久々に野球漫画を読んで、野球小説を書いてみたくなりましたので書いてみました。
2025年4月
パワフル高校
始業式が終わり、ホームルームが終わって下校時間となった昼過ぎ。
しかし、グラウンドや各部室は熱気に包まれていた。
「早く急がないと!」
「張り切っているね、春香」
「だって、今日は新学期になってから初めての部活なんだから!」
部室から出てきたユニフォーム姿の2人の女子生徒、藤村春香、別所美穂は、野球用具を持ってグラウンドへ向かった。
パワフル高校 第3グラウンド
「皆、揃っているわね!」
「はいっ!」
「今日から夏の大会に向けた練習が始まりますが、ここで、1つ伝えたいことがあります」
「おっ、どうしたんだ春香キャプテン!」
「今年度、私達女子野球部が大会で成果を修められなかった場合、廃部になることが、決定しました・・・!」
「・・・え?」
「嘘だろ!?」
部活が始まる前
パワフル高校 会議室
春香と美穂は、顧問と教頭に呼び出されていた。
「ここに君たちを呼び出した理由は他でもない。君達女子野球部の事だ」
「君達、部の活動は頑張っていると顧問の牧野君からはよく聞いている」
「あ、ありがとうございます」
少し笑みを浮かべながら、教頭の千葉は春香に話をしている。しかし、顧問の牧野は厳しい表情をしていた。
そして、ここから教頭の態度が変わる。
「だが、その努力と成果が全く伴っていないのは残念だ」
「あ、あの、それはどういうことですか?」
「3年前に休部状態から復活したが、公式戦は未だ未勝利。しかも、現在部員不足で試合すらままならないそうだな」
「うっ・・・
それは今年の新入生から部員募集すれば、試合は出られます!」
「試合になっても勝てるのか?」
「・・・それは、やってみないと」
「不確実な答えはいらない。
いいか、今年度、しっかりとした成果を出せないようなら、
女子野球部は廃部とする」
「そ、そんな・・・」
「これは部活委員会での決定だ。変更はない。
君達の奮闘次第だ。頑張るんだな。」
千葉は春香の肩を軽く叩いて会議室を出た。
「申し訳ない藤村、別所、俺の力不足でこんなことに・・・」
顧問の牧野は春香達に頭を下げる。
「大丈夫ですよ・・・
絶対に、女子野球部は廃部にさせませんから・・・」
「・・・・・」
春香の報告に沈黙する他の部員。しかし、
「だったら、勝てばいいんだよな!」
「奈緒・・・」
「勝てばいいんだよな! 絶対にあたしは諦めないから!」
「駒田さんの言うとおりね、私の代でこの野球部を終わらせないわ! そして、必ず藤村さん達が卒業する翌年まで、部を存続させてみせるわ!」
「中畑先輩・・・」
「そうよ! あの教頭を見返すのよ!」
「絶対に公式戦で初勝利するんだから!」
2年生部員の駒田奈緒の言葉から、メンバーの活気が増してきた。
「皆、頑張ろう!!」
「ええ!!」
「でも、部員はどうするの? 7人しかいないのに・・・」
「それに関しては、2日後の部活紹介やビラ配りをするから、それで部員を集めるよ」
「よしっ! だったらあたし達も協力するよ!」
新年度早々、部の存続の危機に立たされた女子野球部。
だが、それが部員達の結束を強め、部の躍進へと繋がることをまだ誰も知らなかった。
如何だったでしょうか? ここから、彼女達の奮闘劇が始まります。