そして、短くてすみません!
そしてUA2500ありがとうございます!
これから、というかまだまだなので頑張ります!
入学と自己紹介と
OUT Side
基希は、すみれの特訓を受けるようになってから、長刀で斬られ、長銃に撃たれ、鉄扇でボコボコにされ、燃やされる・・・・・と言った地獄の日々を過ごしたのだった。
ちなみに龍はその間、デュノア社の日本支部で武装の調整を行っており、連絡も都度行っていたが曰く「顔が死にかけてる」との事であった。
そして、4月某日・・・・・基希とシャルロットは同じ教室で少し離れた席に座っていた。
そして、後方の席であったにも関わらず、周囲の女子の視線は基希に、前方の方の女子の視線はもう1人の男子に注がれていた。
あとどれくらい、この視線を受け続けなければならないのだろうか・・・・・と基希が頭を抱えた時、教室の扉が開き、少し小柄で眼鏡の女性ーーー山田真耶が教壇へと登った。
「皆さん入学おめでとうございます。私は副担任の山田真耶です。これから一年間よろしくお願いします。」
そう言った真耶だが、生徒はそれに沈黙しか返さず、逆に戸惑いが生まれてしまった。オロオロしながら、真耶は言葉を続ける。
「え、えっと、それじゃあ、出席番号の順番で・・・・・自己紹介をお願いします。まずは相川さんから・・・・・」
そう言われて生徒達は自己紹介をしていく。そして、
「えっと、織斑一夏です・・・・・・・・・・・・・・・以上です!」
とだけ言ったのだった。これに対して周囲の女子はズッコケ、シャルロットは呆れた目で見ていたのだったが、突如織斑の頭がゴンッ!という音を奏でた。
「げぇっ!?鬼神っ!?」
ゴンッ!!
「誰が阿修羅だ。誰が。」
そう言って織斑を睨んでいるのは千冬であった。千冬は織斑を一瞥し、生徒の方を見ると口を開く。
「遅れてすまない。私がこのクラスの担任の織斑千冬だ。お前たち若干15歳の小娘をこの一年で使い物になるようにするのが私の仕事だ。」
「「「「「「「「「キャアアアアアアァァァアァアァ!!!!!」」」」」」」」」
「本物の千冬様よ!」
「私千冬様に会う為に博多からきました!」
「あたしは沖縄から!」
「うちは北海道から!」
「ふっ、皆甘いわね。私は愛媛からよ!」
「…全く…毎年毎年こんなバカ共を…狙っているのか?」
「キャアアアアア!もっと罵ってください!」
「そしてつけあがらないように指導して下さい!!」
という思わぬ反応を示したことにより千冬は更に呆れた顔をし、そして、織斑の方に向き直る。
「で?挨拶すらまともに出来んのか?」
「いや、千冬姉・・・・・俺は」
スパァン!
「ここでは織斑先生と呼べ。」
と言った出来事が起きつつ、再開された自己紹介。次はシャルロットの番。シャルロットは立ち上がり、にこやかに
「シャルロット・デュノアです。父がデュノア社の経営をやっているのでそこでテストパイロットとフランス代表候補生をさせてもらっています。趣味は料理です。よろしくお願いします。」
と言い、座る。そこからまた自己紹介が進んでいき、いよいよ基希の番となった。
周囲の女子は少しだけ、ほんの少しだけ、本当に男であるか戸惑った。ニュースで見ていた限りたしかに細く華奢っぽい人ではあった。が、制服をカスタマイズした関係で、腰にチュールを巻き、上着が前開きのジャケットになっている等のヒラヒラした感じになっていたのだから、当然ではあるが。
「三雲基希です。現在フランスの代表候補生とデュノア社でテストパイロットをしてます。趣味は料理とか歌うのとかですね。皆より年上だけどあまり気にせずに、だけど最低限の礼儀を持って接してね〜よろしくお願いします。」
と言って、座ると再び悲鳴が上がるところであったが千冬がひと睨みすると、悲鳴にならなかった物が止まる。そして溜息を1つ吐いた千冬は再び口を開く。
「あぁ、それとココにはまだ来ていないが三雲とデュノアの専用機の整備や調整の為にデュノア社のエンジニアの男性が整備室に来る事になっている。会った時には失礼のないように。」
そう言うと、チャイムより早いがここまでにして休憩にすると言い、真耶と千冬は教室から出て行った。
次から始まる授業のための準備をしていると、こっちに近づいてくる人影がある。それは・・・・・
「なぁ、ちょっといいか?」
1人目こと、織斑一夏だった。
まさかのホラーチック!?
基希の制服イメージは声優の小林大紀さんがSideMのライブでの衣装がイメージ元です。ヒラヒラしながら男の子っぽいの。リボンは無いけどね。描けたらいいな。
デュノア社のエンジニアは言わずもがな。龍さんでーす。
次回!!
チョロイン、襲来
勝てる気がしない(誰が、とは言わない)