OUTSide
日本に帰ってきた基希らを迎えたのは、千冬と服装が子供っぽいがメガネを掛けている可愛らしい女性だった。
「戻ったな、三雲。アルベール氏から色々聞いたぞ?」
「ただいま、千冬。こちらの方は?」
基希が千冬に尋ねると、メガネの女性が1歩前に出て
「あ、あの!はじめまして!IS学園教師の山田真耶といいます!」
と自己紹介してくれた。
「三雲基希です。どうぞよろしくお願いします。山田先生。」
基希はにこやかにそう返し、真耶はそれに照れて、頬に手を当てながらヤンヤンと言う状況になった。そして、見かねた千冬が咳払いをして口を開いた。
「んっん!帰国後早速で悪いが、デュノアと三雲は神崎コーポレーションに向かってくれないか?アルベール氏が頼んだらしく日本の代表がお前たちに用事だそうだ。」
その言葉に、基希とシャルロットは頭にはてなマークを浮かべ、とりあえず了承し、神崎コーポレーションに向かう事にした。が、そこに1つの声が響いた。
「向かう必要など、御座いませんわ。」
基希たちが、声の聞こえた先を見ると、紫色の着物に白い羽のケープ、首のチョーカーに紫の蝶、長くキレイな茶髪を後ろで結い、目元のホクロが特徴的な女性が立っていた。
「シャルロット・デュノアさん、そして三雲基希さんですわね?わたくしは神崎すみれ。神崎コーポレーションの代表取締役と日本の代表をしていますの。」
自己紹介を終えたすみれはクルっと後ろを向き、ついていらっしゃい、と言い、歩き始めた。
基希は驚きを隠せず、シャルロットもそのオーラに気圧されて反応が遅れたが着いて行った先には黒い高級車が1台。ドアの前にはスーツとメガネ、黒い髪をうなじで結んだ女性が立っている。
「紹介しますわ。こちらは秘書の竜胆カオル。さぁ、乗ってくださいな。」
「竜胆カオルです。さあ、どうぞ。」
カオル、と呼ばれた女性はドアを開き、基希たちを促す。基希たちもそれに応えて車に乗り込み、カオルが運転席に乗り、車は走り出した。
「それで、僕・・・・・じゃなくて、私たちになんの用でしょうか?」
「アルベール氏からお話をいただいたの。あなた達を訓練して欲しいって。それに男性操縦者がどのような方なのか、気になりましたの。」
そう言って、すみれはにこやかに2人を見つめた。
そして、車がある場所で止まり外へ出てみるとそこには神崎コーポレーションのマークが入っている建物だった。
「ここは・・・・・?」
「ここは、我が神崎コーポレーションの訓練場。お2人には、今からここでわたくしと模擬戦をしていただきますわ。」
そう言ってすみれは車から降り、カオルによって基希とシャルロットも降ろされてしまった。
「「え・・・・・えええええ!?」」
前途多難、とはこの事かもしれなかった。
基希Side
いきなりの事で驚いた。あのトップスタァの神崎すみれと模擬戦をする事になったのもそうだが、その前にアルベールさんは何を頼んだのか、そう思った。
だけど、現実はそれを教えてくれず、すみれさんに連れられるまま、アリーナらしき広い空間まで来た。
すみれさんは振り返って、俺らを見て
「それじゃあ、始めますわよ!トッッッップスタァ!神崎すみれの輝き!ご覧あそばせ!行きますわよ!三色スミレ!!」
そう言うと、すみれさんの首のチョーカーに付いてる蝶の飾りが光を放ち、すみれさんがISに包まれる。
鮮やかな紫色の装甲、まるで振り袖のように拡がっている腕部、そして孔雀のようにバッと開かれているウイングスラスター。そして右手には長刀が構えられていた。
テレビとかで見た事がある。あれが神崎すみれ専用機、神崎コーポレーションの開発した第2世代後期IS《桜武》という機体のフルカスタム、三色スミレだ。
「さあ、参りますわよ?お2人とも、準備なさい?」
そう言われて、俺とシャルもISを展開し、3機は空へ上がっていく。いつでもスタート可能だ。
「行くよ!リヴァイブ!!」
「ヴェール・リヴァイブ!行きます!」
「行きますわよ!」
長刀を構えたすみれさんが、《ガルム》を構えたシャルが、そしてマシンガン《カラドリウス》を2丁構えた俺は同時に動き出した。
すみれさんは俺とシャルの射撃を長刀を回転されて弾き、接近して長刀を振るう。
「まだまだですわね!」
「なら!これならどうですか!?」
そう言ってシャルが突撃し、パイルバンカーを押し当てようとしたが、長刀を使い受け流されてしまった。
「甘いですわ!きええぇぇぇ!!」
「っ!?うわっ!」
すみれさんが突きで反撃し、シャルがそれに押されて、吹き飛ばされ姿勢制御でなんとかなった。
俺はサブアームにガトリングを展開し、アリスがロックオンした瞬間に引き金を引いた。
『ターゲットロック!行けます!』
「いっけえぇぇ!」
シャルの方を見ていたすみれさんがこちらに気づき、回避行動をとったが、足元に少し掠ったようで、すみれさんが笑いだした。
「おーほっほっほっほ!!このわたくしに当てるとは、流石ですわ。それでは本気で参りますわ」
そう言うと振り袖のような腕から炎が溢れ、長刀が炎を纏っていた。
あ、不味いと思った時には既に遅し。長刀を振るおうとしているすみれさんが近くにいた。
「神崎風塵流!孔雀の舞!!」
振るわれた長刀と炎の勢いにより物凄いダメージを受け、俺が撃墜された。シャルはガード出来たみたいだったが、炎が晴れたそこには番傘を模した長銃を構えたすみれさんがいた。
「これでおしまいですわ!」
そう言って何発も放たれ、シャルに直撃し、シャルも撃墜されたのだった。
「ざっと、こんなものですわね。さて、IS学園に入学するまでの間、わたくしが特訓いたしますわ。」
そう言われ、有無を言わさず決定なのだな、と感じ、そして、俺生きてられるのかな・・・・・と考えてしまったのだった。
すみれさんの専用機は他の隊員の武装も積んでます。多彩な武器を使えるトップスタァ!
三色スミレは決定していたけど光武にするか無限にするか悩んだ結果桜武になりました(ノ≧ڡ≦)☆光武は出る予定だよん
さて、次回!
ようやく本編開始です?
追記
すみれさんのイメージは新サクラをベースに幼少期のロングヘアを取り入れた形です。