<屋敷内部にて>
≪side 霊夢≫
紫達は任せろと行ったけど大丈夫かしら…
…大丈夫よね。彼女はこの幻想郷の賢者だしね。
「霊夢。」
魔理沙が私に話しかけてきた。
「何…。」
……誰かいる。
「誰かしら?」
私の問に目の前にいる人影は…
「良く来たね。殺されることも知らずに…。」
先程のうさぎ耳とはまた違う、今度は小柄なうさぎ耳が目の前にいた。
「誰だてめぇ!」
魔理沙が彼女に問う。
「お前らに言う義理は無いね。」
どうやらやる気見たいね!
私と魔理沙は構えた。
しかし、次の瞬間!
ドゴォォォオン!!!!
何かが爆発したかの様な音が鳴り響いた。
「なんだぜ!?!まさか紫達の方か?!!?」
「な、なんだ?!」
魔理沙はともかく目の前の兎が驚いているからもしかしたら紫が何かしたのかも…
いや、確証はないけど……違う気がする。
と言うかこの威圧感って!
≪side out≫
<屋敷の外部にて>
≪side 紫≫
まずい、非常にまずい。
まさかここで銀色の狼が出てくるなんて!それにいつもとは様子が違う!ひょっとして強い相手を見ると戦いたくなる鬼の本能見たいなものを持っているとか!?
もしそうなら厄介なこと極まりないわね!
私がそんなことを考えていると…
「ねぇ、めんどくさいからどっか行ってくれない?目的の邪魔なんだけど。」
と鈴仙が銀色の狼に言う。
「つれないねー。ちょっと位闘ったってバチは当たらないだろ?」
と銀色の狼が返す。
「私はあんたと違って忙しいの!ほらあっち行った!シッシッ!」
…さすが魔神と言うべきか、あの銀色の狼相手に物怖じしないなんて。
「まるで私は暇見たいな言い方じゃないか!私だって妖怪の山で哨戒任務やってんだぞ!ここ最近体がなまってしょうがない!」
……え!?妖怪の山!?まさか彼女は妖怪の山に住んでいるって言うの?!それならやはり白狼天狗の中に紛れてるの?!
「…あんた、変わったわね。自分より弱い者達の下に着くなんて…」
「私は平穏に過ごしたいんだよ!」
かなり重要な手がかりを掴んだわ。後は…
「アリス、幽々子、妖夢。今のうちに行くわよ。」
私はそっと3人に伝え、こっそりと屋敷の中へ入ろうとした。
しかし次の瞬間!
ジャリジャリジャリジャリジャリジャリ!!!!
けたたましい金属音と共に紫色の鎖が至る所から飛びたし屋敷を覆ったかと思うと消えた。
間違いない!結界だ!
恐らく鈴仙の方が鎖を出したのね!それも私ですら簡単には入れないほどの大結界を!
「どさくさに紛れて入ろうとしないで下さい。このアホが来たので仕方なく最終手段を取ってるんです。恨むならこいつを恨んで下さい。」
そう鈴仙は私に話しかけた。
「誰に言って…!?」
…どうやら銀色の狼は私達に今気づいたようね。信じられないことに。
「ま、まさかさっきの話を聞かれて?!」
顔は仮面で見えないけど多分真っ青になってるわね…
…しっかりと聞かせて頂いたわ。
「…で来るなら来てください。私が相手になりますよ。」
…恐らく私とアリス、そして幽々子と妖夢がまとめてかかっても相手にならないわね。どうすれば…
「八雲 紫!」
「な、何かしら!?」
突然銀色の狼が私に話しかけてきた。
「提案がある!私があいつを何とかするから、さっき聞いた話は忘れてくれ!」
……しょうがないわね。これ以外方法はないし…
「分かったわ。」
私はやむなく了承した。
すると、鈴仙の威圧感が更に増した。
そして威圧感が増したかと思うと突然巨大な門が彼女の後ろに現れ、その開いた門から無数の鎖が飛び出し銀色の狼に巻きついた。
そしてそのまま彼女を門の中へ引きずりこんだ。
我に返った時には私達の前から巨大な門も銀色の狼も鈴仙も消えていた。
あの巨大な門が開かれた時中からおぞましい悲鳴の様な声が聴こえた。
それも1つや2つなんてものじゃないほどに…
≪side out≫
<大監獄タルタロス内部にて>
≪side 椛≫
ここは大監獄タルタロス。目の前にいる彼女が作り出した魔神や神などを収容する空間。ここにはレベルが1〜5まであり、レベルが上がっていくほど凶悪度が増す。彼女はそんなイカれた奴らを数億年間1人で管理していた。そしてここはタルタロスのレベル4とレベル5の中間にある巨大な空間。
にしても懐かしいなぁ。全員まとめてここの最下層のレベル5にぶち込まれたんだっけ。
正直もう入りたくは無かった…
いやそんなことはいい。
問題は…
「おい!タルタロス!いや今はなんて呼ばれてるんだ?」
私が彼女に尋ねると面倒くさそうに
「鈴仙よ。鈴仙・優曇華院・イナバ。あなたにこの名前を呼ばれるのは嫌だから本名でいいわ。」
今の名前にかなりの誇りを持っているとみた。
「おうおう!言ってくれるじゃないか!そんなに嫌か?何気にショックだぞ。」
私がそうからかうと…
ビュン!!
何かが私の顔目掛けて飛んできた。
咄嗟に私は2本の指ではさみそのまま捉えた。
どうやら瘴気を鋭いクナイ状にして飛ばして来たようだ。
「違うし!あんたには本名を言って欲しいだけだし!」
私が男だと惚れてたかもな。こんなモノ飛ばして来なかったらの話だけど。
……やれやれ。
「お前…相当疲れてるな。」
…体は無事のようだが、長い付き合いだ。
目を見れば分かる。精神的に色々溜まってるな。
「………だから何?これは私の仕事なのよ。」
…それはそうだ。こんな大役を任せられるのは世界広しと言えどこいつだけだ。
だけど…
「お前の苦労は私以上だ。ストレス発散の一環として私と闘わないか。」
そう言うと彼女は俯いてしまった。
…ダメか?
諦め掛けたその時彼女は静かにこう言った。
「分かったわよ。」
よし来た!
≪side out≫
今回はかなり自信が無いのですが、もし良ければ感想をよろしくお願いします。