OverMagic-remake 作:ナナシ
私は座りながら、今出来る事を全て試してみました。
GMコールやメニューの表示、挙句の果てに装備を変える為に全裸になって見たり…兎も角一人で出来る事は全て試しましたが…特に反応ありませんでした。
「…むぅ。ちょっとお腹を冷やしたくらいで終わっちゃったか。後頭痛が凄い…これモモンガちゃんもなったりしたのかな」
そんな事を呟きながら、私は頭の中でグルグルと回っている魔法の種類を必死に整理します。
…唯魔法を整理してるだけならそれで良い…だけど、私の奥に居るワールドアイテムがとても煩いんです。
ノイズだらけの声が急に鮮明に聞こえ出し、私は耳を塞ぎます。
-新たな魔法を覚えなさい。
「…そんなものはない…そして煩い。いいから黙れ…」
耳を塞いだ所で頭の中から響く声は離れませんでした。
ならばさっさと終わらせられる様に、私は返事をする事にしました。
-貴女は新たな魔法を知らなければいけません。全ての魔法を覚えなさい。
「……私はもう全部覚えた…」
-覚えてなんていません。全ての魔法を覚えて、真のユグドラシルへと変貌しなさい。
-それが、貴女が望んだ強さとなるのですから。
その言葉と同時に頭痛が引き、私は倒れる様に椅子に凭れ掛かります。
…昔の中二病が再発症したのかと考えましたが…絶対に違うと言えます。
「…
アイテムボックスから二つのアイテムを取り出し、少しだけ考えた後にそのま仕舞います。
…仮に此処で発動でもしてしまえば、うっかりモモンガちゃんが死ぬ可能性がありますしね。
そのままゆっくりと頭痛の疲れを癒す様に座っていると、モモンガちゃんから
それに気付いて私は無警戒で出ると…モモンガちゃんの声が聞こえてきました。
「良かった。通じましたね」
「えぇ…所でモモンガちゃん。なんか急にもう一人の人格に話しかけられたりした?」
「…中二病が再発症した…訳じゃありませんよね」
その言葉に溜め息を吐きながら、ゆっくりと考えを纏めます。
…真のユグドラシルになるという情報を、何時かはちゃんと伝えないといけないんですけど…
「いえ。折角魔法が使えたので、そういうロールプレイがしたくなっただけだよ?」
「…何ですかそれ。胸触って後悔してたのが馬鹿らしくなっちゃいましたよ」
どうしてかモモンガちゃんには伝えたくなくて、私はゆっくりと会話をシフトチェンジする事にしました。
「…それで、用は何ですか?」
その言葉を聞いたモモンガちゃんが、少しだけ嬉しそうな声を出しながら話しだしました。
「実はですね!?第六階層で魔法の試し撃ちが出来る事になりまして…一緒にどうですか?!」
「行く!」
その言葉を聞いて、私は即決で決めました。
…その頃にはさっきの不思議な会話なんて忘れて、私は