≪side文≫
どうも! 射命丸 文です。う~ん、やっぱりどうしてもあの館のことが気になる。きっとあっと驚く特ダネがあるに違いない。
でも、椛の千里眼でも中が見れませんでしたからね~。
!!!
そうだ、霊夢さんの所へ行こう。あの人を焚き付ければ、いい内容の新聞を書けるかも知れません!
そうとなれば、直行です!
そうして彼女は、博霊神社へと、向かった。
≪記者移動中≫
…見えてきた。あれが博霊神社です。長い階段に自然に囲まれているのが特徴です。今は深緑がきれいですが、春になると桜で、秋になると紅葉によって、四季によって様々な顔を見せます。
私は春の、それも夜の大階段を上るのが好きです。階段の隣に無数に設置された灯籠が夜をぼんやりと照らし、散って行く桜に灯籠の光が反射して、まるで桜の花自身が淡い光を発しながら舞い落ちるのがとても素晴らしいと思います。私はその時期の博霊神社は幻想郷で最も幻想的な場所だと思います。でも不思議なことに、里の人間は気味悪がってあまりここに来ないんですけどね。どうも妖怪ばかり来るからだそうです。そうした理由から里では、「妖怪神社」と呼ばれているそうです。
…別に博霊神社に来る妖怪は、人喰い妖怪と言う訳ではないんですがね~。
おっと、話が大分それてしまいました。
「ん~? 文?何しにきたのよ。」
この少し無愛想な女の人は、博霊 霊夢
今代の博霊の巫女で、他の妖怪からは、尊敬と畏怖(2:8)を込めて『鬼巫女』と呼ばれてます。
「…今大分失礼なことを考えてたでしょ。」
「い! いいえ!そんなことが有ろうはずがございません!」
「どうだか。」
あ、危なかった…。
「で?何か用?」
「あっ!実はですね。湖のほとりに大きな館が出現したのはご存知ですか?」
「ええ、知っているわよ。」
「なら話が早い。あの館の住人もしかしたら異変を起こすかも知れないので倒して来てくれませんか?
幻想郷の安全のために。」
「な~にが幻想郷の安全のためよ。あんたの目的はいい新聞のネタでしょ。」
うぐっ、ばれてる。
「だいたい、私は異変が起こらないと動かないわよ。」
「おーい!お前らーなに話してんだ?」
あの人は…
「これはこれは、魔理沙さんではありませんか。」
「よう!文。こないだぶりなんだぜ!」
この人は、霧雨 魔理沙。「普通の魔法使い」を自称する「普通の盗っ人」。
「死ぬまで借りるだけなんだぜ!」とか言って本当に返さないらしい。私のカメラも、犠牲になりかけました。
「それより、なんの話をしてたんだせ?」
「魔理沙さんあの例の館のこと、ご存知ですよね!」
「? 館?なんのことだぜ?」
おや?知らなかったようです。
ん?ちょっと待てよ…
「魔理沙さん、私の新聞買ってますよね。そこに載せてるはず何ですが…」
「ああ!あれならしっかりと窓拭きに使ったぜ。」
……どうしてくれようか。
「まぁ、魔理沙、つまり…」
≪少女説明中≫
「なるほど!そういことなのか!」
はぁ~。
「紅い館!」
どうして、
「きっと中には、」
皆、私の新聞を…
「すごいお宝があるに違いない!」
ひどいです…
「ちょっと文。いつまでしょげてるの?魔理沙もう行ったわよ。」
…本当だ。もういない。
「所で霊夢さんは、ちゃんと読んでくれてますよね?」
「えっと、その、新聞は色んな使い方できるから。多少はね。」
………。
≪side out≫
【湖畔にて】
≪side 魔理沙≫
「はぇ~。本当にあったんだな~。にしてもでかいな!」
これは、どうやら想像以上のお宝が眠っているにちがいない!
「門番なんて、いないじゃないか。」
どうやら。文の情報は間違っていたみたいだ。
私は門を飛び越え、館の敷地に侵入した。
「…普通に到着したぜ。」
どうやら、霊夢は文の捏造新聞に騙されているようだな。
帰ったらこの魔理沙様がアドバイスをしてやろう!
そう思いながら私は、窓から屋敷の中へ入って行った。
私は、この時気づかなかった。この時幻想郷は、どうなっていたのかを。
そしてこれは、異変の序章に過ぎないことを。
≪side out≫
【博霊神社にて】
≪side 霊夢≫
空が赤い。
それも、夕焼けのような綺麗さは感じない。まるで空が血を流しているような。どうやらある場所を中心に、変化が起こっているようだ。確かあそこは…
「どうなっているのでしょうか…。って、霊夢さん!!!」
私の身体は自然に行動に移っていた。
≪side out≫
【紅魔館にて】
フフフ、遂にこの時が来たようね。私がこの幻想郷の支配者になるときが!
「お嬢様。紅茶はいかがですか?」
「ありがとう。咲夜。いただくとするわ?」
また姉様が私を抜きにして、何かしている。
許せない
赦せない
ユルセナイ
【妖怪の山にて】
≪side 椛≫
うわ~。すごいな~。空が真っ赤だ。
「どうなってんだ!」
他の同業達は、パニックになっているけど…
まぁ命令のせいで白狼天狗には、どうにもできないけどね。
どうやらあの赤い、いや紅い霧、彼女が何かしたわけでは無さそうだ。
それなら、博霊の巫女が何とかしてくれるはず。
『動揺するな!お前達、持ち場に戻れ!』
天星様からの指令が入ってきたようだ。
今回、ほとんど椛が出なかった…。