東方魔天狼   作:タバスコ星

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33.永夜異変⑨

≪side 鈴仙≫

 

私は月に行った理由、それは私の監獄と月を繋ぐ亀裂が出来てしまったことが原因である。

 

私はそこで亀裂を塞ぐ為にあらゆる手を尽くした。しかし私にはどうすることも出来なかった。

 

そんな中月日だけが流れ700年もの時が流れた。私が最も危惧していたことが起こった。

 

もうひとつの亀裂が出来てしまったのだ。

 

当時私は月での活動をしやすくするため月の軍隊に入った。恐らくこれは私が今までの中での1番の過ちだろう。

そのせいで、私は軍隊を辞めれずにいた。

しかし、地球にある亀裂の方が深刻だった。

 

その為私は軍隊を抜け出し地球に飛び降りた。

 

そしてその亀裂を見つける為にまたもや同じ過ちをしてしまった。

 

私はあろう事か月から地上に追放された姫と月から逃亡した賢者に匿ってもらうように頼んだのだ。

 

そして、彼女達は私を家族同然に接してくれ新たな名前までくれたのだ。

 

私はそんな彼女達にいつも罪悪感を感じていた。

 

でも………もう何も隠さなくてもいいんだ……。

 

≪side out≫

 

<永遠亭 宴会の席にて>

 

≪side 霊夢≫

 

……ゴクゴク。

 

私は杯に入った酒を飲み干した。

 

私は屋敷の屋根の上に座りしたで酒を飲み交わしている皆を眺めた。

 

私の隣には輝夜と永琳、そして紫がいた。

 

「…で?アンタらはこれからどうするの?」

 

私は輝夜に聞いた。

 

「ん〜…。それなら永琳がお医者さんをやるのはどうかしら?彼女は医学の天才よ。」

 

私は紫を見た。

 

「良いわよ。」

 

「ありがとう。」

 

どうやら彼女達のこれからは決まった様だ。

そして私は最も聞きたかったことを聞いた。

 

「鈴仙はどうするの?」

 

「どうするって?今まで通り私達と暮らすわよ。彼女が居なかったら永遠亭も回らないしね。」

 

「そう…。」

 

私が、そう答えると彼女は杯に口をつけた。酒を飲み干したのかすぐに…

 

「イナバー!ちょっとおいでー!」

と鈴仙を呼んだ。

 

「はーい!ただいま!」

 

そんな声を聞いたと思うとすぐに鈴仙がやってきた。

 

「お待たせしました。」

 

「うふふ。そんなに待ってないわ。」

 

「イナバ。聞きたいことがあるのだけれど。」

 

「はい。なんでございましょうか?」

 

「あなたには本当の名前はあるのかしら?」

輝夜が彼女に聞く。

 

「……はい。私の本当の名はタルタロスです。」

 

「…私もそう呼んだ方がいいかしら?」

すると意外な答えが帰ってきた。

 

「いえ!お師匠様と姫様にはこれまで通り鈴仙・優曇華院・イナバの名で呼んで欲しいです!この名は私の宝物と言っても過言ではありません!」

 

「そ、そう?ありがとうね。」

そして彼女は続いてこう聞いた。

 

「あなたの本当の目的は?」

 

「…私は過去に大罪を犯した者を収容する異次元の監獄の主をしていました。しかしある日を境に月と地球に裂け目を入れられてしまいました。私の本来の目的はその2つの開けられた裂け目を埋めることです。」

 

次に口を開いたのは紫だった。

 

「つまりその裂け目のうち1つが幻想郷にあるのね?」

 

「はい。しかし…」

彼女はとんでもないことを言い出した。

 

「私はその裂け目をどうする事も出来ないようです。」

 

なんですって?!

それは、もしかしたらまたあの化け物たちが出てくるかもしれないってこと?!

 

「いやー。そりゃ大変だな監獄姫!いつもご苦労さん!」

 

そんな事を誰かが…

 

私達はすぐ様後ろを振り向いた。

 

そこには短い黒髪に褐色の肌、角、そしてまるで蛇の様な目をした少女が酒を飲んでいた。

その少女の右腕には「」と彫られた入れ墨があった。

こいつ…とんでもなく強い!幸い他の誰にも気づかれていないようだ。

 

「あんた!何者?!」

彼女が答えようとしたその時…

 

「ファフニール!!!!またなの?!!?もういい加減にしてくれない?!!?!いつもいつもいつも!!!好き勝手に脱走なんてしてくれちゃって!!!!!なに?!!喧嘩売ってんの?!!?」

 

鈴仙が金切り声をあげた。

 

「まあまあ、そんなにカリカリすんなよ。酒でもどう?」

 

「いらんわ!!!早く戻れ!!」

 

そんなやり取りを私達は呆気に取られながら見ていた。

 

「イ、イナバ?この人は誰?」

 

私達の気持ちを代弁して輝夜が答えた。

 

「コイツは邪龍ファフニールです。かつて魔王と共に世界を滅ぼした使徒の1人です。その為私の監獄の最下層であるレベル5の檻に入れてたんですが!!!」

 

「いつもいつも脱走しやがるんですよコイツは!!!」

 

「いやー。閉じ込められると無性に飛び出したくなるんだよなぁー。」

 

…鈴仙も苦労してるみたいね。

 

「あんた馬鹿なの?!いつも言ってるけど脱獄したら二千年加算!これは原則変わらないわよ!あんた以外の使徒所か魔王すら出所してるのよ!!!」

 

…今なんて。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!魔王が出所?!」

私は鈴仙に聞いた。

 

「え?ええ、そうだけど。あ!彼女は罪を償ったし元々あれは彼女の意思じゃないから大丈夫よ。ほら、あなた達も会ったことあるわ。」

 

嫌な予感がする。

 

「ひょっとして白銀色の狼のしっぽと耳をしてる?」

 

「ええ、そうよ。」

 

…………………………

………………………………

 

私は唖然とした。いや、元々そんな気はしていたけど!

 

そう言えばあれから全然見てない。

 

「彼女は何処に?!」

 

「あれ?そう言えば見てない。」

 

まただ…また逃がしてしまった。

 

「お困りの様だね皆さん!アタシ、王様から手紙貰ってまーす!」

突然声をあげたのは邪龍だった。彼女は手紙を取り出すと読み上げた。

 

「幻想郷の皆様へ

今頃私の話で持ちきりでしょうね笑。

まぁそんなことは置いといて…

タルタロス、交換条件がある!

ラティオとエルマの後継者が亀裂を塞げるそうだ。

亀裂を塞いでやるからファフニールを解放してくれ。

あと、囚人1人ぶっ殺しちまったけどそれはすまん。

優しいお前なら許してくれって信じてるぜ。

 

親愛なる隣人 銀色の狼より」

 

………なんだろう。なんかムカつく。

 

「…八雲様。」

 

「何かしら?」

 

「彼女の本名をお教えしましょうか?」

 

「…よろしく頼むわ。」

 

「ヴァナルガンドです。」

 

どうやら彼女もイラついているらしい。

 

「ファフニール!貴方は釈放よ!何処へでも行きなさい!」

 

「オッスオッス!その前に…」

 

「そこの美しい姫さんとそこのお医者さん、ちょっと耳を貸してくれないか?」

 

何か輝夜に言いたかった。ことがあるらしい。

 

「何かしら?」「何ですか?」

 

「………………てなわけでよろしくな。」

 

「分かったわ!ありがとう!」

「本当にありがとうごさいます。」

 

ど、どうしたのかしら2人ともファフニールに凄く感謝している…

 

「な、何を言われたのですか?」

鈴仙が不安げに聞く。

 

「「秘密!」」

 

何やらいい事を聞いたらしい。

 

≪side out≫




ノリで書いてしまった。
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