうそう」
ナットさんから棒を渡され、かき混ぜる役を交代する。
力も神経も必要で、作業着の内側がじんわりと汗ばんだ。
「粉砕したゴミとか、回収してきた資源、あと……人間とかサーヴァント?」
──世間話のような調子の言葉の間に、混ぜ込まれたその単語。
聞いた私は思わず手を止めてしまった。
「人間もサーヴァントの粉砕も荒くってさ。よく詰まる原因なんだよね、困るよねぇ」
目の前を、ぷかぷか流れていく、塊。
顔も胴体も足も区別できないほどに破壊された、人間、もしくはサーヴァント。
ふと、足の力が抜けた。
「あっ、モモちゃんどうした? 前の新入りみたいに吐いちゃった?!」
ヘルメット付きの防護服の中で、嘔吐が止まらなかった。
(液体リソースは人間とサーヴァントだったんだ、私達は何も知らずに使ってたんだ。
それだけでなく、旅の中で見つけたら無邪気に喜んで、ずっと、知らないまま、誰かの遺体を、想いを……!)
リソースセンターから急いで連れ戻された私は、生存権をたっぷり支払って防護服の弁償をし、シャワーを浴び、新しい作業着を購入して、相部屋で唸っていた。
「あのさ、気にしすぎない方がいいよ。今は何でもリソースで動いてるらしいんだからさ」
ベッドの上で毛布をかぶり震えている私を、ナットさんが横から慰めてくれている。
「発電の元にもなってるし、あとご飯の材料作るのにも使ってるし、リソースないとアタシ達生活できないじゃん。
必要なものだから、さ。仕方ないんだって……」
彼女の言うとおりの部分は、ある。
私達が地下都市で生き続ける限り、リソースは生産され、消費される。
それに、今まで散々その恵みを旅の中でも享受してきたのだ、悲しむ権利すら私にはない。
でも。
(私、ずっとひどいことを……気持ち悪い、死んでしまいたい……!)
ショックだった、途方もなくそれは。
その日は作業は出来ず、毛布の中に引きこもっていた。
「ご飯、こっそり持ってきたよ、いる?」
精製炭水化物をこねて出来た丸いパンを、ナットさんが毛布をかぶったままの私へ差し出してくれるが、胃が痛くて食べる気になれない。
働かないと、逃げる手立てを探さないと、アスカの元へ帰れないのに、体を動かす気力すら湧かない。
その日も作業を休んだ。
……咎める人はいない。働かなければ生存権が無くなり、死ぬだけなのだから。
「モモちゃん、前の新入りの話だけどさ」
次の日も、ナットさんはお昼休憩や夕食休憩のわずかな隙間を縫って、私へ会いに来てくれた。
とても……ありがたかった。
「……ナットさん、ごめんなさい、部屋を汚しちゃって」
床に出来ている大きな血だまりは、私の口からこぼれ落ちたもの。
肺から吐血した鮮やかな赤の上に、涙と同じ場所から出てきた血涙がぽたりと重なった。
「労働地区長! モモちゃんを助けて!」
納豆の背におぶられ、数日前に生存権の残数を聞いた男性の元へ。
私はぼんやりとしながら、聞こえる地区長とナットさんのやり取りに耳を傾けていた。
「ああ、もういいぞ。C45は……彼女は、迎えが来るそうだから」
「どこの誰が彼女を連れて行くの?! まさか、処分……」
「違う。『恩赦』だとさ、ほら、来たぞ」
ゆっくりと瞬きをする。視界は赤くにじんで何も見えない。
「……アインはあなたにこう言います。
『あの方』が、モモタ・トバルカインに会いたいとおっしゃった」
「アイ……ン」
聞こえの悪い耳で、相手をなんとか判断する。
……アイン・ピースフル・エーテルウェル、私とバーサーカーを罪人だと言い、ここまで連行してきた、都市運営システムAI。
「誘いのお手紙です……ああ、持てないのですね、可哀想に」
何か薄い物がアインから私の手へ入れられたような気がしたが、指に力が入らず取り落としてしまった。
「では、アインが彼女を運搬します」
耳元で、行き先を囁かれた。
「あなたを軌道エレベーター内部の人工楽園にご案内します。
真に善良なる者のための、理想郷ですよ」
担架に乗せられたということは、体へ伝わる振動で何となく分かるが、時間が経つにつれ、目も耳も感覚が鈍っていく。
喉は血でがさがさと荒れて乾き、息をすることさえ苦しい。
(リソースセンターに行ったせい? でも、何回も行っていたらしいナットさんは大丈夫だったのに……。
それとも、工場で食べた物……環境……)
考えることすらおぼつかなかった。
数十分か、数時間か。
車輪の音を聞きながら、がたがたと揺られ、その振動はやがて止まった。
(痛い……内側から体が焼けているみたい……)
そんな苦痛にあえいでいたら、ふっと、手に何かが触れた。
触れた先から温もりが広がっていき、じんじんとした痛みが引いていく。
血涙でむくんでいた瞳を開けると、馴染み深い顔が私を心配そうにのぞき込んでいた。
「バーサーカー……?」
「うん、俺だ」
左だけしかない、切れ長の緑の瞳、その奥には明るい光が瞬いている。
顔の右半分は相変わらず木製の仮面で隠され、下にあるはずの顔の様子はうかがえない。
「待ってろ、全身を治療する」
焦点がまだうまく定まらない視覚で彼を眺めてみると、全身が縄でなぜか簀巻きにされていることが分かった。自由に動かせるのは足と首や頭くらいのものだろう。
ピョンピョン飛び跳ねながら、おでこをごつんと私のお腹に軽く乗せてくる。
「……なんで簀巻き?」
「ここに来る前に、暴れないよう巻かれたんだよ。『特別製の縄』だってさ。
バーサーカーパワーで破ろうとしても、固くて……ろくに動けやしない」
ややシュールな光景だが、文句は言えない。
「マスター、手を使えないから
彼の回復スキルのおかげで、全身の痛みはすぐに無くなり、体を起こせるくらいまで回復。
「よいしょっと……」
バーサーカーの手は借りれそうにないので、自分の力だけで立ち上がり、車輪付きの担架から降りる。
目も耳もすっかりよくなったので、辺りを見渡した。
「ここが、軌道エレベーターの内部なの……?」
気持ちの良い太陽光が、曇りガラス越しにさんさんと室内へ降り注いで、淡い黄色のブロックが敷き詰められた通路を照らしている。
道の縁には滑らかな質感の手すりがついていて、その向こう側には人工の幅広い滝、流れ落ちていく水は澄んでいた。
聞こえる音は、冷たさと清廉さを感じさせる物。
「楽園……」
昨日までいた暗く灰色の労働地区とは打って変わった、色のあふれる世界。
「アインは解説します。ここはとても特別な場所で、本来誰も立ち入りが許される場所ではありません」
私をここまで運んできたAIは、紺の制服に身を包んだ変わらない姿できちっと立っていた。
「まだ入り口です、『あの方』のいらっしゃる庭園へ向かいましょう」
AIは私を待たずに、アンドロイドのボディですたすたと歩いていく。
追いかける前に、自らのサーヴァントの様子を伺った。
「バーサーカー、何ともない? ひどいことされなかった?」
「俺は大丈夫だった、ちょっと作業を、書き物とかをしていただけだな。
それよりも、我がモモ、体が……」
「ちょっと体調悪かったね、変な物でも食べちゃったかな?」
数日ぶりでも変わらぬ彼の顔と声に安心して、私はふざけた答えを返す。
サーヴァントは眉間にしわを寄せたが、それ以上何も聞こうとはしなかった。
「奥へ行こう?」
「……ああ、我がマスター」
嫌な予感がするし、その予想は当たるのだろうけど、向かうしか選択肢はない。
ズボンの内ポケットに隠しておいた、エメラルド付きの飾りを胸につける。
血と埃で汚れた灰色の作業服のまま、陽光に濡れる回廊を歩き、招かれた場所へ。
「お連れしました」
先に到着していた金の髪を持つAIは、深々と一礼して、その人物に敬意を示す。
「ありがとう、アイン。下がっていいよ」
「はい」
土があって、本物の花と草木が茂る、静かで小さな庭園がそこにあった。
丸く敷かれた石畳の上に白い金属製のテーブルが設置され、美しい紅茶セットと、ジャムクッキーなどのお茶菓子が光を浴びて煌めいている。
椅子もテーブルと同じような材質で作られ、その内の1つに彼女が座っていた。
「すまないね、身だしなみを整える時間が足りなくて」
繊細な模様のレースで縁取られた、白いドレスに身を包み。
金色と桃色の2種の色が混ざり合う髪は、地面につきそうなほど長く。
白い仮面で顔を完全に隠した男性らしき従者が、椅子の後ろに立ち、彼女の髪をブラシで解かしていた。
「綺麗になったかな、私の髪」
顔を覆っていた前髪を片手ですくい、大きな動作で後ろへ流しながら、彼女は従者を見上げながら語りかける。
表に現れた瞳は、最高級のペリドットのように鮮やかで、内から光を放っているかのようだ。
白い肌、すっと通った鼻筋、小さな顔の輪郭、果実のように赤い唇。
美しい、正に女神と言っても遜色のない容貌。
「君に会いたくてたまらなかったんだ、モモタ・トバルカイン」
彼女は座ったまま姿勢を正すと、私へ向き直り、唇の端をうっとりと上げて微笑む。
「私の名前はリリス。けど、ちゃんとフルネームで伝えようか」
緊張感から、私は手の平を握り込んだ。
「リリス・トバルカインが私の名。君の遠い先祖にして」
彼女は布越しでも分かる、豊かな胸の上に手を置く。
「世界を救うために数百年前鋳造された、人造女神なのさ」
少年のような口調で自らの紹介を終えると、立ち上がり、椅子の1つを後ろへ引いた。
「お話ししようか、君と私で」
『リリス』。
それは今から400年前、西暦2300年代に現れ、地下都市を作り、人類を救った救世主の名前。
「……」
私は無言で席につき、勇気を出すため、赤いジャムを中心に乗せた小さなクッキーを指でとり、力強くかじった。
砕けた菓子の破片が、緑生えた地面へばらばらと落ちていく──。
第49話 終わりが、足音立ててやって来た
終わり
単語説明
リソースセンター
地下都市での生活と、サーヴァントの現界には欠かせない『液体リソース』を生産する施設。
人間の遺体やサーヴァント(捕獲や発掘、市民から提出されたもの)を粉砕し、地下深くから酌み出される、強い青に発光する『原液』と混ぜ合わせ、液体リソースへ加工している。
液体リソース
淡く青色に光る、謎の液体。単に『リソース』と称されることもある。
この世界において唯一と言っても過言ではないエネルギー資源で、サーヴァントの魔力源にもなり、車・自家発電機の燃料にも使え、飲んだり塗ったりすれば、簡単な傷や病の治療も出来る。
強い青に輝く原液と、人間の遺体やサーヴァントの肉片を混合して作られる。
原液
軌道エレベーター内部に据えられた掘削機械によって、地下深くから汲み出されている、とにかく強い青に輝く液体。その様はまるでブルーブラッド。
詳細不明。
登場キャラクター紹介
N10(愛称:ナット)
身長/体重:165cm・? kg
出身:地下都市(労働地区) 年齢:20代
属性:秩序/中庸 性別:女性
好きなもの:食事、新入りから聞く『外』の話
嫌いなもの:弱いものいじめする奴
灰色の作業着に身を包み、赤い髪を安全のために短く切りそろえた女性。
労働地区で産まれた、『下流階級』*1に属する人間。
親も彼女同様に下流階級であり、子へ十分な生存権が相続できなかった。
そのためN10は、必要最低限の知識教育が終わった5歳から、労働地区で働かざるを得なかった。
子どもらしい将来の夢など抱けず、日々15時間以上働いては眠るだけ。
食事に含まれる栄養で体だけは大きくなっていくが、心は追い付かず、戸惑う日々。
N10を軽んじる周りの人間は多く、彼女はそんな現状を変えるため、『新入りの用心棒』とも言える行動を始めた。
弱者をいびろうとする者たちを追い払い、時には殴り合いの喧嘩をし、仕事を教え、支え、その見返りとして『外』の話を聞く……。
それが、N10という女性が己を確立し、自らを好きになるため必要な事だったのだ。
アイン・ピースフル・エーテルウェル
身長/体重:160cm・? kg
出身:地下都市 年齢:18歳前後をイメージ
属性:秩序/善 性別:女性モデル
好きなもの:リリス様
嫌いなもの:不真面目な他のエーテルウェル達
都市運営システムの内の一体。自己進化するAI。
『エーテルウェル』とは元々エネルギー管理の為に開発されたソフトウェア。
そこから進化した一門なので、名字にその名残がある。
彼女はさらに、都市の安全管理を行う役目も担っているため、『ピースフル』の名字をいただいている。
上級都市ピオーネを守る都市運営システムAIの一体。美しき虚ろなガラテア像。
女学生のような紺色の制服に身を包んだ、金髪碧眼の少女型のボディを好んで愛用している。
AIツヴァイ、スローネ(本名フュンフ)は人間に例えると家族のようなもの。
性格は真面目で無慈悲、悪趣味で合理的。
人間に興味はないが価値は理解しているので、自らの使命の遂行の為であれば容赦なく利用する。
そんな彼女の趣味は戦闘能力の向上。
アンドロイドでしか行えない技能を用いた高速戦闘こそが、彼女の心を唯一楽しませるものである
居住スペースは家族や他人と共同である。
サーヴァントの所有は認められていない。