後、短編で下ネタ沢山書いたので満足です。
アンケート結果ですが、『対魔忍ルート(友情)』が一番となりました。このドスケベどもめ。大好き♡
11話
胃薬沢山持ってます。(境地)
どうも、メグルです。
今、俺と第七班メンバーは里を出て遠方へ向かっております。
行き先は波の国。特に観光名所でもないよくわかんない場所です。
はじめての出張任務に第七班の皆さまはソワソワ・ワクワクといったところでしょうか?
俺は今すぐ帰りたいです。(切実)
というのもね。この1つ前の任務が終わった後だよ。報告の為に火影のおじいちゃんのところに戻ったのね。俺は次は何すんのかなーなんて考えてたわけですよ。
ナルト君がね。駄々を捏ねてね。
いや、わかるよ。忍者キメたい君たちはそりゃあ忍者らしい任務したいよね。戦闘とかその辺のやつ。でもさ、俺は平和に生きたいのよ。いいじゃないDランク任務。木の葉でのんびり生活しよ?ほら、おじいちゃん言ってやって。お前にはまだ早いって。
「仕方ないのう。」
おじいちゃん?
「お前たちにはとある方の護衛をしてもらう。」
おじいちゃん!?
そんな事があり、自称橋作りの名人であるタズナさんの護衛をする事になりました。やったー初めてのCランク任務だー。
あんのジジイィィ…っ!
ま、そんな事があったせいでタズナさんのお住まいでありお仕事場所である波の国へ向かってるわけなんですよ。
ナルト君荒事があるかも知れないのにウッキウキしてんなぁ。俺なんかさっきから警戒しっぱなしよ?
え、何?カカシせんせー?
「Cランク任務なら他国の忍者との戦闘はないから大丈夫。」?
んなわけねぇだろ。主人公が遠出するんだぞ?
忍者と戦闘なんざ避けられるわけないだろがっ。
春野さん。「よかったぁ」って安心した顔可愛いけどそれフラグだからね。ほら、依頼人のタズナさん見て。ヤッベって顔してるから。
ん?ちょっと待って。なんでヤバイって顔したの?いやいやいや、そんなまさか、ねぇ。
…………。
あー、ダメだこれ。絶対忍者でるわ。
ほら、今もカカシせんせーに鎖みたいなの巻きつけた悪そうな忍者ズがいるもん。
…………いやまってちょっとぉ!?
ば、バラバラになっちゃったよカカシせんせー!?ハァ!?いや、ちょまっ、はぁぁ!?
「二人目ぇ…!」
テンポ早スギィ!!ナルト君超逃げてっ!
あ、今俺タズナさんの口癖うつっちゃった。じゃねぇよ!テンパり過ぎだよ俺!
あ、何サスケ君すげぇ。手裏剣で鎖引っ張って苦無で木に固定しやがったよ。
そのまま出てきた鎖忍者ズを蹴っ飛ばすサスケ君。え、何?俺の方見てる?あー、うん。あとで褒めてあげるからこっち見ないで。俺に何も期待しないで。
あー、もう仕方ないなぁ。片方は任せるよサスケ君。もう片方は俺が足止めするから。
どうせカカシせんせーが後から現れて全部解決してくれるだろうからね。
勝ったな、風呂入って来る。
☆☆☆☆
まさに一瞬の出来事だった。己に向けて振るわれる鉤爪を、ナルトは怯えて見ることしか出来なかった。
いつだろうか。気付けば手には切り傷が出来ており、そこから流れる血と痛みが、これが現実であると突き付ける。
防衛本能に従い目を閉じようとしたその時、背中に圧がかかり、体がうつ伏せに沈む。
視界に入ったのは、長髪の少年、とりめ メグルだった。
彼は素早く敵の忍びの懐に入り込み、苦無を腕の関節部に刺し込んだ。
敵の忍びの口から苦悶と驚きの声が漏れる。
その隙を突き、メグルは背後に回り込んでなにかを引っ張る動作をする。
それは先ほど刺した苦無に結び付けられていた紐だ。傷を抉られながら腕は背後へ引っ張られる。
背に足を置き紐を更に引っ張る。バランスを崩した敵の忍びは、うつ伏せに地面に叩きつけられた。
踠けば苦無により傷が刺激される。メグルは腕を回し関節をキメ固定した。
まさにあっという間の出来事に、ナルトは全くついて行けなかったのだ。
「メグル、サスケ、ご苦労。サクラも良くやった。」
声の主へ目を向けた。そこには、先ほど敵の忍びによりバラバラになったカカシが、もう一人の敵の忍びを捕らえて立っていた。
「ナルト、すまなかったな。怪我させちまった。
お前がここまで動けないと、思ってなかったからな。」
カカシの言葉に、ナルトは声すら出せなかった。先の戦闘、皆が皆、役割を全うしていた。
サクラは咄嗟にタズナを守った。
サスケはナルトを救い、敵を分断させた。
メグルはその内の一人を無力化した。
ナルトは、何もできなかった。
「よぉ。」
そんなナルトへサスケが声をかける。
「怪我はねぇかよ、ビビり君?」
言葉の意味を理解し、頭に血がのぼる。思わずサスケへと駆け出しそうになったナルトをカカシが諌めた。
「コイツらの爪には毒が塗ってある。動くと余計に毒が回る。毒抜きをするから、それまで動くな。」
カカシとメグルは捕らえた二人の忍びを木に括り付ける。互いに無言であったが、珍しくメグルからカカシへ話しかけた。
「はたけ上忍。任務はどうする?(せんせー。ナルト君心配だしもう辞めない?ほらぁ、忍者でたら任務のランク上がっちゃうし、そうなったら下忍じゃ無理だよー。)」
「ん?そうだな…。とりあえず、依頼主と話して…それからだな。」
カカシは、メグルの言葉の裏を探る。
メグルが予知により、ナルトとサスケへ接触している部分があると、カカシは予測している。
なら、この任務はまだ忍びが出る可能性がある。恐らく、コイツらよりも強力な。
メグルは二人を早急に成長させようとしているならば、この任務は決して中止にはしないだろう。
なら、メグルは何故カカシに質問を投げかけたのか。
「(ナルト又はサスケの意向次第では、といったところか。ならまずは現状を聞かせることだな。)」
そして、カカシはタズナへ説明を始めた。
ナルトは、その内容を聞きながら、悔しそうに顔を歪める。
沢山鍛えた。一人で、懸命に修行を繰り返していた。それなのに。それなのに…。
『誰も認めねえよ。火影になったとしてもな。』
出発前のタズナの言葉が蘇る。その通りだ。
こんな所で足踏みしている奴を、いったい誰が認めてくれる?
不意に視線を感じ、ナルトはそちらへ目を向けた。無機質な2つの瞳が、ナルトの目と合わさる。
メグルは、じっとナルトを見ていた。まるで、何かを訴えるように。
そうだ、こんな所で燻っていて何になる。
己の夢は、目標は何だったか。
火影になる。
なら、火影がこんな所で諦めるか?
ナルトは苦無を取り出し、傷の付いた手に突き刺した。
周りの困惑の声を無視して、決意の篭った目でタズナを見る。
「俺が絶対、おっさんを守る…っ。任務、続行だってばよ…!」
そんな姿を見て、メグルが穏やかに笑った気がした。ナルトも、その口角を上げる。
その後、カカシの「出血多量で死ぬぞ?」との言葉に先ほどの決意は何処へやら。慌てふためくナルトであったが、その心は余裕を取り戻した。
第七班、任務続行。
「(うわぁ、なんで自刃して笑顔なの怖い。)」(引き笑い
「(メグルが、笑ってる…!?なんでアイツに…っ!)」