更新ペースもゆっくりですし、ゆるりとお付き合い願えたらいいな…なんて
文章力無さ過ぎて辛いヒィヒィ言いながら書いております、よろしくお願いしますです
陽光の差す断崖の上、ユクモ村へと向かう荷車の御者は、鼻歌交じりに手綱を操っていた。
操られるのは丸々と太ったガチョウのような鳥竜種、ガーグァ。
荷台には二人の人間がいて、御者は猫。
これらをいちいち解説するならば――
御者、すなわち直立二足歩行する猫は、アイルーと呼ばれる獣人種のモンスター。人語を解し、人の手助けをする、この世で最も人に近い生き物。
荷車を引く鳥、ガーグァもまた、モンスター。
鳥竜の名の通り、その足には竜を想起させる鱗がある。
それ以外は至って普通のガチョウだが……
そして最後に、荷台に背中合わせに座る男女。
いや、双方ともに顔立ちにあどけなさを残しているため、少年少女―――と形容するのが正しいかもしれない。
振動に揺られ、瞳を閉じて、剣を抱く少年。
空を見上げて、溜息をつき、槍を抱く少女。
そんな少年少女の姿は、まるで違和感なく、風景に――原生林と、そびえる山々を背景にした、美しい辺境の風景に―――溶け込んでいた。
少年の名をセルク、少女の名はクルア。
二人は、ハンターと呼ばれる存在のうちの、二人だった。
この世界には、竜がいる。
いつからいるのか、どうしているのか。
そんなことはどうでもよかった。
誰も知らないのだから、当然ではあるが。
竜は人を喰う事を旨として、強大な力で人を襲った。
絶望して逃げ惑う人々の中に、いつからか、戦う者が現れた。
刃を手に、竜と闘う彼らを、人は狩人と呼んだ。
それがいつのことなのか、正確にはわからない。
ともかく、竜は人を喰い、人は竜を狩った。
そうして、世界は保たれてきたのである。
「…クルア」
「何よ、寝てたんじゃないの」
いささか手厳しいような語り口は、彼女の性質とも言えた。
「綺麗なところだね…」
「そうね、雪山を見慣れてきた目には新鮮だわ」
やはり眠いらしく、少年は眼をこすった。抱えた剣が揺らぐ。
「おっ、と…危ない」
そんなセルクを――狩人としての相棒であり、姉弟として育ってきた少年を一瞥して、クルアは眼を閉じた。
この二人の間に、長い会話が生まれることはそう多くなかった。
クルアの喋り方の問題でもあったが、それ以上に、言葉で多くを伝えなくとも伝わる、強固で柔軟な信頼関係がある為である。
セルクもそれをわかっていて、黙ってクルアの横顔に集中していた。
凛とした、という表現が最も似合う顔立ち、濡れ羽色の長髪、なによりも昏い瞳。
どこにいても、どんな環境でも、彼女はいつも美しく輝いていた。
誰にも渡したくない、と思う程に。
もちろん、それは恋愛感情とはほど遠かった。物心ついたときからずっと一緒だった彼女に、思えばそんな感情を抱くはずなどなかったが。
セルクにとってのクルアは、頼れる姉であり、尊敬の対象であり、何よりも大切な家族であり、支えられ支える表裏一体の関係であり――――
とどのつまり、彼の全てであるのかも知れなかった。
モンスターの襲撃で故郷を奪われ、親を奪われ、孤児院で唯一友達になれた彼ら二人は、どこへ行く時も一緒だった。
その話はおいおい語るとして―――
そんな、二人で独り、孤独な狩人の二人組を乗せた荷車は、眠気のようにゆっくりと、ユクモ村――辺境の温泉村に、向かっていた。
伏線も何もあったもんじゃねえ、書きたかっただけだろうこんちきしょう
と、言われても仕方ないですねはいすいません
こんな調子になると思うのですが…
まあ…皆さんの心の広さは知ってますからね、はい
…ありがとうございました