東方魔天狼   作:タバスコ星

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36.風神異変②

<博麗神社にて>

 

 

≪side 霊夢≫

 

「ようやく終わったわね。」

 

私は赤い絨毯の様な落ち葉をかき集め終えお茶にしようとしていた。

 

 

もうすっかり秋ね…

 

私は季節が早く過ぎていくことを実感しながら今までの事を思い返していた。

 

 

………魔神ねぇ…

 

そう、1番の悩みの種は魔神だろう。もう既に何人も幻想郷にいる。

 

確認されていないだけで幻想郷の外にも大勢居るだろう。

 

それに……

 

「大戦かぁ…」

 

私は紫の言っていた物語を思い返した。

 

銀色の狼が物語を認めたってことは……

 

 

必ず居るはずだ。魔神とは違った強大な力を持つ種族が…

 

 

「あぁ…会いたくない…」

思わず愚痴をこぼしてしまった。

 

ただでさえ魔神でいっぱいいっぱいなのに、もっとややこしい奴らが出てくるなんてたまったもんじゃないわ!

 

 

幸いそんな魔神達は問題を起こすことなくじっとしている。

約1名正体が掴めていない奴が居るけど……

 

 

歴史に存在しないはずの大戦…

しかもその元凶である銀色の狼…

 

魔王…一体どんな奴かしら。」

 

彼女はいる。顔すら分からないが間違いなくこの幻想郷の中にいる。

 

もしかしたら今後奴ら関係で異変が起きるかもしれない。

 

その時私は、しっかりと博麗の巫女としての勤めを果たせるのかしら……。

 

……今考えても仕方ないか…。

 

お茶の準備を……

 

ん?珍しいなここに人間が来るなんて…

 

私は階段を登りきったであろう奇妙な格好をした少女を見た。

 

「何か用かしら?」

 

私の問いかけに彼女はこう聞き返した。

 

「…ここは博麗神社で貴女が博麗の巫女で間違い無いですか?」

 

奇妙な事を聞くわね。

 

「そうだけど…」

 

すると彼女はこう言った。

 

「出会ってそうそう申し訳ないのですが、博麗神社を渡して貰います。」

 

な?!殺気?!

 

私は思わず構える。

 

「初めまして、守矢神社の風祝、東風谷早苗と申します。」

 

「あら、ご丁寧にどうも!」

 

私はそう言い終えたと同時に彼女に向かって弾幕を放った。

 

≪side out≫

 

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<妖怪の山、本部にて>

 

≪side 雛≫

 

うう…遂にこの時が来ちゃった。

 

今日は対談の日。さっきから緊張のせいか脚が震えている。

 

で、でも大丈夫だよね!

 

天魔様もいるし、にとりのおかげで人員が増えたから、万が一の事があっても何とかなるよね!

 

私達が対談用の机で待っていると…

「大天狗様、守矢神社御一行様がお見えになられました。」

 

とある烏天狗が入ってきた。その後ろには私よりも格上の神様2人が入って来た。

 

「よう!天魔、待たせちまったな!」

 

?!?!て、天魔様にそんな言葉使いを?!

 

「貴様!」

 

「あ?やんのか?」

 

しめ縄をつけた神様からとてつもない殺気が放たれ部屋に充満する。息をするのも出来ないと錯覚するくらいだ。

 

「やめろ!武器をおろせ!」

 

相手の神様達の言葉使いに腹を立てた数名の大天狗が2人に斬り掛かろうとした所天魔様に制された。

 

…お家帰りたい…

 

「済まないな。私の部下が早まってしまって。どうか腰を下ろしてくれ。」

 

「おいおい、手下の教育がなってないじゃないか。」

目の着いた帽子を被っている神様が言った。

 

「おや?こないだの対談では見なかった顔があるな。自己紹介した方が良いか?」

 

そうしめ縄の神様が提案した。

 

「よろしく頼む。」

 

「私は八坂神奈子。風の神だ。で、こっちのちっこいのは…」

 

私達の視線は帽子を被っている神様に向いた。

 

「ちっこい言うな!…洩矢諏訪子だ!よろしくな!」

と、彼女は名乗った。

 

「我々からも自己紹介を…」

 

そう天魔様が提案したしようとしたその時

「いや、興味無いからいいわ。」

 

ひええええ!

 

今の一言で大天狗達の機嫌が悪くなっちゃったよー!

 

「そ、そうか。」

 

予想外の反応に天魔様も戸惑っているようだ。

 

「ところで、貴女方にはもう1人風祝がいたと記憶しているが…。」

 

「ああ!早苗は今用事があって来られない。」

 

「そうか。では早速だが本題に入ろう。貴女方は我々に何を要求するつもりだ?」

 

「おう!話が早くて助かる!今神社がある山を1つくれ!」

 

?!?!そ、そんなに?!

 

「し、しかし、あの山には多くの天狗が住んでいる!」

 

そ、そうだ!彼等の生活はどうなるのだろうか…

 

「何も追い出そうって訳じゃねぇ。正確にはあの山に参拝客が来れるようの乗り物の道を作りたいんだ。そもそも我々の様な神は信仰が無いと消滅してしまうからな!」

 

ほっ!良かった…妖怪の山で大戦争が起きるかと思った。

 

「質問よろしいか?」

1人の大天狗が発言した。

 

「良いぞ。」

 

「この妖怪の山に住みたいのであれば多少貢献して貰わなくては困る。そちら側は何を提供するつもりだ。」

 

お、思い切った発言だ!

 

「ハハハハ!!そりゃそうだな!もちろんタダで土地を寄越せとは言わない。我々は外の世界の技術を教えよう!例えば遠くに居ても会話ができる代物とかもある。後は何か会った時の用心棒になれるぞ!」

 

外の世界にはそんな物が?!それに彼女達が味方に成れば例えどんな勢力が攻めてきたとしても安全に生活出来る!

 

「……なるほど…その提案を呑むとしよう。これから共に寄り良い関係を築いて行こう。」

そう天魔様は言った。

 

「それと、もう1つ話がある。もう時期博麗の巫女が攻めて来る。」

 

は?!?!

 

彼女の言葉に流石の天魔様も呆気に取られていた。

 

彼女だけではなく他の大天狗達もそうだ。

 

「な、なぜ彼女が?!」

1人の大天狗がパニック気味に問いかける。

 

「信仰を増やすために商売敵には消えてもらおうと思ってたんだが…早苗1人じゃ部が悪いから引き連れて私らで叩こうって思ってな。」

 

「そ、そんな?!」

彼女の発言に大天狗達が慌て出した。

 

「静まれ!!」

突然響き渡った天魔様の声で落ち着きを取り戻したらしい。

 

「申し訳ないが、彼女の始末には参加しない。しかし彼女が妖怪の山の領域に入って来るのなら、我々が追い払う。万が一突破されたら後のことは任せよう。しかし追い払う事に成功したのならよそでやってくれ。」

 

「構わないぜ。それじゃあな!」

そうして彼女達は立ち去ろうとした。

 

しかし、脚を止めた。

 

「なぁ、おい…そこの…厄神か?名前なんて言う?」

 

?!?!ここに来て?!あわよくば一言も話さずに帰ろうと思ったのに?!

 

「か、鍵山 雛です。」

 

「そうか、よろしくな!」

 

ほっ、やっと行ってくれるのか…

 

「あと天魔。もう1つだけ質問がある。」

 

え?!なんだろう?!

 

「なんだ?」

 

「お前なんか飛んでもない化け物飼ってないか?約2体ほど」

 

ば、化け物?!天魔様が?

 

「何の話だ?」

どうやら知らない様だ。

 

「ふーん…そうか…じゃあな。」

 

あ、嵐みたいな人達だった。

 

それにしても化け物………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心当たりがあったーーーーーーーーー!!!!!!

 

≪side out≫

 

<妖怪の山、とある休憩所にて>

 

≪side 椛≫

 

「先輩、映像と音声は記録できましたか?」

 

「出来たよ。」

 

私と天星先輩は、対談の様子を覗いていた。

 

「さてと、帰ったら説教だな。」

 

あれ程魔力は抑えろって言ったのにファフニールとラティオの奴ら…

 

「でも、その前に一波乱来るぞ。」

そう天星先輩が言ってきた。

 

まさかとは思ったが遂に博麗の巫女と敵対する時が来るなんて……

この為の哨戒天狗なんだがな。

 

 

 

 

 

 

 

あれ?どんどん私の追い求めていた平穏な生活から遠ざかってね?

 

 

 

 

この時私は後にこの異変で(女神)の手掛かりを掴めるとは夢にも思わなかった。

≪side out≫

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