<冥界にて>
≪side 魔理沙≫
「お前が幽々子とやらか?」
そう私は目の前に浮かぶ桜色の髪をした亡霊の少女に問いかけた。
すると、凛としたきれいな声が帰ってきた。
「ええ、そうよ。ようこそ冥界へ。」
「さっさとこの異変を止めろ!」
私は彼女に向かって怒鳴る。
しかし、
「それは出来ない相談ね。」
「私は一度で良いからこの桜を咲かせてみたいの。もう生きている間のことはなにも覚えていないけど。もしかしたらこの桜、西行妖を咲かせることで何か思い出すかもしれないわ。」
「だから、邪魔しないで。」
?!
なんつー殺気だ!
こうなったら一人ででもこいつを止めてやる!
「あら?どうやらもう一人のお客様が来たようね。一緒にもてなしてあげるわ。」
もう一人?
「霊夢!?」
私の後ろには見慣れた紅白の巫女服を着た少女が立っていた。
「…ごめん魔理沙。」
「やっぱり来てくれると思ったぜ!一緒に戦おう!」
そういい私と霊夢は構えた。
「ふふふ。いらっしゃい。」
≪side out≫
≪side 霊夢≫
さっきからしていた嫌な予感っていうのは、彼女かしら?
いや、何だか違うような気がする。
「来ないのなら私から行くわよ。」
そういい、彼女は多数の弾幕を撃ってきた。
「……っ!」
ヤバイ、あまりにも綺麗だからつい見とれてしまった!
「魔理沙!!」
「……っ!お、おう!」
どうやら見とれていたのは私だけでなく魔理沙も同じだったようだ。
「次は私からだ!」
そう言い魔理沙もまた大量の弾幕を相手めがけて撃った。
このまま私も押し切る!
!?!?いったい何が!?
戦っている私たちを余所に突然西行妖の様子が変わった。
これは、脈動している?!
「何をした?!」
魔理沙が幽々子を問い詰める。
所が
「分からない、まさかこんなことになるだなんて!」
どうやら向こうも何が起こっているのか分からないようだ。
嫌な予感はこれか!
アアアアアアア!!!
響き渡る数多くの悲鳴と共に大量の何かがどこからともなく出現し西行妖に吸い後まれて行った。
≪side out≫
<幻想郷にて>
≪side 椛≫
「いったい全体どうなってるんだ!?」
「生き物だけでなく天狗達まで倒れ出したぞ!??!」
「お前ら落ち着け!!倒れた者を本部まで連れていけ!」
なんて事だ。まさか春どころか魂まで持っていくだなんて!
それにこの魔力は…!
「犬走!」
倒れた天狗の一人を担いでいた私の所に天星様が来る。
「これはいったい!?それに先程の脈動音は!?」
彼女は私に聞いてくる。
「詳しくはわかりません!しかし心当たりがあります。
この魔力は恐らく蒐集の魔神、シロギーに間違いありません。」
「魔神だと!?」
「はい!そしてこの惨状を止められるのは私しか居ません。そして時間がない!次の脈動が来るとさらに被害が増えます!」
「!?
そうかならばそいつを渡せ。私が代わりに連れて行く。お前はこの異変を止めてきてくれ。」
そう彼女は私に託した。
「はい!行ってきます!」
私が向かおうとしたそのとき。
「ちょっと待て。何か顔を隠す物がいるだろう。これやるよ。」
と彼女は私に歌舞伎で使うようなお面を渡してきた。
「…これは?」
私が聞き返そうとしたそのとき。
「!?本当に時間がないようだ帰ってきたら話す!」
そう言い彼女は本部へと向かっていった。
≪side out≫
<幻想郷のとある場所にて>
≪side ????≫
これは飛んでもないことになりましたね。
まさかシロギーが関係しているなんて。
この一件あいつが何とかしてくれるだろうけど。
そう言い私は
気づかれないように、ひとつ残らず。
≪side out≫
<冥界にて>
≪side ????≫
………………
………………………………
……………
キャハハハハハハハ!
≪side out≫
魂を取られている人とそうでない人の違いは精神力の強さです。
脈動の回数が増えていけばいくほどそのラインが上がります。